自然と音楽の森 -2ページ目

自然と音楽の森

洋楽の楽しさ、素晴らしさを綴ってゆきます。

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20171003TomPetty


 トム・ペティが死んだ。

 亡くなったと書くべきかもしれないけれど、僕の衝撃はあまりにも大きくて他の言葉が思い当たらない。

 まさかこの日が来るなんて。

 訃報記事。

****

米ロックミュージシャンのトム・ペティさん死去 66歳
家族が発表

【AFP=時事】
 米ロックミュージシャンのトム・ペティ(Tom Petty)さんが2日未明、心停止の状態に陥り、その後死去した。66歳。
 数時間前には米国のメディアが未確認情報として訃報記事を流していたが、遺族がペティさんの死を確認した。

 家族は、「私たちの父、夫、きょうだい、リーダー、そして仲間であるトム・ペティの早過ぎる死を報告するに当たって打ちのめされています」との声明を発表した。

  ペティさんは2日未明、米カリフォルニア州マリブの自宅で心停止の状態に陥った。

  声明によると、ペティさんはすぐにロサンゼルスの病院に搬送されたものの蘇生することがかなわず、同日午前8時40分に「家族やバンドのメンバー、友人らに囲まれて安らかに息を引き取った」という。

****


 今朝危篤であると聞いた瞬間頭に流れてきた曲。




 Only A Broken Heart
 Tom Petty
 (1994)

 ほんとうにこの曲が最初に浮かんだのですが、ほんとうにそれが今の僕の気持ちを表している。

 大好きなアーティストが亡くなると、その人の音楽をたくさん聴く、聴きたくなる。

 でも、僕は、トムの死を知り、トムの音楽を、声を、聴きたくもなかった。
 受け入れられないから。

 しかし帰宅してやっぱり聴きたい気持ちに抗えなくなった。

 最初は、結果として「遺作」ということになるのか、トム生前最後のスタジオ録音アルバムであるマッドクラッチのMUDCRUTCH 2を聴きました。




 Dreams Of Flying
 Mudcrutch
 (2016)

 早すぎる、もう飛んで行ってしまったなんて・・・


 続いてトム・ペティ&ザ・ハートブレカーズ名義による生前最後のアルバムを聴きました。




 Fault Lines
 Tom Petty & The Heartbreakers
 (2014)

 ビルボードNo.1に輝いた彼ら唯一の作品。
 このCDを手に取った時最初に思い浮かんで口ずさんだ曲。



 訃報に接して2曲目に頭に浮かんできたのは、明るいこの曲。




 Feel A Whole Lot Better
 Tom Petty
 (1989)

 トム・ペティ最初のソロアルバムにして80年代の名盤。
 ザ・バーズの曲のまさに最高のカバー。
 口ずさむには歌メロがあまりにも素晴らしすぎる。



 その次に浮かんだのはこれでした。




 It Ain't Nothing To Me
 Tom Petty & The Heartbreakers
 (1985)

 なぜだろう、自分でもこれが浮かんだのは不思議。
 ディスコっぽいファンクっぽいソウルっぽい。
 こういうのもできる人だったんだなあってあらためて。


 そこからはもう次々とトムの曲が頭の中に、仕事中でしたが。


 その中の1曲は、「死」を扱ったビデオクリップでした。




 Mary Jane's Last Dance
 Tom Petty & The Heartbreakers
 (1993)

 キム・ベイシンガーが出演するこのビデオクリップは当時話題になりました。



 最後に、僕がトム・ペティと出会った曲を残しておかなければ。




 You Got Lucky
 Tom Petty & The Heartbreakers
 (1982)

 中学3年の秋、NHK-FMでエアチェックした曲。
 すぐに気持ちが動かされましたが、レコードは買わなかった。
 まだ僕には早いと思ったのかな。



 ついにコンサートに行くことができなかった。
 日本でも、アメリカでも。

 ありがとう、トム・ペティ、そしてさようなら

 洋楽ドライブCD-R「新作」です。

 明日またドライブ小旅行に出ますが、今回は先にその日に向けて作ったCD-Rを記事に上げます。

 今回は20曲、早速。


◎1曲目


 Up!
 Shania Twain
 (2002)

 シャナイア・トウェイン実に15年ぶりの新譜が今月ついにリリースされます!
 今年初め頃にFacebookで新譜の予告が上がり、どうやら本当であると分かって僕も期待が高まってきました。
 そう、まさに「ついに」です。
 今回は、俗っぽい言葉で言えばシャナイアを「アゲてゆこう」ということでまさに「アゲ」="Up"からCD-Rはスタート。
 1曲目にもふさわしいし。
 そしてここでは通常のではなく「カントリー・ヴァージョン」を選び、これで「カントリー枠」もクリアしたのでした。
 新譜、楽しみ。




◎2曲目


 Rockin' All Over The World
 Status Quo
 (1977)

 弟がステイタス・クォーのデラックス・エディションを買い集めていて、買う度に僕も聴く(耳にする)わけですが、まだあまり聴いていない僕としては、ステイタス・クォーといえばやっぱりこれになりますね。
 なんといってもジョン・フォガティのカヴァー曲ですから。
 かの「ライヴ・エイド」英国ステージの幕開けとして歌われたこの曲、ここでも1曲目にと思いましたが、いつも言うように1曲目は割と以上になじみがある曲の人を置きたいので。
 (まあシャナイアもとってもよく聴いてきたかといえば否ですが)。
 でも、そういうことは抜きにしてほんとうにいい曲いい演奏です。



◎3曲目


 If You Let Me Stay
 Terence Trent D'arby
 (1987)

 テレンス・トレント・ダービーは「笑う洋楽展」で取り上げられて聴きたくなりました。
 番組で使われたのはWishing Wellでしたが、僕はやっぱりTTDといえばこの曲でトドメを刺されます。
 ソウルが好きな友だち2人が異口同音に「ごきげんなソウル」と評していたこの曲、もうほんとうにその言葉がぴったり。
 だから必然車にも合うのでしょうね。

 ところで、番組で彼は現在「サナンダ・マイトレイヤ」と名乗って活動していることが紹介されていましたが、この「マイトレイヤ」は「弥勒菩薩」の梵語であるという主旨のことをみうらじゅん氏が話していました、知らなかった。
 でも彼は仏教徒ではないらしいから、いかにも謎めいた人物というイメージをさらに増幅させる話ですね。
 今彼はイタリアのミラノに住んで音楽活動をしていることもネットで知りました。



◎4曲目


 Jump (For My Love)
 Pointer Sisters
 (1983)

 ポインター・シスターズのこれも「笑う洋楽展」絡み。
 そのものこの曲が取り上げられていて、ドイツかどこかのテレビ番組のスタジオライヴの映像が使われていましたが、サビの"Jump”と歌うところでメンバーがほんとうに小さくジャンプするのがかわいらしいと、みうらさんと安斎さんも笑うというよりほめていました。
 ほんと、カンガルーみたいでかわいらしかったし(笑)。
 ただ、ビデオクリップを観ると色っぽい系で、爽やかな曲のイメージとは微妙に違うような気もします。
 まあ、根底にあるのはそれなのでしょうけれど。



◎5曲目


 Mr. Blue Sky
 Electric Light Orchestra
 (1977)

 ELOのこれは最近スズキ自動車のCMで使われていますよね。
 テレビから唐突に聞こえてきたこの曲、しかし僕はですね、ELOはリアルタイムだったTIME以外はほとんど聴いていなくて、有名な曲も口ずさむことはできず、あああの曲ねくらいだし、この曲が入ったOUT OF THE BLUEもなじみがあるとは言えない。
 車用CD-Rはそういう曲にこそ真価を発揮でしょう。
 この曲はこれからなじんでゆきます。

 なおここは前の曲で"jump"して"blue sky"に飛び込む、という流れになっています、念のため。



◎6曲目


 Love Is Blue
 Jeff Beck
 (1968)

 先月、彼女と石狩市「はまなすの丘公園」に鳥見に行きました。
 石狩川河口付近でオジロワシを見ているとちょうど正午になり、川の向こう側(右岸、僕たちがいたのは左岸)から、どこかのきっと公共施設が流す正午を知らせる音楽が聞こえてきました。
 それが「恋はみずいろ」、BGM風に編曲されたものでした。
 それを聞いて次のCD-Rにはこの曲を入れるぞと決めましたが、ポール・モーリアも家にCDはあるけれど、せっかくロックサイドであるのだからとジェフ・ベックになりました。
 しかし、石狩川で「恋はみずいろ」、ある意味シュールな体験(笑)。

 ああそれからこの2曲は当然"blue"つながりです、はい。



◎7曲目


 Hands Clean
 Alanis Morisette
 (1998)

 アラニス・モリセットのこの曲は何回か前からずっと候補に入れては最終的に落選を繰り返していたので、今回さすがに入れました。
 アラニスの中でもこの曲は清らかに響いてきます。



◎8曲目


 Big Time
 Peter Gabriel
 (1986)

 倉本聰脚本「風のガーデン」を録画で観ました。
 ドラマは「天使ガブリエル」が重要な「登場人物」。
 元洋楽バカとして、「天使ガブリエル」と言われて真っ先に思い浮かぶ人・・・やっぱりピーター・ガブリエルでしょ!
 というわけでドラマで「天使ガブリエル」が出てくる度に、ピーターのこの曲が頭に浮かんでいたのでした。



◎9曲目


 When I'm Back On My Feet
 Michael Bolton
 (1989)

