大河ドラマ「軍師官兵衛」/NHK
第1回よりずっと楽しんで観ている。大河は長い上に当たり外れが大きいので、途中で止める事も多いが、今年は大丈夫そうかな。
最初はパッとしないなと思ったものの、第2回ぐらいで、ぐっと掴まれた感じ。
主役の岡田の味なのか、黒田官兵衛という人物からにじみ出る「一流では無いよ」という、「ふつーの人」感がすごく馴染む。天才が独走するのではなく、秀才が頑張ってるから応援したくなる、と言うか。
あと、軍師軍師と連呼しているが、それに恥じないよう、合戦や諜報も、しっかりと戦略レベルで解説して描いているのは大変良いと思う。まあ、そもそも古来より体育会系社会だった日本には軍師という存在は居なかったそうであるが…。あくまで、大陸系の階級というか役職だよね。村社会で狭い日本には気合いでゴリ押すプレイングマネジャーの方が受けがいいし重宝されそうだ。実際、官兵衛にしても軍師というよりはどう見てもそっち寄りだろう。
非常にわかりやすくベタな演出も良いと思う。伏線くっきり。
あとは、やっぱり役者の個性だろうか。見栄えのするシーンが多い気がする。これが単純に、観てて面白いポイントだろう。
なお、演出だけではなく、この後一体どうなるんだろうと展開自体にハラハラできるのは、歴史に疎い者の特権である。ネタバレ(?)に注意しつつ、今後も期待したい。
ところでN響はどうしてしまったのだろうか。
最初はパッとしないなと思ったものの、第2回ぐらいで、ぐっと掴まれた感じ。
主役の岡田の味なのか、黒田官兵衛という人物からにじみ出る「一流では無いよ」という、「ふつーの人」感がすごく馴染む。天才が独走するのではなく、秀才が頑張ってるから応援したくなる、と言うか。
あと、軍師軍師と連呼しているが、それに恥じないよう、合戦や諜報も、しっかりと戦略レベルで解説して描いているのは大変良いと思う。まあ、そもそも古来より体育会系社会だった日本には軍師という存在は居なかったそうであるが…。あくまで、大陸系の階級というか役職だよね。村社会で狭い日本には気合いでゴリ押すプレイングマネジャーの方が受けがいいし重宝されそうだ。実際、官兵衛にしても軍師というよりはどう見てもそっち寄りだろう。
非常にわかりやすくベタな演出も良いと思う。伏線くっきり。
あとは、やっぱり役者の個性だろうか。見栄えのするシーンが多い気がする。これが単純に、観てて面白いポイントだろう。
なお、演出だけではなく、この後一体どうなるんだろうと展開自体にハラハラできるのは、歴史に疎い者の特権である。ネタバレ(?)に注意しつつ、今後も期待したい。
ところでN響はどうしてしまったのだろうか。
先週読んだ漫画 14/04/20-04/26
●パタリロ! 27巻/魔夜峰央
この巻も既読だった。性愛描写が強めで、明らかに特定層へ向けたアピールだろう。お話としてはまずまず。
●大奥 7巻/よしながふみ
第1巻からの回想が終わり没日録を閉じる吉宗。物語の区切りとなる巻だろう。前半は江島生島事件、後半が回想から戻った吉宗の改革録である。吉宗の造形は非常にうまいと思う。ほんのわずか、好きになれない感じを残しているところが素晴らしい。
●テルマエ・ロマエ 5-6巻/ヤマザキマリ
4巻からかなり時間が経ってしまった。図書館で順番待ちをしていたからだが、そうこうしているうちに先に職場で拾ったので読む。後半の恋愛話完結、という感じ。別に悪くはないし、そもそも風呂ネタだけでそんなに引っ張れるわけ無い、とは誰しも思っていただろうし、こんな物だろう。爺さん活躍しすぎ。ただ一点だけ気になることがあるとすれば、さつきの気持ちかな。ルシウスがさつきに惚れるのは別に問題ない。しかし、さつきがルシウスに惚れるのは、それはあくまで古代ローマというフィルターを通しての事だったはずだ。ルシウスに投影されたあこがれのローマに恋していたのだ。だから、時空を超えて古代ローマに飛んだ際、さつきには、彼の地でもルシウスを求める特段の理由は無かったはずである。憧れの古代ローマに立ち、ローマ人に囲まれているのだから、一ローマ市民のルシウスに拘泥する理由などなく、手当たり次第にローマを貪る、というのが本来、古代ローママニアが取るはずのアクションでは無かろうか。なのに、初な恋しりそめし少女に堕してしまうのは、このキャラの造形として違和感を禁じ得ない。逆に、さつきが古代ローマに残りそこで生きる事を選んだ(というか自由に戻れるわけでは無いので選べない)のは、至極当然だ。彼女ほどの知恵と知識があれば、一寸先も見えない現代より、今後衰退と混迷を迎える運命であっても、古代ローマの方がよほど生き抜きやすいと判断するのが理性というものだろう。ともあれそこそこ面白かった漫画かと。巻末を見ると追加エピソードがいくつかあるみたいなので機会があれば。
メガネクリンビュー 塗る!!くもり止め
