1970年度（米）
ラルフ・ネルソン監督が描く血塗られた西部開拓史。
『ソルジャー・ブルー』
西部開拓史における汚点“サンドクリークの大虐殺”を描いた問題作です。
特に、ラストにおける虐殺の描写は、スプラッター映画並みの強烈さで強い印象を残します。
1860年度のアメリカ・コロラド。
西部開拓の嵐が吹きまくり、先住民のインディアンと開拓者、騎兵隊との衝突が続いていた。
主人公のクレスタ（キャンディス・バーゲン）は、2年前、この辺りを旅行中シャイアン族に襲われてそのまま“まだらの酋長”の慈愛を受けていた。
彼女は、偏見を持たない自由な考えの女性だったので、ここでの生活もそれなりに楽しんでいた。
しかし、彼女には婚約者がいるので一族に別れを告げる事に。
彼のいる砦に向かう事になる。
彼女は騎兵隊に護送され目的地に向かう途中、たまたま金塊を運んでいたため待ち伏せしていたシャイアン族に襲われ皆殺しになってしまう。
クレスタと若い兵士ホーナスの2人がわずかに生き残る。
ホーナスは父親をインディアンに殺され復讐心に燃えていた。
二人で旅を続けるうち、土地を奪われたインディアンの気持ちを擁護するクレスタと開拓者のホーナスの意見は対立していた。
旅の途中、ホーナスは武器商人に脚を打ち抜かれてしまいクリスタの介護を受ける。
激しい気性の裏にあるクリスタの優しい気持ちにホーナスは次第に惹かれていく。
そして、婚約者のいる砦に着いたクリスタは婚約者から、衝撃的なことを聞く。
アイバーソン大佐率いる一隊がシャイアン族との協定を破り、一族を皆殺しにするというのだ。
2人は、インディアンを救おうと砦を抜け出すが時すでに遅し。
目を覆うばかりの大殺戮が始まっていた・・・
この虐殺シーンがものすごい見せ場になっています。まさに目を覆うばかりの虐殺シーンが展開されます。
西部開拓史の暗部を描いた作品なので、陰惨な印象を残します。
こういう映画が受け入れられる時代だったんですね。
（因みに私はリバイバルで1982年に鑑賞しました）
がちゃん
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