自遊人の花紀行のブログ

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09Oct
- 彼岸に咲くからヒガンバナなのに……
  　ヒガンバナの開花が、今年は十日ほど遅かった。花紀行（花の写真とその花に関するエッセイ）を始めて16年になるが、開花が遅れた年でも、彼岸になると不思議と花が咲いていた。　日課のウオーキングで9月中旬から、例年ヒガンバナが咲く所を廻っていたが、花茎が立ち上がったのは20日過ぎ位からだった。　やっと花が咲きだしたので、団地内と和光樹林公園をカメラを抱えて、ヒガンバナと秋の気配を求めて回った。◎ 団地内（9月30日）　ヒガンバナは細長い花茎の先端に、5から7個の真っ赤で鮮やかな小花を放射状に咲かせる。雰囲気はひとつの花のように見える。　蕾を見るとこの株は7個の小花のようだ。　それぞれの小花から、6枚のくにゃくにゃした花弁に、6本の雄しべと1本のめしべが長く突き出ている。　蜘蛛のようなので Red Spider Lily の名もある。　白いヒガンバナは開花が遅いようで、この株だけ咲いていた。紅白ヒガンバナだ。　白いヒガンバナの花言葉は「また会う日を楽しみに」ヒガンバナは寂しいイメージが大きいが、この花言葉はなかなか良い。　常緑ヤマボウシの実が色付きだした。ヤマボウシの実は美味しいと言われ、ネットなどで販売されている。　我が団地内には 27・8本の常緑ヤマボウシの並木道があり、木を覆うように沢山の花が咲き、小さな実も沢山出来るが殆ど完熟しない。　オニユズの実が成熟している。12月頃には綺麗に色付き、冬の縁起物の風物詩。　グレープフルーツより一回りも二回りも大きく「実が大きく、大きな実入りを期待する」とのことで飾るお店もある。柚と名がつくがブンタンの仲間で、柚のように強い香りは無い。　ソヨゴの実が大きくなりだした。花は咲いても気が付かないほど小粒だが、実は結構大きい。　生育が緩やかなので、庭木として人気が高い。真っ赤に熟した実と、緑葉とのコントラストが良い。　団地の花壇のネコノヒゲもそろそろ終わりだ。花から突き出た雄しべや雌しべの様を猫の髭に見立てた。ユーモラスで納得のいくネーミングだ。　花期は長く8月くらいから咲いていた。◎ 和光樹林公園（10月10日）　樹林公園に行くのは、1月末にマンサクを見に行って以来8ヶ月ぶりだ。4月の術後以降ハードな行動を避けたのと、この夏の余りな猛暑続きで避けてきた。自宅から歩20分弱であるが園内を歩くとハードになり自粛してきた。　野草の雑草地に入り込めば、ツリガネニンジンやワレモコウに出合えるかもしれないが諦める。　遊歩道周辺はヒガンバナが見頃を迎えていた。　ヒガンバナは曼珠沙華と呼ばれることも多い。曼珠沙華と言えば「赤い花なら曼珠沙華　オランダ屋敷に雨が降る ……」の長崎物語の歌を思い出す。昭和14年の歌だが何故かメロディを覚えている。　そして「じゃがたらお春」も覚えている。　じゃがたらお春は15歳で国外追放された、悲しい少女である。お春はイタリア人の父と日本人の母との間に生まれた子である。　江戸時代初期、紅毛の外国人の血統をひく子供11人が、今のジャカルタに国外追放された。現在では考えられない人権蹂躙問題である。　遠い異国に置き去りされた彼・彼女たちが、帰れぬ祖国に思いを寄せた文「ジャガタラ文」が4通今でも残っている。　ススキが本番を迎えている。この場所はススキの大きな群生地だったが綺麗に整備された。　ススキはセイタカアワダチソウに押されていたが近縁復活し、日本の秋の風物詩の地位を回復してきた。
21Sep
- グランドキャニオンの中秋の名月
  　9月17日は中秋の名月だった。中秋の名月の季節になると、グランドキャニオンでの中秋の名月を思い出す。　2000年9月に、定年後初の海外ツアーで米国西海岸に行った。12日午後の成田空港内に、「中秋の名月」のディスプレイがあった。16時成田を飛び立ち、日付変更線で一日戻り、12日朝ラスベガス着。午後の便でグランドキャニオンに向かい、到着後、大峡谷のサンセットを見にっく。グランドキャニオンの「中秋の名月」　サンセットが終わり、ホテルへ帰途に就くため東側に向きを変えると、峡谷の一番上の段丘面の上に満月が出ていた。（写真右上1/3当たり）　瞬間に、出発時に成田空港で見た「中秋の名月」のディスプレイを思い出した。 ‟ グランドキャニオンの「中秋の名月」だ”グランドキャニオンを作っている川はコロラド川なので ‟ コロラドの月 ” だ。　サンセット　サンセットは雲が無いので夕焼けにはならず、空は黄金色に染まる。左上1/5あたりに太陽は沈んでいった。　グランドキャニオンはアリゾナ州のコロラド川沿いに、約466㎞続く世界で最も雄大な峡谷。平均の深さは1200m。幅6～29㎞。　現地に着いての最初の印象は、「おお、これはなんじゃ。こんな世界は見たことがない。」対岸との距離。底の川が見えない数段もの大きな河岸段丘。そして、砂漠化したような赤茶けた山肌。事前知識があっても、想像をはるかに超えた壮大さを感じる。　20億年から2.5億年前の地層が露出し観測できる。世界で最も多くの化石が発見された場所であもある。　サンライズ　翌日は早起きしてサンライズを見に行った。写真の左上1/3あたりの光芒。朝日を浴びて輝きだしたグランドキャニオン　朝日を浴び、あちこちの一番上の段丘面が輝きだしたが、谷底はまだ暗い。もっと開けるまで見ていたいが、ラスベガスへのフライトの時間が迫ているので諦めた。　ここもグランドキャニオン？　ラスベガスへの移動中の飛行機の窓からの延々と続く大峡谷。400㎞以上にも及ぶグランドキャニオンの続きだろう。ラスベガス　砂漠の荒れ地に造られた街であることが良くわかる。ラスベガスはネバダ州だが、アリゾナ州のグランドキャニオンからラスベガス迄は、1時間余り殆ど荒れ地の上を飛んでいる。　これぞラスベガス　砂漠の中のエンターテイメントの街。ここは面白い建物が沢山あり、楽しい市内散策ができる。ベラージオの噴水ショー　市内の幾つかのホテルの前では、それぞれ趣向を凝らしたアトラクションを見ることができる。高級ホテルのベラージオの前の大きな池での噴水ショー。　140mもの高さまで吹き上がる水柱や沢山の噴水による水のダンス等、15分～30分位間隔でショーがあり楽しめる。フリーモントストリートの映像と音響のショー　歩行者天国の通りのアーケードいっぱいに映し出される、迫力のある映像と音響のショー。ストラトスフィアタワーからの夜景　350mのシンボルタワー。夜景展望のスポット。250mあたりに展望台があり、その屋上はアトラクション施設。　当時大学生だった娘が、ビッグショット（フリーフォール）に乗りたいというので付き合う。足を外に投げ出し外にむき出しに座り、天辺近くまで急上昇や急降下を何度か繰り返す。スリルを味わいながらラスベガスの夜景を撮った。ラスベガス空港の出発ロビー　ラスベガスからサンフランシスコに向かうためラスベガス空港へ。出発ロビーにも、スロットマシンを置いている。さすがギャンブルの街だ。最後の最後までお金を落とさせる根性。　この後、サンフランシスコ、ヨセミテ、ロスアンゼルス、サンディエゴ、メキシコのティファナ、と旅は続く。※ フイルムカメラのプリント（24年前）をスキャンし作成したので、画質は余り良くないが作成してみました。
