マジック・イン・ムーンライト | あの時の映画日記~黄昏映画館

あの時の映画日記~黄昏映画館

あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます



マジック・イン・ムーンライト』 原題:MAGIC IN THE MOONLIGHT

2014年(米=英) ウディ・アレン監督作品


面白かったです。

超現実主義で皮肉屋のマジシャンと、

不思議な霊能力を持つ女性とのラブ・ストーリー。


前作「ブルー・ジャスミン 」ほどの毒はないですけれど、

人生は惨めで悲惨で確実なのは死だけだが、

ないものねだりをせずに今の幸せを謳歌しようというウディ・アレン哲学は相変わらずです。


南仏が舞台ということで、

これまでのアレン作品に比べて風景が美しい。


海岸を’20年代の車で駆け抜ける爽快さ、

土砂降りの雨、

雨宿りに入る天文台。

よく似たシーンが「マンハッタン 」にあったのを思い出した。


天文台の屋根を開くと現れる星空。

この見事さはまさにマジックです。


堅物のマジシャン演じるコリン・ファースは、

緩急交えた好演。

恋に落ちたことを自覚した時の表情は、

観ているほうも心が弾む。


そして、なんといっても魅力的なのは、

霊能力者を演じたエマ・ストーンの輝く笑顔。

この作品の楽しさの大部分は、

彼女の笑顔に負うところが大きいと思う。


霊言を伝える机の音を使って、

余計な描写を挟まずにバサッとエンドにするあたりも、

見事な呼吸。


この作品を観た夜、

なんとなく「アニーホール 」をBDで鑑賞した。

比べるとずいぶんまろやかに口当たりがよくなったものだ。

40年近くの熟成で、

よりやさしくなっている。


ウディ・アレン監督80歳。

自らの分身を登場させての恋愛遊戯。

これからもいい作品を撮り続けてほしいです。


クリック応援よろしくお願いします!

ポチットしていただければ幸せです!

↓   ↓    ↓    ↓

人気ブログランキング   にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

読者登録してね

エキサイティング大阪街歩きのブログ

にもお越しください