 これね、マイケル・ボルトンの、好きなんですよ。
 アルバムSOUL PROVIDERは当時大好きでよく聴きましたが、大ヒットしたHow Am I Supposed To Live Without Youももちろんいいけれど、しっとり落ち着いたこれがより気に入り、時々思い出しては聴いてきている、そんな曲。
 この曲、ベスト盤に入っているシングルヴァージョンはドラムスが入っているのですが、僕はドラムレスでしっとりと響いてくるアルバムヴァージョンの方が好きで、CD-Rももちろんそちらを入れました。
 ところでこの曲はダイアン・ウォレンが書いたんですね、今回までずっと知らなかった。
 そういえば曲にそつがなさすぎる、か。
 マイケル・ボルトンは自らも作曲家ではあるけれど、いい歌は好んで歌う、その姿勢がいいですね。



◎10曲目


 Reason To Believe
 Bruce Springsteen
 (1982)

 前回Hungry Heartを入れてから頭の中に流れてきたブルース・スプリングスティーンの曲が、なぜかと言ってしまおう、ヒット曲ではない地味なこれでした。
 なんでだろう、ほんとうに分からない。
 確かにTHE RIVERの次のNEBRASKAに入った曲ですが、でも僕はその頃まだボスをリアルタイムで聴いておらず、それが連続した2枚であることは後付けで知ったことでした。
 まあしかし、NEBRASKAを聴いて強く印象に残り、10代の心に刻まれたことは間違いないようですね。
 タイトルを歌う部分の大きく流れる歌メロは大好きです。



◎11曲目


 Roll With It
 Steve Winwood
 (2017) - (1988)

 スティーヴ・ウィンウッドの新譜が出ました。
 WINWOOD GREATEST HIT LIVEと題したライヴ盤、スペンサー・デイヴィス・グループ、トラフィック、ブラインド・フェイスそしてソロと広く網羅したもので、まさにタイトル通りベスト盤としても聴くことができます。

 細かい話は(多分)他の場所に譲るとして、今回せっかくだからそこから1曲ぜひ入れたくて選んだのがこれ。
 アルバムROLL WITH ITはリアルタイムでよく聴いたウィンウッドでは唯一のアルバムで、僕は昔は彼を嫌いでしたが、7年ほど前に目覚めて凝り出してから、なぜか昔よく聴いたこのアルバムだけはほとんど聴いていません。
 まあだから今回は表題曲であるこれしかないと思いました。
 ただ、この曲、エリック・クラプトンとの札幌公演では
 演奏していなかったので、もしかしてスティーヴ自身、この曲があまり好きではないのかも。
 考えられるとすれば、コマーシャル過ぎるということかな。
 なんせビルボード誌No.1になってますからね。
 まあいずれにせよやっぱり最高にいい歌!
 なお、貼り付けた映像はオリジナルのビデオクリップで、今回のライヴのものは見つかりませんでした。



◎12曲目


 Bye Bye Love
 The Everly Brothers
 (1959)

 エヴァリー・ブラザースのこれは最後に決めた曲です。
 というのも、残り時間が3分以下だったので、そうなると入れられる曲は決まってくる、主に古い歌。
 だったらエヴァリーにしようと思い、僕が持っているベスト盤の最初に入っているこれを選んだというわけ。
 でも流れに変化が出てよかったかな、もちろん好きな曲だし。
 でもこれはオリジナルのエヴァリーよりも、サイモン&ガーファンクルで有名な曲かもしれません。
 貼り付けた映像は1983年のライヴ。
 まあこれ自体も古いですが、さらにそれから20年以上前のヒット曲ですから。



◎13曲目


 True Love
 George Harrison
 (1976)

 ジョージ・ハリスンの歌うこれはコール・ポーターの曲。
 ジョージはスタンダードのカヴァーが結構好きですが、そこに必殺技スライドギターがまさに縦横無尽に走り回る、これはジョージの隠れた名曲名演ではないかと僕は思う。
 ダイナミックに裏表に動く歌メロもジョージの声には合っていますが、それにしてもいつになく感傷的に大きく歌っています。
 しかしこの映像を僕は初めて見た、あるのを知らなかった。
 古い曲のカバーだけにアンティークな雰囲気のビデオ。
 ユーモアが濃い、ちょっと間違うとおちゃらけになりかねない。
 さすがは「ぶっ飛んだ常識人」ジョージ・ハリスンらしいと、思わず微笑んでしまいました。

 そして今回のいい偶然。
 この曲の歌詞には"guardian angel"=「守護天使」が出てきますが、今回の「守護天使」はガブリエル、ということで。



◎14曲目


 Doin' Fine
 Jewel
 (2003)

 ジュエルを久し振りに聴きたくなりました。
 先ずそこがスタート、さて何の曲をと考え、今回はこの曲に。
 この曲を最初に聴いた時、日本人で誰かカヴァーすれば日本で結構売れるんじゃないかな、と思いました。
 数年後、「めざましテレビ」で、日本人と思われる僕が知らない誰か女性が歌っているこの曲がBGMで流れていました。
 なぜ日本人かというと発音がそう聞こえたから。
 それが誰で売れたかどうかは不明、多分売れてないですが、でもこの曲はきっと日本人には合うという僕の直感が当たったようで嬉しかったです。
 青春を謳歌する感じが僕のこの歳では微妙に恥ずかしいですが、やっぱりいい歌だと再認識しました。

 ところがこれ、You-Tubeに映像がありませんでした。
 カラオケのはあったのですが、それじゃあ意味ないし・・・(笑)。
 この曲を聴いていただけないのは残念きわまりないです、はい。



◎15曲目


 Funiculi Funicula
 Luciano Pavarotti

 今回の「ルチアーノ・パヴァロッティ枠」は、世界初のCMソングと言われているこの有名な1曲。 
 最近北海道ローカルのラジオCMでも使われていますが、歌詞を変え(多分)世界中で歌い継がれている名曲ですね。
 You-Tubeで見つけたこの映像はアイリッシュのチーフタンズと共演しているものでした。



◎16曲目


 One Love / People Get Ready
 Bob Marley
 (1984)

 「ベストヒットUSA」でボブ・マーリーが取り上げられました。
 小林克也さんによれば、ボブ・マーリーはテンプテーションズやインプレッションズといったソウルグループが大好きで、そういう音楽もやりたいという思いがあったそうで。
 それでこの曲にはメッセージを込め、インプレッションズの名曲"People Get Ready"がスラッシュつきで副題としてつけられている、ということで僕の長年の謎が一気に氷解したのでした。
 初めて聞いた話ですが、そう言われるとボブ・マーリーに親近感が少しだけ沸いてきました。
 (基本的に人間としては近寄り難い人のイメージがあります)。



◎17曲目


 Eminence Front
 The Who
 (1982)

 これは突然浮かんで聴きたくなった曲。
 キース・ムーンがいなくなった後のザ・フーでは僕は断然この曲が好きですが、これが入ったアルバムはほとんど聴いてこなかったので、余計にこれ聴きたくなりました。
 ロックが持っている本来の「カッコよさ」に満ちあふれた曲。
 しかもかなりブルージー、さすがピーと・タウンゼント。
 この頃のピートはソロ活動に熱心でいい曲をザ・フーには回したくなかったそうですが、これは回してくれてよかった。
 別にピートの曲でも好きにはなっていたとは思うんだけど。
 ここでもピートが歌っていますが、ロジャー・ダルトリーのコーラスにはコーラスとは思えない鬼気迫るものがありますね。

 今回のCD-Rとしていえば、これから次の曲への流れが強力で、この2曲のラインが先ず決まりました。
 さらにその次へと、終わりに向かってハードになってゆきます。



◎18曲目


 Ramble On
 Led Zeppelin
 (1969)

 秋ですね。
 秋の洋楽とくれば僕はヴァン・モリソンのMoondanceかレッド・ツェッペリンのこれかになります、僕の場合は。
 (さらにもう1曲挙げるとすればビートルズのSun King)。
 そう思い始めた途端、この曲のベースラインが頭の中に流れてきて止まらなくなり、即決しました。
 ロック史上僕が最も好きなベースラインを持つ曲と断言します。
 そしてこの曲は秋になるとZepで一番好きな曲になります。
 (通常期の1番はThe Roverなのですが)。
 オリジナルが好きで歌詞を見ていただきたいためこのYou-Tube映像にしました。



◎19曲目


 Right Now
 Van Halen
 (1991)

 NFLが開幕しました。
 開幕試合は日本時間9月8日に行われた
 ニューイングランド・ペイトリオッツ対カンザスシティ・チーフス
 の試合、見事KC勝利! 
 録画で試合を観ましたが、現地会場でこの曲も流れていました。
 前回「80年代以降HR/HM枠」を設けることにしたと書きましたが、それを聴いてこの枠が埋まりました。
 
 ところで、この曲のPVはMTVビデオ大賞を受賞しましたが、その制作者であるキャロリン・ボイグさんは、あの「9.11」で犠牲になったひとりだったんですよね。
 9月に聴くには某かの弔いにもなるかな、と、入れることを決めた後で気づきました。
 しかしこのビデオクリップは今観ても風刺や皮肉が効いていて面白くとても興味深い。
 僕がいちばん好きなのは、熊が川の中で鮭を食べるシーン。
 "Right now, it's business as usual in the woods"
 「今現在、森の中はいつも通りにことが行われている」。

 ところで余談、KCは2週目も勝ちました。
 でも勝った相手が僕一押しのフィラデルフィア・イーグルス。
 まあ、今年はKCの年になってもらいましょう。



◎20曲目


 Walk The Dinasaur
 Was (Not Was)
 (1987)

 ヘヴィな3曲が続いて最後は明るく楽しくユーモアがある曲に。
 今回はワズ(ノット・ワズ)のこれ行きます。
 昨年記事を上げていましたが、CD-Rに入れるのは今回が初めて。
 明るくて楽しく軽いけど、音楽のつくりはしっかりしていますね。
 僕が好きなのは、サビで短く入るホーンのタイミングとフレーズ。
 ドン・ウォズは今はブルーノートの社長を務めていますが、この人の音楽愛は本物なのだとあらためて思います。







 いかがでしたか!