18Aug
- 台風一過富士山がスッキリ見える
  　台風一過の17日朝、南側のカーテンを開けると、富士山がスッキリと現れた。　今年は台風発生が少し異常だ。例年より遅く5月に台風一号が発生。　この8月の台風コースは、例年九州がらみで北上だが、6号はいきなり東北地方を太平洋側から横断。　今回の7号は上陸はしなかったが関東をめがけて北上。温暖化の影響があるのだろうか？富士山　晴れた冬の日は、我が家の南ベランダからほぼ毎日富士山を見ることができるが、夏場は殆ど見ることができない。　積雪のない黒富士だが、台風の置き土産はありがたい。武甲山　北側のベランダから、北西側に武甲山。北東側に筑波山も見ることができた。秩父連峰　武甲山から北側への秩父連峰もスッキリと見える。　冬場で条件の良いときには、連峰の右端の丸い山の右側（ぽっかり小さな白くもの当たりの下）に、浅間山が姿を現すことがある。筑波山　筑波山は首都圏に近いので見えることが多い。左端のドームは新都心のさいたまスーパーアリーナ。送電線の鉄塔の下の道路は、R298の幸魂大橋（さきたまおおはし）。フリガナをつけないと、とても読めないが斜張橋の奇麗な橋。東京スカイツリー　スカイツリーは部屋からは見ることはできないが、通路階の東側からよく見ることができる。
18Jun
- 東海しだれ梅巡り5 （かざはやの里）
  　東海しだれ梅巡りの最後は、津市の "かざはやの里" を訪れた。　かざはやの里は、伊勢温泉ゴルフクラブと併設の花園。広い敷地内で、65種、約560本ほどの梅の木があり、ゆったりと鑑賞することができる。　可愛いワンちゃんが、しだれ梅の下でポーズを取っていたので、撮らせて頂いた。　数分間、微動だにしない、写真慣れしたお利口な犬だ。　かざはやの里は2004年に、園芸福祉を取り入れた花園として誕生した。　福祉と環境の融合に取り組んでおり、障害のある方と施設職員が協力して花園を維持している。　「かざはやの里」は、隣接する風早池にちなみ、名付けられた。風早池には、カッパ伝説があり、園内に愛嬌のあるカッパ像が立っている。　園内には、梅のゾーン以外にも、約900本のフジのゾーンと、約77,700本のアジサイのゾーンを楽しむことができる。　今年の梅は10日ほど開花が早く、2月20日前後が見頃だったようだが、何とか梅景色を楽しむことができた。　手水鉢に花弁でデザインした花手水。定期的にデザインを変えている。　　　敷地内にはドッグランもあり、梅園の内では、リードを装着すれば犬と共に散策できる。　僕らも梅の花と一緒の写真を撮て欲しいよ～　絢爛な源平咲きの梅の花。紅白「思いもまま」に、咲き競っている。　純白の花弁と、濃赤の萼が印象的。　しだれ梅の段飾り。　白南天の実があった。ナンテンの花はこれからだと思うのだが、この白南天の花は、何時咲いたのだろうか？　不思議な樹の幹。中の細い幹と、覆っている太い幹は同じ木だろうか？どうなっているのだろうか。※ 3月4日撮影
10Jun
- 東海しだれ梅巡り4　（レッドヒルヒーサーの森・結城神社）
  ◎ レッドヒルヒーサーの森　津市のレッドヒルヒーサーの森は、四季折々の花を楽しめる里山庭園。梅のガーデンは、2月から3月の梅の開花時期に開園される。　梅のガーデンの中央には、「照龍」と名札のついた樹高5ｍ以上のしだれ梅が屹立している。幹も枝も太く存在感のあるしだれ梅。ベンチもあり、じっくりと鑑賞することもできる。　梅のガーデンでは、しだれ梅や立性の梅が45本植えられている。　レッドヒルヒーサーの森は、1991年から土壌の入れ替えなど、山の手入れが始まり、2016年に開園した人口の里山である。　広大な敷地は、花のエリアと森のエリアがあり、約1,000品種、10,000本以上の花木が植えられており、四季折々、花や森の景観を楽しむことができる。　梅のガーデンは2022年にオープンした、ほやほやの梅園。　　源平咲の「思いのまま」◎ 結城神社　津市の結城神社は、後醍醐天皇に奉じて建武の中興の樹立に貢献した結城宗広公を祀っている神社。　三重県屈指のしだれ梅の名所と言われている。　300本のしだれ梅と、10種約100本ほどの梅の木gあ植えられている。　　樹高の高い樹は少ないが、それぞれの樹形は良い。　今年の見頃は、2月20日前後だったようだ。　奇麗な紅梅。　八重の白梅も、純白で可憐。　清楚な佇まいのしだれ梅。神社に良く似会う。※ 3月4日撮影
31May
- 東海しだれ梅巡り3 (圧巻！鈴鹿の森庭園）
  　二日目は、早朝に、三重県鈴鹿市の鈴鹿の森庭園に直行する。「しだれ梅の手入れができる人が少ない」「しだれ梅を守りたい」との思いから、2012年に造園を開始し、2014年に開園した。天の龍・地の龍　園内に入ると、豪快で優雅な佇まいのしだれ梅の集団に圧倒される。左手の「天の龍」、右手の「地の龍」の勇姿が圧巻である。地の龍　日本の伝統園芸文化のひとつである「仕立て技術」の普及を目的とし、世話をしている造園業者達が新しい世話方法や剪定の技術を、ここから全国に伝えていることを、説明員が厚っぽく説明してくれた。　日本中から集められたしだれ梅の名木が、「呉服（くれは）しだれ」を中心に、約200本集められている。　名前のついた名木は、天の龍、地の龍、背龍梅、等、16本ある。思いのまま（源平咲き）　　　一本の梅の木に、紅と白の二色の花が咲く。　　紅・白、別々に咲く「源平咲き」　花弁に、まだらに色が入る「絞り」梅の木が、「源平咲き」と「絞り」を、思いのままに咲かせるから「思いのまま」　ここのしだれ梅は、「匠の技」で作り上げた大きな盆栽の集団のようにも見える。　落下した梅の花弁の量が凄い。　梅絨毯になっている。花を楽しめるのも本日（4日）位までだろう。　濃紅の立ち性。　30度くらい大きく傾き、途中からスッキリ屹立している姿も面白い。　水仙や玄界ツツジも華やかに競う。　梅を背負った島が幾つか展開し、日本庭園の雰囲気もある。　豊富に枝垂れている。　奔放に枝を広げ存在感の溢れる白梅の立梅。※ 3月4日撮影
23May
- 東海しだれ梅巡り 2　（なばなの里）
