園庭では、どのような育ちがある? 1 | 心と体と学びをはぐくむ園庭を

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幼稚園 保育所 認定こども園の園庭を、子どもが伸びやかに豊かな育つ場所にしませんか?

こんにちは。園庭研究所の石田です。(投稿が滞っており、失礼いたしました。)

 

「園庭って子どもにとって大切だよね」と思われている方は、この1-2年で急激に増えていっているように感じます。

けれど、園庭はどんな風に子どもの育ちを支えているのでしょうか?

今回は、園庭の物理的環境と合わせて、子どもの育ちについて見ていきたいと思います。

 

東京大学発達保育実践政策学センター(Cedep)では、園庭環境に関する国内外の研究を、以下の視点から整理しました。(秋田喜代美, 辻谷真知子, 宮田まり子, 宮本雄太, 石田佳織 2019. 「園庭環境に関する研究の展望」『東京大学大学院教育研究科紀要』第58巻)

1.  園庭に関する歴史研究

2. 園庭や戸外活動に関する価値・信念と安全等のルール

3. 子どもの発達と園庭・戸外環境

4. 園庭の物理的環境と多様性

5. 園庭や戸外環境の研究法

 

今回は、この中の「園庭の物理的環境と多様性」で、園庭の各物理的環境について、どのような子どもの育ちが先行研究から示されているのかについてご紹介します。

 

園庭の物理的環境については、「こんな環境があったら良いよね」と日本で唯一園庭の物理的環境のあり方を示している『幼稚園施設整備指針 園庭計画』で挙げられている環境15項目について、整理しました。(日本では、園庭のあり方についての規定は子どもの人数に対する面積のみで、環境のあり方については「望ましい」ものとして挙げられています。)

 

また、子どもの育ちについては、保育・幼児教育の指針や要領で示されています「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」の10項目(文部科学省,2017、厚生労働省,2017、内閣府, 2017)に即して見ていきました。

 

その結果、数々の先行研究から、以下のような子どもの育ちを園庭の各環境が支えている可能性が示されています。

 

ただし、こちらは先行研究で示されている育ちのみであり、今後研究が増えていくことで新たな育ちが明らかになってくる可能性もあります。また、園庭の物理的環境と活用に関する自由記述回答の分析では、上記の表にとどまらない育ちが支えられている可能性も示唆されています(石田他, 2018)。

 

次回からは、各物理的環境について詳しくご紹介していきますね。^^

 

秋田喜代美 他 2019. 「園庭環境に関する研究の展望」『東京大学大学院教育研究科紀要』第58巻は、東京大学Cedep園庭調査研究グループ ウェブページからのダウンロードしていただけます。

http://www.cedep.p.u-tokyo.ac.jp//projects_ongoing/entei/

 

 

園庭研究所 代表 石田佳織

お問い合わせ: 電話:080-2381-8611  /  メールを送る

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