マスクが花粉症に非常に有効ということが分かったが、マスクには一つだけ弱点があった。
それは、メガネを掛けてマスクを装着すると、レンズが呼気で真っ白に曇ることだ。
と言う事で、先日メガネを買った店で相談すると、店主が取り出したのがこれ。
本品の特徴としては、液体を塗布するタイプのくもり止めで、クリーナーを兼ねており、効果が強力で、塗った後の乾燥待ちが不要、という所だろうか。
なお、他のくもり止めを試したことが無いので使用感の比較はできない。
使ってみて、確かにくもり止め効果は高いと感じる。通常の事務仕事や家事などの軽作業時の用途としては全く曇らず満足できる効果である。が、スポーツや激しい労働など呼気が激しくメガネに掛かる場合や、鍋料理、加湿器など、そもそも大量の湯気が掛かるような場合には、さすがに曇ってしまう。
どうも、このくもり止めの弱点は、水分であるようだ。水洗いすればさっぱりと効果が消えるのは当然として、上記のような濃い水蒸気に晒されると表面にごわごわとした感じの水膜が広がって非常に視界が悪くなる。一旦こういう状態になってしまったら、洗って塗り直す方が良いだろう。
また、レンズに塗って広げた後、ティッシュで軽く拭き取れ、と説明に書いてあるが、ここで、レンズふきなどを使って、キュッキュとしっかりと拭き取ってしまうと、曇り止め効果がガタ落ちとなるので注意が必要だ。塗り跡の筋がうっすら見える程度にそうっと優しく延ばし、泡だけ拭き取る、ぐらいの感じでとどめておくこと事が望ましい。
メガネクリンビュー 塗る!!くもり止め
それは、メガネを掛けてマスクを装着すると、レンズが呼気で真っ白に曇ることだ。
と言う事で、先日メガネを買った店で相談すると、店主が取り出したのがこれ。
本品の特徴としては、液体を塗布するタイプのくもり止めで、クリーナーを兼ねており、効果が強力で、塗った後の乾燥待ちが不要、という所だろうか。
なお、他のくもり止めを試したことが無いので使用感の比較はできない。
使ってみて、確かにくもり止め効果は高いと感じる。通常の事務仕事や家事などの軽作業時の用途としては全く曇らず満足できる効果である。が、スポーツや激しい労働など呼気が激しくメガネに掛かる場合や、鍋料理、加湿器など、そもそも大量の湯気が掛かるような場合には、さすがに曇ってしまう。
どうも、このくもり止めの弱点は、水分であるようだ。水洗いすればさっぱりと効果が消えるのは当然として、上記のような濃い水蒸気に晒されると表面にごわごわとした感じの水膜が広がって非常に視界が悪くなる。一旦こういう状態になってしまったら、洗って塗り直す方が良いだろう。
また、レンズに塗って広げた後、ティッシュで軽く拭き取れ、と説明に書いてあるが、ここで、レンズふきなどを使って、キュッキュとしっかりと拭き取ってしまうと、曇り止め効果がガタ落ちとなるので注意が必要だ。塗り跡の筋がうっすら見える程度にそうっと優しく延ばし、泡だけ拭き取る、ぐらいの感じでとどめておくこと事が望ましい。
WiiU/ファミコンリミックス/任天堂
と言う事で、いよいよリミックス2の発売日が来た!
しかし、リミックス1の進捗がはかばかしくないので、プレイ開始はもう少し先になりそうだ。
ただ、キャンペーンで値引きがあるので、忘れないようにと先にDLだけはしておいた。
難しくて虹が取れない、と言うより、たんに時間が無かった(イニDなどに取られた)からである。ガッと集中すれば1日数個取るのは難しくない。目標の最低の20まではすぐいけるだろうと思う。
全虹クリアまでの残り 30面
リミックス1(全25ステージ。残10)
13, 16, 18, 19, 20, 21, 22, 23, 24, 25
リミックス2(全25ステージ。残13)
9, 11, 12, 13, 16, 17, 18, 19, 20, 22, 23, 24, 25
ボーナス(全25ステージ。残7)
10, 15, 17, 21, 22, 23, 25
ファミコンリミックスの過去エントリ
任天堂
ファミコンリミックス1+2
しかし、リミックス1の進捗がはかばかしくないので、プレイ開始はもう少し先になりそうだ。
ただ、キャンペーンで値引きがあるので、忘れないようにと先にDLだけはしておいた。
難しくて虹が取れない、と言うより、たんに時間が無かった(イニDなどに取られた)からである。ガッと集中すれば1日数個取るのは難しくない。目標の最低の20まではすぐいけるだろうと思う。
全虹クリアまでの残り 30面
リミックス1(全25ステージ。残10)
13, 16, 18, 19, 20, 21, 22, 23, 24, 25
リミックス2(全25ステージ。残13)
9, 11, 12, 13, 16, 17, 18, 19, 20, 22, 23, 24, 25
ボーナス(全25ステージ。残7)
