ミニチュア制作 La Petite Fleuriste -6ページ目

作品 『Green Topophilia』 制作過程 2

ブログは月に2,3回の更新を目標にしたのですが、ヘトヘトの毎日で、やりたいこともできていまてん(>_>)
張り合いもなく。
ブログよりインスタやFacebookの方がいいのかしら。

いやはや、大相撲面白かったですね!
もう書かずにはいられません。
今まで観た中で一番盛り上がりました。
テレビでではありますが、歴史的瞬間を大勢の人と共有することができて幸せです。
稀勢の里の怪我は全治3ヶ月という話も出ていましたし、本人の出場したいという希望を優先させるより、出場を見送らせることが親方の役目ではないかと心配してしまいました。
出ることに意味がある、観客のことも思ってのことだろうと、負ける姿も勇姿とばかりに見届けようと観戦していましたが、まさか勝ちに行く決意があったとは驚愕でした。
本割に終わらず、優勝決定戦にも勝つという劇的な大団円。
心身鍛錬の賜物。
横綱の自覚と責任感。
横綱になっていなくても出場したのでしょうけど。
何度泣いたことでしょう(^-^;
心星のある人とはこういう人のことですね。
もう素敵すぎます。
右も使える自信にもなるでしょうね。
怪我が早く完治することを願うばかりです。
高安もめきめきと頭角を現しましたね。
私の周りで若い頃のコント55号の坂上二郎に似ているって話題になっています(・_・;

稀勢の里が勝ったから言えるのかもしれませんが、照ノ富士は、ずっと膝の怪我に苦しんでいて振るわなかっただけに今場所の後半、膝の負担は相当なもので必死さが出てしまったのでしょうね。
今後の観客の印象が変わってしまうかもしれませんし、気の毒に思います。
パンダ浴衣でも人気が出ていたのに。
琴奨菊は筋断裂後、負け方のパターンが出来上がってしまって、これまたその取り組みを観るのは少々辛いです。


興奮冷めやらぬ中、引き続き、作品の経過を更新します。
写真が撮ったままになっていました。

全体をガチャガチャした雰囲気にしたいのですが、全てがガチャガチャだと汚いだけで終わりそうなので、シンプルでデザイン性のある要素も入れることにしました。
上手く全体が纏まると良いです。


こちらは出窓。制作中。
テキトーな写真しか撮れませんでした(^-^;
1枚1枚クリアでピカッとしているのですが。

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合計36×2の72枚。
1枚1枚、ガラスを切っています。
1枚1枚切ることによってのっぺり感がなくなり、様々な角度からガラスの反射を見ることができるのではないかと思ったからです。

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出窓の向こう側の風景もこれから作ります。


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去年、切ったままで放置していましたが、漸く取り付け完了。
窓だけで結構な時間がかかりました。

1898年、Edwyn LutyensがデザインしたLe Bois Des Mountiersの窓が素敵で、何となくそんな感じにしました。


備え付けのサイドテーブル。
ガチャガチャが多いので丸みを帯びたデザインにしてみました。

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煩くならないよう2脚で、壁に埋め込む形です。
統一性を持たせるため、窓で使った木材と同じものを使いました。
もう少し濃い色にしても良いかもしれません。

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小型鋸やカッターで地道にカットしているので、電動糸鋸欲しいです。

壁の装飾パーツの制作が全く進みませんー。




彫刻刀のケースを作りました

予約記事です。


少し前に彫刻刀用のケースを作りました。
ミシンを使うのは中学生の授業以来です。
私が幼稚園に入園するとき(?)に購入したというミシンがあったので、少し分解して掃除をし、油を注したら使用できるようになりました。
長い眠りから覚めた訳ですが、まだ使えることに感心しました。

帆布とカーテンの生地を使いました。


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タッセルは余ってる端切れのレザーで作ってみました。
コバ処理してます。