  　初日の最後は、花のテーマパークとイルミネーションで有名な「なばなの里」のしだれ梅のライトアップ。◎ しだれ梅のライトアップ　花は見頃をかなり過ぎているが、ライトアップの力を借りて、それなりのムードを醸し出している。　夕食を早めに済ませ、午後6時半頃から梅園のしだれ梅を鑑賞する。　この梅園には、約330本のしだれ梅がある。根本には沢山のスイセンが植えられ華やかである。　ライトアップで花数の減った枝垂れた枝が強調され、それなりに形になっている。　闇夜に樹形の形がくっきり見えるのもおもしろい。　ライトアップの写真を撮るのは薄暮が良いと言われるが、紅梅と思われるしだれ梅が夜空に浮かび上がる感じも良い。◎ ベゴニアガーデン　ベゴニアガーデンは、なばなの里を代表する眼玉施設。　ガーデンに入ると広い温室内は、球根ベゴニアの花で圧倒される。壁面いっぱいに沢山のベコニアの鉢の豪華な花、そして天井からは所狭しと吊り下がったベゴニアの花。　茎が立ち上がり大倫の華を咲かせるスタンドタイプ。スタンタイプは約半年間花を咲かせる。　茎が垂れ下がりその先に多くの花を咲かせるハンギングタイプ。ハンギングタイプの花は一年以上咲き続ける。　　お洒落な花姿「女王様の首飾り」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　白い花がひょっこり顔をだしているのも面白い。　大きな苞の中に、同じ色の小花が沢山咲かせる。　原産地は南米アンデスの高山地帯。30度以上の暑さを嫌う。球根ベゴニアは光を好み、一日の日照時間が14時間以上あると開花する。ひとつの花は7から10日間咲く。◎ カワズサクラ　カワズサクラが見頃を迎えている。◎ イルミネーション　イルミネーションはなばなの里の眼玉。夕刻になると園内全体がライトアップされる。イルミネーションだけを目的とした入園者も多いようだ。　カワズサクラのライトアップ　水上イルミネーションから、チャペルやツインツリー等の良いとこ撮りかな？　　　　　イルミネーションメイン会場の特番は、黄金のピラミッド。多彩な光の演出の企画ショーだが、時間がないので途中でスルー。※ 3月3日」撮影
16May
- 東海しだれ梅巡り 1　(名古屋市農業センター，大縣神社）
  　やむを得ぬ事情により、一ヶ月余りブログお休みとなりました。体調少し落ち着いてきたので、溜まったいた3月初めに行った枝垂れ梅巡りアップします。季節外れの花となりましたがご覧下さい。◎ 名古屋市農業センター　名古屋市農業センターは、「野菜と家畜」をテーマとして、昭和40年に開設された農業公園。　日頃もいろいろなテーマの行事で賑わっている施設です。　例年2月中旬位から3月中旬にかけて「しだれ梅まつり」が開催される。期間中には、朝市や青空市等、沢山のイベントが開催されている。　今年は、2月20日頃が見頃だったようで、十日余りたった現状でも、なんとかムードは残していてくれた。　　ここには12品種約700本のしだれ梅が植えられている。　暖かい春の日差しを浴びて、梅の花も一段と輝く。　ハクモクレンも冬芽を脱ぎ、白い花弁が綺麗だ。今にも咲きそうだ。　良い枝ぶりの木の前では撮影者が途切れない。　今年の梅見の最後の日曜日だけあって、大変な人混み。しだれ梅の並木道の撮影は無理な状態。　梅園はいくつかのブロックになっており、梅林は何とか写真を撮ることはできる。　しだれ梅ではないが、シシガシラと名前がついていた梅。八重で、梅にしては密集して、あちこちに向かって花を咲かせている。　奇麗な朱色に近いピンクの花が一塊になって咲いており、「獅子頭」だ。◎ 大縣神社　犬山市の大縣神社は、尾張二宮。社伝によると、2000年以上前の紀元前3年に現在地に遷社したと伝えられている。　神社の脇山に、全国の梅園や神社などから奉納された梅をはじめ、紅白340本のしだれ梅を集めた梅園がある。　梅園の遊歩道はアスファルト舗装されており、車いすの方も鑑賞できる。　ほとんどの梅は見頃を終わっており、絵になる梅を探すのも一苦労。何とか青空に輝く白梅のしだれ梅。　花数が少ないながらもなんとかきれいに撮りたい。　やっと神社らしい構図で撮れた。※ 3月3日撮影
07Apr
- こりゃなんだ！黄色世界　犬寄峠の黄色い丘
  　愛媛県伊予市の犬寄峠のこの丘は、360° 黄色一色の世界。　2.5ヘクタールの広大な丘を埋め尽くすナノハナ。もこもこと、満開の花の房が追い被さる沢山のミモザの花。何処を向いても　イエロー　イエロー　イエロー　の一色で埋め尽くす。。　思わず「こりゃなんだ！」と言いたくなる。　黄色い丘は、管理者の方が、人を呼び込み地域活性化したいとの思いから始まった。2012年に、1ヘクタールのミカン畑の丘を開墾し、花畑とした。　ナノハナは市の花　黄色は幸いをイメージする一面にナノハナが植えられた　黄色は良く目立つ　2015年にはナノハナがいっぱいになった。　ミモザは、2017年に「イヨミモザ」と命名した。　こんなに沢山のミモザの花を見たことは無い。ここ以外では見ることができない光景だろう。　ナノハナ中の道は、林の向こうにも広がっている。　木々の合間の向こうにも、ナノハナの丘が見えるが、今日は、濃霧がひどく、靄の中はうっすらと黄色に感じるだけなのが残念。　木の向こうの丘に、ナノハナの中の道が続く。　ナノハナの背景のボケはミモザの花。ミモザの花を借景に、写真を撮る機会は、ここ以外は無いだろう。　　野趣に溢れるミモザの花豪快に咲くものだ。　梅の花が満開時はもっときれいだろう。　黄色い花へのこだわりは徹底している。ナノハナ、ミモザ以外にロウバイ、ヤマブキ、ミツマタ、トサミズキ、レンギョウ、黄水仙黄色いユリ、黄色いコスモス、フジバカマ（アサギマダラの飛来もある）ヒマワリ、アンデスの乙女、柚の実、　大きなパンパスグラス。　ホトケノザのピンクとのコラボ。　ミツマタも黄色い花。　カワズサクラだろうか。　高倉健の「幸福の黄色いハンカチ」という映画がある。確かに、黄色は幸せの色である。黄色い丘は、幸せを呼び込む丘であろう。※ 2月29日撮影
31Mar
- 満開時にもう一度行ってみたい七折梅園
  　七折梅園は、砥部焼で有名な愛媛県砥部町七折地区にある。山の斜面に、約30種 16,000本の梅の木とナノハナが山を彩る。　今年は2月20日頃には満開を過ぎたようで、花のボリュウムに欠けていたが、十分い雰囲気を楽しむことができた。　梅の木の合間にナノハナがふんだんに植えられており、梅の花とナノハナのコラボも素晴らしい。　梅園は、100年以上経過しており、梅の古木が多い。枝が大きく広がってているのは、実の採集のためと思われるが、これも雄大である。　満開から少し経過しているが、古木の咲きっぷりは雄大だ。　満開時を見てみたい。若木も植えられており、世代交代の育成中か。　古木の切り株が、熊の親子が向かい合っているように見える　緩やかな斜面に紅白の梅が咲き集い、山全体を覆う景観をもう一度来園し、見たいものだ。　ホトケノザも元気に立ち上がっている。地元で見かけるホトケノザより花色が綺麗だ。　ナノハナも雨に洗われ、生き生きとしている。　七折の小梅は、種が小さく果肉が多く柔らかい。普通の小梅のようにコリコリしていない。「青いダイア」と呼ばれている。　道は整備され歩きやすい。　紅梅がもう少し花を残していれば印象が異なるだろう。やはり、もう一度満開時に見たい。　この切り株の、前の姿が気にかかる。　立ち姿の良い枝垂れ梅。花のボリュウムがないのが残念。※ 2月29日撮影
