僕のお気に入り映画BEST200(洋画編)141位~150位 | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます

個人的にゴキゲンで進めている本企画。

備忘録を兼ねての作業がとても楽しいです。

今回は141位から150位までのご紹介です!

出来れば一緒に楽しんでください。

 

僕のお気に入り映画BEST200

それでは150位から!

 

150位

ラストショー』(1971)The Last Picture Show

1950年代のテキサスの田舎町。

砂埃が吹きさびれた街で若者たちが集うのはただ一つある映画館と、ビリーヤード場、ハンバーガーショップ。

 

そんな田舎町に住む親友同士のジェフ・ブリッジスとティモシー・ボトムズ。

彼女のことで二人は喧嘩別れし、

ブリッジスは朝鮮戦争に出征するという。

 

若者たちの崇拝を集めていた映画館主が死亡。

映画館は、アメリカの西部開拓魂の賛歌である『赤い河』が最終上映となるという。

 

青春の惜別を見事なモノクロ映像で切り取った秀作。

砂埃が吹き荒れる街の風景は住んだことのない街なのにとても懐かしく感じる。

 

149位

小さな恋のメロディ』(1971)Melody

「僕たち愛し合ってるから結婚します」
11歳の少年少女の宣言。
最初は冷やかしてからかっていたガキ大将やクラスメイトも次第に二人を応援。方や大人たちは大混乱。

雨が降る墓地で、

一つのカバンに片寄せあう二人。

もう最高なんでした。

 

148位

燃えよドラゴン』(1973)Enter the Dragon

いやあ、本当に燃えましたね。

いわゆる評論家には無視されて名画BEST100に選出されることはない作品だろう。

でも僕は大好き!

ブルース・リーの一切の無駄を切り落とした筋肉美。

その素晴らしい身体能力。

時折発する哲学的なセリフ。

アチョーという怪鳥音を発しながらの戦闘シーン。

ヌンチャクなんて知らなかったしね。

義手のラスボスも憎々しくて、鏡の中の闘いのクライマックスは手に汗握る。

昭和49年のお正月映画をまさに席巻しました。

 

147位

キャッチ22』(1970)Catch-22

戦争の狂気をブラック・コメディとして描いた作品は、
この企画で181位に挙げた『MASH』も興味深い作品であるが、
より辛辣な作品はこちらだと思う。
 
第二次大戦中のお話だが、
誰一人としてまともな人間が出てこない。

仲間のパラシュートを盗んだりしてドイツ軍相手に商売をして、

遂には軍内部に会社まで作ってしまう者。

死人として扱われる軍医。

早く除隊したいために墜落の訓練をする者。

爆撃が成功するたびに除隊に必要な出撃回数を増やしていく将校、などなど。

 

主人公は狂ったふりをして除隊を申し出るが、

除隊を申し出るということは正常だからという理由で除隊は許可されない不条理。

 

146位

晴れた日に永遠が見える』(1970)

心理学の権威である教授のイブ・モンタンが、

生徒を舞台に上げて催眠術の実験をしていると、

もぐりこんで講義を聴いていたバーブラが催眠術にかかってしまう。

 

あわてて催眠から覚ますイヴ・モンタンに、

バーブラは見合いが近づいているので催眠術の力で禁煙させてほしいと願い出る。

 

承諾し、

教授の部屋で催眠術をかけてみるのだが、

バーブラがまったく違う人格になりしゃべり始めるから、

モンタンは驚く。

 

どうやら100年以上前の英国の女性の生まれ変わりのメリンダという女性の人格で、

理不尽な裁判によって処刑されたらしい。

 

モンタンは生まれ変わりなどというものは信じなかったが、

メリンダという過去の女性には興味を持ち、

次第に愛情を感じ始める。

 

その催眠術中の会話をモンタンは授業で発表してしまったものだから・・・

 

バーブラとモンタンが歌いまくる楽しいロマンテック・コメディ。

現在の自分が過去の自分に嫉妬してしまう展開が楽しい。

 

145位

ソルジャー・ブルー』(1970)Soldier Blue

正義なんか嘘っぱちだ!って告発する作品が僕は好きなのかなあ。

西部開拓史における汚点“サンドクリークの大虐殺”を描いた問題作です。

特に、ラストにおける虐殺の描写は、スプラッター映画並みの強烈さで強い印象を残します。

 

144位

ノーカントリー』(2007)No Country for Old Men

無条件で怖い殺人鬼、アントン・シガー。
無表情ほど怖いものはない。
ラストの保安官の回想は混乱したが、圧倒的なアントン・シガーの存在感がそれに勝る。
 
143位
地獄に堕ちた勇者ども』(1969) The Damned 

国家と人類の退廃を極限のリアリズムで描いたヴィスコンティ監督の力作。

舞台は1933年。

ドイツの鉄鋼工業界に君臨するエッシェンバッハ男爵の豪邸で誕生日会を開くため一族が集まってくる。

 

男爵の従弟でナチス親衛隊の幹部であるヘルムート・グリームはその物欲と愛欲を利用して次々に彼らを死に追い込み、

ついには、この邸にハーケンクロイツの旗を掲げる事に成功するまで、女装、ホモ、ロリコン、近親相姦などを織り込みながらの退廃的なムードが強烈。

 

142位

テオレマ』(1968) Teorema

この作品とは格闘した。
でもまだパゾリーニ監督には勝てていない。
いや、永遠に勝つことはできないと思う。
 

資産家の家に一人の若者がやってくる。

夫、妻、長男、長女。

この4人全員と若者は関係を持つ。

 

そして若者が去った後、

夫は工場を譲り渡し、

妻は色情狂と化し、

長女は膠着状態、

長男は抽象画に熱中し、

家族は崩壊する。

 

説明的なセリフは一切なく、

すべては観客の感性に委ねられる。

観客に対する妥協が一切ないパゾリーニからの挑戦状。

 

やってきた若者は神だったのか。

その結論は今でも出せていないです。

 

141位

007私を愛したスパイ』(1977)The Spy Who Loved Me

007シリーズからはこちらを選出。
シリーズ一番のお気に入りです。
ロジャー・ムーアのジェームス・ボンドがすっかり板についてきて、ボンドガールのバーバラ・バックもいかにも女性スパイのような雰囲気。
悪役のジョーズはシリーズ史上最恐、最強の悪役で、
水陸両用のボンドカー、ロータスエスプリも最高でした。
悪役のナンバー2のキャロライン・マンローも色っぽかったですね。
 
というわけで、
141位から150位まで発表させていただきました。
次回も引き続きお付き合いいただければ嬉しいです。