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もう汚れてきました


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しかしジャノメのミシンって凄いですね。
うん10年経つのに使えるなんて。
ややもすれば鉄くずに。
なかなか動かなくて「ポンコツだ!(`Δ´)」と最初は思いましたが、
母がこれで私に、給食袋、手提げ、上履き入れ、防災頭巾のカバー、ピアニカ入れ、洋服、人形の洋服…色々作ってくれたのかと思ったら愛情を感じ、
掌中の珠の如く育てるとはこのことかと色々思い起こし、何としてでも動かそうと数日躍起になり、動いたときには愛おしくなりました。
ポンコツは私で、何だか両親に申し訳ない気持ちになりました。
母親っていいなー。


このレトロ感、なかなかなものです(笑)。

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13キロ弱という重さがあるコンピューターミシンで、メモリークラフト6000というシリーズです。
今でも根強い人気があるとかないとか。
検索をかけたら当時20万円したようです。
刺繍機能がついていたりと余程のものでなければ今のミシンは安いですよね。


幼稚園に入る前か入った後か、なにぶんにも昔のことなのであまり覚えていませんが、父に連れられて買って帰った記憶が今更ながら蘇りました。
お店に着く途中に歩道で転んで、ミシンの記憶が殆どありませんが、お店の中で店員の女性からこのメモリークラフトで作った巾着袋を貰って嬉しかったことは覚えています。

母が私の歳のときには、私が小学生に上がる時期になりますので、寂しく複雑な気持ちです(;o;)


作品 『Green Topophilia』 制作過程 1

大部分ができたものから更新します。


スウェーデンのJukkasjärviにあるIce Hotel(ICEHOTEL)のシャンデリアを本で見て、氷の部分を鉱物にして全体的な雰囲気を取り入れたいと思いましたが、制作していたら全く別物になりました。
デッサンはできないので、いつも思いつきで作り始めるのですが、考えなし過ぎて、諸々数が合わなくなり、次回以降の改善点となりました。
次回作はラフな雰囲気のシャンデリアではなく、パキッとした雰囲気にしたいと思っています。

今回の作品内では、紀元前後の出土品を多数入れるので、
シャンデリアもプリミティブな雰囲気でざっくり感重視なのですが、少しエレガントな要素を入れたいと思いました。
写真をよく見ると分かりますが、2箇所装飾部分が足りないので型を取って補う予定です。


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鉱物はグリーンアパタイトを砕きました。
綺麗なカットではなく、出土品に合わせようとガチャガチャにさせています。
グリーンというよりブルー寄りに写っていますね。
アパタイトというとあまり体に良くない印象がありますが、意図的に入れています。
硬くて脆いので、穴の処理に苦戦。

チェーンの部分はハンダ付けをしています。
外れないように100箇所以上ハンダすることになりました。
何でもないようで意外と手が凝っています。
ライトはLEDです。
銅線が繊細なので、運ぶ際に細心の注意が必要になりました。
照明って苦手です。


テーブルはTrestle Tableの変形バージョンで、勿論オリジナルデザインです。
天板が色彩豊かな緑色の石で、脚の部分も相まって、木に見えるようなテーブルです。
脚が出ているので、実用性のないデザインです。

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脚はガッサガサのテクスチャーの予定でしたが、潤いが欲しくなり、結局はオイル仕上げにしました。

このテーブルの上に花を飾り、そこが主役となります。
花は6,7割が完成しました。


緑が作品のテーマにあり、タイトルは仮に付けましたが、その説明はまた別の機会にします。

この作品は精神的な補完要素が強いです。
エメラルドの小さな石をテーブルの上に設置して完了します。
というのも、祖母が亡くなった日、祖母が肌身離さず身につけていたエメラルドの指輪が病室からなくなりました。
看護師さんから時計等外すよう言われ、外して置いたのは私です。
席を離れ、戻ったらなくなっていました。
何処に行ってしまったのでしょう。
祖母が大切にしていた高そうなエメラルドの指輪で、記憶では私の幼少期からつけていたと思います。
あんなに大切にしていたのに呆気なくなくなってしまった。
地金の繊細さがエドワーディアンっぽい雰囲気でした。
生前私にあげると言っていました。
何でもいいから祖母がずっと身につけていたものが欲しかった。
随分探しましたが、見つからず、心にぽっかり穴が開いたようです。
他人から見たら大したことではないのでしょうが、私は気持ちが強くて。
それで今回の作品でエメラルドを補完することにしました。
エメラルドは、私の誕生石でもあり、その一件以降、責任を感じて頭から離れません。
高価なエメラルドは設置できませんが、小粒のエメラルドをテーブルの上に置きたいのです。