10, 15, 17, 21, 22, 23, 25
ファミコンリミックスの過去エントリ
花粉症対策の新機軸
最近、30年来もてあましてきた花粉症の症状を、ほぼ完全に押さえ込むことに成功した。
小学生の頃から、やたら水っぽい鼻水が出てぼーっとする、くしゃみが止まらず、目がかゆい、という典型的な花粉症症状を、まだそうした病名が喧伝される前だったと思うが、毎年発症していた。
垂れてくる鼻水と戦い、くしゃみを抑え、ぼーっとする頭脳で眠気に耐えることは、小中高の授業中には、大変な苦労をしたような気がする。特に、予習や復習はもとより学校外での学習を一切やらず、授業中の集中力に全てを賭ける、当時の私の勉強スタイルには手ひどい痛手だったはずである。
過ぎたことは忘れる性格なのであまり覚えていないが、こうして症状の悩みが解消した今、さらにこうした辛さの記憶は薄れていくことだろう。
最近まで飲んでいた薬は、セチリジンという錠剤。妻が通っている医院がホームドクターみたいな感じで、私も時々診てもらっており、そこで気安く出してくれる薬がこれだ。ここ数年飲んでいて効果は割合高く、水っぱなが完全に干上がる。そして痒みも治まる。一応、眠くなりにくいという謳い文句だが、全くそんなことは無く、かなり眠くなる。だるくなって、やる気や闘志もかなり殺がれる。特に日中、頓服として服用した場合は、以後かなり眠気が襲う。就寝前に飲めばまだましだが、いずれにしても、夜半の定時まで起きている必要がある4時間半睡眠法には天敵とも言える。
それ以前に飲んでいたのはホノビエンという漢方系の錠剤。こちらは遅効性なので頓服では無く、期間中ずっと飲み続ける必要がある。漢方系と言うことで副作用は穏やかなような気がするが、なにせ一定期間飲み続ける必要があるので、期間中ずっと副作用が出て、それはそれで辛いものがある。
そのほか、目薬系や鼻孔噴霧系もいろいろ使ってきた。
薬以外でも、食品系では、甜茶や紫蘇油なども試してみたし、WiiFitなどのヨガもかなりの効果を見た。
それでも、やはり、これだけで完璧、というものはなかったし、効果も100%満足、というものもなかった。
それが、ほぼ100%、症状を押さえ込むことに成功したのだ。もちろん副作用は皆無だ。
その魔法のようなアイテムの名前をここに記そう。それは、「マスク」という。
すごい機能を持った新製品のマスクが登場!と言うわけでは無い。
実は、これまで花粉症対策としてマスクというものを使ったことが無かったのだ。
で、今回、半信半疑でマスクを使ってみたら、花粉症の症状がほぼ100%消滅した、という経緯なのである。あきれてひっくり返る読者もいるかもしれないが、本人は大まじめである。
なぜ、これほど花粉症に悩んでいながら、これまで一度もマスクで対策をしたことが無かったのか。
まず、身体、特に顔に何かを装着する、という感覚が大嫌いであった。ここ20年ほどはメガネを掛けて慣れているが、本当はメガネも嫌いだ。しかしコンタクトよりはましであるのでやむなく掛けている、という事である。スキンクリームやリップクリームなどの塗りたくる系も大嫌いである。高めの襟やマフラーも苦手だ。今現在も、効果抜群で本当に助かっているなと思いながら、でも、可能なら一刻も早くマスクを取りたい自分を、どうどう、と抑えている感じである。この自分の習性が理由の半分ぐらい。
また、当初マスクが必要になった30年前では、マスクをする、という行為は、まだそれほど一般的で無かったという時代背景もあろう。今でこそマスク者など日常だが、往時の田舎では、農作業時でも無いのにマスクをしていればかなり人目を引いた。こうした心理的抵抗感が初動としてのマスク装着を妨げた要素はある。
さらに、個人的に、マスク、と言うものの効果にさほど期待していなかったと言う点がある。
まず、これまでの観測として、身辺の同病者には、マスクをしている者が確かに多かったが、同時に、彼らはマスクをしていても発する緒症状にかなり苦しんでもいた。つまり、マスクの効果など高が知る、という推論とならざるをえない。
理論的考察としても、マスクの効果は信用ならなかった。まず第一に、99.99%というような高精度の除去率を誇る商品があるが、それはあくまでフィルター部の濾過性能にすぎない。実際にマスクを装着して息を吸い込んだときに、現実にどれだけ花粉を除去できるかという観点で考えると、むしろ、マスク周辺の隙間から入り込む吸気が重要であることは明らかだ。顔の形に合わせて変形フィットし、こうした周囲からの漏れを防ぐ機能を謳ったマスクも多々あるが、粘着テープを使って貼り付けるか、防毒マスクのように堅いフレームで圧着しなければ、所詮、フィルター部のカット率など誤差にしかならないだろう。わずかな量で発症するのがアレルギーの特徴であるに、こうしたマスクの構造を前提とするなら、その効果は薄そうであると判断せざるを得ない。
