僕のお気に入り映画BEST200(洋画編)111位~120位 | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます

一時休止を経て再び再開。

『僕のお気に入り映画BEST200』

作品の出来栄え、世間の評価とは関係なく、

自分の好みの作品をランキング形式で発表していく企画です。

今回は120位からのご紹介。

 

僕のお気に入り映画BEST200(洋画編)

それでは120位から!

 

120位

ヤング・ゼネレーション』(1979) Breaking Away

『ブリット』で切れ味溢れるカーアクション映画を作ったピーター・イェーツ監督がこんなに清々しい青春映画を作り上げるとは思わなかった。

出来栄えも上々でうれしい誤算でした。

 

イタリアかぶれの主人公デイヴが同じような境遇の友達らと組んで自転車レースに挑む物語。

 

彼ら4人は石切工の息子ということで大学には行かず周りの学生らからは疎外されている存在だった。

 

そんなデイヴは妙なイタリア語を操り、自らはイタリア人だと嘘をついて彼女をゲットするのだが、そんな嘘はすぐにばれて・・・

 

自転車レースの場面が迫力があって臨場感があり、

4人がたむろする石切場の風景が美しい。

 

アカデミー賞では複数の部門でノミネートされ、

脚本賞を受賞した秀作です。

邦題だけががっかりポイント。

 

119位

チャンス』(1979)Being There

『ピンク・パンサー』シリーズとはまるで違うピーター・セラーズの落ち着いた演技で見せる風刺喜劇。
彼は本作が遺作になりました。
 
長い間屋敷の外に出たことのない庭師のチャンス(ピーター・セラーズ)。
彼の外の世界との接点はテレビだけ。
 
そんな彼が屋敷の主人の死で外の世界に出なくてはならなくなるが、いきなり美しい貴婦人(シャーリー・マクレーン)の乗る車にはねられてしまう。
 

貴婦人にに手当てを受けるため家に来て欲しいといわれたチャンス。

 

その車の中で名を問われたチャンスは、庭師(ガーディーナー)チャンスと名乗るが、、車の中で美しい貴婦人イブ・ブランド(シャーリー・マクレーン)はチョンシー・ガーディナーと聞き違えてしまう。

 

イヴの夫は、経済界の大物ベンジャミン・ブランド。

彼は、老齢と病気のせいで余命は見えていた。

 

ある日、ベンジャミンの見舞いに大統領がやってくる。

チャンスは、読み書きが出来ないため、専門の植物の話をする。

 

それを聞いた大統領は、困難な政局打開の教示と受け取り大統領は大いに感激する。

そして、テレビ演説のスピーチでチャンスの言葉を引用したため、チョンシー・ガーディナーの名は全国的に有名になっていく・・・・

 

謎の人物チャンスはテレビ出演をしたりするが、

読み書きができない彼は判ったようでわからないコメントを連発。

更に人気は急上昇しマスコミもチャンスの素性を探ろうとするがまるで分らない。

 

そんなチャンスにイヴは恋心を持ち始めるが・・・

 

テレビにしか興味がないチャンスが面白い。

もちろんピーター・セラーズの好演が面白さの第一要因だが、相手役のシャーリー・マクレーンもチャーミング。

 

余韻の残るラストシーンも素晴らしい。

 

118位

歴史は夜作られる』(1937)History Is Made at Night

 

『タイタニック』のジェームス・キャメロン監督は、きっとこの作品をパクって参考にして作ったに違いない。

 

海運王の夫の束縛に耐えきれなくなったアイリーン(ジーン・アーサー)の離婚訴訟が認められてしまったために、嫉妬に狂う夫は妻の不貞を画策して、

離婚訴訟を無効にしようとする。

 

そんなピンチをレストランの給仕長のポール(シャルル・ボワイエ)が救い、

二人は恋に落ちる。

 

その一件が殺人事件に発展してしまい、

夫とアイリーンはニューヨークへ。

 

後を追いポールもニューヨークへと赴き二人は再会。

 