 今回「ピアノマン枠」がなかった、ビリー・ジョエルかエルトン・ジョン。
 まあ、参考にするというだけで、入れたい曲が他にあれば、無理して枠を設けるものでもないですね。

 今日は雨、しかし午後から雨は上がり、しかし風が少し強くなりました。

 明日のドライブ小旅行は台風一過の青空を期待していますが、予報はそれほど芳しくないのです。
 なんとか晴れてほしい。
 

 最後は旅先とは関係ない、地元札幌大通公園秋の薔薇風景写真を。


20170918CDR
 恒例、でも好評じゃない「洋楽ドライブCD-R」シリーズ。

 2017年8月30日(水)
 今回は遠出はしなかったのですが、結果として札幌周辺を100km近く走った日に向けて作ったCD-Rです。

 長いので早速いきます。


◎1曲目


 Respect
 Aretha Franklin 
 (1967)

 アレサ・フランクリン最初の全米No.1ヒット。
 これはもう何のきっかけもなく突然頭の中で鳴り出したもので、CDの1曲目としてもふさわしいので即決。
 僕がこの世に生まれる直前に1位だった曲でもあります。
 それにしても「鮭トバ鮭トバ鮭トバ鮭トバ」のコーラスがあまりにもインパクト大き過ぎる、突然始まるのがなんとも面白い。



◎2曲目


 Hungry Heart
 Bruce Springsteen
 (1980)

 僕は洋楽「マニア」をやめることにして、ヤフオクなどでレコードやCDを売っています。
 ブルース・スプリングスティーンもTHE RIVERの特別限定盤を売りましたが、これはいわばその「惜別記念」。
 もちろん通常のアルバムCDはあるので今後もこの曲を聴くことはできますが、でも、なんというか。

 もうひとつ、先月僕は村上春樹の本を読みましたが、僕の中では村上春樹からすぐに連想する人のひとりに、ブルース・スプリングスティーンがいるのでした。
 実際にこの曲は彼のエッセイでも触れられていたし。
 (妻子があるのに或る日ドライブに出て帰らなかった男の歌)。
 結構ロックっぽい曲ですが彼女が気に入ってくれました。
 2曲目に出てくるのも流れがいいんじゃないかなあ。

 

◎3曲目


 Absolute Beginners
 David Bowie
 (1986)

 デヴィッド・ボウイのこの曲、ボウイが昨年亡くなってしまってからも週1以上の頻度で思い出しては口ずさんできた、それくらい好き。
 そして僕にはこの曲、「夏の終わり」というイメージがあるんですね。
 入れたのはイントロが短いシングルヴァージョンです。



◎4曲目


 Sea Of Love
 The Honeydrippers 
 (1984)

 そして僕の中で「夏の終わり」の本命はこれ、ハニードリッパーズ。
 映像では真夏のバカンスを謳歌しているように見えますが、なんでだろう、僕にはもう「夏の終わり」と感じられる。
 ロバート・プラントの声がまたこの季節に合う。
 やっぱりこの曲から夏を連想する人は多いようで、「バンラジ」でも少し前にかかっていました。



◎5曲目


 Money For Nothing
 Dire Straits
 (1985)

 僕が高校時代に出てきた曲でいちばん好きなのは、もしかしてダイア・ストレイツのこれかもしれない。
 今回そう思い直しましたが、CD-Rに入れるのは初めて。
 というのも、長いから。
 ベスト盤に4分台に編集されたシングルヴァージョンが入っていますが、腹立たしいことに、それはヴァースの2番がまるまるカットされています。
 "The little faggot got his earring and make up..."
 "The little faggot he's a millionaire"
 僕はそこが好きなのに・・・
 イントロやアウトロはいくら短くても我慢するのに、それはないよぉ。

 ということで今回8分以上あるオリジナルを入れましたが、フェイドインして入って来るイントロはドラムスが乱打される1分近くまで静かで、車には微妙に微妙だったかなぁ。
 アウトロが長いのは車では気にならないのですが。
 まあそれでも、やっぱりこの曲のサビは最高にいいねぇ。
 "We've got the installed microwave oven
  Custom kitchen delivery
  We've got the move these refrigerators
  We've got the move these colour TV"
 "microwave oven"=「電子レンジ」も"refrigerator"=「冷蔵庫」も高校時代に聴いたこの曲で覚えました。



◎6曲目


 Life
 Des'ree
 (1998)

 デズリーのこれも最近「バンラジ」で聴いたもの。
 これはMTVをずっとかけて観て聴いていた頃に流行っていて、歌はもちろん気に入りましたが、ビデオクリップがきれいで、かつどこかしらユーモアが感じられこれまた好きでした。
 昨年、彼女が車でかけてくれた洋楽オムニバスもののCDにこれが入っていて実に久し振りに耳にしてから、近いうちに自分のCD-Rに入れようと思っていたのでした。



◎7曲目


 Give Me All Your Love
 Whitesnake 
 (1987)

 CD-Rには「80年代以降HR/HM枠」も設けることにしました。
 まあでも気持ちが向かない時は入れないかもしれない(笑)。
 ホワイトスネイクのこれはひと月ほど前になんの脈略もなく突然思い出してからしばしば口ずさむようになっていました。
 で、今回は8分以上ある曲を入れてしまったがために、なるべく短い曲優先でという考えがあったのですが、この曲は4分ないのもここに入れるにはちょうどいいと。
 せっかく入れるならということで、オリジナルアルバムヴァージョンではなく、ヴィヴィアン・キャンベルがギターソロを弾いているシングルヴァージョンを弟のCDから探してもらって入れました。
 (オリジナルのギターソロはジョン・サイクス)。
 まあ、といってさほど変わりはない、違うのそこだけだし。
 ブルージーでポップな佳曲であると再認識。
 ただ、デズリーからこの曲はあまりにも曲想が変わり過ぎる、その「カオス状態」が気に入らない人もいるかもしれない。



◎8曲目


 Nobody's Child
 Traveling Wilburys
 (1990)

 トラヴェリング・ウィルベリーズのこちらも、ヤフオクでシングルCDを売った「惜別記念」。
 音源自体はアルバムがあるのでまだ聴くことはできます。
 「マニア」をやめてレコードやCDを売っていますが、多くの場合、意外とあっさりしていてためらいがなくそうすることができる。
 しかしこれは何かこう、ちょっとばかり踏ん切りが悪かった。
 でも、僕が持っていてもしょうがない、世の中にはもっと持つべきふさわしい人がいるのだから。

 さて、曲はカントリーロックというか古いカントリーソングでハンク・スノウのカヴァ-。
 彼女はカントリーやカントリーっぽい曲が好きなので、これからは「カントリー系枠」も設けますか。



◎9曲目


 Sinkin' Soon
 Norah Jones
 (2007)

 ノラ・ジョーンズは今年の4月に札幌でもコンサートがありましたが、今回は行かなかった。
 4月以降はよく、2012年の札幌のコンサートに行ったこと、あの時これを演奏したなあなどと思い出すようになりました。
 この曲が入ったアルバムはほとんど聴き込んでいないので、僕はこの曲にもまだあまりなじみがない、だから今回入れました。
 僕の傾向として、女性が歌う曲はどうしても少なくなってしまうので、女性の曲が思い浮かんだら優先的に入ることが多いですね。

 ウィルベリーズの後にしたのは、ノラの父さんはラビ・シャンカール、彼はジョージ・ハリスンとは仲がよかった、というつながりでしたが、もうひとつ、どちらも「んっ ぱっ んっ ぱっ」というディクシーのリズムが同じということに、CD-Rを聴いてから気づきました。



◎10曲目


 Cantaloop (Flip Fantasia)
 US3
 (1993)

 US3のこれは1990年代東京MTV時代のヘヴィローテーション。
 当時はまあいい曲かなという程度でしたが、4、5年前、突然はまってCDを(初めて)買って大好きになりました。
 ノラからのつながりは、比較的新しい曲ということと(といってその2曲は14年も離れている!)、ジャズっぽい雰囲気があるということですが、ここは、ノラで落ちたところから盛り上がって次につながる流れがいいかな。
 この曲を初めて聴いた彼女は「かっこいい」と言っていました。



◎11曲目


 Revolution
 The Beatles
 (1968)

 ビートルズ「マニア」であることをやめた以上、これからはビートルズも「普通に」聴いてゆこうと思って入れました。
 これはビートルズでも明るくて気軽に聴きやすい方ではありますし。
 そしてトラヴェリング・ウィルベリーズのジョージ・ハリスンが今回唯一2回登場する人となりました。



◎12曲目


 The Loco-Motion
 Grand Funk
 (1974)

 この曲は彼女が口ずさんでいたのを聴いて入れようと。
 でも彼女はきっとグランド・ファンクを聴いたのではないはず。
 僕は僕で少し前にたまたま「メリケンバンド」をふと口ずさんでいたので、だったらグランド・ファンクで入れようと。
 これも僕は夏の曲というイメージがありますね。
 このCD-Rを考え始めたのはまだ立秋前の夏の頃でした。
 


◎13曲目


 Rhythm Of My Heart
 Rod Stewart
 (1991)

 或る時僕はベニー・グッドマンのかの有名な「カーネギー・ホール」を聴いていました。
 マーサ・ティルトンが歌うLoch Lomondが流れてきた時、ふと、その曲はロッド・スチュワートのRhythm Of My Heartに似てると思いました。
 ビンゴでした。

