さて、前回のお話の続きです!
こんにちは
じぶん育普及協会代表の中澤裕子です。
あなたは、「エニアグラム」や
「メタ認知」という言葉、
聞いたことはありますか?
エニアグラムとは、
9つの性格タイプに基づいて、
自分の内面を深く理解するためのツールです。
これを使うことで、自分の強みや弱みだけでなく、
あなたが、どんなことに、どんな時に
ストレスを感じやすいのかの「場面」を知ることができ、
より良い人間関係や自己成長をサポートすることを可能にします。
一方、メタ認知とは、
自分の考えや感情を“自分自身で観察する力”のこと。
つまり、「自分は今、こう感じている」とか
「こういう場面では、いつも焦るなぁ」といった、
自己を客観視する能力です。
この力が育つと、
自分の行動や思考を冷静に見つめ、
より賢明な選択ができるようになります。
では、なぜこの2つが思春期の子どもに必要なのか?
ビフォーアフターの具体的なストーリーで見ていきましょう。
🔸ビフォー:不安と迷いの中にいる親子
中学2年生のゆうと君。
最近、家でも学校でも口数が減り、
「将来何になりたい?」と聞いても、
「わかんない」としか返ってこない。
そんな彼を見て、母親の美奈さんは日に日に不安が募っていきます。
「このままじゃ、うちのは子は進学先を決めれるの?」と
心配が増し、
ゆうと君に将来の話をするたびに、
さらに気まずい空気が流れるのでした。
ある日、また「夢はみつかった?」
「将来どうしたいか、決めた?」と尋ねると、
ゆうと君は小さな声で
「なんでそんなにしつこく聞くの?」
「俺は自分のことなんて考えたことないし…」とポツリ。
美奈さんはハッとしました。
「そうか、夢を聞いても、
まだ自分の気持ちや考えすら整理できてないんだ…」と。
🔸アフター:エニアグラムとメタ認知で変わる親子の会話
美奈さんはある人の紹介で
中澤裕子さんを知り、
「エニアグラム」と「メタ認知」のことを知り、
思春期の子どもとの関わり方を学ぶことにしました。
実践しながら、
確実にしっかりと身につけていきましょうね!という
言葉通り
学んだことを活かし、
少しずつ日常会話を変えてみることにしました。
例えば、学校から帰ってきた時や夕飯中に、
「今日は学校で何が楽しかった?」とか
「それってどう感じた?」と、
具体的な出来事に焦点を当てて質問するようにし
言語化のサポートができるような質問をしました。
さらに、エニアグラムで
彼の性格タイプを調べてみると、
ゆうと君は「タイプ6:疑念と警戒心を持ちやすい慎重派」だと判明。
これを知った美奈さんは、
彼がなかなか自分の気持ちを口に出さないのは、
決してやる気がないわけではなく、
慎重に物事を考えすぎて
迷いが生じているのだと理解しました。
そこで美奈さんは、
「お母さん、急ぎすぎてたかも。ごめんね。
無理に将来のことを決めなくていいよ。
今の気持ちを大切にして、
自分のペースで考えればいいんだよ」と伝え、
彼のペースを尊重するようにしました。
すると、数週間後…
「将来のこと、少しだけ考えてみたんだけど…」と、
ゆうと君が自分から切り出してきました!
まだ具体的な夢ではなかったものの、
「人の役に立てる仕事をしてみたい」と考えるようになったのです。
美奈さんは彼の言葉を聞いて、
「子どもの考える力って、
焦らせるんじゃなくて、
じっくり向き合うことから育つんだな」と実感しました。
今ではゆうと君との会話も、
未来について自然に話し合えるものになり、
美奈さん自身も
「私も自分の未来について考えなきゃ」と、
日々の生活を見つめ直すようになりました。
🔸親も子も未来に希望を持つために
思春期は、子どもが自己を確立していく非常に大切な時期
この時期に、自分の感情や行動の傾向を理解し、
客観的に見る力があれば、
自信を持って自分の道を選べるようになります。
なぜこの2つが思春期の子どもに必要なのか?
親としても、「エニアグラム」や「メタ認知」を活用して、
子どものタイプや反応を理解できると、
彼らがどんな悩みや感情を抱えているのか、
そしてどうサポートすればよいのかが明確になります。
親子のコミュニケーションが深まることで、
自然とお互いの未来について話し合う機会も増え、
子どもは自分の未来に希望を持ちやすくなるのです。
つまり、この2つは、
子どもが「自分ってこういう人間なんだ」と理解し、
感情に振り回されずに
行動できる力を育てるために欠かせないものなのです。
それによって、親も子どもも未来に希望を持つ力が育まれていきます。
次回は、美奈さんを事例に、
親の自己理解が思春期の子どもへの成長へ
どう影響するのをお話ししますね!
次回はステップメールのご案内もします!
お楽しみに〜!!