25Mar
- 幽玄雪割桜　桑田山
  　四国二日目（2月29日）は須崎市の「桑田山の雪割桜」の後、仁淀川沿いに愛媛県に入り、「七折梅園」や「黄色い丘」等をまわる。　天候は予報も朝から終日雨、雨が小ぶりであることを願う。◎ 桑田山の雪割桜　須崎市の桑田山には、山の中腹に約1,000本もの「椿寒桜」が見頃を迎えていた。ここでは、椿寒桜を、まだ雪の残る頃から咲き始める桜だから、春を先取りする「雪割桜」と呼び、住民から大切に育成されている。　心配された雨は、ほぼ上がり、周辺の山々から霧が登り始め、濃いい桃色のサクラの借景となり、幽玄世界が出現した。雨の日だからこそ見ることのできる恩恵である。　駐車場でバスを降りた頃は小雨。つづら折りの山道を登る。　90年ほど前、町の住民がサイクリングで松山に行った時、奇麗なサクラに出合い、三本の桜の枝を譲っていただき、持ち帰り植えたことに始まる。一本の接木が成功し、接木で増やしていった。　桃色のサクラ、黄色の菜花、緑のミカン畑が、彩を共演する。　文旦は南国の柑橘。雪割桜とナノハナとも仲良く収まっている。　平成二年より地元の人々により、ミカン畑の後に植えられ始めた。地元の方々び守られ育てられ、手作りの休憩所なども提供されている。　今年は2月9日に咲き始め、今は満開を過ぎようとしているようだ。花期が長く楽しめる。　蕾は濃いい桃色、淡いピンクの花弁、長い雄しべが特徴的。密集して次々に花をつける。　山合から霧が発生しだし、趣がアップしてきた。しばし、絶景を堪能。　手前の山間からの霧が大きくなりだし、雰囲気が変わってきた。　露出をオーバー気味に撮ってみた。　大きな文旦の木を撮ったころは、霧が深くなり、殆ど山合が見れなくなった。自然現象のシャッターチャンスは短い。　椿寒桜の原木は、松山市の伊予豆比古命神社にあり、通称の椿神社にちなみ、椿寒桜の名前がついた。　椿寒桜は、皇居の東御苑にも一本あるとのことだ。3年程前、東御苑に行った時、天守台跡の手前にあったサクラだと思う。　緋寒桜も一部に植えられている。「沖縄から来た桜」の大きな名札があった。◎ 古岩屋のユキワリイチゲ　古岩屋からの遍路道は、ユキワリイチゲの群生地。　国民宿舎の傍の道に入ると、すぐにユキワリイチゲの群落に出合った。残念ながら、殆ど全部が半開状態。　雨は上がっているが、曇天である。太陽っ子のユキワリイチゲでは、この程度の半開がサービスの限界だろう。でも、残って待っていてくれてありがとう。　チョコット中を覗かせて頂いた。　古岩屋は、約2000万年前の地層がのこり、礫岩石が作り出す国指定の名勝。　長年の水の浸食による多数の穴がが発生している60～100ｍ程の円錐状の岩峯が20余り連なる。　岸壁の穴に不動明王と手前に礼拝堂がある。　不動明王の総高は4.9ｍ、明王高さ3ｍ、幅0.7ｍと小さく見えるがいがいと大きい。茅の木の一本彫刻像。※ 2月29日撮影
17Mar
- バイカオウレンは待っていた牧野公園・加茂の里
  　牧野博士の出生地である、佐川の牧野公園と加茂の里では、バイカオウレンがまだ咲いている可能性があるとのことで、期待が高まる。◎ 牧野公園　牧野公園は、牧野博士が東京からソメイヨシノの苗を送ったことから始まる。戦後整備され、四国を代表する桜の名所となった。　平成26年より、牧野博士にちなんだ、四季折々の山野草を楽しめる公園へと進化させ、行政の事業のみに頼らず、地域住民が種から育てた苗を移植し、みんなで育てている牧野公園である。バイカオウレン　ほとんど花期は終わっているが、ところどころに花を残し、我々を迎えてくれた。10㎝位の花茎が根本からまっすぐ伸びあがり、一輪づつ花を咲かせている。　濃い緑の葉に、直径1.5㎝位の小ぶりな白い花を群生させている。5枚の小葉がセットになった光沢のある葉は、牧野植物園のロゴマークになっている。セリバオウレン　葉がセリの葉に似ているから、セリバオウレン。牧野博士の帽子と植物採集ボックス　牧野博士の帽子と植物採集ボックスを置いたベンチがあった。牧野博士は新種でも見つけて、どこかに飛び出していったのかな?サカワサイシンの葉　カンアオイに似た変わった花（瓢箪の下のふくらみが開いたような感じかな）を咲かせる。牧野博士は郷里の佐川で採集し発表した。牧野植物園では、5月に展示しているとのこと。（この写真のサイシンの周りの草は、殆どバイカオウレン）スエコザサ　「らんまん」の最終週のタイトル「スエコザサ」高さ1～2ｍ位で、葉の表面に白い毛が生え、縁が裏側に丸まっている。らんまんでは、完成した植物図鑑の最終ページに、スエコザサが掲載されていた。ユキワリイチゲ　トイレに面した土手の斜面に、ユキワリイチゲが大群落していた。　壮観！　花茎は15～30㎝。茎の頂部に一輪の花。花弁に見えるのは萼片。 12～22枚積雪の中から芽を出してくるから「雪割一華」　ユキワリイチゲは、近畿地方から西側でしか、見ることができない花。萼片の裏側は、淡紅とも淡紫とも見える。ウラベニソウ。地下茎で増殖するので同じ遺伝子とのことだ。　花は「一華」だが、葉っぱは鑑賞的ではないのも、面白い。　日が照らないと開花しない。　太陽っ子なのだ。陽が良く当たると、白っぽい紫色に見える。　花言葉は「幸せになる」オオミスミソウ　寒の残る早春に咲かせる鮮やかな花は少ない。ミスミソウは、花の形、色、大きさ等多彩で、愛好家の多い早春の野草。冬から春へプレゼントされた宝石のような花。　ミスミソウを総称してユキワリソウとも呼ばれている。セントウソウ　ここでもセントウソウが混在している。小さな花で主張は少ないが、セントウソウも早春の花なのだ。「先頭に咲く花 → セントウソウ」なのだ。トサミズキ　さすがに土佐はトサミズキが多い。葉より先に黄色い小花を沢山咲かせる。このトサミズキの木は大きくて見栄えが良い。　黄色い小花が連なる花序が下垂する姿は可愛い。この花序は花数が多く豪華だ。ヒトリシズカ　突然ヒトリシズカが現れた。何時もこの花を見ると感じるのだが、名前は「一人」でも、何時も「数十人」いる。何故か一本だけミスミソウらしきものが混ざっている。