第二に、そもそも私の症状の一つに目の痒みがある以上、マスクの効果は限定的と予想される。マスクではどうあがいても目への花粉の影響は防ぎきれないだろう。
第三に、たとえマスクが効果を発揮したとしても、マスクを装着していられないシチュエーションが存在する点。例えば、食事などだ。また、就寝時には装着できないか、もしくは装着したとしても、寝相でずれてしまう可能性はかなり高いと思われる。一日の3分の一をマスクなしで過ごすとすればその効果の程も3分の一減少するであろう。
まあ、このような理論武装は、自身のマスクへの嫌悪感を正当化するため無理矢理な感じもあるわけだが、ともかく、そう思い込んで、花粉症対策にマスクは意味なし、と言う事にしていた。
が、妻が強く進めるので、先日、しぶしぶマスクをしてみたのである。
たちまち鼻水とくしゃみがぴたりとやんだ。驚いた。想像以上の効果だった。
花粉症の薬は、飲んで効いていても、それでもどこかにかすかな痒みやもぞもぞする感じが残っていた。くしゃみも出た。マスクをしているとそういう感じが一切無いのだ。鼻からの呼吸が、実にすがすがしいの一言である。
薬を飲んでいてさえ、鼻をかみまくり、くしゃみを連発する、つらい花粉症の症状と、こうしてあっさりと決別した。マスクを始めて1ヶ月弱、今では、1回も鼻をかまない、1回もくしゃみをしない日さえ珍しくない。もっと早くマスクの効果を知っていれば、と思う。後悔先に立たず。
しかし、私の理論は何が間違っていたのだろうか。
まず、アレルギー反応には許容量がある、ということだろう。十数年ほど前に行った私のIgE抗体の血液検査結果を見ると、スギ、ヒノキ、ブタクサ、ハウスダストなどがアレルゲンのメインであったが、反応レベルはそれほど重度では無かった。
つまり、スギ花粉を考えるとして、私の体の免疫系がアレルギー反応を起こさないレベルに抑えるためには、今年の花粉飛散量下において、吸気の漏れを勘案しても、8割程度をカットできるマスクで十分、という事なのだろう。
目の痒みも、直接花粉がもたらす痒みでは無く、発症したアレルギー反応であるので、そもそも発症しなければ暴露していても痒くないのだ。
さらに、マスク非装着時の問題。とくに就寝時などは、これはダイキンの空気清浄機と、パナの洗濯機のコンボがかなり効いていると思われる。共に昨年新調した家電である。これらにより愛猫の和毛の乱舞や洗濯物に付着したダストが激減している。そして、昨年後半よりPM2.5対策として洗濯物を主に屋内に干すようにしたことも花粉その他アレルゲンの屋内進入防止に多大な効果を上げているものと思われる。さらに、WiiFit以来の長年の習慣であるヨガや、規則正しい生活、野菜中心の栄養バランスのよい食事などによる体調維持が地味ながら重要なベースアップとなっていただろう。こうしたバックボーンがあったため、花粉などのアレルゲンに大量に晒される外出時及び仕事中のマスク着用を心がけるだけで、就寝中はマスクが無くても発症しない程度のアレルギー耐性を手にすることができたのだと思われる。
まあ、就寝時と違って活動中は埃が舞いやすいので、現在では自宅でも起床活動時は念のためマスクを着用しているが、これも花粉の飛散量が減ってくれば不要になるだろう。
マスクも、市販の廉価品で全く十分であった。60枚入って数百円というような使い捨てマスクである。むしろ、フィルターの性能では無く、フィット感を重視して選択すべきだろうと思う。安くてもぴったりするマスクなら花粉対策としてはそれで十分なのである。
今回の件を教訓としてまとめると、何でも試してみなければ分からない、と言う事か。また、主因を断つ、と言う事も重要だ。8割では意味が無いと頭でっかちに考えてはいけない。逆に、細かな要素であっても積み上げれば効果を発揮するという観点も重要だ。
要は、有名なバケツモデルに従って、アレルゲンの侵入量を、アレルギー許容量以下に抑えれば勝ちなのだ、という大局観にそって戦略を考える必要があった、ということだろう。近視眼的な対症療法に拘泥して、いかに無益な時間を過ごしたか。振り返ってみて始めて身に浸みる。まあ、こうした経験も今後の糧となるだろう。
ところで、マスクだが、一つだけ弱点がある。
それはメガネが曇ること。これについてはまた次回。
小学生の頃から、やたら水っぽい鼻水が出てぼーっとする、くしゃみが止まらず、目がかゆい、という典型的な花粉症症状を、まだそうした病名が喧伝される前だったと思うが、毎年発症していた。
垂れてくる鼻水と戦い、くしゃみを抑え、ぼーっとする頭脳で眠気に耐えることは、小中高の授業中には、大変な苦労をしたような気がする。特に、予習や復習はもとより学校外での学習を一切やらず、授業中の集中力に全てを賭ける、当時の私の勉強スタイルには手ひどい痛手だったはずである。
