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自然に帰そうと思ったものの、
全く逃げないキジのピーニ。
畑で追いかけて逃げる練習をさせようと
小屋から出したら、
あっという間に空き地に飛んでいってしまい
お別れになった話の続きです
数日経っても何の気配もなく、
死んでしまったかもしれないと諦めの気持ちと、
どこかで生きてるかもしれないという
期待とが入り混じりながら、
落ち着かない毎日を過ごしていました
ある日の午後、家の中で私が家事をしていると、
外で草刈りをしている主人から
突然電話がかかってきました
出ようとしたら切れてしまい、外に行くと、
主人が声を潜めて手招きをします
そっと近付いて、主人の指差す方を見ると…
なんとそこには
キジのピーニがいたのです
かつて主人が卵を見つけた畑に、
ピーニがやってきていたのです
この近距離でも逃げないなんて
野生ではありえないので、
ピーニに間違いありません
生きていてくれたと思うと、
もう嬉しくて嬉しくて
目頭が熱くなってきます
黙って見ていると、どんどん近付いて来ます…
そして、次男が葉っぱを差し出すと、
さらに近付いて食べにきました
数日ぶりにみるピーニは尻尾が長くなり、
顔も赤いだけでなく、モコモコと立体的に
なってきていました
特に怪我をしている様子もなかったので、
虫や草などをモリモリ食べて、
元気に過ごしていたようです
畑の中で虫や草をつついて、
元気に歩き回る姿を見ると
とても感慨深いです
幼稚園に行っている長男のお迎えの時間が
近付いてきました
ピーニはまだ畑の隅で草や虫をつついています。
お別れする時に
あんなに泣いていた長男だから、
ピーニがいると知ったら、
大喜びするだろうなと思い、
ウキウキしながらバス停に向かいました
そして、幼稚園バスから降りてきた長男に、
ピーニが畑にいることを伝え、
早く帰ろうと言うと…
「ううん、大丈夫。まだ帰らない。」
ええ〜
いつもバス停が同じお友達と
バス停の近くで少し遊んでいくのですが、
今日も遊びたいと
お友達とはまた遊べるし、
ピーニは、もう会えないかもしれないのに
長男は感受性が豊かで、涙もろいのですが、
切り替えも随分と早いようです
全く帰ろうとせず、しばらく遊んでから
帰りましたが、もうピーニの姿はなく
長男との再会はできませんでしたが、
またこうして時々畑に姿を見せてくれて、
成長を見守っていけたらいいなと、
願っています
1週間後にまた会えました
アメトピに掲載していただいた記事です