 Wikipediaで調べると、これは本当にトラディショナルソングのLoch Lomondから旋律を引用しているとのこと。
 へえ、知らなかった、気づかなかった、
 もうこの曲とは20年以上の付き合いなのに。
 ただしロッド・スチュワートのオリジナルではなく、元々当時西ドイツのロックバンド、ルネ・シューマンが1986年に発表した曲で、作曲者はマーク・ジョーダンとジョン・キャペック。
 ロッドも、故郷スコットランドを思い起こさせる曲を聴いていたく気に入り、どうしても自分のものにしたくなったのでしょうね。
 ロッドはほんとうに人の歌を自分のものにするのが上手い。

 歌詞の最後のくだりが僕はとってもとっても好きですが、
 "Where the ocean meets the sky, I'll be sailing"
 "Sailing"はロッドの代名詞でもあるから、ロッドは余計に意識したのではないかと想像するとまた楽しいですね。

 そうそう、あとこの曲は大学時代のロッド好き友人S君が、「いい歌だけどいい歌の中でいちばん下のレベル」と辛口で評していたことをいまだに思い出します。
 (S君元気かなあ)。



◎14曲目


 This Night
 Billy Joel
 (1983)

 この曲を入れたのは単純明快。
 ベートーヴェンのピアノソナタを聴いていて、その中に、この曲のサビの元曲となった「悲愴」があったから。
 クラシックを引用した歌といえば僕の中では先ずこれかな。
 クラシックを聴くようになってますます好きになりましたが、ビリー・ジョエルはベスト盤が車にあるので、CD-Rにはそこに入っていない曲を入れていこうと思いました。

 それと今回は、「ピアノマン枠」として、ビリーかエルトン・ジョンもこれから毎回1曲は入れようと思いました。



◎15曲目


 Somewhere Out There
 Linda Ronstadt & James Ingram
 (1986)

 これを入れたわけ。
 ビリー・ジョエルのThis Nightを聴いていて、なんとなぁく似てないかなぁ、似てるなぁ、と思い出した。
 雰囲気がですが、あくまでも、でも僕の頭の中でビリーのそれからまっすぐにつながりました。
 ちなみにこちらの作曲者はジェイムス・ホーナー他2人。

 リンダ・ロンシュタットの声はやっぱり好きですね。
 一方のジェイムス・イングラムはかのWe Are The Worldでクインシー・ジョーンズに抜擢されこの大ヒットにつながった。
 でも、彼が最初に曲名を歌うところでもういきなり歌メロを崩しているのが、実は僕は気に入らない。
 CD-Rを作ってもいまだにそこが来ると文句言ってます(笑)。

 それと僕は以前ゴダイゴ「ビューティフル・ネーム」の記事を上げた中で、曲の形式がA-B-AでAがサビになっているのは珍しくて他にすぐには思い当たらないと書きましたが、これがまさにそうでしたね。
 厳密には最初のAとサビで後半の旋律が微妙に違うのですが。
 そしてこれは彼女が以前歌唱練習で歌ったことがあると曲を聴いて話してくれました。



◎16曲目


 Brindisi
 Luciano Pavarotti

 今回の「パヴァロッティ枠」の1曲。
 ヴェルディ「椿姫」より「乾杯の歌」。
 これは僕もクラシックを聴く前から歌だけは知っていたように、CMやら何やらで歌としては膾炙している曲でしょうね。
 なお、今回、流れ的に次の曲との間にもう1曲入れたかったのですが、8分以上ある1曲を入れてしまったので・・・仕方ない。



◎17曲目


 Daydream Believer
 The Monkees
 (1967)

 モンキーズのこれも有名ですね。
 僕はビートルズを聴く前から曲と誰の歌かを知っていましたが、そう、これも日本における洋楽を象徴する1曲でしょうね。
 今では忌野清志郎のタイマーズの日本語訳ヴァージョンがCMで流れていて、きわめてよく耳にする旋律でもあります。
 しかし、これは昔っからずっと好きな曲ではあったけれど、オリジナルをじっくりと聴くのは初めてかも。
 車のCD-Rはそういう機会を設けられるのもいいかな。



◎18曲目


 Too Much Love Will Killl You
 Brian May
 (1992)

 この曲は割とよく口ずさむのですが、僕はクイーンのフレディ・マーキュリーが歌う方がより好きでよく聴いてきました。
 しかしそのことを昔から弟や友だちに話すと、その度に「この曲はフレディ上手すぎるから逆にブライアンの方が味があっていい」、と、すべての人に言われました。
 僕はブライアン・メイのオリジナルをよく聴いてこなかったので、今回CD-Rに入れて遅れを取り戻そう、と・・・(笑)。
 もちろんオリジナル作曲者に最大の敬意を表しつつ。



◎19曲目


 The Great Pretender
 Freddie Mercury
 (1987)

 というわけでクイーンバトンはフレディ・マーキュリーへ。
 この曲は今回最初から入れるつもりでしたが、後からブライアン・メイを入れることになって場所が決まりました。
 僕の編集は、最後の方に聴かせる曲を集めることが多いので、ここ2曲はつながり的にも位置的にもよかったかなと。

 これを入れることにしたきっかけは大瀧詠一さん。
 音楽友だちTさんは大瀧詠一さんの大ファンで、かつてラジオ短波で放送されていた大瀧さんの番組を可能な限り録音してとってあるというから、もうただただすごい。
 その彼とは以前年に1回ほど酒を飲みながら音楽談義をしていたのですが、その時にザ・バンドの話になって、それではということで大瀧さんの番組をCD-Rにして僕にくれました。
 その回はザ・バンドがMOONDOG MATINEEでカヴァーした曲のオリジナルの特集でしたが、そこにはプラッターズのこの曲のオリジナルが入っています。
 僕はこれ、大瀧さんの喋りも好きなので車でよく聴いていたのですが、彼女と知り合って彼女も大瀧詠一さんが好きだと知ってからまた聴く機会が増えました。

 そういうわけです。
 でもやっぱりフレディの「上手すぎる」ヴォーカル、ここでは無情さをさらけ出していて、ひたすら感動しますね。
 人によっては演出過剰と感じるかもしれないけれど、過剰なところが結局はフレディらしさだと思います。
 僕が聴き知っているすべてのカヴァーソングの中でもいちばん僕がすごいと思うのがこれかもしれないなぁ、と今回思いました。



◎20曲目


 Don't Dream It's Over
 Crowded House
 (1986)

 最後は明るくてユーモアを感じられる曲が僕の鉄則。
 今回はこの前に切ない2曲が続いたので、ここは破壊力ある曲を。
 「ヘナウ ヘーナウ」というサビもユーモアたっぷりに響いてくる。
 でも、よく聴くとこの曲も明るさの向こうに切なさがある。
 まあ、「夢は終わった」と話すんだからそうなるわなあ。
 でもこの曲は、明るさと切なさのブレンド具合が絶妙で、確かに前の夢は終わったけどこれからまた新たなことに向かってゆこうじゃないかという心意気が感じられますね。
 うん、これはやっぱり名曲中の超名曲 と今回思い直しました。
 後日またいつかこの曲だけで記事を上げたいです。
 そして、作りながら彼女はこの曲気に入るかもなあと思っていたら、なんと昔から知っていて大好きだったという落ちのようなものがついてこのCD-Rは終わります。





 いかがでしたか!

 今回は8分の曲がありつつ20曲入りました。
 やっぱり20は入れたいですからね、よかった。

 彼女は今回のがいちばんいい、と言いました。
 僕もようやく洋楽の余計な力が抜けてきたかな(笑)。

 最近はほとんど車でしか洋楽を聴かなくなったのですが、でもやっぱり洋楽は好きだから、逆にCD-R作りは多くなってゆくかもしれません。
 実際、もう次のCD-Rのリストアップを始めていて、今月中旬のドライブまでには作る予定です。


 最後は、8月30日に行った先で撮影した写真を。
 
 音楽とは関係ないけれど、ダイサギです。
 ダイサギは北海道ではやや珍しい鳥で、春と秋(所により冬も)にやって来る場所が何カ所かあって、そこに行けば必ず見られますが、それ以外で見ることはほとんどありません。

 そのダイサギがこの日は数羽いました。
 

20170903CDRDaisagi



 ちょうど2か月前、僕は、近くのホームセンターで売られている「ディスタント・ドラムス」という薔薇を見て、ベット・ミドラーのFrom A Distanceを思い出すという記事(こちら)を上げました。


 その薔薇「ディスタント・ドラムス」ですが、今月に入り、ついに30%引きに値段が下がっていたので買いました。

 そして4日前の8月24日、花が咲きました!


 「ディスタント・ドラムス」 Distant Drums

 クリーム色にくるまれたオレンジ色の花びら。

 珍しい、見たことがないタイプの色の薔薇です。

 ついていた商品札の写真はもう少しなんというかごくごく薄~いラベンダー色のように見えたので、あれっと思いましたが、僕はオレンジ色の薔薇が欲しかったので、これはこれで喜びました。


 しかし、です。
 次にお見せするのは2日後の8月26日の写真。





 真ん中があまりにもほのかなオレンジ色に変色していまいた。

 開花翌日にもうその兆しが見えたのですが、こんなにも色が変わるものなんですね。

 商品札の写真はしかしこちらの方が近いので、これがまあほんとうの色なのでしょうね。



 そしてさらに2日後の28日今朝の写真。





 でも、決して不満なわけではありません。

 色が変わるのを楽しめる薔薇であり、僕が好きなオレンジ色は開花した日にしか楽しめないのも、またそれはそれでいいですね。





 開花初日の写真をもう一度。

 ビデオカメラで撮影して早回しで見ると、色がだんだんと落ちていくのが分かるかもしれないですね。
 
 買ってよかった。
 冬をちゃんと越させないと。








 「バーガンディ・アイスバーグ」 Burgundy Iceberg

 今年はもう一株、薔薇を買いましたが、こちらは大通公園「バラフェスタ」を見に行った彼女が選んで買って来てくれたもの。

 こちらもちょうど今咲いています。

 「アイスバーグ」という品種は大通公園12丁目に植えられていて、白くて小さめの花がたくさんつくのは知っていましたが、それの「バーガンディ」赤紫版、あるんですね。

 真っ赤ではない、不思議と引かれる色です。





 今年は大通公園や「えこりん村」など、薔薇が売られている場所を何度か見て回ったおかげで、薔薇の品種について、なんとなく、つかめてきました。

 「バーガンディ・アイスバーグ」は葉っぱが小さく薄くて表面のてかりがあまりない。
 この手の薔薇は初めてで、薔薇といっても多種多様であり、そこが楽しいんだ、ということも分かりました。


