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これまでの話

 

Battle Day0-Day135 のあらすじは、以下のリンクをご覧ください、

登場人物は右サイドに紹介があります、

1. あらすじ BattleDay0-Day86

2, あらすじ BattleDau87-Day135

Day136-あらすじ

父は再び脳出血を起こしており、ICU入院となった。コオは、父と同居していた妹の莉子は当てにならない、と見切りをつけた。

コオは病院のケースワーカーと話をつけ、自分を連絡先の一つに入れてもらった。

父・莉子のことに加え、夫と通じ合えず孤独感に苦しみ、壊れていくむコオ。

 離人症らしき症状がでていたが、コオは泣きながら働き続ける。

コオは、父と面会時に、莉子はパイプオルガンで仕事をしていくつもりだ、と聞いていぶかしく思う。また、

金銭的に恐ろしく莉子が甘やかされていたことを改めて知る。

支えのないままに家族と暮らすことに疲れ切ったコオは職場近くに一人引っ越し、

1日がかりの面会で、父の気持ちを聞き出すことにする。そして、初めて莉子は精神的に病んでいないのか、

と父に問うが、父はそれはない、といった。父は、コオに本やテレホンカードの購入を頼む.

コオはその時点で聞いた父の言葉を立石に伝える。

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 父の退院になる日が近づいていた。

 コオは1日がかりの面会を週末続けていた。季節は夏に移り日に日に暑くなっていった。日本の夏は殺人的に暑くなっているし、空調が完全に管理されている病院や施設の方が父の体調にはいいだろうな、とコオは思っていた。コオは、今になっても、実家でどの季節も過ごしやすかったという記憶がない。ともかく断熱性が低い。日当たりが悪いにもかかわらず、クーラーを切ったら5分後には暑くなるし、冬は冬で、灯油ヒーターをつけっぱなしにしていても底冷えする。コオが8歳で、今の実家に引っ越す前、一家は隣町の恐ろしく古い1軒屋の社宅に住んでいたのだが、不思議なことにコオはそのおんぼろだった古い家のほうが、ある意味過ごしやすかった、と思っている。

 莉子は、ほぼ父を老人保健施設に預けることを決定したらしい。

 ケアマネージャー立石のすすめもあり、コオは紅病院の父を担当するケースワーカー、日辻に直接会って、父の今後をについて話を聞くとにした。

 

 紅病院のケースワーカー日辻さんは、以前電話で受けた印象の通り、20代から30代前半の若い女性だった。コオが先に電話で話したいといったところ、日辻は快く承知してくれて、この日は名前を言うと相談用の個室に案内してくれた。一通り自己紹介が済んだところで、コオは現状を確認させてほしい、といった。日辻は薄く化粧をしていて、コオは綺麗だな、と思った。

 

 「深谷莉子さん・・・妹さんですね?・・・は、やはり自宅ではなく、とりあえず老人保健施設に、とおっしゃってます。しかも、以前短期入所されたことのある北寿、という施設を希望していらして。どうしてもそこがいいと。」

 「そうですか。実際これからまた殺人的に暑くなりますから、私も、実際は空調や温度管理されてる施設の方が、自宅よりいいと思ってます。できれば少なくとも季節が涼しくなるまで。」

 

 日辻は、少しほっとしたような顔に見えた。コオから反対されるとでも思っていたのかもしれない。

 

 「それで、現在待っている状況です。一応他の施設もあたってはいますが。」

 「わかりました。それで、今後の私の希望なのですけど、その前に。」

 

 コオは再び、繰り返した。

 キーパーソンは、妹(莉子)であることはわかっている、ということ。

 プロとして、コオの希望が妥当なものであると判断すれば、それを莉子に提案してほしいが、強制はしない。

 それでも、莉子の希望とコオの希望が食い違う場合は莉子の希望を優先してほしい

 

 「・・・父が、穏やかに最後まで過ごせれば、それでいいんです。いずれにしても、老人保健施設がきまりましたら、ケースワーカーの方とは、一度入所前に話をしたいと思ってます。お名前とかが分かった時点で教えていただけますか?」

 

 コオはこれらを箇条書きにしてパソコンで打ち出してあったので、それを見せた。

 