過ぎたことは忘れる性格なのであまり覚えていないが、こうして症状の悩みが解消した今、さらにこうした辛さの記憶は薄れていくことだろう。
最近まで飲んでいた薬は、セチリジンという錠剤。妻が通っている医院がホームドクターみたいな感じで、私も時々診てもらっており、そこで気安く出してくれる薬がこれだ。ここ数年飲んでいて効果は割合高く、水っぱなが完全に干上がる。そして痒みも治まる。一応、眠くなりにくいという謳い文句だが、全くそんなことは無く、かなり眠くなる。だるくなって、やる気や闘志もかなり殺がれる。特に日中、頓服として服用した場合は、以後かなり眠気が襲う。就寝前に飲めばまだましだが、いずれにしても、夜半の定時まで起きている必要がある4時間半睡眠法には天敵とも言える。
それ以前に飲んでいたのはホノビエンという漢方系の錠剤。こちらは遅効性なので頓服では無く、期間中ずっと飲み続ける必要がある。漢方系と言うことで副作用は穏やかなような気がするが、なにせ一定期間飲み続ける必要があるので、期間中ずっと副作用が出て、それはそれで辛いものがある。
そのほか、目薬系や鼻孔噴霧系もいろいろ使ってきた。
薬以外でも、食品系では、甜茶や紫蘇油なども試してみたし、WiiFitなどのヨガもかなりの効果を見た。
それでも、やはり、これだけで完璧、というものはなかったし、効果も100%満足、というものもなかった。
それが、ほぼ100%、症状を押さえ込むことに成功したのだ。もちろん副作用は皆無だ。
その魔法のようなアイテムの名前をここに記そう。それは、「マスク」という。
すごい機能を持った新製品のマスクが登場!と言うわけでは無い。
実は、これまで花粉症対策としてマスクというものを使ったことが無かったのだ。
で、今回、半信半疑でマスクを使ってみたら、花粉症の症状がほぼ100%消滅した、という経緯なのである。あきれてひっくり返る読者もいるかもしれないが、本人は大まじめである。
なぜ、これほど花粉症に悩んでいながら、これまで一度もマスクで対策をしたことが無かったのか。
まず、身体、特に顔に何かを装着する、という感覚が大嫌いであった。ここ20年ほどはメガネを掛けて慣れているが、本当はメガネも嫌いだ。しかしコンタクトよりはましであるのでやむなく掛けている、という事である。スキンクリームやリップクリームなどの塗りたくる系も大嫌いである。高めの襟やマフラーも苦手だ。今現在も、効果抜群で本当に助かっているなと思いながら、でも、可能なら一刻も早くマスクを取りたい自分を、どうどう、と抑えている感じである。この自分の習性が理由の半分ぐらい。
また、当初マスクが必要になった30年前では、マスクをする、という行為は、まだそれほど一般的で無かったという時代背景もあろう。今でこそマスク者など日常だが、往時の田舎では、農作業時でも無いのにマスクをしていればかなり人目を引いた。こうした心理的抵抗感が初動としてのマスク装着を妨げた要素はある。
さらに、個人的に、マスク、と言うものの効果にさほど期待していなかったと言う点がある。
まず、これまでの観測として、身辺の同病者には、マスクをしている者が確かに多かったが、同時に、彼らはマスクをしていても発する緒症状にかなり苦しんでもいた。つまり、マスクの効果など高が知る、という推論とならざるをえない。
理論的考察としても、マスクの効果は信用ならなかった。まず第一に、99.99%というような高精度の除去率を誇る商品があるが、それはあくまでフィルター部の濾過性能にすぎない。実際にマスクを装着して息を吸い込んだときに、現実にどれだけ花粉を除去できるかという観点で考えると、むしろ、マスク周辺の隙間から入り込む吸気が重要であることは明らかだ。顔の形に合わせて変形フィットし、こうした周囲からの漏れを防ぐ機能を謳ったマスクも多々あるが、粘着テープを使って貼り付けるか、防毒マスクのように堅いフレームで圧着しなければ、所詮、フィルター部のカット率など誤差にしかならないだろう。わずかな量で発症するのがアレルギーの特徴であるに、こうしたマスクの構造を前提とするなら、その効果は薄そうであると判断せざるを得ない。
第二に、そもそも私の症状の一つに目の痒みがある以上、マスクの効果は限定的と予想される。マスクではどうあがいても目への花粉の影響は防ぎきれないだろう。
第三に、たとえマスクが効果を発揮したとしても、マスクを装着していられないシチュエーションが存在する点。例えば、食事などだ。また、就寝時には装着できないか、もしくは装着したとしても、寝相でずれてしまう可能性はかなり高いと思われる。一日の3分の一をマスクなしで過ごすとすればその効果の程も3分の一減少するであろう。