 さらにもう一株買いました。

 ピエール・ドゥ・ロンサール Pierre De Ronsard

 つる性のこれは植えられているお店などが多く、彼女が気に入ったので購入したものですが、まだ株が小さく、今年は花をつけませんでした。

 来年のお楽しみ。


 そして来年の楽しみといえば、大通公園にある「ムーンダンス」 Moondance、もちろんその名前(ヴァン・モリソン)からどうしても欲しいのですが今年は市内で売られているところを見つけられず、また来年です。








 ザ・マッカートニー・ローズ The McCartney Rose
 
 こちらも今咲いています。

 昨年秋に移植し枝切をして冬を越させましたが、今年も赤い葉がよくのびて花を咲かせてくれました。

 こちらは越冬うまくいったかな。






 マッカートニーのアップ。

 でも、もうひとつあった「レッド・クイーン」 Red Queenは越冬に失敗して春先にほとんど枯れかかっていました。
 しかしなんとか回復し、6月に小さな花をつけました。
 だけどまだまだ株は弱い、今年はちゃんと越冬させよう。

 その前に。

 庭で薔薇を植える場所、地拵えからしないと・・・


 ここであの曲をもう一度。




 From A Distance
 Bette Midler
 (1990)



 しかし今日はこの曲を聴きながら記事を書いていました。




 シベリウス:ヴァイオリン協奏曲
 ヒラリー・ハーン(Vn)

 CDを買ったばかりもばかり、今日届きました。

 同じヒラリー・ハーンですが、CDの方は、エサーペッカ・サロネン(指揮)、スウェーデン放送交響楽団によるもの。

 一方こちらはデータがないのでよく分からないのですが、指揮はどう見てもロリン・マゼールですね。

 シベリウスと薔薇は直接結びつく要素がないと思われますが、(僕の不勉強なだけであるかもしれないですが)、でも、ハーンのヴァイオリンと曲のイメージがなんとなく今日の薔薇には合うなあと感じたのでした。






01



 毎月7日は「六花亭おやつ屋さん」の日。
 
 毎月違うメニューで、その日だけ販売の生洋菓子が600円、というもの。

 2017年8月は「フルーツケーキ」


02



 じゃん。

 もう見るからにおいしそう!


 ブルーベリー、ストロベリー、マンゴー、それぞれの味のクリームが果実の下にあります。
 
 いやほんとうにおいしかった!

 これで600円はほんとお得、コストパフォーマンス高すぎる!


 来月も楽しみ。


03


 今日は七夕。
 北海道では7月ではなく8月のところが多いですね。

 彼女が七夕ちらし寿司を作ってくれました。

 おくらが入っているちらし寿司は僕は初めてでしたが、これがほんとうにおいしかった。

 ありがとう



04



 そして今日は立秋。

 月がきれいでしたが、今日の月齢14.7、満月は明日のようです。

 何をお祈りしたか。
 "World Peace"



 そして今日はアイアン・メイデンのブルース・ディッキンソンの誕生日。

 ブルースおめでとう!

 ということでいきなり1曲、やっぱり月で。





 Moonchild
 Iron Maiden
 live footage from FLIGHT 666

 "Moonchild"は「かに座生まれの人」という意味。
 つまり僕。

 そして今日この日にアイアン・メイデンのシンボルともいえる数字666で、「六」花亭。


 お後がよろしいようで。













 昨日の夕方から夜にかけて、天体観測が趣味の友人と、"Woman"こと彼女との3人で「水星食」を観察に石狩市「はまなすの丘公園」に行きました。


 水星食とは?

 NAO 国立天文台のHPより転載引用させていただきます。
 なお、引用者は改行や表記変更等を適宜施しています。

***

 2017年7月25日 水星食


 7月25日に、水星が月齢2の細い月によって隠される「水星食」が起こります。
 この現象は、日の入りのころ、南西諸島の一部を除く日本全国で西の低空に見られます。
 5日後に水星が太陽から見かけ上もっとも離れる「東方最大離角」を迎える好条件です。
 水星は月の暗い部分に潜入し、細く明るい縁から出現します。
 (月の向こう側に隠されることを「潜入」、月の向こう側から現れることを「出現」と呼びます。)
 潜入時はまだ空が明るく、観察は難しいでしょう。
 一方、出現のころには空が暗くなり、観察できるでしょう。
 ただし出現の時刻には、どの地域においても月と水星の高度がとても低くなります。西の低空が開けた場所で、出現のようすを双眼鏡などで観察してみましょう。
 出現の瞬間を見逃さないよう、少し早めから観察を始めると良いでしょう。

***

 18時半過ぎに「はまなすの丘公園」に到着。
 先着の友人は既に三脚を構えて撮影していました。

 しかしその時間まだ月がはっきりとは見えず。19時近くになり、ようやく三日月より細い月が見えました。

 水星はその時既に月の陰に隠れていて、水星が月の陰に入り込む瞬間=「潜入」は肉眼でも見えず写真も撮れませんでした。
 (そもそも僕は「潜入」の時刻にはまだ月を見つけていなかったのですが)。

 しかし、19時半頃、月を見ると、右下に小さな光があるのが分かりました。

 それが「出現」してきた水星。
 でも、冒頭写真ではほとんど見えないですね。

 僕は天体望遠鏡など天体観測用具は持っていないのですが、今回はバードウォッチング用双眼鏡(Nikonの10倍)でも水星は十分見えました。

 そこでもう1枚。




 20:09に撮影した写真をトリミング。

 これだと水星がはっきりと見えます。


 実は僕、水星というものを見たのは今回が生まれて初めて、「食」以前に水星が見られたことがとても嬉しかった。
 今回は「食」の関係で月の近くにあるから探しやすい、という友人の言葉もあり、この齢にしてようやく水星を見ることができました。

 今度は「食」ではない時に探してみよう。
 ただ、うちは西側はすぐ山、東側は街で、日常的に探すのは不可能、だから水星は開けた場所にわざわざ行かないと見られないのです、はい。

 楽しい夕べでした。


 ところで、水星はMercury、Mercuryといえばフレディ、ときてクイーン。

 元洋楽バカの僕は当然、水星食を観察しながら、クイーンの曲を次から次へと口ずさんでいましたとさ。

 そのうち1曲。





 A Kind Of Magic
 Queen
 (1986)

 曲はロジャー・テイラーのだろっ、とうツッコミはこの際なしでお願いします。

「はっはっはぁ~ いっつまぁじっく!」というフレディの声がとにかく印象的、だからこれが自然と頭に浮かんで来て口ずさんでいました。
 もちろん、フレディのその台詞もそっくりそのまま真似て・・・(笑)。









 

 庭のザ・マッカートニー・ローズが今年も咲きました。

 それまでぽつぽつと咲いてはいましたが、花ぶりがよくて写真映えがする花がようやく咲きました。

 上の1枚目は朝11時頃、最後の2枚目は遡って7時頃に同じ花を撮影。

 今日は夏日で日差しが強く、4時間でも開き具合がこれだけ違いました。

 先週は猛暑日一歩手前まで気温が上がった札幌ですが、今日は晴れても30度に届かず、26度、平年並みだそうで、今週はかつての北海道らしい過ごしやすい日になりそうです。

 よかった、うん、やっぱり北海道らしくないとね。




 

20170714CDR


 2017年7月13日、昨日、"Woman"と美瑛・富良野地区撮影のドライブに行きました。

 今回また洋楽CD-Rを作りましたが、今日ここで曲を紹介します。



◎1曲目


 Gonna Fly Now (Theme from "ROCKY")
 Bill Conti
 (1976)

 1曲目は単独で記事を上げた(こちら)これにしました。
 やっぱり、1曲目だから元気にゆきたいし。



◎2曲目


 Swing Low Sweet Chariot
 Eric Clapton
 (1975)

 元気が出たところで今回は変化球、いきなりとろくなります(笑)。
 エリック・クラプトンの「レイドバック」時代の曲を聴きたくなり、中でも最も緩いレゲェのこれを選んだというわけ。
 でもこれが意外といいかも、と我ながら思った。
 元気は出すけど力まないで行こう! みたいで。
 そう、これは緩いけれど元気は出る曲だと気づきました。
 まあ、本来の意味を考えるとそれは皮肉なのですが・・・
 この曲はJamie Oldakerのドラムスのおかずの入れ方がとってもいい、面白いと今回気づきました。



◎3曲目


 Speak For Me
 John Mayer
 (2012)

 "Woman"がラジオで聴いたジョン・メイヤーの新曲を気に入り、新譜をネットでDLして聴き始めたという話を聞いたのを受け、ジョン・メイヤーで最初に頭に浮かんだ曲がこれでした。
 まあつまりジョン・メイヤーで僕がいちばん好きな曲。
 で、エリック・クラプトンの「レイドバック時代を聴きたくなったのは、若いのに「レイドバック」した雰囲気のギタリスト兼歌手であるジョン・メイヤーを聴いての連想だったのでした。



◎4曲目


 Killing Me Softly (With His Song)
 Roberta Flack
 (1973)

 この曲はふとしたことで思い出して口ずさみ始めるともう止まらなくなりますね。
 過去にもCD-Rに入れたかと思うけどそんなこと関係ない、今聴きたいのだから今入れました。
 事実、昨日も富良野の温泉露天風呂でこの曲をずっと歌っていました(ひとりしかいませんでした、その時、念のため)。



