夫への愛を
再認識した夜から
数日経って
夫が
小旅行に連れ出してくれた
誰もいない冬の海
二人だけの
甘い休日になるはずだった
ピエールは
いつになく不機嫌だった
退屈そうだな - - -
違うわ パリが恋しいだけよ
私は
無難にそう答えた
話してくれ
君は - - - 何かを隠しているだろう?
誰か他の男を愛しているんだろう?
夫は - - - 疑っている
毎日午後になると
理由をつけて 外出する妻を - - -
そんなはずないじゃないの
あなたの考え過ぎよ
私はそう答えるのが精一杯だった
君のことを愛している
だが 君は完全には心を開いてはくれない
僕らの間には越えられない
溝があって
遠い存在のようにも思えるんだ
許して - - -
私の心の問題なのよ
でも - - - もう解決しつつあるわ
そんな確信があるの
あなたのことを愛しています
今まで御免なさい
辛抱強く待ってくれて
夫に上手く伝えられただろうか?
あなたへの愛は
快楽を超越している
大勢の男に抱かれて
気づいたの - - -
もう手遅れであったとしても
それだけは - - - 信じてほしい
愛しているわ
あなただけを - - - ✨
その日の午後
夫と二人でパリに戻った
閑散とした - - -
冬の海を後にして - - -
続く - - - ✨
物語は - - -
いよいよ大詰めを迎えます
次回へと続きますね✨