『ウディ・アレンの影と霧』 原題:Shadows and Fog
1991年(米) ウディ・アレン監督作品
この作品もレビューしたつもりでおりましたが、
過去記事を探しても見つからない。
ということは、まだ書いていなかったんだな。
時代は1920年代。
場所は東欧らしいある街。
画面はモノクロで、
怪しい影が出たり入ったりしている。
霧の深い日に連続殺人鬼が現れるという。
殺害方法はピアノ線を使っての絞殺。
街の連中は、
警察があてにできないということで、
自警団を結成し、
アレンにも参加を強要する。
いやいやながらも支度をして、
渋々参加するために表に出ると誰もいなくなっている。
そうこうしているうちに、
次々と殺人は行われ、
アレンは娼館に逃げ込んだりサーカス小屋に逃げ込んだり。
恐るべき殺人鬼は捕まるのでしょうか・・・
と、いうことで、
画面の雰囲気や影、音楽の使い方に、
フリッツ・ラングの『M』を連想する。
理不尽に殺人犯に祀り上げられるアレンの扱いは、
あるいはユダヤ人迫害を比喩したものか。
もちろんアレンの設定は、
気が弱くインテリ臭くどんくさいいつものキャラクターで、
相変わらずの一人コメディ演技を楽しめるのだが、
どちらかというと全体として重く、暗い。
娼館の娼婦たちのキャスティングが豪華で、
マドンナやジョディー・フォスター、
リリー・トムリンやキャシー・ベイツなどが顔をそろえる。
男優陣も、
ジョン・マルコヴィッチやジョン・キューザック、
ドナルド・プレザンスとなかなかの顔ぶれ。
アレンの趣味に凝ったお遊び映画だと思いますが、
ラストのサーカス小屋のトリックはちょっと面白かった。
音楽には『三文オペラ』が使われている。
Shadows and Fog (1991) Trailer
ウディ・アレンの影と霧 [DVD]/20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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ウディ・アレン作品レビュー
『泥棒野郎』 1965
『ウディ・アレンのバナナ』 1971
『ウディ・アレンのSEXのすべて』 1972
『ボギー!俺も男だ』 1972
『スリーパー』 1973
『ザ・フロント』 1976
『アニー・ホール』 1977
『インテリア』 1978
『マンハッタン』 1979
『スターダストメモリー』 1980
『サマー・ナイト』 1982
『カメレオンマン』 1983
『ブロードウェイのダニーローズ』 1984
『カイロの紫のバラ』 1985
『ハンナとその姉妹』 1986
『ラジオ・デイズ』 1987
『私の中のもう一人の私』 1988
『ニューヨークストーリー』 1989
『重罪と軽罪』 1989
『マンハッタン殺人ミステリー』 1993
『ブロードウェイと銃弾』 1994
『誘惑のアフロディーテ』 1995
『世界中がアイ・ラブ・ユー』1996
『セレブリティ』 1998
『ギター弾きの恋』 1999
『スコルピオンの恋まじない』 2001
『さよなら、さよならハリウッド』 2002
『メリンダとメリンダ』 2004
『夢と犯罪』 2007
『それでも恋するバルセロナ』 2008
『人生万歳』 2009
『恋のロンドン狂騒曲』 2010
『ミッドナイト・イン・パリ』 2011
『映画と恋とウディ・アレン』 2011
『ローマでアモーレ』 2012
『ジゴロ・イン・ニューヨーク』 2013
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『マジック・イン・ムーンライト』 2014
『教授のおかしな妄想殺人』 2015
『昭和音楽祭』
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『エキサイティング大阪街歩きのブログ』
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