まあ、このような理論武装は、自身のマスクへの嫌悪感を正当化するため無理矢理な感じもあるわけだが、ともかく、そう思い込んで、花粉症対策にマスクは意味なし、と言う事にしていた。
が、妻が強く進めるので、先日、しぶしぶマスクをしてみたのである。
たちまち鼻水とくしゃみがぴたりとやんだ。驚いた。想像以上の効果だった。
花粉症の薬は、飲んで効いていても、それでもどこかにかすかな痒みやもぞもぞする感じが残っていた。くしゃみも出た。マスクをしているとそういう感じが一切無いのだ。鼻からの呼吸が、実にすがすがしいの一言である。
薬を飲んでいてさえ、鼻をかみまくり、くしゃみを連発する、つらい花粉症の症状と、こうしてあっさりと決別した。マスクを始めて1ヶ月弱、今では、1回も鼻をかまない、1回もくしゃみをしない日さえ珍しくない。もっと早くマスクの効果を知っていれば、と思う。後悔先に立たず。
しかし、私の理論は何が間違っていたのだろうか。
まず、アレルギー反応には許容量がある、ということだろう。十数年ほど前に行った私のIgE抗体の血液検査結果を見ると、スギ、ヒノキ、ブタクサ、ハウスダストなどがアレルゲンのメインであったが、反応レベルはそれほど重度では無かった。
つまり、スギ花粉を考えるとして、私の体の免疫系がアレルギー反応を起こさないレベルに抑えるためには、今年の花粉飛散量下において、吸気の漏れを勘案しても、8割程度をカットできるマスクで十分、という事なのだろう。
目の痒みも、直接花粉がもたらす痒みでは無く、発症したアレルギー反応であるので、そもそも発症しなければ暴露していても痒くないのだ。
さらに、マスク非装着時の問題。とくに就寝時などは、これはダイキンの空気清浄機と、パナの洗濯機のコンボがかなり効いていると思われる。共に昨年新調した家電である。これらにより愛猫の和毛の乱舞や洗濯物に付着したダストが激減している。そして、昨年後半よりPM2.5対策として洗濯物を主に屋内に干すようにしたことも花粉その他アレルゲンの屋内進入防止に多大な効果を上げているものと思われる。さらに、WiiFit以来の長年の習慣であるヨガや、規則正しい生活、野菜中心の栄養バランスのよい食事などによる体調維持が地味ながら重要なベースアップとなっていただろう。こうしたバックボーンがあったため、花粉などのアレルゲンに大量に晒される外出時及び仕事中のマスク着用を心がけるだけで、就寝中はマスクが無くても発症しない程度のアレルギー耐性を手にすることができたのだと思われる。
まあ、就寝時と違って活動中は埃が舞いやすいので、現在では自宅でも起床活動時は念のためマスクを着用しているが、これも花粉の飛散量が減ってくれば不要になるだろう。
マスクも、市販の廉価品で全く十分であった。60枚入って数百円というような使い捨てマスクである。むしろ、フィルターの性能では無く、フィット感を重視して選択すべきだろうと思う。安くてもぴったりするマスクなら花粉対策としてはそれで十分なのである。
今回の件を教訓としてまとめると、何でも試してみなければ分からない、と言う事か。また、主因を断つ、と言う事も重要だ。8割では意味が無いと頭でっかちに考えてはいけない。逆に、細かな要素であっても積み上げれば効果を発揮するという観点も重要だ。
要は、有名なバケツモデルに従って、アレルゲンの侵入量を、アレルギー許容量以下に抑えれば勝ちなのだ、という大局観にそって戦略を考える必要があった、ということだろう。近視眼的な対症療法に拘泥して、いかに無益な時間を過ごしたか。振り返ってみて始めて身に浸みる。まあ、こうした経験も今後の糧となるだろう。
ところで、マスクだが、一つだけ弱点がある。
それはメガネが曇ること。これについてはまた次回。
宇宙兄弟/土曜プレミアム
原作コミックスが人気だ、というのは知っていて機会があれば読んでみたいなとは思っていた。
その実写映画が地上波でやっていたので録画しておいたもの。
先日時間があったので観てみた。
娯楽映画として、キチンとした作りだと思う。メリハリもあるし、エンドも綺麗だった。
原作は22巻まで出て未だ連載中、という条件を鑑みれば、主要なエピソードに絞ってじっくり描いた後、エンドだけ綺麗にまとめて終わり、というのは英断だったと思う。
原作ファンにはきっと拍子抜け感が漂っただろうが、初見の一般にはこれがベストだろう。
幼い頃宇宙に憧れた兄弟が居た。共に宇宙飛行士になる事を誓った二人だったが、やがて兄は現実に揉まれて無難な道を選び、工業デザイナーとしてキャリアを積んでいた。しかし、弟はまっすぐに夢を追い続け、日本人初の月面着陸する宇宙飛行士として、今まさに新世界へ飛び立とうとしていた。そんな折、ひょんな事から失業した兄は、迷いながらも宇宙飛行士の選抜試験に挑む事となる。弟との約束を果たすために…、と言うようなストーリー。