床がほぼ完成して、今、窓の大部分が完成したところです。
壁が勝負です。
まずは、壁に飾る装飾部分から取り掛かろうと思っています。
天井に窓の外の風景、他の照明、額縁…まだまだやることが沢山。

花がメインなはずなのにやることが増えてしまいました( ˙-˙ )


春場所楽しみ

数週間前、投稿の際に誤って全て削除してしまい、書き直しています(;_;)

色々書いたのに、何を書いたのかよく覚えていません(;_;)
 

1月の下旬に祖父が入院、手術をして以来、毎日お見舞いに行っていました。
今月に入って落ち着いたので、回数を減らし、退院時の準備を母としています。
毎日祖父の鳥と盆栽のお世話もあるので、どうも自分のことどころではなくなっておりますが、昔の映画は宅配レンタルで相変わらず観ています。
今年に入って既に50本前後観ました。
 
病院へは自転車で往復40分、行き来しています。
休日に、ついでと思い、制作の材料の調達に行きました。
ついでと言っても強風注意報が出る中、往復30キロあったので、ついでではなくなっていました(笑)。
ロードやクロスではない普通のママチャリでタイヤの空気も抜け気味の中、高低差は厳しかったです。
そもそも頸椎の件で、自転車自体あまり乗らない方が良いのですが。
 
道すがら、湯島天神を見かけ、梅の美しさに惹かれて立ち寄りました。
 
 
 
馥郁たる梅の香りにうっとり。
 
湯島天神というと、菅原道真公を祀る天満宮ですが、
菅原道真の詠んだ歌で梅といえば、
 
『東風吹かば匂い起こせよ梅の花主なしとて春なわすれそ』
『美しや紅の色なる梅の花あこが顔にもつけたくぞある』
 
です。
 

 
2月初旬、次々とほころぶ梅の花にほんわか優しい気持ちになりました。
カメラを持っていけば良かった。
スマホの充電があまりなく、地図を見られなくなると帰宅困難に陥る可能性があるので、
数枚しか撮りませんでした。
 
勿論、撫で牛は、頭を撫でてきました。
オツムがよくなりますように(笑)。
いや、ボケ防止に(;_:)
 
学問の神様~
絵馬が沢山です。
 
 
 
 
祖父は梅が好きです。
湯島天神の梅の話に花が咲きました。
今回の記事は入院の話から始まりましたので、相応しくありませんが、松竹梅という言葉が私は好きです。
松竹梅は、中国の歳寒三共からきたものですが、中国ではめでたいという意味はありません。
 
は百木の長と言われ、常緑樹なので冬でも枯れず翠の色を漂わせ、鎧のような樹皮を纏い、不老長寿の象徴とされています。
赤松、黒松(黒松は海岸に生える)の2つの松を門松にする美風が好きなのですが、ここ最近はあまり見かけませんね。
黒松は雄松(おまつ)、赤松は雌松(めまつ)と呼ばれ、お雛様と同じように向かって左側が黒松、右側が赤松の配置です。
近所の畑でも昔は正月に向けてよく栽培されていましたが、今はありません。
祖父は五葉松の盆栽を大切にしているので、枯れないよう気を配っています。
戻ってくるときに枯れていたら悲しいので。
 
は君子の心と言われ、勢い良く真っ直ぐ、天に向かって成長するため、出世の象徴とされています。
根が周囲に蔓延り、次から次へと新芽も広がるので、子孫繁栄の象徴でもあります。
食器や家具、楽器等、当時の人々の生活に密着していますね。
風に強く、昔は竹藪は地割れしないことから地震の際は避難所とされていたようです。
 
