自然環境での保育研究:港区幼稚園教育研究会 環境部会さま | 心と体と学びをはぐくむ園庭を

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こんにちは、園庭研究所の石田です。

東京都 「港区幼稚園教育研究会 環境部会」さまでの、自然環境での保育研究についてご紹介いたします。

昨年度、園庭研究所で研修をさせて頂いたのですが、研修とその前後での先生方のご研究がとても素敵で、かつ園庭や自然環境での保育に取り組まれている多くの方のご参考になると思いましたので、部会の先生方にご相談し、こちらのHPで紹介させて頂くこととなりました。


こちらの研究会では、あるテーマに対して、3年継続で取り組まれます。
そして、環境部会では昨年度より「心が動く出会いを生む自然環境の工夫」に取り組まれ、昨年度が1年目でした。

以下は、港区教育研究会さん発行の「令和2年 教育研究発表集録 ひびき-7号-」p.10-13で掲載されているものです。

 

 

 

研修を経て(p.10後半)、先生方は、植物での色水遊びをテーマに、実際の子どもの様子と先生の関わりを「子どもと自然をつなぐ’5つの鍵’」から振り返り・考察をされています。(p.11-12)

 

なんといっても、赤線部分の、子どもの様子と先生の関わりがとても素敵です。

 

子どもたちの気づきや思いに、先生方が丁寧に向き合われ、子どもに問いかけたり一緒に考えたりされ、子どもの思いや考えがさらに深まり/広がっていくように関わられていますよね。^^

 

※5つの鍵については、こちらでご紹介しています。→ 1.めいっぱい遊ぶ感じる2. 共感や愛情を感じる3. 生態系(エコロジー)を体験する4. 私の暮らしとつなぐ (5. 受け継いできた自然観を伝えよう!は記事にできていませんでした。ごめんなさい)

 

 

そして、園内の草花を使った色水遊びについて、年齢による子どもの姿を考察されています(p.12)。

 

3歳児さんは色やきれいさなどを‘感じる’ことが多く、年齢が上がるにつれ‘試す’ ’(試したことから)気づく’ことに繋がり、5歳になってくると花びらの枚数と色合いを考えたり、色合いや匂いの違いを考えたりと’科学的思考’に繋がっていく様子がよく分かります。

 

 

最後に、園を超えた研究会ならでは、各園で受け継がれてきた色水遊びができる自然環境や遊びを、まとめて共有されているんですね

 

この個々人の先生を超えた園内の共有、そして園を超えた園間の共有は、遊びや環境づくりをより豊かにしていくためには、とても大切なことだと思います。^^

 

 

是非、皆さんも、他の先生や保護者さん、他園の先生とつながりながら、園庭や地域環境での子どもたちの様子や、その環境、そこでの遊びや暮らしについて、楽しみながら研究してみて下さいね。

 

 

園庭研究所 代表 石田佳織

園庭校庭や地域での保育・教育について、先生・保護者さん・子どもと一緒に考えるワークショップ(研修)をさせて頂いております。→ ご案内

お問い合わせ: 電話:080-2381-8611  /  メールを送る

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調査研究→ 東京大学Cedep園庭調査研究グループ 

 

 

【園庭や幼児と自然のについての著書】

『園庭を豊かな育ちの場に:質向上のためのヒントと事例』

園庭園庭全国調査に基づいて、園庭での保育・教育の質をより高めるための視点や工夫をご紹介しています。面積が小さな園や制約がある園での工夫や、地域活用の工夫もご覧いただけます。

* 2019こども環境学会賞【論文・著作賞】を頂きました。

 

『森と自然を活用した保育・幼児教育ガイドブック』

石田は以下を担当させていただきました。→第1章5「幼稚園施設整備指針と園庭調査を踏まえた屋外環境のあり方と自然」東京大学Cedep園庭調査研究グループ/第1章8「幼稚園教育要領等の5領域に合わせた先行研究」北澤明子, 木戸啓絵, 山口美和, 石田佳織

 

『保育内容 環境 第3版』

石田は第6章4節「自然環境と持続可能な社会」を担当させていただきました。