宇宙飛行士として適正があるのか無いのかよく分からない兄のキャラクター。一応大学出のエンジニアで英語もバリバリなので、もちろんダメ男という事は全くないが、かといって超一流の才能をもつ、と言う風でもない。封じ込んでいた幼少からの内に秘めた熱意と、ちょっと意外な特性・個性が実は宇宙飛行士向き、というのが彼の武器のようだ。
が、パッと見は並みの才能のため、ふるいに掛けられそうになる兄を執拗に推すJAXAの審査官が言う。「だって夢があるじゃ無い?兄弟で宇宙飛行士なんだよ!」
ずっこけた。
おいおい、厳正な審査による選抜では無くて、広い意味でのコネじゃんか。いいのかそれで。
でも、すぐに考え直した。国民の科学に対する夢を預かる仕事なのである。ならば、兄弟で宇宙へ、兄弟で月面へ、という「夢」を実現する「能力」があるのならば、それはそれで十分に選抜の理由になるのかな、と。
2025年の話らしいが、あまり描写に未来感は無かったのが残念。
機会があればコミックスは読んでみたいな。
その実写映画が地上波でやっていたので録画しておいたもの。
先日時間があったので観てみた。
娯楽映画として、キチンとした作りだと思う。メリハリもあるし、エンドも綺麗だった。
原作は22巻まで出て未だ連載中、という条件を鑑みれば、主要なエピソードに絞ってじっくり描いた後、エンドだけ綺麗にまとめて終わり、というのは英断だったと思う。
原作ファンにはきっと拍子抜け感が漂っただろうが、初見の一般にはこれがベストだろう。
幼い頃宇宙に憧れた兄弟が居た。共に宇宙飛行士になる事を誓った二人だったが、やがて兄は現実に揉まれて無難な道を選び、工業デザイナーとしてキャリアを積んでいた。しかし、弟はまっすぐに夢を追い続け、日本人初の月面着陸する宇宙飛行士として、今まさに新世界へ飛び立とうとしていた。そんな折、ひょんな事から失業した兄は、迷いながらも宇宙飛行士の選抜試験に挑む事となる。弟との約束を果たすために…、と言うようなストーリー。
宇宙飛行士として適正があるのか無いのかよく分からない兄のキャラクター。一応大学出のエンジニアで英語もバリバリなので、もちろんダメ男という事は全くないが、かといって超一流の才能をもつ、と言う風でもない。封じ込んでいた幼少からの内に秘めた熱意と、ちょっと意外な特性・個性が実は宇宙飛行士向き、というのが彼の武器のようだ。
が、パッと見は並みの才能のため、ふるいに掛けられそうになる兄を執拗に推すJAXAの審査官が言う。「だって夢があるじゃ無い?兄弟で宇宙飛行士なんだよ!」
ずっこけた。
おいおい、厳正な審査による選抜では無くて、広い意味でのコネじゃんか。いいのかそれで。
でも、すぐに考え直した。国民の科学に対する夢を預かる仕事なのである。ならば、兄弟で宇宙へ、兄弟で月面へ、という「夢」を実現する「能力」があるのならば、それはそれで十分に選抜の理由になるのかな、と。
2025年の話らしいが、あまり描写に未来感は無かったのが残念。
機会があればコミックスは読んでみたいな。
ネトゲ廃人/芦崎治
かなり前に読んだ本。読んだ記録のメモだけ。
ネットワークゲーム、いまならソシャゲを含めたところだと思うが、なぜ、廃人と呼ばれるほどのハマリ方をする人が現れるのか、そこでは何が起こっているのか、を当事者インタビューでつまびらかにしようとした本。
あまりまとまっていないが、極端な事例が多いので、読み物としてもそこそこ楽しめるかな。
ライターが、ゆう帝の昔のゲーム仲間だったそうで、遠く山の端にそびえるかつての仲間への懐かしい想いがあふれた序文がいい味出している。が、堀井雄二とゲームしてたくせに著者本人はあまりゲームが好きそうじゃないし詳しくも無いぞ。これがこの本が二流止まりの所以だ。どうしても「本物の」視点をもって描くことができないから。
ネトゲ廃人の実体としては、まあ、普通のゲーマーなら想像の範疇だと思う。子供がスマホに病的にハマってしまってと困惑の親なら読んで得るところがあるかも。
リアル社会との乖離とゲーミフィケーションなど、思うところは多々あれど、また稿を改めて。
草上仁の「お父さんの会社」とか、ふと思い出したね。
芦崎治
ネトゲ廃人
ネットワークゲーム、いまならソシャゲを含めたところだと思うが、なぜ、廃人と呼ばれるほどのハマリ方をする人が現れるのか、そこでは何が起こっているのか、を当事者インタビューでつまびらかにしようとした本。
あまりまとまっていないが、極端な事例が多いので、読み物としてもそこそこ楽しめるかな。
ライターが、ゆう帝の昔のゲーム仲間だったそうで、遠く山の端にそびえるかつての仲間への懐かしい想いがあふれた序文がいい味出している。が、堀井雄二とゲームしてたくせに著者本人はあまりゲームが好きそうじゃないし詳しくも無いぞ。これがこの本が二流止まりの所以だ。どうしても「本物の」視点をもって描くことができないから。
