イギリスのリーズで開催されている、2018年リーズ国際ピアノコンクール(公式サイトはこちら)。
9月9日は、セミファイナルの第1日。
ネット配信を聴いた(こちらのサイト)。
ちなみに、2018年リーズコンクールについてのこれまでの記事はこちら。
(2018年リーズ国際ピアノコンクール 1次予選 まもなく開始)
(2018年リーズ国際ピアノコンクール 1次予選通過者発表)
(2018年リーズ国際ピアノコンクール 2次予選の曲目発表)
Xinyuan Wang (age: 23 China)
Kurtág – Selection from Játékok
Bach – Partita in B flat major BWV 825
Rachmaninov – Variations on a theme of Corelli Op.42
Brahms – Piano Quintet in F minor Op.34
悪くはないし、音など丸みがあってきれいなのだが、やっぱりリズムのキレがいまいちで、もっさりしてしまっている箇所がちょこちょこある(特にバッハで)。
ラフマニノフも、もう少し雄大なスケール感だとか、あるいは細やかな情感表現だとかが欲しい。
ただ、室内楽のほうは、彼のとげとげしくない円満な感じの音色や音楽性が割と合っていて、味わいがある。
Pavel Zemen (age: 25 Czech Republic)
Rachmaninov – Sonata No.2 in B flat minor Op. 36
Janáček – No.4 Fýrdecká panna Maria; No.6 Nelze Domluvit!; No.10 Sýček neodletĕl! from On an Overgrown Path Book 1
Brett Dean – Hommage à Brahms
Dvořák – Piano Trio in E minor Op.90 ‘Dumky’
やはり、非常に風変わりな演奏。
最初のラフマニノフからしてテンポがころころ変わり、面食らう。
しかも、基本的には遅いテンポが基調であるため、相当な語り口のうまさがない限り、聴いていてだれてしまう。
音はくっきりと美しいのだけれど。
ただ、室内楽については、他の奏者と合わせなければならないためか、割と自然で良い感じに仕上がっている。
そんなわけで、第1日の演奏者のうち、私がファイナルに進んでほしいと思う人は、残念ながらいない。
とはいえ、特に室内楽では2人とも悪くなかった。
室内楽は、コンクールにおいてはどう転ぶかわからない面白さがある。
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