◎5曲目


 Don't Ask Me Why
 Billy Joel
 (1979)

 「やさしく歌って」とこの曲は小学生の頃から知っていた、僕の中では「洋楽」を象徴する曲、だからつなげました。
 どちらもCMで使われていましたね。
 しかしこれを入れたのにはもうひとつわけがありまして。
 車に2枚組CD「ビリー・ザ・ベスト」が積んでありますが、日本盤のそれにはこの曲が入っていません。
 確か代わりにHonestyを入れた(差し替えた)はずで、だからアメリカ盤には逆にHonestyが入っていないのだと。
 先日久しぶりにそのベスト盤を聴いたところ、この曲がないのが不満で、だから車に音源を置いておきたいと思ってのことでした。



◎6曲目


 Virtual Insanity
 Jamiroquai
 (1996)

 以前、「カップヌードルのCM曲」として記事にしました。
 その後「笑う洋楽展」でもジャミロクワイのこのPVが紹介され、みうらさんも安斎さんもほめていたのが妙に印象的でした。
 そしてつい先日、ジャミロクワイが何年ぶりかで新譜を出したとラジオで情報を聞き、またこの曲を聴きたくなったのでした。
 この曲だってもう20年、立派な名曲といえるのではないかと。



◎7曲目


 Little Lies
 Fleetwood Mac
 (1987)

 フリートウッド・マックのこれも最近記事(こちら)にしました。
 やっぱり僕はこの曲が大好き、それからも毎日のように思い出しては口ずさんでいたので、ここにも入れました。



◎8曲目


 You And I Part II
 Fleetwood Mac
 (1987)

 フリートウッド・マック同じアルバムからもう1曲。
 やっぱりこの曲好きだな、歌メロがいい。
 そしてサビの"You""you""you""you""you""and I"のところ、女性2人の声が妙になまめかしい。
 簡単そうで、やっぱりこの曲は「経験」豊富な彼ら彼女たちだからこそできた「芸」の域に達している曲だと思います。
 しかしそれにしてもこの曲のイントロのキーボード、やっぱり「キューピー3分クッキング」のテーマ曲に似てる!?



◎9曲目


 I've Done Everything For You
 Rick Springfield
 (1981)



◎10曲目


 I've Done Everything For You
 Sammy Hagar
 (1978)

 以前記事にした(こちら)、サミー・ヘイガーの曲でびっくり。
 リック・スプリングフィールドとオリジナルで並べてみました。
 こうして聴いてみると、リック・スプリングフィールドのは
 カヴァーというよりコピーに近くて、サミーの歌い方、シャウトもそっくりそのままという部分がありますね。
 つまりリックはそれほどまでに自分に合うと感じたのでしょう。
 (裏方さんのご意見かもしれないですが)。
 それにしてもなんだろう、皮肉っているのにこの妙な爽快感は。



◎11曲目


 When I See You Smile
 Bad English
 (1989)

 これは先日何の脈略もなくただ思い浮かんで口ずさんだもの。
 でも、この曲をじっくり聴いたことはなかったなあと思って。
 これがヒットした頃僕はCDで70年代に遡っていましたからね。
 今聴くといい意味で「ただいいだけの歌、曲」、聴きやすいですね。
 ジョン・ウェイトの声がまたいい。

 そしてここ3曲が今回最もロックっぽい流れ。



◎12曲目


 Fragile
 Sting
 (1987)

 スティングのこれが入ったアルバム...NOTHING LIKE THE SUN、先月久し振りに聴いて、やはりこの曲は素晴らしい、と入れることにしました。
 前の曲とのつながりでどうかという部分もあるけれど、自分で聴いてみて作る前に予想したほど流れがひどいわけではなくすんなりと移れたのが意外ではありました。
 こういう発見があるのが、自分で選曲して編集する醍醐味でもあり、やめられないところですね。


 ここでレコードでいえばA面の終わり。



◎13曲目


 The Reflex (Remix)
 Duran Duran
 (1984)

 そしてB面の始まり。

 デュラン・デュラン初のビルボードNo.1ヒット。
 これはBS-TBSの洋楽名曲紹介番組で取り上げられ、久し振りに聴いて「はまって」、ここに入れることに。
 実はですね、これ、高2の時のヒット曲ですが、当時はデュラン・デュラン大嫌いだったんですよね・・・
 大学時代に突然好きになった、そんな曲でもあります。
 ええ、音楽に対して素直になったんですね、二十歳を過ぎて(笑)。
 これはやっぱり♪ わぁ~あ~あ~あ~あぃ というフレーズを思いついた時点でほとんど勝ちでしょうね。



◎14曲目


 Sweet Dreams (Are Made Of This)
 Eurythmics
 (1981)

 ユーリズミックス初そして唯一のビルボードNo.1ヒット曲。
 少し前にMTVで観たのが今回入れたきっかけですが、昔から大好きで今でも割とよく口ずさむ曲だけど、そういえば自分で編集したカセットテープやCD-Rには入れたことがなかったかもしれない、そういう点で新鮮。
 それにしてもこの曲はすごい。
 間奏のチェロを真似たキーボード、音色が恐いですが、そういう点も含めていかにも80年代という音であり、音だけならいかにも古くさい、と今は感じるかもしれない。
 だけどやっぱり歌の素晴らしさで時代を超越した名曲といえるのではないかと。



◎15曲目


 You Belong To Me
 Ringo Starr
 (1981)

 オリジナルは1952年スー・トンプソン。
 ということを今ウィキで知りました。
 いわゆるアメリカンスタンダードだとは知っていたけど。
 これは後に出てくるベット・ミドラーの話題でこの曲に言及し、その流れでリンゴのこれが聴きたくなったのでした。
 これは中3かな、当時リンゴの新譜だった「バラの香りを」からの曲としてFMでエアチェックしたリンゴの最初の曲、だから思い入れが少し強い曲ではありますね。
 今回聴いて、リンゴはいつも通りクールに歌っているようで、リンゴなりに熱く歌っているのを、コーダの部分で特に感じました。
 いいですね。



◎16曲目


 You Can Do Magic
 America
 (1982)

 家庭内行方不明になっていたアメリカのベスト盤が出てきました。
 以前車にいつも積んでいたCDで、車の荷物を整理した際にどこに置いたか忘れてしまっていたものです。
 アメリカといえば「名前のない馬」、もちろん大好きですが、中学時代に洋楽をエアチェックで熱心に聴いていた頃に出会ったこの曲の方が、僕には印象度が高いのです。
 やっぱりいい歌だわぁ。
 しかしこれが、レインボーのSince You Been Gone等で知られるラス・バラードが書いた曲であることは、つい最近知りました。

 ちなみに、ユーリズミックスからリンゴそしてアメリカというここ3曲の流れが今回僕は特に気に入りました。



◎17曲目


 'O Sole Mio
 Luciano Pavarotti

 ルチアーノ・パヴァロッティ、前回『シング』のサントラCD-Rでは「誰も寝てはならぬ」を入れましたが、そのことが頭にあって、今回もパヴァロッティを1曲入れてみようと思いました。
 曲はクラシックではなくポップスですからね、今回は、といって1898年に書かれた曲なので十分クラシックかな。
 プッチーニの「トゥーランドット」は1926年の作品だから。
 まあいい、これを入れてオペラ唱法を真似て歌うのも楽しい。
 さて、次回CD-Rのパヴァロッティは何にするかな。



◎18曲目


 Take Me To The Pilot
 Elton John
 (1970)

 エルトン・ジョンも前回I'm Still Standingに続いての登場。
 エルトンの僕のリアルタイムではない最も好きな曲がこれ。
 この曲は"Pilot"という単語を歌うのがとにかく気分がいい。
 こんなにも音と英語の単語の響きが合っている例も珍しいくらいに。
 ところが僕はこの曲の歌詞を覚えていないことが分かったので、歌詞を手書きして覚えることにしました。



◎19曲目


 From A Distance
 Bette Midler
 (1990)

 ベット・ミドラーのこれは記事(こちら)で上げたので、それからずっと口ずさんでいるのは当然の流れでしょう。
 ところで、その記事で触れた「ディスタント・ドラムス」という薔薇、値段がなかなか下がらなくてまだ買っていません・・・
 高い薔薇だからなかなか値引きしないようです。
 さて、どうしよう・・・
 ベット・ミドラーのこの曲、記事で書き忘れたことを1点。
 単語の響きを大切に歌っていますね。
 だからすっと心に入ってくる、素晴らしい。



◎20曲目


 You Are
 Lionel Richie
 (1982)

 ライオネル・リッチーのこれも中学時代にFMエアチェックしていたく気に入った曲。
 今回はエアチェックの想い出がある曲が幾つかありましたが、特にその時代が懐かしいというわけではありません。
 でも、やっぱり、10代の頃に聴いた音楽は永遠なんですね。
 この曲はこれからもずっと大好きでいられると思いました。



◎21曲目


The Midnight Special
Creedence Clearwater Revival
(1969)

 ラストはクリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル。
 CD-R編集の基本として、最後は少なくとも音の響きが軽い曲、というのがあって今回はこれになりました。
 (内容は深刻ですが・・・クラプトンの...Chariot同様に・・・)
 この曲を選んだのにはもうひとつ。
 このところクリーデンスのベスト盤を車でよく聴いていて、そこから続けて2曲を記事にしていましたが、そのベスト盤にはこれが入っていないのでここに入れたのです。

 そしてやっぱりこの曲を聴くと、映画『トワイライト・ゾーン』のラストシーンのダン・エイクロイドの台詞を思い出します。
 "I love Creedence"と言ったのに字幕は「この曲いいねぇ」だった・・・
 まあ、最後の曲にはふさわしかったなと自画自賛しております(笑)。




 いかがでしたか!