ハクモクレン　ハクモクレンの冬芽が膨らみ、一斉に開花しそうだ。ミツマタ　ミツマタもポチポチ開花を始めたようだ。フクジュソウ　一株だけフクジュソウの花が残っていた。フクジュソウは、これ以上開花が進むと花のイメージが一変する。フクジュソウと気が付かない人もいる。佐川の街中　佐川の街中の多くのお宅の玄関先に、一輪挿しの花を見かける。落ち着いた古い街並みと、地元の方の良好な風習が偲ばれる。このお宅は造り酒屋の様で、杉玉と暖簾と花がっセットで奇麗に納まっている。◎ 加茂の里　「加茂の里づくり会」の方々の尽力で、バイカオウレンの群生地を守り育成している。ここでも花はほぼ終わっていたが、あちこちで遅れ咲が迎えてくれた。バイカオウレン　直径が1.5㎝位の小さな花で、花茎も10㎝位。地面に這いつくように咲く。らんまんでも万太郎は、腹ばいになって顔をくっつけるように除き込み、話しかけている。　万太郎の母が「この花は逞しい。いのちの力に満ちている」「一番好きな花」と万太郎に伝えていた。　白い花弁に見えるのは萼片。果実は10個ほどの船状の袋果で、矢車みたいに環状に開く。　森林内の腐植質の豊富な湿地に、苔と同居して群落する。苔むした手前の原っぱは、花後のバイカオウレンでいっぱい。今年の満開時　加茂の里の管理センターに、今年の旬の頃の写真を掲示していた。この光景を見たかったなぁ～～カンアオイ　バイカオウレンの群落地の一画に、カンアオイが咲いていた。秋から冬に開花し、越冬し、春先まで花を残している。　変わった花で、落ち葉の中でひっそりと、状の花を咲かせる。カンアオイの葉　葉は明るい緑の大きな葉で良く目立つ。日本固有種で絶滅危惧種の蝶、ギフチョウの幼虫が好む。ハナモモ根性竹　途中の道で、雪の重みで曲がった竹に出合った。雪国で根性木を見っけることが多いいが、根性竹は初めての出会いだ。南国でも竹が曲がるほどの積雪があるのだな。　※ 2月28日撮影
10Mar
- バイカオウレンは終わっていた牧野植物園
  　バイカオウレンを求めて牧野植物園に行った。　「植物園を造るのなら五台山がええ」との牧野富太郎の一言で、五台山竹林寺の周辺を譲り受け、牧野植物園が開園した。　約8ヘクタールの園地では、牧野博士ゆかりの植物は勿論、3, 000種類以上の植物に出合うことができる。バイカオウレン　見学者が見やすい（ ‶らんまん” の万太郎の目線）ように、回廊土手に植えられたバイカオウレンは、暖冬の今年は、10日程早く開花し、完全に終わっていた。　バイカオウレンの茎の先では果実化が始まり、10個ほどの袋果が環状についた状態だった。バイカオウレンは、この後に行く佐川の牧野公園に期待する。ムサシアブミ　二枚の大きな葉の間に、ムサシアブミが顔をだしている。ボクシングのグローブに似ているが、昔の馬具の鐙に見立て名がついた。花は仏炎苞の中にあるので見ることができない。セントウソウジロボウエンゴサク　　　2～3㎜程の極めて小さな花。　　　　　　紀州では、スミレを太郎坊、この種をこの花はいつもピントが合わせにくい。　次郎坊と呼ぶことにちなんで名がついた。　5弁の花だが、　子供たちが両方の距を絡ませて、等間隔に揃っていないのが特徴。　　　　引っ張りあって遊ぶ。ユキワリイチゲ　　一茎に一個の花でも ‶ 華 ” がある淡い紫の可憐な花。陽を十分に浴びないと開花しない花である。右の花は日照不足なのか蕾のままだ。ヒゲスゲ　沢山の長い針状の芒が髯のようだ。中心の薄茶色の部分が花なのだろうか？サカキカズラ　純白に輝いている細い絹糸のような冠毛は、風に良く舞いそうだ。葉がサカキに似たカズラで名がついた。5月頃の花とのことだ。ビロードムラサキ　ムラサキシキブの仲間で、初夏に淡紫色の花を咲かせ、12～1月頃に白い果実をつける。　葉裏に星状毛が密集し、触れるとビロードのように感じるから。セダム・ルブロティンクツム　多肉質で、光沢のある緑色の先端が丸い棒状葉が、寒気に当たると鮮やかな朱色に変身。　流通名は虹の玉。ワタチョロギ　全体的に銀白色の柔らかい毛に覆われた葉は、触るとふわふわで気持ちが良い。（このコーナの植物は触ることが許されている）　花言葉は「あなたに従う」ツチトリモチ（模型）　とても面白い物体がある。　ツチトリモチの花の模型だ。ツチトリモチは変な植物の代表ともいえる花。　木の根に寄生し、水分も栄養分も宿主から失敬する。　土の中の芋のような根塊をたたくと、ネバネバが出て、鳥もちとなる。椿寒桜　シナミザクラと寒桜または寒緋桜との雑種。密集して次々に花を咲かせ、散りにくいので花期が長い。カンヒザクラ　寒い時期に、濃赤紫の花を咲かせる。トビカズラ　花期が5月の花で暖冬で大幅の早咲き。見ることができラッキー。　源平合戦の時、観音像が空を飛びこの木に飛び移り、焼き討ちを逃れたという伝説にちなんで名がついた。5月の満開時には、一面が独特の芳香でいっぱいとなるとのこと。四国霊場第三十一番札所五台山竹林寺　園内から、植物園に土地を寄進した五台山竹林寺の五重塔（31ｍ）が見える。本尊は、「三人寄れば文殊の知恵」文殊菩薩。ミケリア・マウディアエ　ハクレンやタイサンボクに似た花冠10㎝の大きな花。花姿も芳香も上品な花。　中国では「深山含笑」と呼ばれる。ハナモモユキワリイチゲ　植物園の案内人が見つけたという、ユキワリイチゲの咲いている場所があるとのことで、少し足場が悪いが、園の橋の方に、ユキワリイチゲを探しに行く。　暖かくなった日差しを浴び、パラパラと咲いていた。この花の花弁は12枚だが、ユキワリイチゲは12～22枚ほどの花弁（萼片）がある。　ユキワリイチゲもスプリングエフェメラルのひとつである。スプリングエフェメラルと呼ばれる花は、可憐な清楚な花が多いオドリコソウ　近頃はあちこちで、外来のヒメオドリコソウばかりが目に着く。久しぶりに日本のオドリコソウを見た。　笠をかぶり踊り子たちが並んで踊っている。トサミズキ　土佐はさすがにトサミズキが多い。ここではヒウガミズキを見ることがあるだろうか。アセビ　アセビもきれいだ。葉や茎に毒性の物質を含み、頑丈な馬でも食べると、酔ったような足取りになるとのことで「馬酔木」※ 2月28日撮影
01Feb
- マンサクの開花は面白い