ご無沙汰してしまいました

 

先週金曜日の大仕事、と前回のBreakで書きましたが、これは私ではなく

このモデルKのお話で…

Kはそれが終わってすっかり呆けてしまっていたので(笑)

彼女の確認抜きにはアップできず1週間もたってしまいました。

前回Breakでお話ししましたが、最新の記事、繰り返されるモチーフを

いいねをしていただいたのに、あやまって編集した挙げ句消してしまいました…。

いいねしてくださった方々、申し訳ありません。

 

さて、話を勧めようと思ったのですが、RealTimeを先にアップすることにしました。

例によって、RealTime記事は数時間後はアメーバ限定にストックいたします。

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これまでの話

 

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1. あらすじ BattleDay0-Day86

2, あらすじ BattleDau87-Day135

Day136-あらすじ

父は再び脳出血を起こしており、ICU入院となった。コオは、父と同居していた妹の莉子は当てにならない、と見切りをつけた。

コオは病院のケースワーカーと話をつけ、自分を連絡先の一つに入れてもらった。

父・莉子のことに加え、夫と通じ合えず孤独感に苦しみ、壊れていくむコオ。

 離人症らしき症状がでていたが、コオは泣きながら働き続ける。

コオは、父と面会時に、莉子はパイプオルガンで仕事をしていくつもりだ、と聞いていぶかしく思う。また、

金銭的に恐ろしく莉子が甘やかされていたことを改めて知る。

支えのないままに家族と暮らすことに疲れ切ったコオは職場近くに一人引っ越し、

1日がかりの面会で、父の気持ちを聞き出すことにする。そして、初めて莉子は精神的に病んでいないのか、

と父に問うが、父はそれはない、といった。父は、コオに本やテレホンカードの購入を頼む.

コオはその時点で聞いた父の言葉を立石に伝える。

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 ケアマネージャーの立石から連絡があったのはまもなくだった。

 今思えば、本来ケアマネージャーは在宅介護の人が対象なのに、立石が定期的に連絡をくれていたのは本当にありがたいことだった。この時点では父は近日中に退院して自宅に戻れる予定だったこともあるが。

 

 

 「・・・それでお父様はのお気持ちは聞けたのですね。」

 「・・・ええ。ただ、これも私からお話しすると、バイアスかかってしまってるかもしれない、とご承知いただいたうえでお話しします。」

 

 コオはそう断りを入れたうえで、父と病院で交わした会話を伝えた。

 リハビリする気はある。デイケアも。だから見積もりを取ってくれ、といわれたこと。

 自宅に戻ってからの食事に不安を感じているらしいこと。

 欲しいものがあっても、莉子には言わず、コオに頼んでいること。

 あまり莉子は面会に来ていないらしい、ということも。

 

 「それで、ともかく、立石さんには父が自分の口で気持ちを話すように、と伝えました。」

 

 コオはそう結んだ。

 

 「わかりました。・・・一度お父様とはお話ししないといけませんね。・・・・・実ははそのことなんですが・・・」

 

立石が言いよどんだ。

 

 「莉子さん、今はとても受け入れられる状態じゃないから、老人保健施設にお父さんをまず預けたい、とのことなんです。」

 「・・・またですか・・・」

 

コオはため息をついた。《今はまだ、落ち着いていないから》《もう少ししたら、なんとかなるから》《今はその時ではないから》このモチーフは、母が亡くなったときから、ずっと繰り返されているものだ。

 では、いつになったら落ち着くのだろうか?もう少し、とはどれくらいなのだろうか?コオは今まで何度もそう思った。「その時、なんてきやしねぇよ。」と夫の遼吾はかつて言った。コオも今はそう思う。

 

 「まぁ、今回は、介護認定も通ってますけど・・・」

 「老人保健施設は、基本3か月が原則です。でも、3か月したら一旦退院して、もう一度入所も可能です。そうやってつないでいく、という方法もありますよ?」

 「派遣社員が、期間をおいて同じ職場に再就職するみたいなもんですね・・・」

 