 冒頭写真は中富良野のラベンダーで有名な場所で撮影したものです。




20170628BetteMidler


 ◎From A Distance
 ☆Bette Midler
 ▼フロム・ア・ディスタンス
 ★ベット・ミドラー
 released in 1990
 2017/6/29


 本日はこの曲、From A Distance ベット・ミドラーのお話。

 基本的にこの記事は、テレビなどで話題になった曲か、何かのきっかけで僕がその時よく口ずさんでいる曲を取り上げることにしていますが、今回は後者。

 
 庭に新たに植える薔薇を今年も買うことにしました。
 "Woman"といろいろ見ていると、近くのホーマックに「ディスタント・ドラムス」という品種の苗がありました。

 その名前を見た瞬間、頭の中に流れてきたのが、ベット・ミドラーのFrom A Distance。
 もうほんとにそれから毎日ずっと流れています。
 残念ながらというか、マーヴィン・ゲイのDistant Loverではなかったのですが、ベット・ミドラーのその歌の歌詞に、「(遠いところから見ている)マーチを奏でる楽器」というくだりがあって、マーチ=ドラムとつながり、この曲になったのです。

 もしかしてこの薔薇を作出した人は、この曲が頭にあったのかなと思って調べると、違いました。
 ゲイリー・クーパー主演1951年の映画Distant Drums 「遠い太鼓」からとったものということで納得。
 アメリカで作出された薔薇であることも分かりましたが、いかにもアメリカらしいとこれも納得しました。

 薔薇とは違ったのですが、でももう僕の頭の中では、ベット・ミドラーの歌が流れ続けることになりました。
 ええ、まさに彼女にはThe Roseという名曲があって薔薇とつながっていますからね(笑)。





 ベット・ミドラーについて短くウィキペディアなどより。

 ベット・ミドラーはハワイ州ホノルル出身(知らなかった今まで)。
 1945年生まれ、20代の頃からミュージカルなどで活躍。
 1973年のセルフタイトルアルバムでグラミー新人賞受賞。
 1979年映画「ローズ」に主演し注目され表題曲The Roseはグラミー賞を受賞、誰もが知る名曲中の超名曲ですからね。

 しかしそれから音楽的には若干の低迷期に入る。
 1984年に結婚したことも影響しているかもしれないですが、1983年のアルバムNO FRILLSではローリング・ストーンズのBeast Of Burdenをエロっぽくカヴァーした上に、ビデオクリップでミック・ジャガーと絡む、なんてこともしました。
 (ただしこのカヴァーはとってもいいのですが)。

 1985年にはあのWe Are The Worldにも参加しましたが、ひとりだけで歌うパートは設けられず、最後のコーラスで全体が写ったところでようやく右端の方に見えたというくらい。
 僕も実はしばらくは気づいていませんでした。

 一方で映画は注目を浴び、1986年の「ビバリー・ヒルズ・バム」では、主人公のニック・ノルティが居候する家の主婦役として出演し、アクのある個性を活かし癖があるけど洒落た女性を怪演。
 その映画ではYou Belong To Meを鼻歌でさらりと歌うシーンが僕は印象的でした、とこれは余談。

 続く同年の「殺したい女」では悪女役で主演、コメディエンヌとしての評価が上がりました。
 でも、僕はこれ、劇場で観ましたが、正直、あまり、でした。
 当時は新作2本立てでしたが、もう1本の方がめあてで、せっかく同じ金額でもう1本観られるのだからと観ただけでしたし、2本立てだったから余計に疲れる内容でした。
 ただ、サントラはビリー・ジョエルの新曲Modern Womanがあるなど注目されてヒットし、僕もLPを買いました。
 (だから余計に映画がかっかりだったかもしれない)。

 ここまでは「この人こんなこともできるんだ」で終わっていました。
 しかし、1988年の映画「フォーエヴァー・フレンズ」に主演し、テーマ曲Wind Beneath My WIngsを歌って見事にビルボード誌No.1を獲得し、グラミー年間最優秀レコード賞を受賞してからは、周りの見方が変わりました(と僕は感じました)。
 スケールの大きい感傷的なバラードを完璧に歌い切り、ほんとうに歌が上手い歌手としての評価が固まったのです。

 その大ヒットを受けて5年振りに制作した自らのアルバムSOME PEOPLE'S LIVESは、ほんとうに歌が上手い人という評価を不動のものにした名作。
 僕も初めて聴いたとき、ああやっぱりあの歌を歌う人だからこれが、そしてこの曲ができるんだなと素直に思いました。

 この曲も2位になる大ヒットを記録しましたが、チャート以上に歌として注目されたと僕は思っています。
 アルバムもジャズっぽい雰囲気も漂う大人の作品。
 いつかアルバムを記事にしたいと前々から思っていますが、いつになることやら・・・(笑)





 From A Distanceはアメリカのシンガーソングライタージュリー・ゴールド Julie Goldが1987年に書いた曲。
 多くの人にカヴァーされたようですが(僕は1曲を除いて聴いたことないですが)、最も有名なのがこのベット・ミドラーによるもの。

 内容は明白な反戦メッセージソングで、フォークの系譜でしょうか。

 この曲は、まずヴァースの部分で、天上の"God"から今の地球はこう見えるということを、話者=歌手=ベット・ミドラーが代弁し、サビでは"God is watching us"と勇気づけています。

 要約です。

***

   1番
 遠いところから見ているこの地球は
 青と緑に囲まれ山の頂には白い雪が
 川は流れて海となり鷲が飛んでいる
 大地にハーモニーがこだまする
 普通の人々による希望と平和の声が

  2番
 遠いところから見ているとこの地球は満ち足りている
 銃も爆弾も病気もないし飢えた人もいない
 わたしたちはマーチを奏でる楽器となって
 希望と平和の歌をみんなで演奏する

  3番
 遠いところから見ているとあなたちは友だちのようだ
 たとえ戦争のときであっても
 だけど何のために戦っているのか理解できない
 人々のハーモニーがこだまする
 希望を持つこと、愛することの大切さ
 それはみんなが感じていること

  コーラス
 神様は遠いところからわたしたちをみつめている


***

 遠いところから見ていると書いたけど、これは現実世界を精神世界から顧みているということかもしれない。
 或いは煩いの多い世界を冷静に眺め考えている、とか。

 ほんとうにこの曲は感動的。
 力唱してはいない、むしろ抑えて歌っていますが、そのことでメッセージがより平易に受け止められます。
 Wind...は個人の思いだから熱く歌っても構わない、だけどこれはメッセージソングだから優しく歌う。

 そしてなんといってもこの曲には多くの人を優しく包み込む母性のようなものを感じます。
 アメリカでも「アメリカのお母さん」みたいなイメージに受け止められたのではないかと想像します。
 
 アルバムタイトルが「誰かの人生」というものですが、この曲のメッセージの普遍性はまさにどこにでもありふれたものとして解釈できます。

 悪女や変な女性を演じてきたベット・ミドラーですが、それらはすべてこのための下地だったとすら思えます。

 だから僕は、ベット・ミドラーを代表する1曲はと聞かれると、Wind Beneath My Wingsもいいけれど、こちらFrom A Distanceの方がより彼女らしいと思います。


 ということでここで曲です。




 From A Distance
 Bette Midler
 (1990)

 このビデオクリップのベット・ミドラーが亡くなった祖母に似てるんですよね。
 顔をよく見ると日本人だから当然まったく違うんだけど、この時の髪型と全体のイメージが。
 でも、ネットで今の写真を見るとやっぱり、髪型が違っても顔の作りが似てるなあと思いました。

 まあそれは置いておいて、ビデオクリップもほろりとさせられる。
 ベット・ミドラーの仕草が柔らかくて気持ちが伝わってきます。

 前掲の歌詞"Marching in the common band"の部分では実際に子どもが太鼓を叩いて歩いていますね。
 このビデオクリップは多分数回しか観たことがなくてこのシーンは覚えていなかったのですが、でも刷り込みでこの映像が頭に残っていたのかもしれないですね。

 音はまあいかにも1980年代後半(90年ですが)といったものですが、時代としても音がだんだんとあの80年代サウンドを脱して落ち着いてきた頃であることがあらためて分かります。

 歌としての英語の歌詞で僕が個人的に好きなのは、3番の以下のくだり。

 "I just cannot comprehend"

 "comprehend"という大学受験では必ず覚えるけれど歌詞にはあまり出てこない単語が出てきたのがなんだか妙に嬉しかった。
 この単語が歌詞に出てきたのは僕の中では2回目で、1回目はプリンスのI Would Die 4 Uでした。

 この曲は、ジュエルが1999年のクリスマスアルバムJOY : A HOLIDAY COLLECTIONでカヴァーしています(僕が唯一聴いたことがある他のカヴァー)。
 メドレーの中の1曲でオリジナルに比べると軽いのですが、元々フォークシンガーだったジュエルとしては、自らのアルバムにどうしてもこのメッセージを加えたかったのでしょうね。
 この曲はクリスマスの雰囲気にも合い、ジュエルなかないいセンスだと思いますね。




 
 そしてもうひとつ、薔薇つながりの偶然を。

 この曲は恵庭のえこりん村に2人で花の苗を見に行った時に流れていました。
 オリジナルではなくよくあるスーパーのBGM風の歌メロを楽器が奏でるインストゥルメンタルものですが、多くの薔薇をはじめ花に囲まれたえこりん村にはとってもよく似合っていました。

 
 ベット・ミドラーはやっぱりイメージが薔薇なんですね。

 というわけで今回は、先週撮影した大通公園の薔薇の写真を織り込もうと思いました。
 大通公園には、歌詞に出てきて重要な言葉である"Harmony"「ハーモニー」という品種の薔薇があるのです。

