引退馬を引き取ること~その2
地方競馬教養センターの退去が決まり急遽ホーストラストさんへ受け入れてもらうことになりましたゴールデンウルフ(ぽにょ)さん。鹿児島までの馬運車の手配もできていますが、それと並行してやらなくてはならないことがありました。ホーストラストさんには・重賞を勝った馬(スポンサーホース)・自馬・ホーストラストさんのスポンサーホースの3種類の馬がいるのですが当初気軽にホーストラストさんでスポンサーを集めてもらえるのかと思ってしまいました。もちろんファンもいるのである程度の口数は大丈夫と思いましたが、、、実際には基本的に「自馬」しか受け入れてもらえません。スポンサーホースは競馬関係者の推薦(と呼べばよいのか)がないとなれないようです。ということで、急遽「ゴールデンウルフの会」を立ち上げることに。あくまで私的な会なので法律上の問題はありませんがまず会則を作成します。これは他の馬の会を参照させていただき速攻で作りました。そして「ゴールデンウルフの会」の預金口座を作らなければなりません。会員さんに毎月会費をいただき、それをホーストラストさんの預託料とします。正確に言うとそれ以外にも経費はかかります。口座作成に会則が必要となるのです。さらにこの会に賛同して会員になってくださる方を集めなければなりません。この準備期間が短いのでその時一番手が空いている私が担当することになりました。ぽにょさんには元々支援してくださるファンの方々がいましたので、まずお声をかけて多くのファンの皆さんに快くご賛同いただけました。ファンの方々の連絡先が分かって本当に助かりました。そしてこのブログの作成も進めました。こちらのブログを見て会員になってくださった方もいらっしゃいますし、ご寄付をいただくことも出来ましたm(__)m個人で引き取る場合は「会」を立ち上げる必要はないのでだいぶ楽になりますが個人だと保証人は必ず必要でしょうね。とにかく短期間で進めるのが大変です。そして2020年当時のホーストラストさんの預託料が33,000円。(現在は月42,000円となっています)この預託料を20年くらいは支払い続けなくてはなりません。当初はその部分に不安もありましたが現在(2023年4月)会員さんも増えましてぽにょさんは今のところ心配なく過ごせる状態です。もちろんまだまだ先は長いので安心してばかりもいられません!ホーストラストで元気に過ごすぽにょさんぽにょさんが無事に鹿児島へ到着した時は本当にホッとしたのを今でも覚えています。これだけ恵まれた環境のぽにょさんでもホーストラストさんへ預けるまでの手続きは大変だったので、間に調教師さん等が入っていなければ大変度はかなりアップします。とにかく関係者の皆さんのご協力なくしては上手くいきませんのでもし引き取りたい馬がいる時は多くの関係者にその熱意を伝える必要がありますね。ちなみに、、、ぽにょさんより何年か前に大井競馬の競走馬を一頭引き取りたいと思っていて馬主さんには許可をいただいていました。繁殖牝馬として預ける牧場も考えていたのですが(その時は預託料の問題はありませんでした)ある日その馬が全くレースに出走しなくなりました。気になって馬主さんに連絡をするとケガして引退になったので、調教師に私に連絡するよう伝えたよ・・・とのこと。もちろんそんな連絡はありません。馬主さんに確認してもらったところ栃木の小山乗馬クラブへ移動したとのことで問い合わせしようと思いましたが、競馬関係者にそのクラブへ行ったらまずもういないからショックを受けたくなければ確認しない方が良い…と。結局1カ月以上前のことなので間違いなくそこにはいないだろうと、そのままになってしまったことがありました。もちろん事前に調教師にも挨拶してあったのですが、同じ大井競馬でもそんな調教師もいます。(本当は名前をあげたいくらいですけれど)馬主さんに頼んでもこんな感じで行方不明になってしまうので、かなり頑張らなければ引退馬の引取りは難しいと思います。とにかく現役の馬だったら調教師さんへ気持ちを伝えることが一番でしょう。そして20~30年長く友達でいられる馬なのでその間にかかる費用をきちんと捻出できるように計画を立てておくことです。何かのお役に立てば…と思いぽにょさんを引き取った時のことをまとめてみました。現役の競走馬からの引取り・・・馬主さんと調教師さん乗馬クラブからの引取り・・・クラブの経営者(馬主さん)牧場さんからの引取り・・・牧場主さんいろいろパターンもありますが、とにかく馬の身近にいる人といつでも連絡がとれるようにしておくこと。直接知り合うことができない場合はSNS経由や直接お手紙をだすなど本気度と熱意を知ってもらうのが良いと思います。引退と発表された時にはもう行方不明なんてことはあります。タイミングが重要です。ちなみに馬主さんが馬を無償譲渡して下さらないこともあると聞いています。その場合は最低でも数十万円はお支払いすることに。私はローレルクラブの会員で、クラブ所属馬の行き先も以前はかなり気にしていました。引退後、ちゃんとした乗馬クラブへ移動したという馬も実際に会いに行けるかと問い合わせしてみると「その馬はいません」と言われるだけ・・・なんてことは何度もありました。(会いに行くという目的ではなく乗馬レッスン希望で連絡をしていました)重賞にも出走していたローレルベローチェは滋賀の乗馬クラブへ移動しましたが、だいぶ前に確認したところですが行方不明となってます。活躍はしませんでしたが、ローレルゼフィ―ロという馬は岡山の乗馬クラブ(かなり有名)へ移動しましたが、あっという間にいなくなっていました。とにかく乗馬クラブへ行ったから安心では全くありませんということは強く言いたいです。全てはもちろん無理ですが少しでも多くの馬たちが天寿を全うできるようになって欲しいですね。最後に、本当に大井競馬の朝倉調教師には感謝しかありません。ぽにょさんの顔を見るたびに先生のことを思い出します。いろいろありがとうございました