『ファーゴ』(1996)でちょっとお気に入りになったコーエン兄弟。
不条理殺人が面白かったが芯が弱かった側面もあった。
が、
本作では、
無感情殺人鬼、
アントン・シガーの登場によって一本筋が通った。
無条件で怖いよね、アントン・シガー。
シガーが犯す殺人の背景に金以外何もないところが恐怖を倍増させる。
いや、その金でさえも殺人の理由だろうかと思わせるところが凄い。
映画史に残る殺人鬼だね。
ラストの保安官の回想についていけなかったのは、
単に私の浅学のせいだと思う。
2008年アカデミー作品賞、監督賞、助演男優賞、脚色賞受賞。
ノーカントリー(2007)
ジョエル/イーサン・コーエン監督作品
122分