 父の安定した容態を維持するにはむしろそっちの方がいいのかもしれない、と思いながら、コオは言った。

最新の記事、繰り返されるモチーフですが、

いいねをしていただいたのに、あやまって編集した挙げ句消してしまいました…。

 

いいねしてくださった方々、申し訳ありません。

 

金曜日に大仕事があって忙しさのあまりボケてたようです。

実はこの繰り返されるモチーフ、記事の公開前にも一度誤って消してしまってたんですよね。

 

再アップは2日以内にするつもりですが、

微妙に文章が変わってると思います。

 

すみません、少し今日からは落ち着いてまた定期にアップできるかな、と思います

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これまでの話

 

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1. あらすじ BattleDay0-Day86

2, あらすじ BattleDau87-Day135

Day136-あらすじ

父は再び脳出血を起こしており、ICU入院となった。コオは、父と同居していた妹の莉子は当てにならない、と見切りをつけた。

コオは病院のケースワーカーと話をつけ、自分を連絡先の一つに入れてもらった。

父・莉子のことに加え、夫と通じ合えず孤独感に苦しみ、壊れていくむコオ。

 離人症らしき症状がでていたが、コオは泣きながら働き続ける。

コオは、父と面会時に、莉子はパイプオルガンで仕事をしていくつもりだ、と聞いていぶかしく思う。また、

金銭的に恐ろしく莉子が甘やかされていたことを改めて知る。

支えのないままに家族と暮らすことに疲れ切ったコオは職場近くに一人引っ越し、

1日がかりの面会で、父の気持ちを聞き出すことにする。そして、初めて莉子は精神的に病んでいないのか、

と父に問うが、父はそれはない、といった。

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 コオは、父にテレホンカードを買いに、病院を出た。個人病院だからか、紅病院には売店がついていない。

 10分ほど歩いたところにあるコンビニエンスストアにいくと、若い店員がレジにいた。テレホンカードが欲しいというと、首を傾げた。

 

 「テレホンカードってなんですか?」

 

 見るからに高校生のアルバイト。物心ついたときは携帯電話が主流で、公衆電話自体を使ったことがないのだろう。公衆電話をかけるのに必要な磁気カードだ、と説明すると、やっと「ああ」といって、出してきてくれた。おそらく働くときに説明は受けているのだろうが、購入する人自体が少なくて忘れてしまったに違いない。病院についている売店でなら、こんなことはまずないと思うのだが・・・

 コオは何とかテレホンカードを入手し、父の病院に戻った。でも、もうそろそろ帰らなければ。明日は仕事だし、少しはコオも体を休めたかった。父は目を細めてカードを受け取ると、すぐに莉子に電話をかけた。

 

 「留守番電話になっちゃうんだけど。」

 「え?ピーってなったら、普通に伝言しゃべれば録音されるから。」

 

父は忘れてしまったのか、そもそも本当に使ったことがなかったのか、留守番電話に向かって妙に丁寧に話し始めた。

 

 「ああ、パパです。莉子さんにお願いしたんですが、本を読むのに拡大鏡を持ってきてください。」

 

もしかしたら、父の声を聴いて莉子が出るかな、ともコオは思っていたが、それはなかった。もっとも、莉子は2階の自室にこもっていれば、留守電の声は1階でしか聞こえないだろう。コオはそんな事を想っていた。 

 

 「パパ、私はパパが元気でいたい、と思うならリハビリに行った方がいいと思うっていったけど…」

 

 電話が終わるのを待って、コオは帰り支度をしながら言った。

 

 「でも、パパ自身が、リハビリに行くとか、やりたくないって思うなら強要はしないよ。一番はパパがどうしたいかだよ。莉子がどうしたいかじゃない。」

 「ああ。わかってる。」

 「そして、その希望をパパ自身が、ケアマネージャーの立石さんに伝えることだよ。」

 「ああ。ありがとう。」

 「・・・それじゃ、また来るね。」 

 

 父はコオが面会から帰る時はエレベーターまで見送ってくれる。点滴棒を引きずりながら、エレベータまで来てにこにことコオに手を振る父に手を振り返しながら、コオはずしりと胸が重たくなるのを感じていた。

 

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これまでの話

 