  　和光樹林公園のマンサクが咲き始めた。ここには、17・8本のマンサクの通りがある。全開すると黄色い通りとなる。　一本のマンサクの木が開花しだした。他の木はまだ蕾がしっかりと閉じている。この木は開花が早いので、シナマンサクだろう。　いつ見てもこの花の四枚の花弁の姿は面白い。夜店等で売っている、懐かしいおもちゃ「ぴろぴろ笛」を、思い出す。　余談だが、ぴろぴろ笛の正式名称は「吹き戻し」と言って、淡路島の会社が約80％作っているとのことだ。　以前から、蕾の中はどうなっているか気になっていたが、蕾が弾けて、花弁が少し飛び出した枝があった。　花弁はきちんと折り込まれ、開花が進んだ蕾から、花弁が飛び出した状態は「？マーク」だ。　マンサクの花は数輪纏まって咲く。三個纏まって咲いたこのマンサクは蜘蛛みたいだ。　名前の謂れは、➀ 先ず咲く（葉より花が先に咲く）（他の花より早く咲く）　　　　　　　② 沢山咲くから満作（蕾が密集して咲くから賑やかである）　右下の花は、クレーンゲームのクレーンのようだ。　マンサクの枝条は、強靭で緩まないので、ネソと呼ばれ、薪や筏の結束材として使われてきた。　白川郷の合掌造りの骨組みにも使用されている。釘やカスガイでは、強風や雪の重みで、骨組みの木は折れてしまうが、縛ったネソは乾燥すれば、しっかりと締まってきて、撓みや緩みに対応できる。　この花姿も面白く、いろいろと想像してみたくなる。、ユキヤナギ　ほんの数輪ユキヤナギの花が咲いていた。3月頃がユキヤナギの盛りと思うが、気の早い花もあるのだな。※ 1月29日撮影
19Dec
- 紅葉シャワー平林寺
  　久しぶりに平林寺を訪れた。　平林寺の紅葉狩りには、11月下旬から12月初めに行っている。今年は紅葉が遅れていると思い、7日に行ったところ、意外と訪問客は少なく、ゆっくりと散策を楽しみ、写真も落ち着いて撮ることができた。◎ 伽藍ゾーン　山門や仏殿、本殿などの伽藍ゾーンは、紅葉の真っ盛り。斜度の低い冬の陽を、真上から浴びた紅葉は逆光状態で、紅葉や黄葉が輝き、紅葉シャワーが降り注いでいる。　紅葉の中、鮮やかな黄葉が印象的。　総門横から入山してすぐ紅葉世界に入る。早速、多くの人が、浴びるような紅葉の写真を撮り始める。　上の黄葉の写真は、このすぐ右側で撮った。　山門への道は紅葉回廊。　放生池の水鏡紅葉は小波に揺れ、油絵の筆で塗り込んだ感じだ。　順光でも色付きが良く出ている。紅葉にも鮮度がある。◎ 雑木林ゾーン　伽藍ゾーンの奥は、武蔵野の雰囲気がいっぱいの雑木林が広がる。田山花袋は、武蔵野の匂いを嗅ぐには平林寺の付近が良いと称賛している。　紅葉の上にモッコリした緑のドーム。ここの雑木林には古木も多い。　樹は上に伸びる成長が止まると天辺は丸くなると、聞いたことがある。実際、ここの雑木林には、頭の丸い樹をいくつか見ることができる。　平林寺境内の雑木林は、雑木林としては国内唯一の国指定天然記念物に、認定されている。　境内の掲示板に表記されている、武蔵野の住民たちも彩々。43ha（13万坪・東京ドーム約9個分）と広大な平林寺の境内は、コナラ、クヌギ、モミジの木々や草花を、楽しむことができる。　　知恵伊豆と謳われた、松平伊豆守信綱の墓。雑木林一帯の本堂側に、広大な松平家の廟所が広がる。　平林寺は、さいたま市岩槻区に、1375年に創建されて、1633年に松平信綱により野火止に移転された。　黄葉とのグラデーションが素晴らしい。　左側をもう少し広く入れた構図にしたかったが、写真を撮っている方が移動しそうにないので、自分が左側に移動し、人が目立たないように撮った。　左下奥は本堂裏に続く趣のある道だが、今は通行止めになっている。　野火止塚説明の看板には、火の見張り台が目的と記載されていたが、定かではない。　➀ 火田狩猟のよる野火　② 焼畑耕法による火勢　紅葉のトンネル。　雑木林の紅葉は、伽藍ゾーンの紅葉より少し遅れるので、数日後には落葉も増え、もっときれいな紅葉のトンネルとなるだろう。　紅葉のなかでは、緑のモミジも爽やかである。　紅葉への進行中も悪くない。　紅葉完成。◎ 野火止緑道　帰りは、昼食を取ったお店で相席になった二人ずれのご婦人と一緒に、野火止緑道を散策して新座に出た。　野火止用水は、松平信綱が玉川上水から分水して作った。　野火止緑道は、平林寺の雑木林の外側を囲むように流れ、平林寺の武蔵野の雑木林と野草など、野の秋を楽しみながら散策できる。　フェンスの向こうは平林寺の境内。ここからも紅葉を楽しめる。　四つのカラスウリの色が異なるのも、遅くれて来た秋を感じる。　チャノキの花期は10～12月初旬。たっぷりの雄しべが特徴。　秋は、い～～いなぁ～。　天然のマンリョウ。鑑賞用の園芸種の種子を、鳥が運んだのだろうか？　放置され廃棄のトウガンだろう。　トウガンの旬は夏なのに、漢字で「冬瓜」と書くのは、トウガンは冷暗所で保管すると冬まで持つから。　トウネズミモチの実がたっぷりとぶら下がっている。実がネズミの糞に似ているから名がついた。子供の頃、見た記憶があるネズミの糞に、確かに似ている。※ 2023年12月7日訪問
10Dec
- 亀山湖の紅葉
  　千葉県・亀山湖の紅葉狩りハイキングに行ってきた。　スッキリとした青空の元、靴紐を締め直し歩き始める。歩き始めてすぐ右手前方にメタセコイアの林が目に飛び込んできた。朝の光を浴び、チョコレート色の紅葉が綺麗だ。メタセコイア　メタセコイアは、中国原産の落葉針葉樹。　約80万年前の気候変動で絶滅するまで、北半球で広く分布しており、日本でも自生していたことは、化石で判明している。　1941年に日本の学者が化石を発見しメタセコイアとして発表した。すぐ後に、中国で生き残っているのが発見された。　左手の対岸崖に紅葉が見えだした。　亀山湖は、昭和59年に完成した、千葉県で最初で最大の多目的ダム。　千葉県は高い山がなく深い峡谷もないので、ダム湖と言っても、幅の広い湖は発生しない。　リアス式海岸のような入り江が多い湖で、25もの橋がかかっており、橋巡りハイキングも楽しめる。各所にボートハウスがあり、釣りもできる。　湖畔の紅葉だが、もう終わりに入っているのだろうか。湖の水が濁っているのが気になるが、今年は雨が少なかった影響かな？　標高は100ｍちょいで、関東で一番遅い紅葉の名所と唱っている。　風で落ち葉が舞い散っている。カメラを構えるのが遅かったようだ。　全山紅葉を期待したが、一部の場所でしか見ることができなかった。　左下の赤い部分は、水鏡の紅葉だが分かりにくい。　せっかくの水鏡の紅葉も、水が濁っているので鮮明さに欠ける。　水鏡の紅葉が波打っているのも面白い。　水が少ないためか、湖底が露出している。ノジギク　傾斜のきつい土手にノジギクが群落していた。ノジギクは傾斜地などで懸崖状に咲く性質がある。　牧野富太郎先生が発見し命名した花で、万葉集では、モモヨギクと詠まれている、日本在来種。リンドウ　同じ土手に、秋の代表花リンドウも、ぼちぼちと咲いていた。光に反応して咲く花だが、この場所は日陰になっている。周りが広くて明るいので、秋の最後の花として我々を迎えてくれたのかな。　青い宝石だ。　往きで見たメタセコイアを見渡せる公園で昼食をとる。　育苗されたメタセコイアの苗が、1950年に、アメリカから提供された。メタセコイアは木姿と紅葉の美しさで、挿し木で増殖され、急激に全国的に人気の木となっている。　紅葉の美しさから、「曙杉」との別名もあるが、落葉した葉の掃除が大変なのが欠点かな。　亀山水天宮の湖上からの鳥居かな。左手の高台に神社が鎮座している。　この辺りが、亀山湖の一番広い場所かな。《濃溝の滝》　亀山湖に近い濃溝の滝へ寄った。　洞窟の向こうから差し込む光が、水面に反射してハート形に見えることからコロナ前、ちょっとしたブームとなった観光地。　洞窟の向こうに光が射していないので、景観としては物足りない。1660年頃、地元の人が川回しをして水田を作るために、トンネルを作り、標高差が小さな滝となった。　川底の岩を亀に見立て、「亀岩の洞窟」との名前だったが、以前から近くにあった「農溝の滝」と一緒くたに呼ばれ、市では、「濃溝の滝・亀岩の洞窟」と称している。　水田跡は木道の遊歩道に整備され、観光施設となっている。※ 2003年12月3日訪問
