四国二日目(2月29日)は須崎市の「桑田山の雪割桜」の後、

仁淀川沿いに愛媛県に入り、「七折梅園」や「黄色い丘」等をまわる。

 天候は予報も朝から終日雨、雨が小ぶりであることを願う。

 

 

 ◎ 桑田山の雪割桜

 須崎市の桑田山には、山の中腹に約1,000本もの「椿寒桜」が見頃を迎えていた。

ここでは、椿寒桜を、まだ雪の残る頃から咲き始める桜だから、

春を先取りする「雪割桜」と呼び、住民から大切に育成されている。

 

 心配された雨は、ほぼ上がり、周辺の山々から霧が登り始め、

濃いい桃色のサクラの借景となり、幽玄世界が出現した。

雨の日だからこそ見ることのできる恩恵である。

 

 

 駐車場でバスを降りた頃は小雨。

つづら折りの山道を登る。

 

 

 90年ほど前、町の住民がサイクリングで松山に行った時、奇麗なサクラに出合い、

三本の桜の枝を譲っていただき、持ち帰り植えたことに始まる。

一本の接木が成功し、接木で増やしていった。

 

 

 桃色のサクラ、黄色の菜花、緑のミカン畑が、彩を共演する。

 

 

 文旦は南国の柑橘。

雪割桜とナノハナとも仲良く収まっている。

 

 平成二年より地元の人々により、ミカン畑の後に植えられ始めた。

地元の方々び守られ育てられ、手作りの休憩所なども提供されている。

 

 

 今年は2月9日に咲き始め、今は満開を過ぎようとしているようだ。

花期が長く楽しめる。

 

 

 蕾は濃いい桃色、淡いピンクの花弁、長い雄しべが特徴的。

密集して次々に花をつける。

 

 

 山合から霧が発生しだし、趣がアップしてきた。

しばし、絶景を堪能。

 

 

 手前の山間からの霧が大きくなりだし、雰囲気が変わってきた。

 

 

 露出をオーバー気味に撮ってみた。

 

 

 大きな文旦の木を撮ったころは、霧が深くなり、殆ど山合が見れなくなった。

自然現象のシャッターチャンスは短い。

 

 

 椿寒桜の原木は、松山市の伊予豆比古命神社にあり、

通称の椿神社にちなみ、椿寒桜の名前がついた。

 

 

 椿寒桜は、皇居の東御苑にも一本あるとのことだ。

3年程前、東御苑に行った時、天守台跡の手前にあったサクラだと思う。

 

 

 緋寒桜も一部に植えられている。

「沖縄から来た桜」の大きな名札があった。

 

 

 

 

 

 ◎ 古岩屋のユキワリイチゲ

 

 古岩屋からの遍路道は、ユキワリイチゲの群生地。

 

 国民宿舎の傍の道に入ると、すぐにユキワリイチゲの群落に出合った。

残念ながら、殆ど全部が半開状態。

 

 

 雨は上がっているが、曇天である。

太陽っ子のユキワリイチゲでは、

この程度の半開がサービスの限界だろう。

でも、残って待っていてくれてありがとう。

 

 

 チョコット中を覗かせて頂いた。

 

 

 古岩屋は、約2000万年前の地層がのこり、

礫岩石が作り出す国指定の名勝。

 

 

 長年の水の浸食による多数の穴がが発生している

60~100m程の円錐状の岩峯が20余り連なる。

 

 

 岸壁の穴に不動明王と手前に礼拝堂がある。

 

 

 不動明王の総高は4.9m、明王高さ3m、幅0.7m と

小さく見えるがいがいと大きい。

茅の木の一本彫刻像。

 

 

 ※ 2月29日撮影