ネトゲ廃人の実体としては、まあ、普通のゲーマーなら想像の範疇だと思う。子供がスマホに病的にハマってしまってと困惑の親なら読んで得るところがあるかも。
リアル社会との乖離とゲーミフィケーションなど、思うところは多々あれど、また稿を改めて。
草上仁の「お父さんの会社」とか、ふと思い出したね。
森博嗣/赤目姫の潮解
メモだけ。
ネットで調べると百年シリーズの3冊目とされているが、読んでも、どう位置付いているのかは全く分からなかった。ミチルも出てこないしね。
先行した妻の、今ひとつの評価を先に聞いていたからか、意外と面白かった。
ミステリでは無く、森節というような雰囲気だけを漂わせ、ミステリ性どころか物語性すら破壊しようという指向は、昔読んだ、筒井康隆の「驚愕の曠野」を思い出した。
結局認識論に集約されるいつもの森理論が展開し、執着しない、はっきりさせないドライさは相変わらずで、取り立てての目新しさは無い印象。
遊園地のローラーコースターと同じで、アクロバティックな加速度変化の感覚を楽しめばそれで十分、1回で十分、という所。
中盤の波動理論の所は非常に素晴らしい筆致で感銘を受けた。
ともかく、一言で言えばファンタジーか。ストーリーは追ってはいけない。森博嗣という稀代のセンスが紡ぐ、珠玉のセンテンス(より短い文かな)が、宝石箱をぶちまけたように広がり、それこそ、曼荼羅のように絡み合う様を眺めて至福に至るファン向け書籍である。
森さんの形容詞の選び方が好き、みたいなニッチなマニアは必携か。
森博嗣
赤目姫の潮解
ネットで調べると百年シリーズの3冊目とされているが、読んでも、どう位置付いているのかは全く分からなかった。ミチルも出てこないしね。
先行した妻の、今ひとつの評価を先に聞いていたからか、意外と面白かった。
ミステリでは無く、森節というような雰囲気だけを漂わせ、ミステリ性どころか物語性すら破壊しようという指向は、昔読んだ、筒井康隆の「驚愕の曠野」を思い出した。
結局認識論に集約されるいつもの森理論が展開し、執着しない、はっきりさせないドライさは相変わらずで、取り立てての目新しさは無い印象。
遊園地のローラーコースターと同じで、アクロバティックな加速度変化の感覚を楽しめばそれで十分、1回で十分、という所。
中盤の波動理論の所は非常に素晴らしい筆致で感銘を受けた。
ともかく、一言で言えばファンタジーか。ストーリーは追ってはいけない。森博嗣という稀代のセンスが紡ぐ、珠玉のセンテンス(より短い文かな)が、宝石箱をぶちまけたように広がり、それこそ、曼荼羅のように絡み合う様を眺めて至福に至るファン向け書籍である。
森さんの形容詞の選び方が好き、みたいなニッチなマニアは必携か。
商店街はなぜ滅びるのか 社会・政治・経済史から探る再生の道/新雅史
メモだけ。
商店街というものがいかにして生まれ、そして滅んでいこうとしているのかをまとめた良書。
戦後の復興、そして一億層中流という高度成長の中で、核家族サラリーマンを標準と掲げる社会政策からはみ出る形で、零細自営業が発生し、そして保護、さらに規制と利権といった流れが政策として生まれていく過程をとらえる。
資本論について真に驚くべきは、いかにプロレタリア化がすすまなかったか、と言う点である。という本書で紹介されている言説にハッとした。
グローバル企業、大企業の台頭。規制緩和とITによる一極集中。個人商人は廃れ、格差社会という形で、今まさにプロレタリア化が進む社会は、ようやくマルクスに追いつこうとしているのだろうか。
個人的には、もっと自営業者というのは増えるべきだと常々思っていたが、こうした観点は新鮮だったな。
ただ、あくまで近代日本に発生した「商店街」というアノマリーの経済史的分析がメインであって、経営的な提言を期待してはいけない。
新雅史
商店街はなぜ滅びるのか 社会・政治・経済史から探る再生の道
商店街というものがいかにして生まれ、そして滅んでいこうとしているのかをまとめた良書。
戦後の復興、そして一億層中流という高度成長の中で、核家族サラリーマンを標準と掲げる社会政策からはみ出る形で、零細自営業が発生し、そして保護、さらに規制と利権といった流れが政策として生まれていく過程をとらえる。
資本論について真に驚くべきは、いかにプロレタリア化がすすまなかったか、と言う点である。という本書で紹介されている言説にハッとした。
グローバル企業、大企業の台頭。規制緩和とITによる一極集中。個人商人は廃れ、格差社会という形で、今まさにプロレタリア化が進む社会は、ようやくマルクスに追いつこうとしているのだろうか。
個人的には、もっと自営業者というのは増えるべきだと常々思っていたが、こうした観点は新鮮だったな。
ただ、あくまで近代日本に発生した「商店街」というアノマリーの経済史的分析がメインであって、経営的な提言を期待してはいけない。