 ところが、撮影したものを見ても名札を撮り忘れたのでどれか分からず。
 明日、撮って来て追加補足したいと思います。


"God is watching us"


 そうそう、薔薇の「ディスタント・ドラムス」は、まだ購入していません。
 ちょっと他より高いんですよね、安くはならないかなあと・・・





20170625CCR


 ◎Proud Mary
 ☆Creedence Clearwater Revival
 ▼プラウド・メアリー
 ★クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル
 released in 1969 
 2017/6/25


 今日は洋楽の1曲の話。

 このところ車でクリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル、C.C.R.のベストをずっと聴いていますが、少し前に記事にしたBad Moon Rising(記事こちら)のひとつ前に入っているのがこの曲。
 Bad...を繰り返しかけているうちにこちらも聴きたくなり、いつしか2曲続けて繰り返すようになりました。
 元々大好きな曲ですからね、でもまた「はまった」、という感じ。

 さて、まずはProud Maryの楽曲の概要ついて。
 さすがにこれくらい有名な曲だと日本語のウィキペディアにもページがあるので、そこから摘要を。


 Proud MaryはC.C.R.通算3枚目のシングルで、2枚目のアルバムBAYOU COUNTRYからの最初のシングル曲。
 ビルボード誌最高2位を記録。
 この後4曲の最高2位の曲を出し、合計5曲も2位の曲がありながらついに1位にはなれなかったC.C.R.の悲運の始まりのようなことはウィキにも書かれています。
 次のBad Moon Risingが2位の2曲目であることは書きました。

 この曲は「メアリー・エリザベス」"Mary Elizabeth"という蒸気船をイメージしてジョン・フォガティが書いたものだという。
 船はよく女性に喩えられますね。
 しかし彼は曲を書くまで実際にその蒸気船を見たことがなく、曲がヒットしてから見に行ったとの逸話も紹介されています。

 Proud Maryは『ローリング・ストーン』誌が選ぶ最も偉大な500曲(the 500 greatest songs of all time)の第155位にランクインしています。
 まあ、155位がどれくらい高いか高くないかはお任せしますが。


 曲を。




 Proud Mary
 Creedence Clearwater Revival
 (1969)

 さてここからは僕がこの曲の歌詞について思っていたこと。

 僕はですね、最初これを「プロ」の人の曲かと思いました。
 「プロ」つまり"prostitute"、意味は各自お調べいただくとして、そういう仕事をしつつも誇りは忘れない女性のことかと。
 僕が初めて聴いたのはまだ10代、そういう考えが「ロック的」なものであると信じていた頃のことでした。

 でも、歌詞をよく読むと、そうではないらしい。

 最初のヴァースでは、街での仕事を辞め、どこか小さな町で昼夜を問わず働く女性が主人公であることが分かります。
 ここの「街」はニューヨークかな、とにかく大都会。
 今働いているのはそれほど都会ではないところ(=片田舎)。
 蒸気船のイメージでいうなら、ミシシッピー川流域など南部ということになるでしょう。
 実際歌詞にはMemphisやNew Orleansが出てきます。

 余談で、スティーヴィー・ワンダーのLiving For The Cityは逆にミシシッピーの田舎からニューヨークに出てきた話ですね。

 メアリーさんは何のために働いているのか?

 気になるくだりがあります。
 "working for "the" man every night and day"
 "the"がついているので特定の男性ということになりますが、その男性が歌詞の中に出てきたのはここが初めてなのに、最初っから"the"がついているというのは、誰か有名な人のことを指していると考えられます。
 そうではなく歌詞に普遍性を持たせたいのであればここは"working for "a" man"となるはず。

 じゃあ誰?

 可能性のひとつは、当時世の中で話題になっていた誰か。
 大統領でもいい、俳優でも歌手でもいい、「あの人」"the man"といえばたいていの人が思い浮かべる誰か。
 しかしこれは、当時の社会情勢が分からない上に(今はネットで調べれば察しくらいはつくかもだけど)、歌詞の中にも特定の男性は出てこないので分からない。

 次に考えられる可能性は、ジョン・フォガティ自身。
 そうであるなら、もう分かっている誰かということになり、"the"が最初からついていることに違和感はない。

 ジョン・フォガティの話としてこの歌詞を考えるとどうなる?

 プラウド・メアリーさんは、プロになるためにバンド活動をする夫なり恋人を支えて一生懸命働く女性ということかもしれない。
 そうであるなら、いつかはスターになるであろう男性を支えていることに誇らしさがある="proud"であるのも分かる。

 でも、これはジョン・フォガティの自伝的な内容ではなく、ミュージシャンの一般的なイメージを表現しただけかもしれない。
 クリーデンスでは後のTraveling Bandも、ツアーで回る一般的なロックバンドのイメージを、クリーデンス自身の体験と重ね合わせて読み取れるような歌詞になっていますから。

 或いはもっと広げて、音楽活動をしている人に限らず、放浪癖があって定職につかない恋人か旦那かもしれない。
 どさ周りするミュージシャンもある意味放浪の人ですが。

 しかしこの男性はなんとも楽天的。
 1番のヴァースの後半には(それまでは)このままではどうなってしまうのだろうと心配して寝付けなかったなんてことなんてなかった、というくだりが。

 さらに2番では、川の女王でもあるクイーン・メアリーの働きっぷりを実際に見るまで、それがいかにつらくて、街の生活の方がよいこともあったことに気づかなかったとも。
 放浪癖がある男性というイメージはここのくだりの、"till I hitch a ride"という言葉ていることから感じます。
 なお、クリーデンスにはSweet Hitch-Hiker(記事こちら)という曲もあって、ヒッチハイクのイメージは強いですね。

 とにかくメアリーさんは男のために働いている。

 さびの前のパッセージに出てくる"Big wheel"というのは、僕は最初、人生が大きく巡ることの比喩かと思っていましたが、何かのきっかけでこれが蒸気船のイメージの歌だと知り、ああそうか絵などでよく見る蒸気船のあの大きな輪っかで、単にそれが回っている視覚的表現かと気づきました。
 カルチャー・クラブの「カーマは気まぐれ」のPVに蒸気船が出てきますが、歌詞の意味が分かってそれを最初に思い浮かべたのは僕の年代だからでしょうね(笑)。

 さて、この男性は楽天的と書きましたが、間奏の後の3番の歌詞は植木等を思い浮かべます。
 川を下ったところにたくさんの人がいる、お金がなくても心配しなくていい、人々が喜んでくれるから、というのが3番の内容ですが、
 「金がない奴ぁ俺んとこ来い、俺もないけどなんとかなるさ」という精神構造と似ていませんか?
 南部の人々の持つ開放的な雰囲気ということでしょうけれど、でもほんとうに喜んでお金をくれるのかな?

 そうではなく、都会のようにお金のためにあくせく働くことはない、お金なんてあまり意味がない、心が満たされるのがいちばんいい、南部ではそれができる、といいたいのかもしれない。

 で、ここのくだり、
 "You don't have to worry, thought you have no money"で'You"と呼びかけているのは、ある特定の男性だけではなく、あなたたちみんながそうなるかもしれないんだよというメッセージに昇華されていると感じられます。
 
 要するに楽天的なことを肯定している曲、簡単にいえば人生に前向きなメッセージを発する曲といえるでしょう。
 実際歌詞に関係なく曲だけ聴いてもそう感じますよね。
 そこが魅力なのでしょう。





 音楽面についてもひとつだけ。

 イントロがとにかく印象的。

 C-A C-A C-A-G-F F-F6- F-D D

 コード進行だけで聴かせるものですが、CからAにシンコペーションで移るのがとにかくいい。
 歌のバックで楽天的に鳴り続けるDコードがまたいい。
 コード進行だけで聴かせる曲の筆頭格と僕は思います。
 この曲は自分で弾いていてもしびれますね。

 間奏のギターソロもソロとして主張するのではなく、「ビートルズ的」に歌の続きとして鳴っているもので曲に親しみを覚えやすいですね。

 このコード進行について、英語のWikipediaに興味深いことが書かれていたので摘要を書きます。

 ジョン・フォガティはベートーヴェン交響曲第5番が大好きで、日本では「運命」として知られるその曲のあまりにも有名な冒頭のフレーズと同じ音を出してみたくてProud Maryのあのイントロになったのだという。

 そうなんだ。

 試しに「運命」の「ジャジャジャジャーン」とProud MaryのC-Aを重ねてみると・・・
 どうだろう?
 似てるといえば似てるし、違うといえば違う。
 でも、完全には似ていないのが優れたソングライターのセンスなのかもしれないですね。



 さてここからあと2曲、まずはC.C.R.自身による1969年のライヴ。




 Proud Mary
 Creedence Clearwater Revival

 

 続いてジョン・フォガティによるFarm Aid 1997のライヴ。




 Proud Mary
 John Fogerty

 ジョン・フォガティは、完全復活した1990年代以降、「ザ・ブラック・ビューティ」黒のギブソン・レスポール・カスタムを使っているんですよね、これがまたいい。



 そしてこの曲といえばこの人たちを忘るべからず。




 Proud Mary
 Ike & Tina Turner

 アイク&ザ・ティナ・ターナーの名カヴァー。
 前半はゴスペルを彷彿とさせるおとなしいバラード調、しかし途中からアップテンポの快活すぎる曲に。
 大胆なアレンジで好き嫌いが別れるかもしれないですが、自分たちのものにしていますね。

 ティナ・ターナーのキャラクターがこの曲の内容に合っているというのもあるかと思います。


 最近はクリーデンスの記事が多いですが、うん、やっぱりいい、最高にいい、としか言えないですね。
 かろうじて10代、若くて頭が柔らかい頃から聴いているクリーデンスは、僕の体にしみ込んでいるのでしょうね。