こんばんは。ご覧頂きありがとうございます😊
本日も想像力とNETFLIXというテーマで
エレメンタリ
~鍛冶屋と悪魔と少女~
という映画を解説してみたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
想像力とNETFLIXシリーズも本日で最終回。
長い間お付き合い下さり本当にありがとうございました!
自宅待機が要請されている現在において、ネット配信による映画鑑賞の現状と、これからの可能性を検証するというテーマで続けて参りましたがいかがでしたでしょうか?
ラストの作品は、ネット発信だからこそ可能な、配給会社の思惑に左右されない作品発表の場としてのnetflixを象徴するような映画なのです😊
netflixさんの解説は以下の通り。
…バスク地方に伝わる民話??
スペインのバスク地方なんて日本人は誰も知らないよ!と思うかもしれませんが、実はこの映画の原作は、かなり以前に日本でも書籍化されて読む事ができた民話なのです!
本のタイトルは『ラミニャの呪い―スペインバスク民話集』
↑1980年に出版され、既に絶版となっている本です。
本作の原作は、この本の中の「かじやのパチ」というお話。
どんなお話なのかというと、バスク地方で鍛冶屋をしているパチという男が、あまりにも外道なので、地獄から悪魔が迎えにやって来るというお話なのですが…
パチは、自分を迎えに来た3人の悪魔を次々と返り討ちにして監禁しただけでなく、寿命で死んだ後も地獄の獄卒を怯えさせ、遂には地獄ではなく強引に天国に棲みついてしまうという、アウトロー一直線の男の話!
イメージ的には、漫・F・画太郎氏の作品のような衝撃的なストーリーです
ですので恐らくですが、バスク地方で育った子供たちは鍛冶屋のパチの恐怖伝説を知っているかと思いますが、一体何故パチが悪魔をも恐れさせる男なったのかはストーリーでは明かされてはいません。
本作のポール・ウルキホ監督は、そんなミッシングリングとなっている鍛冶屋のパチ伝説の裏側を描くことに挑戦された方!
↑映画のオープニングでパチ伝説はサラッと描かれています!
地獄の悪魔を監禁したというのですから、当然人里離れた所に住んでいるいたのでは?
↑パチが住んでいたのはこんな場所?
そもそも悪魔は何故パチを地獄から迎えに来たの?
↑悪魔が人間の魂を取りに来る理由といったら…
そしてパチの人生とは、一体どんなものだったの?
↑信心深いスペインの人々からはパチはどう思われてたの?
などの悪魔と対等に渡り合ったパチという伝説の男の裏側を、一人の孤児の少女との交流を通して描いて行くファンタジー映画なのです。
テリー・ギリアム監督の作風に、ティム・バートン監督の遊び心ある悪魔のキャラクター描写を加えたような本作は、どなたでも楽しんで頂ける作品となっていると思います!
ちなみにストーリーは、一体どんな感じなの?
それは是非、皆さん自身の目でご覧になって頂ければと思います。
↑人間を苦しめて来た悪魔を怖れさせたパチという男とは?
本作を監督されたポール・ウルキホ氏は、本作が初の長編作品!
彼は2015年に「The Black Forest」という15分の短編アニメ映画で、TIFF Award For The Best Film In The Shadows Shorts Competitionというコンペティションにおいて優秀賞を受賞された方。
ですので恐らくnetflix側は、15分の短編アニメを観てポール・ウルキホ氏の才能を評価し、投資する事を決定したという事。
これってベンチャー企業への融資の考え方にすごく似た新しい考え方です。
従来の映画製作会社が、劇場で収益を最優先に考え作品を作っているのとは正反対のnetflixの映画製作の手法は、劇場公開で収益を問われるリスクなしに全世界に作品を観てもらえるという考え方は、きっとこれからの映画製作の在り方を根本から変えてゆくのではないかと思われます。
そう。
映画というものは本来、劇場が収益をあげるためのモノではなく、観客が満足するべき内容の作品を提供する事なのですから😄
という訳で本シリーズはこれでおしまい!
次回からはまた別のテーマで映画をご紹介できればと思っておりますのでどうぞよろしくお願いいたします😘
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
おまけ
※エレメンタリ ~鍛冶屋と悪魔と少女~はnetflixのオリジナル作品です!