ポールは殺人事件の証人となるために、

アイリーンとともに『プリンセス・アイリーン号』に乗船し、

パリへと戻ろうとするのだが、

海運王の夫がこの船に対して無茶な航行を命じたことから、

船は氷山に激突してしまう・・・

 

身分の違う二人の悲恋物語。

氷山に衝突してからのパニック描写はCGなんて使わなくても、

充分に迫力がありリアリティがある。

 

『タイタニック』で沈みかけた船の上で最後まで演奏を続けた楽団の感動的なエピソードが盛り込まれえますが、

本作でも老人たちが最後の祈りの歌を歌います。

 

また、

『タイタニック』では、

二等船室でケイト・ウィンスレットが靴を脱いで踊りまくりましたが、

この作品ではジーン・アーサーがハイヒールを脱ぎ捨てタンゴを踊ります。

 

気を失ったヒロインを救いに行く描写も『タイタニック』そっくりで(;^_^A)

 

117位

スカーフェイス』(1983)Scarface

この作品は1932年の『暗黒街の顔役』のリメイクで、
どちらをランクインさせるか悩んだんですけど、
ブライアン・デ・パルマ監督の華麗ともいえる迫力のある描写の素晴らしさでこちらにしました。
 
ストーリーはほぼ同じで、
裏社会でのし上がろうとする主人公が成功を手に入れようとするが、溺愛する妹が自分の腹心に弄ばれたと勘違いし射殺。
そこから転落していく物語なのですが、ラストの屋敷での銃撃戦がすさまじく、主演のアル・パチーノも鬼気迫る。
 
116位
ネバーエンディング・ストーリー』(1984)
(独) Die unendliche Geschichte(英)The NeverEnding Story
僕はこのおとぎ話が大好きです。
内気で読書ばかりしているオリバー少年が、ある日古本屋の主人から、
「終わりのない物語」の本を勧められる。
 
彼は、隠れながらその本を読み続けるうちにその物語の中に入っていってしまう。
 
物語に出てくる美しい少女お姫様は瀕死の状況にあるのだが、この少女を救うにはオリバーのある一言が必要になる。
 
オリバーはこの物語の少女と世界を救うことができるのか。
 
オリバー少年が本の中に入っていく過程がとても自然で、
登場するモンスターたちもみんな可愛い。
 
その中でもファルコンというモンスターが大活躍。
ラストでは現実社会でオリバーをイジメていた悪ガキどもを懲らしめたりする。
 
『虚無』という正体不明の敵も不気味で、
これは核戦争を意味しているのかな。
いずれにしてもとても観念的な悪役であります。
 
『U・ボート』のウルフガング・ペーターゼン監督がこんなファンタジーを撮っちゃうなんてね。
素晴らしいです。
 
主題歌も良かったですね。
 
115位
天国から来たチャンピオン』(1978)Heaven Can Wait

1942年製作のファンタジー映画「幽霊紐育を歩く」のリメイク。

 

天使のミスで、まだ寿命に達していないのに車にはねられて死んだウォーレン・ビーティーが地上に戻されるが、すでに肉体は火葬にされた後で帰るべき身体がない。

 

フットボール選手のビーティーは天使バック・ヘンリーに連れられて適当な死体を探し回る。

 

そこに、大富豪の実業家(ウォーレン・ビーティー二役)が、財産目当ての妻と愛人に暗殺される。

これぞ適当な死体ということで、この死体に乗り移る。

 

殺したはずの人間が生きていて、しかもフットボールまで始めるので妻と愛人は大騒ぎ。

かくして、他人の肉体を使ってフットボールの試合に臨もうとする主人公。

身体は思うように動かない。

そして、肉体にいられる時間も限られている。

 

はたして、試合に出ることが出来るのでしょうか!