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Day136-あらすじ

父は再び脳出血を起こしており、ICU入院となった。コオは、父と同居していた妹の莉子は当てにならない、と見切りをつけた。

コオは病院のケースワーカーと話をつけ、自分を連絡先の一つに入れてもらった。

父・莉子のことに加え、夫と通じ合えず孤独感に苦しみ、壊れていくむコオ。

 離人症らしき症状がでていたが、コオは泣きながら働き続ける。

コオは、父と面会時に、莉子はパイプオルガンで仕事をしていくつもりだ、と聞いていぶかしく思う。また、

金銭的に恐ろしく莉子が甘やかされていたことを改めて知る。

支えのないままに家族と暮らすことに疲れ切ったコオは職場近くに一人引っ越し、

1日がかりの面会で、父の気持ちを聞き出すことにする。そして、初めて莉子は精神的に病んでいないのか、

と父に問うが、父はそれはない、といった。

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 コオが鬱状態の時に、当時両親も、妹も、全くコオを気遣うことなどなかったが、莉子にはどうだったのだろう。もしかしたらコオに対して莉子が投げつけたような言葉を、莉子がどこかから受けたのかもしれない。あるいは、もっとひどい言葉も。

 かつてコオに投げつけた『そんなの、誰だって悩みは仕事にあるんだから、そんなこと言って辛いアピールしないでよ?』という言葉。それを投げつけた記憶があるからこそ、莉子は外に向かって ”辛い”と言えないのではないだろうか。

 

 (それは…自業自得でしょ)と思わないわけでもない。可哀そうだとも思わないし、ざまあみろ、と心のどこかで思っているというのが本音だ。ただ、そのせいでまたコオ自身が苦労させられるのはごめんだから、表立っていう気はない。

 

 「お姉ちゃん、頼みがあるんだけど。」

 「・・・なあに?」

 「これ。お姉ちゃんの買ってきてくれた、写経のセットなんだけど、意味が分かって書く方が書き介があると思うんだ。」

 

 父は、写経セットを持ち上げてみせた。薄い下書きのある般若心経の文字を、水を筆先につけてなぞっていくものだ。筆は水を付けるだけで、まるで墨のように黒い字が書ける。父は倒れて以来、なかなか字を書くことができなかったので、リハビリ代わりにコオがもってきた。

 

 「だから…般若心経の解説書を、優しいやつを買ってきてくれないか?」

 

 これは、素晴らしくいい兆候だ。前向きだし、今まで、文字を読んでも頭に入ってこないとしか言わなかった父が、本を読みたいという。コオは元気に頷いた。

 

 「もちろん。吟味して買ってくる。眼鏡とかもいるんじゃない?」

 「莉子ちゃんに、拡大鏡持ってくるように頼んでくれないか。全然…来ないんで、なかなか頼めないんだ。」

 「電話したら?」

 「じゃあ、お姉ちゃん、テレホンカード買ってきてくれないか?莉子ちゃんは頼んでも買ってきてくれないんだ。」

 「わかった。ちょっと待ってて。」

 

 莉子は全然来ない。連絡用のテレホンカード一つ渡していない。文字を読むのに必要な拡大鏡も持ってきていない。

 (莉子は全く何を考えているのか, さっぱりわからない。)

 莉子が父を気遣っているようには、もはやコオには全く思えなかった。

 

 

 

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これまでの話

 

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Day136-あらすじ

父は再び脳出血を起こしており、ICU入院となった。コオは、父と同居していた妹の莉子は当てにならない、と見切りをつけた。

コオは病院のケースワーカーと話をつけ、自分を連絡先の一つに入れてもらった。

父・莉子のことに加え、夫と通じ合えず孤独感に苦しみ、壊れていくむコオ。

 離人症らしき症状がでていたが、コオは泣きながら働き続ける。

コオは、父と面会時に、莉子はパイプオルガンで仕事をしていくつもりだ、と聞いていぶかしく思う。また、

金銭的に恐ろしく莉子が甘やかされていたことを改めて知る。

支えのないままに家族と暮らすことに疲れ切ったコオは職場近くに一人引っ越し、

1日がかりの面会で、父の気持ちを聞き出すことにする。そして、初めて父に問う

『莉子は精神的に病んではいないのか?』

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コオは、かなりオブラートに包んでいったつもりだ。

本当は『あの子、どう考えても頭おかしい!!』と言いたいところだ。

 

