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トム・ペティが死んだ。
亡くなったと書くべきかもしれないけれど、僕の衝撃はあまりにも大きくて他の言葉が思い当たらない。
まさかこの日が来るなんて。
訃報記事。
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米ロックミュージシャンのトム・ペティさん死去 66歳
家族が発表
【AFP=時事】
米ロックミュージシャンのトム・ペティ(Tom Petty)さんが2日未明、心停止の状態に陥り、その後死去した。66歳。
数時間前には米国のメディアが未確認情報として訃報記事を流していたが、遺族がペティさんの死を確認した。
家族は、「私たちの父、夫、きょうだい、リーダー、そして仲間であるトム・ペティの早過ぎる死を報告するに当たって打ちのめされています」との声明を発表した。
ペティさんは2日未明、米カリフォルニア州マリブの自宅で心停止の状態に陥った。
声明によると、ペティさんはすぐにロサンゼルスの病院に搬送されたものの蘇生することがかなわず、同日午前8時40分に「家族やバンドのメンバー、友人らに囲まれて安らかに息を引き取った」という。
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今朝危篤であると聞いた瞬間頭に流れてきた曲。
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Only A Broken Heart
Tom Petty
(1994)
ほんとうにこの曲が最初に浮かんだのですが、ほんとうにそれが今の僕の気持ちを表している。
大好きなアーティストが亡くなると、その人の音楽をたくさん聴く、聴きたくなる。
でも、僕は、トムの死を知り、トムの音楽を、声を、聴きたくもなかった。
受け入れられないから。
しかし帰宅してやっぱり聴きたい気持ちに抗えなくなった。
最初は、結果として「遺作」ということになるのか、トム生前最後のスタジオ録音アルバムであるマッドクラッチのMUDCRUTCH 2を聴きました。
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Dreams Of Flying
Mudcrutch
(2016)
早すぎる、もう飛んで行ってしまったなんて・・・
続いてトム・ペティ&ザ・ハートブレカーズ名義による生前最後のアルバムを聴きました。
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Fault Lines
Tom Petty & The Heartbreakers
(2014)
ビルボードNo.1に輝いた彼ら唯一の作品。
このCDを手に取った時最初に思い浮かんで口ずさんだ曲。
訃報に接して2曲目に頭に浮かんできたのは、明るいこの曲。
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Feel A Whole Lot Better
Tom Petty
(1989)
トム・ペティ最初のソロアルバムにして80年代の名盤。
ザ・バーズの曲のまさに最高のカバー。
口ずさむには歌メロがあまりにも素晴らしすぎる。
その次に浮かんだのはこれでした。
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It Ain't Nothing To Me
Tom Petty & The Heartbreakers
(1985)
なぜだろう、自分でもこれが浮かんだのは不思議。
ディスコっぽいファンクっぽいソウルっぽい。
こういうのもできる人だったんだなあってあらためて。
そこからはもう次々とトムの曲が頭の中に、仕事中でしたが。
その中の1曲は、「死」を扱ったビデオクリップでした。
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Mary Jane's Last Dance
Tom Petty & The Heartbreakers
(1993)
キム・ベイシンガーが出演するこのビデオクリップは当時話題になりました。
最後に、僕がトム・ペティと出会った曲を残しておかなければ。
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You Got Lucky
Tom Petty & The Heartbreakers
(1982)
中学3年の秋、NHK-FMでエアチェックした曲。
すぐに気持ちが動かされましたが、レコードは買わなかった。
まだ僕には早いと思ったのかな。
ついにコンサートに行くことができなかった。
日本でも、アメリカでも。
ありがとう、トム・ペティ、そしてさようなら