 

奇想天外ともいえるストーリーですが、

画面がとてもソフトで大人のファンタジーの雰囲気が良くできている。

 

ラッパ(だったかな)を使ったギャグは捧腹絶倒にさせてくれたし、ラストにはペーソスが漂う。

いい作品でした。

 

114位

ローラー・ブギ』(1979)Roller Boogie

なぜこの作品がこの順位に入っているんだ。
『サタデー・ナイト・フィーバー』の亜流作品が何故本家より順位が上なんだなんて言わないでくださいね。
 
ローラースケートの聖地ベニス・ビーチでのひと夏の恋物語。
乗っ取られそうになるローラーディスコを救うサイドストーリーを経ながら当時の若者の生態がイキイキと再現される。
 
ムチムチといってもいいほどのリンダ・ブレアが最高に輝いていて、ラストの別れのシーンには涙しました。
 
あ、世間的な評価は高くないですよ。
僕のツボにハマった作品だということです。
 
113位
エド・ウッド』(1994)Ed Wood
史上最低の映画監督の誉れ(?)高い、エド・ウッド・ジュニアの生涯を、ティム・バートンが監督しジョニー・デップが主演した作品。
 
映画監督エド・ウッドは往年の怪奇映画俳優ベラ・ルゴシと出逢い情熱溢れる映画を作り続けるが、あまりにもひどい出来栄えが災いして興行的には惨敗の連続。
 
自信を無くし情熱を失いかけたエド・ウッドが偶然入った酒場でオーソン・ウェルズと出逢い、
『夢をあきらめるな』と諭され映画に対する情熱を取り戻す。
 
どこまでが事実なのかわからないが、
好きなことに情熱を持ち続けるというテーマがはっきりしていて、事実がどうかなんて気にならない。
 
エド・ウッドを演じたジョニー・デップはもちろん、
ベラ・ルゴシを演じたマーティン・ランド―が輝いています。
ルゴシの遺作となった作品にほんのワンカットだけ出演しているところなんかは涙が出ました。
 
112位
白い家の少女』(1976)
The Little Girl Who Lives Down the Lane
子役時代から長いキャリアを持つ女優ジョディ・フォスター。
彼女の作品の中でこれだというのを選べと言われたら、
僕は迷わずこの作品を選びます。
 
人里離れた白い屋敷に有名な詩人の父と二人で住んでいるリン(ジョディー・フォスター)。
何故か父は二階の一室から出てこない。
 
ある日、屋敷の主人ハレット夫人がやって来る。
リンは地下室に降りようとするハレット夫人を殺す。
 
何事もなかったように生活を続けるリンのもとに、
母親の失踪を怪しんだハレット夫人の息子フランクが真相をかぎつけ、彼女を意のままにしようとするのだが・・・
 
まるで舞台劇のような展開を見せるサスペンスで、
幼い表情の中に静かな狂気を秘めたジョディー・フォスターの演技が最高です。
 
特にラストで見せるクローズアップは大女優の貫禄でした。
 
111位
ファール・プレイ』(1978)Foul Play

ヒッチコックの映画が大好きな人はもちろん、ヒッチコックを観た事がない人も大喜びできるサスペンス・コメディ。

「三十九夜」「ダイヤルMを」廻せ」「ハリーの災難」などなどヒッチコック作品のオマージュとも受け取れる作品です。

 

主人公のグロリア(ゴールディー・ホーン)が、あるパーティーに出席した帰り、彼女はヒッチハイカーの男を車に乗せる。

 

男は尾行されていて、

グロリアに「映画館で会おう」と約束してフィルムを隠したタバコの箱を彼女に渡す。

 

そして約束通り映画館で男と会うのだが、

彼は「小人にきをつけろ」という言葉を残して殺されてしまう。

あわてたグロリアは支配人を呼びに行くが、その間に死体が消えてしまう。
 

その日からいろんな男がグロリアに襲い掛かり、フィルムを奪いにグロリアのアパートに押し入った男は短剣で殺される。

その死体も消えてしまう。

 

次から次へと消えていく死体。

彼女は一体どんな事件に巻き込まれてしまったのか!!

 

軽快なテンポで進んでいくサスペンスコメディ。

ラストのオチがちょっと弱いけど大好きです。

 

と、今回はこんな感じでした。

次回で100位までが出揃います^^