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<北狐 9月の俳句 ①>

久しぶりの句づくりです。どうかよろしく。

  蝉の腹  路上に白し  夏逝けり

  朝涼の  夕まで残り  夏終わる

  潮騒の  遠のく気配  夏惜しむ

  夏の果て  果ての行方に  鰯雲

  天も地も  絢爛の秋  われを待て

最近川柳に投稿していますが、俳句同様
苦吟しています。いやあ、創るという行為は
簡単じゃないですね。では。

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<三椒 8月の俳句 ④>

昨日今日と、朝はすっかりと秋の気配で、夜中に寒さに目覚めて網戸を締めて回るほど。
さて、そんな秋の気配の中、私の担当も今回で最後となりました。
ちょっぴり秋を感じる句も入れての最終回です。色々と励ましのお言葉ありがとうございました。
来月9月は、京都から北狐さんが担当してくれます。

新涼の日時計少し進みをり

新涼やタオルケットの裏表

無秩序な星に秩序を星座澄む

初秋や長き廊下を風走る


蜘蛛の囲を貫くかまえ蔓の先

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<三椒 8月の俳句 ③>

今年は梅雨が長く、雨が多かったので、畑もみかん山もあっという間に雑草で覆われました。
刈ればまた生え、生えればまた刈りで、暑い中、草との戦いみたいです。
で、今回は、汗にまみれながらの俳句です。

草むしり草の悲鳴も聞こえけり

草刈機蔦の未練を断ち切りぬ

草刈るやゆく手に出口らしきもの

草刈りて凱旋のごと帰りけり

大腸検診すいかの種を映し出す

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<三椒 8月の俳句 ②>

台風の豪雨、地震のがけ崩れ、連日の法子報道。めまぐるしい昨今ですね。
さて、三椒俳句の二回目。
退職後すぐ、卒業旅行のつもりで二人でフランスに行って来ました。海外での俳句は、季節が違ったり、風土が違ったりでうまく詠めませんが、ご笑読ください。

時差といふ付録の時間生ビール

新婚のカップル五組パリ薄暑

噴水やはばかることのなきベーゼ

ニーハオと呼ばるるマルシェ桃すもも

デザートに鬼灯がでるパリの夜

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<三椒 8月の俳句 ①>

今月は私の順番ということで、一ヶ月、よろしくお願いします。
退職後の旅行から帰り、職安へ行ったり、社会保険事務所へ行ったり、免許の書き換えがあったりで、あっという間の一ヶ月余り。
道頓堀さんから、退職の句などを、とのことでしたので、少し古くなりますが定年退職の句と、退職前に見納めにと上った大阪城天守閣での句が2句です。

奥深く背広を仕舞ふ更衣

夜の新樹首からはずす社員証

退職の花束重し青葉風

万緑の兵押し寄せる天守閣

遠青嶺シャチホコとめるボルトネジ

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<道頓堀 7月の俳句 ④>

やっと最終週に辿り着くことができました。ホッ!
ご意見、ご感想有難うございました。
これから私も長い夏休みに入ります。
8月は、今年退職されて間もない「三椒さん」に受け持って
いただく事となりました。
間もなく梅雨が明け夏本番です。
猛暑の予感がしますが、暑さに負けず宜しくお願いします。

朝刊を見開いて爪切る夏の午後

夏風邪がノドチンコを飲み込んでる

箪笥のなか防虫袋の空蝉か

陰に咲く十薬の白き花あすも夏

草叢を往ったり来たりの麦わら帽

緑陰に入っても振り向かぬ日傘の女

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<道頓堀 7月の俳句 ③>

梅雨明け宣言は出て無いけれど、明けたような。
暑い日が続いてますね。
学校は夏休みに入り、蝉の鳴き声がうるさくなってきました。
第3週です。
暑さのためとは言いませんが、息切れしそうです。


扇風機耳ほじくって向きかえる

空梅雨や辞書の縁のばし芋焼酎

日ざかりに虫取り網走る西瓜冷え

テーブルのねじ締め直し薔薇活ける

夏が来たドロース塗った手に缶ビール

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道頓堀 7月の俳句 ②

退職すると当然のように我が家に居る時間が多い。
家の中で気になるところや、気になるものを覗いて
見ました。

電球を拭き終わって蝉鳴き出す

掃除機のそうじ終わった紫陽花描く

蝶番に油を注したよ梅雨明け近い

缶切りの錆び落とす夏ミカン食う

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<道頓堀 7月の俳句 ①>

7月がスタートしました。
梅雨半分、真夏半分という7月ですが、
鬱陶しい雨や暑さに負けず乗り切りたいものです。

今年の梅雨はまだ雨の量がすくないそうです。
でも花は元気に咲いているようです。


紫陽花の茎のてっぺんに夏来てる

合歓の木は頬紅いっぱいの午睡かな

向日葵の似合う女と酒を飲む

鉄線が好きという女酒強い

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今月から道頓堀さんの俳句です。
一ヶ月、よろしくお願いします。
管理人

<陽太 6月の俳句 ④>

陽太の俳句も最終の第4回目です。なんとかフィナーレです。
みなさん、鋭い講評や、添削ありがとうございました。
なかにはお褒めの評価もいただき、
これから、もうすこしでも納得いく作品を作っていきたいと感じました。
管理人の三椒氏は、定年で即・海外旅行とか、
今回はそういうことでたかし氏がブログの作成を受け持ってくれました。
たかし氏も新しい世界とか、いろいろですね。
今回は「定年」(先輩として)をキーワードに生活句的なものを作りました。
定年は自由で、気ままで、ダラダラして、金がない。
それと次の7月は、ナニワの人情派俳人「道頓堀」氏にお願いします。
「いいとも」ですか?                陽太

定年の昼寝枕は「春樹本」

梅雨晴間自転車の空気急ぎ入れ

天井の黴が気になる一番風呂

一点を取れず獲られて夏の宵