今日から新連載のスタートです✨
映画の結末を最後まで書いています
作品についてどう感じるかは
その方の主観にお任せしますので
私の感想や見解などは
あくまでも参考程度に留めて下さい
一部・私の視点から書いています✨
南フランス・プロヴァンス地方にある
女子だけの寄宿学校
誰もいない校舎
夏のヴァカンスで
女生徒たちは親元に戻って
あんなに賑やかだった中庭も
今はひっそりと静まりかえっている
荷物を置いて
階段に腰掛けて頬杖をつく
これが - - -
この恋の結末だなんて - - -
初めての恋
初めての体験
あの夏の日は - - -
嵐のように過ぎ去って行った - - -
中庭に設けられた東屋
この東屋で
ひとり文化祭で披露する
劇の稽古をしていた
あの時から - - -
この美しくも悲しい恋の物語は - - - 始まる✨
「あのひとは山の向こう側にいる」
「あなたの私を呼ぶ声が聞こえるわ」
まだ見ぬ恋人を想像しながら
情感を込めて練習をしていた
あの台詞
誰も - - -
私の下手な台詞なんて聞いてやしない
彼女たちの頭の中は
夏のヴァカンスのことで
いっぱいだから - - -
本物の恋がしたい - - - 💕
ここを出たい
恋をしたこともないのに
こんなお芝居なんてできないわ
私はビリティス
母はいない
仕事でカナダで暮らす父が
ヴァカンスで帰って来るのが
今の私の唯一の楽しみ✨
父が帰国するまでの3週間を
父の友人夫婦宅で過ごすことになった
父の友人・メリッサとは
もう何年も会っていない
相変わらず美しいのだろう
フランス語の教師を先頭に
麦わら帽子を被った
女生徒たちが
自転車でその後に続く
どの子も少女特有の
柔らかな煌めきを放っている
目的地に着いた
南仏の海だ✨
女生徒たちは
タオルで隠すこともなく
次々と服を脱いでいく
男がいないと
こうも大胆になれるものなのか？
それとも - - - まだ羞恥心を知らない
子供なのかしら？
私は違うわ
あんな子供じみたことはしない
もう立派な大人の女よ
彼女たちのように
黄色い声を張り上げて騒ぐこともない
女ばかりの環境にいると
女同士の擬似恋愛も始まる
この二人も - - -
そして - - - 多分この私も - - -
フローラ 淋しげな瞳を持つ美少女
裸の女の子たちを見つめながら
女の子しか愛せないことを
悩んでもいる少女
私も - - - わからなくなる時がある
男が好きなのか？
女が好きなのか？
そんな時
ルカが現れた
私の - - -
眼の前に - - - ✨
続く - - - ✨
思春期に入って
自身の性的指向に目覚めていく少女
ビリティス
ヴァカンス気分に浮き立つ
少女たちを
どこか冷めた眼で見つめています
こんな女子生徒いましたよね？
妙に大人っぽくて
周囲に馴染めない子
そんな時 彼女の前に
美青年
ルカが現れるんです✨
ハンサムな彼に
心がときめく
ビリティスでした - - - ✨
次回のビリティス
お楽しみに - - - ✨
by 映美🧚♀️🧚