 「うーん・・・そうだな・・・ピアノ講師をやめた時に・・・随分神経をやられた、という感じはしていたけど、病気ということはなかったと思う。」

 「病院とか行ったことあるの?」

 「いや、それはないな。ともかく、大分あのときは辛かったらしい。」

 

 これだってハナで笑いたいところだ。 

 コオの職場は(多くの職場と同様に)男社会だから、同然のようにセクハラもあればパワハラもあったから。そして以前の職場でコオが長男の遼太を妊娠する前、激しいハラスメントと凄まじい残業で鬱状態になった時に

 『そんなの、誰だって悩みは仕事にあるんだから、そんなこと言って辛いアピールしないで?』

 と切って捨てたのは莉子だったではないか?あまつさえ、あのとき・・・いや、思い出すだけで腹が立つからやめよう。コオは(ふん)と小さく鼻を鳴らしただけだった。

 

 「なんでも、音大出身じゃないから、というので差別されてたとか言っていた。だから、海外に留学したらどうか、とか、音楽の大学院に行ってみたらどうか、と勧めてみたりしたんだがな。」

 

 (あの子がそんなことするはずないよ)とコオは心のなかで思った。

 常に2番手の位置をキープすることが習慣のようになっていた莉子。姉の切り開いてきた道をたどり、でも、破天荒な姉のおかげで進みにくい、と文句を言っていた莉子。でも、自分で違う道をいくのは戦いに似ている。

 

 (私は、お姉ちゃんみたいに崖に向かって突っ込んでくような生き方したくないから!)

 

 コオは、莉子にそう言われたことを今も覚えている。

 生き方を否定されたかのように感じたことも、痛みとともに、覚えている。

 そう、それでも繰り返し這い上がるすべをコオは知っている。でも、何度這い上がることができたとしても、痛みがなくなるわけではないのだ。

 母にも、父にも、それはわからなかったのだ、とコオは思う。 

 

 

 

ご訪問してくださり、ありがとうございます。

このブログは小説の体裁をとっており、物書きの私Greerが文責ですが、

実際に戦っているのはK(コオのモデル)です。

合作なので、コオこと、Kへのメッセージも承っております・・・どうぞよろしくお願いします。

 

Kは元気ですが、私とともに仕事に忙殺されております。週末でようやく更新💦

本編ではようやくDay150に到達しました。

 

Day150までコオの相談した窓口をまとめてみます

 

父の件について

地域包括支援センター 

市役所高齢福祉課

ケアマネージャー

病院のケースワーカー

 

地域包括支援センター(自治体によってちょっとずつ名称が違うので注意)

頭がまとまってなくても相談できます。どこにどういう順番で相談したらいいかを具体的に示してくれるので、どっから話せばいい!?みたいな人はここに最初に行くのがよいそうです。ただし、要予約。

 

莉子の件について(つまりはメンタルヘルス系)

精神保健福祉センター:保健福祉局/保健部/こころの健康センター 

精神保健相談: 保健所

福祉課 : 市役所

精神保健課 : 市役所

ともかく役所にはメンタルヘルス系の相談窓口がたくさんあって、管轄が色々で複雑。

精神・保健センターは大きな窓口ですが、現在に至るまで、役に立っていません。

いや、莉子が措置入院するまでに(悪化する前)

服装がちゃんとしているなら、診断しても正常、となる可能性が高いといったきり動かなかったのはこの窓口です。

 

本文中でコオが、『電話を片っ端からかけたけど、かけた窓口と電話番号を全部メモしておくべきだった』と言っていますがその通りです。

ついでにできることなら、ここは管轄としては市役所なのか、保健所なのか、はたまた県庁なのか、なども聞いておく方がよいでしょう。

無駄に同じ窓口に電話をしてしまい、クレーマー扱いされてしまうのもばかばかしいので。あせる

窓口の名前は違ってても、結局同じところに通じている場合もあるようです

 

 

 もがき続けながら生きていくコオを、どうか応援してください。