
久しぶりに純粋な学者に会いました。
こんな純な人がいまの日本にもいらしたのかと感激。
純粋なものは美しい。
美しいものに触れるとキレイになるようです。
私の秘密。
キレイこそおしゃれの基本。
汚いおしゃれなんてないから。
イランの民族楽器・サントュールという楽器の勉強をしている
イランの美しい調べとともに、
谷正人さんの話を聞きました。
日本でこの楽器を本当に弾けるのは彼だけ。
この楽器は知恵の塊。
和音が自然に弾けるように弦の張り方を工夫してある。
それよりもすばらしかったのは、
イランの学び方。
イランの先生は、生徒のほうが勝手におぼえろという。
日本のように懇切丁寧に教えてはもらえないという。
生徒は「わからないのだから教えてくれ」、
ではなく、とにかく自分で覚えなくてはならない。
くいいるように先生の全てを見ておぼえる。
大学の受験も二度だけ。
それも統一試験だけで、
成績順に志望を振り分けられる。
チャンスは二度しか与えられないから受験勉強は真剣。
勉強はすべて暗誦を中心とする。
学習の基本です。
この当然のことが日本では失われてしまった。
暗誦、暗記に徹するといっても
その知識で判断するのは自分。
自分で考えるための判断材料を仕入れるのが暗記・暗誦。
考える力を養うためにこそ暗記・暗誦がまず基本です。
おしゃれはこの暗誦、
マネ(学ぶ・マネぶ)て、ナラ(習)う、そして実行ということを
無意識に繰り返している。
だからおしゃれをする人は頭の使いかたが身につくのです。