17Nov
- 市内の秋を追っかける
  　立冬を迎える迄夏日が続いていたが、一気に秋が来た。7月以降毎日のように、暑い暑いとうんざりしていたが、植物の世界では、確実に秋の準備をしていたようだ。　紅葉の見頃はこれから進むだろう。カメラを抱え、市内の中秋を追っかけた。ハナミズキ　逆光で紅葉したハナミズキの葉を撮った。　葉脈がとても綺麗だ。　原産地は北米。　ワシントンDCに贈ったサクラの返礼として、1915年に60本の白・ピンクのハナミズキが送られてきた。しかし、我が国で街路樹などで大々的に広まったのは戦後である。ジューンベリージューンベリーの葉が紅葉を始めた。春にはサクラのような花 → 5～6月に緑から赤への実 → 秋の紅葉と楽しめる。近年人気の樹木だ。オニユズ　柚の名がつくが、柚の仲間ではない。香りも少ない。ニキビ跡のような面構えの強面。食用よりも邪悪払い等で鑑賞用。　コロナ前迄、毎週、経絡体操の修練で銀座の道場に通ってた時、修練の後の飲み会で、通った寿司屋さんのカウンターに置かれていたのが懐かしい。ブラシノキ　ビン洗浄のブラシに似ている花姿。花序の先に枝が伸びる珍しい植物。開花期は5～6月だが、その後も思い出したようにポチポチ開花する。この木は8月くらいから、一個から二個位咲き続けている。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2014年5月19日撮影（上の写真と同じ木）　種子は落花せず、数年間枝にとどまり、極端な乾燥や山火事などの時に種子を飛ばす。ヘクソカズラ　花の繁殖もすごいが、種子もすごい数だ。このお宅の塀のフェンスは、ヘクソカズラが常宿している。十月桜　近くの小学校のこの桜は、毎年今時に開花する。秋に2～3割咲かせ、春に8割ほど咲く、二度咲きのサクラ。カラスウリ　紅く熟しだしたが、まだ茶色の部分が多い。昨日（16日）散歩でそばを通った時は、ほぼ真っ赤になっていた。ソヨゴ　花はとても小さくて気が付かないことが多いが、サクランボのような佇まいの紅い実は、花より数十倍大きくて可愛い。　頼りなげな少し波打った葉を、風にそよぐ風情から「そよご」の名前がついた。これも近年人気の植木だ。キウイフルーツ　公園の四阿の屋根は、キウイフルーツの木で覆われている。毎年、沢山の実がぶら下がっている。11月頃がキウイフルーツの食べごろと、果樹園の人に聞いたことがある。誰も食べようとしないのは何故だろう。勿体ない。ススキ　外環道の上の空き地のススキが、逆光を浴びきれいだ。　終戦後頃から、日本全国の空き地では、セイタカアワダチソウとススキが勢力争いをし、ススキは劣勢だった。近年では、セイタカアワダチソウが自家中毒的な事情で減少し、ススキが勢力を盛り返してきたとのこと。　日本の原野景観が戻ってくれば良いな。セイタカアワダチソウ　セイタカアワダチソウは、特殊な成分を土中に出し、日本の在来種を駆逐して、各地の荒れ地はセイタカアワダチソウの大群生地となった。　最近では増えすぎて、自家中毒的になり、大幅に減少してきたようだ。ここのセイタカアワダチソウの群落も、背が低くなっている。嫌われ者であったが、花としてはなかなか可愛い。エノコログサ　エノコログサの群生が、逆光で面白い景観を作っている。エノコロとは「犬」のことである。別名がネコジャラシと、「猫」がついているのも面白い。　花言葉が、「遊ぶ」「愛嬌」というのは、ピッタシな感じだ。ハナセンナ　花の多いお宅の垣根から飛び出していた。濃黄いろで良く目立つ花。　南米が原産地で、園芸の世界では「アンデスノオトメ」の商品名。ツワブキ　フキではないが、艶がある葉がフキに似ているのでツワブキとの名がついた。花の少ない冬では貴重な花だ。　ツワブキは漢字では「石蕗」だが、天龍寺の庭園でシロバナツワブキを見た時、「白花艶蕗」と表示していた。「艶のある蕗」では、「石蕗」より「艶蕗」の方が花の名前としてはふさわしいと思うのだが。　　※ 宜しければ四年前のブログですが、ご覧ください。（6回あり）『紅葉真っ盛りの嵐山・嵯峨野 11月29日（金）京都・湖東 5/6』　六日目は目玉観光地域の嵯峨野から嵐山。そして、トロッコ列車で亀山に向かう。　開寺前に大覚寺に到着。少し早いが中に入れていただく。◎ 大覚寺　大覚寺は嵯峨…ameblo.jp柿　干し柿にしたら美味しそうな柿。常緑ヤマボウシ　我が団地には、30本近い常緑ヤマボウシがある。沢山花をつけるのだが、おいしそうな実になるのは、ほんの数個。　ほとんどの実は上の写真の状態で終わってしまう。30本全部の実が大きく育てば沢山のジャムを作ることできるのに。　7月から10月までの猛暑日や真夏日続きで、遠出する気にもならなかった。秋がなかなか来ず、紅葉の見頃の判断も付かない。　また、いろいろな事情もあり、大人しくしていた。ブログも長いことお休み状態だった。　時候も正常に戻ったようなので、頑張って出かけたい。
14Aug
- ワタスゲ群落パレード神仙沼
  　神仙沼はニセコ山系の湖沼群の中で最も美しいといわれる。標高は750ｍだが、高山植物や、アカエゾマツ、ダケカンバが、楽しませてくれる。　ワタスゲ大群落　ワタスゲの大群落が湿原の方々で発生し、白い世界が出現している。背景のダケカンバの白い幹もきれいだ。　ワタスゲ　ワタスゲは目立たない花より、白い綿毛のほうが愛される。糸状の綿毛は、髭剃りのシャボンの刷毛に使うと気持ちがよさそうだ。　エゾゼンテイカ　北海道では、ニッコウキスゲと呼ばず、ゼンテイカと呼ばれるようだ。　ワタスゲ群落　ワタスゲロード　木道の両側に見事にワタスゲの群生が続く。　ミツガシワ群生　神仙沼の一画は、ミツガシワの群落。あいにく花は終わったばかりのようで、三枚セットの小葉が多数屹立している景観も、印象的だ。地下茎を横に広げ繁殖してる。　ミツガシワ　残り花を望遠でズームアップ。茎先に白い小さな花を10～20輪ほどつけた総状花序。花冠は大きく裂け、白いちじれた毛を沢山つけている。　水鏡ミツガシワ　屹立した小葉が、水面で波打つ様も面白い。ミツガシワは、氷河期の遺存植物のひとつといわれている。　ワタスゲ大群落　別名スズメノケヤリともいう。大名行列の奴さんが練り歩く毛鑓にも見える。　綿毛チングルマ　チングルマの花は完全に終わっており、これからは綿毛を楽しむステージになった。　　綿毛チングルマ　稚児の風車。　ワタスゲ大群落　黒いアカエゾマツと、純白のワタスゲのペアリング。　ツマトリソウ　7枚の花弁と、花弁の形とが特徴的な花。トランプのカードを広げたように、一部が重なっているのもおもしろい。　花弁の褄が褄取られているから、ツマトリソウと名がついたが、褄とられた花は殆ど見ることがない。　ワタスゲ大群落　ワタスゲ大群落　イソツツジ　綺麗花だ。山の花なのに、何故「磯」の名がついたか不思議だ。蜜は有毒とのことだ。　ホロムイイチゴ　　ワタスゲ　ワタスゲ　ワタスゲ群落　マイズルソウ群落　マイズルソウが大群落。鶴の大乱舞。　ハクサンチドリ　※ 6月24日撮影
10Aug
- 強風のオロフレ山
  　中断していた、ニセコアンヌプリ6日間の後半をつづけます。オロフレ山は1231ｍの低山であるが、登攀路からも眺望が良く、花も楽しめる山。　この日、登山口の駐車場は、霧がかかった強風の最悪の条件だった。登山道に入ると、風はやや収まるも霧が多く、眺望は望めない。　登り始めてすぐ、イワカガミの小群落が迎えてくれた。イワカガミ　イワカガミはそろそろ終わりの様で、花弁に痛みも見える。葉が厚く、光沢のある丸い葉を、鏡に見立ってた。銅鏡かな？イワカガミ白花　白花のイワカガミの花も数輪。花弁の先が咲けた数輪の花を下向きに咲かせている。風が強く、花が揺れるので写真が撮りにくい。　天候が良くないので、下山時に写真を撮ることにし、登攀を優先する。1000ｍケルン　1000ｍケルンは大きく開け、眺望も良い休憩スポットだが、眺望ゼロ。本日は、ここから写真を撮りながら下山した。オオバノヨツバムグラ　葉柄のない4枚の葉が輪生し、中央から小さな地味な花を立ち上げて咲かせている。　ムグラ（葎）とは、密生し藪を作る草のこと。「葎」と言えば、小倉百人一首の「八重葎しげれる宿のさびしきに人こそ見えね秋は来にけり」を思い出す。ミヤマスミレヨツバシオガマ　シダのような葉が節ごとに4枚輪生し、鶴の頭のような紅紫の花弁と、横と下にに広げた花弁が面白い。ズダヤクシュ　北陸・北信の一部の地域で、喘息のことをズダと言い、喘息の薬種とのこと。ゴゼンタチバナマイズルソウウコンウツギ　チングルマ　深い切込み斜面の岸壁に、しがみつくチングルマの群生。　谷底の結構深く迄、チングルマが群生している。霧が多く深さは分らない。　チングルマがこんなに大群で残っているのは冷たい風が常に吹き流れ、ここの気温は低いからだろうか？シラネアオイの葉　シラネアオイは完全に終わっていた。　登山道斜面に10ｍ程に亘って、沢山の葉が残っており、二・三週間前はシラネアオイ通りだったのだろう。アカモノ　花柄も萼も赤い。　紅い実は美味しいとのこと。ダケカンバの幹　積雪の厳しさを象徴するダケカンバの幹。数年に亘る積雪に耐えて、よじれによじれて、最後は空に受かって伸びている。逞しい生命力。エンレイソウ　三枚の丸みを帯びた菱形の葉が面白い。チゴユリ　小さくて可愛い百合。ミヤマオダマキ　強風が吹きつける駐車場のベンチの下で、耐えていた。ゼンテイカ。　こちらのゼンテイカも、強風のなか。どちらも何とかカメラに収めた。昭和新山　昭和18年、個人所有の麦畑の中で噴火が始まり、隆起してできた火山。四ヶ月爆発・隆起し、400ｍを超えたが、現在は398ｍ。　山肌が赤く見えるのは、元の土壌が溶岩の熱で焼かれ、レンガ状に固まったからとのことだ。（近くの道の駅駐車場から撮影）
01Aug
- 干上り状態の大沼池　志賀高原池めぐりコース2/2
  　四十八池湿原から大沼池に向かう。ヤグルマソウ　手の平のような5枚の葉が、茎を中心に輪っかを作っている様を、鯉のぼりの「矢車」に見立てて名がついた。一度聞くと忘れない名前だ。　ピッタリのネーミングだ。　中心から立ち上がった茎に、小さな白い花を沢山咲かせている。カラマツソウ　清楚だが、地味な佇まいのカラマツソウ。ゴゼンタチバナ　ここでもゴゼンタチバナが群落している。大沼池　木々の間から、エメラルドブルーの大沼池が見えだした。雨は上がったが曇り空のため、湖面は白く反映し、ブルー感に欠ける。ホソバノキソチドリ花も、茎も、葉も、淡い緑一色なので、目立たない花。おもしろい形の花なのに、見落としてしまいそう。ヒメウスノキの実　「姫臼の木」と書く。地味な花で、多く花をつけず目立たないが、実は一つでも、十分に存在感がある。サンカヨウの実　この後、ブルーベリーのような青紫色になる。　サンカヨウの花は、水に濡れると花弁がガラスのようになる。私の体験は、時々霧雨の八幡平で見た、やや透明感が出だした状態。これでも、きれいな花だが、完全ガラス化の花を見たいものだ。　（参考）　　　　　　　　　　　　21年7月12日八幡平ウバユリ　オオレイジンソウ　兜に似た淡黄緑色の花を、沢山咲かせている。トリカブトの仲間。　伶人（雅楽の奏者）がかぶる冠に似ているから、「レイジンソウ」とのこと。ヨロイグサ　シシウドに似た大きなせり科の花。大沼池　通常の半分以下の水量の大沼池。通常では、左端の「大沼池」の立て札は、水の中に立つ。　水位は6ｍ程低下しており、対岸中央の赤い鳥居も、池の中にあれば絵になる。湖畔の樹木と池の水が接していてこそ、静寂感をかんじることができる。ハクサンチドリ　少む色が薄いハクサンチドリ。ウツボグサ池尻テガタチドリ　根が手の平状で、花が千鳥が飛んでいるようだとで、名がついた。淡紅紫色の小花を穂状に密集させて咲かせている。キアゲハが食事中。シロバナテガタチドリ　一本だけ、白花のテガタチドリがあった。ヤマブキショウマ　ヤマブキの葉に似ているショウマ。ベニバナイチヤクソウマタタビ　花が葉の下側に咲いたことを、昆虫に知らせるために葉が白くなる。マタタビが見えだしたということは、かなり高度をさげてきたことだろう。体感温度も確実に上がっている。ハクサンシャクナゲ　今が旬なのだろう。あちこちで見ることができた。ヒオウギアヤメタニウツギ　きれいな花だが、蕾は全くなく、殆ど終わりかな。ミヤマシグレ　初めての花だ。深紅の萼筒が良く目立つ。ほとんどが蕾状態だが、咲いても白い花が少し飛び出るだけとのこと。ミヤママタタビ　葉の表面の白化が、うすい紫紅色に変わるマタタビ。猫は、このマタタビを、好まないとのことだ。※ 7月14日撮影

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