は天下の尤物と言われ、冬に花をつけることから、長寿、忍耐の象徴とされています。
梅は寒苦を経て清香を発す。
日本では花といえば桜ですが、昔は梅でした。
私が子供の頃、祖父の家に梅の盆栽があり、梅の寵児と呼ばれる鶯も5羽ほど飼っていました。
松は鶴、竹は雀がセットですね。
 
因みに、あまり知られていないと思われますが、この松竹梅は植物界において、顕花植物三界の代表です。
植物界は、顕花植物隠花植物の2つに分かれます。
そして、顕花植物はそこからまた被子植物と裸子植物の2つに分かれます。
その被子植物がまた単子葉類双子葉類の2つに分かれます。
裸子植物が被子植物の単子葉類が被子植物の双子葉類の代表です。
正月のしめ飾りのウラジロは隠花植物の代表なので、ウラジロを含めると植物界全体の代表が揃うのです。
なんと素晴らしい!
先人の植物への愛と知恵を感じます。
 
松竹梅は、梅が格下ということではありません。
松は平安時代から、竹は室町時代から、梅は江戸時代から順に加わったという説が有力なようですが、ただ単に、美しい言葉だから普及した気がします。
 
 
相撲の話をしようと思ったらまたもや長くなりました。
祖父は相撲が大好きです。
私が聞く限り、曾祖父母から私に至るまで相撲が好きです。
小学生の頃、親に内緒で友達と友達のお父さんと相撲を観に行き、若貴兄弟をみて触ったことは今でも覚えています。
後で、両親にこっ酷く叱られましたが(笑)。
 
録画するほど相撲は好きで、稀勢の里は一番好きな力士です。
長らく応援していたので、優勝は我が事のように嬉しかったです。
相好を崩し、はにかむような表情を見て、温かな気持ちになりました。
 
私が言う、「○○は○○に似てるよねー」は賛同が得られないことが殆どなのですが、稀勢の里を見ると、棟方志功の版画を思い浮かべてしまいます。
 
 
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また私だけかな…。
仏画に出てきそうな有り難いお顔。
 
伝統的で厳格な秩序と圧力に組み込まれた世界で生きるには、自由や感情の抑制が重要になり、これから大変ですね。
心、意識、感情と精神の徹底的な洗練を考えると、まるで悟りの境地のよう。
メンタルが弱いと言われますが、逆に強いと思います。
起き上がり小法師のように何度も何度も起き上がり、同じ状況に持っていっていたのですから…。
私だったら、間違いなく疾っくの疾うに逃げ出しています。
歴史を刻む変更不可能な結果“今”をメディアでは、何度も再生されますし、衆目を集め、個人も好きなときにネットでみることができます。
横綱となると、文化を自ら定義する側の立場でもあり、自分一人の人生だけではなく、先が見えないほどに続く共有される人生であり、また私的な領域にまで及ぶのだから、随分な重圧です。
過去未来、無限とも言える伝統文化の中に身を投じるということは、私には想像がつきません。
大関陥落はあっても横綱陥落はなく、横綱には守るか引退しかありません。
長く続いて欲しい横綱です。
 
 
そうそう、相撲女子、スージョなど市場に都合の良い呼称が気になります。
女子やガールは、20歳くらいまでの言葉に感じます。
「相撲女子(笑)?」と聞かれると妙に世俗的なものを感じ、また女子という年齢でもないので小っ恥ずかしく思わず笑ってしまいますが、掴みはOKとばかり一言「はい!」です(^-^;
オタクという言葉と同じ道を進むのでしょうか。
何にせよ人気がもっと出て、しょっきりもテレビで観ることができると良いです。
 
相撲というと、気にかかる点がいくつか。
一つだけ書くと、表彰式のときに流れるヘンデルの『見よ、勇者は帰る』のこと。
イングランド軍の勝利を讃える曲ですが、もっと日本的な曲がかかるといいなぁと密かに思っています。
相撲なのに、イングランド軍の曲〜?と思ってしまうのです。
もっと伝統を感じるような日本的な曲がかかって欲しいのです。
 
お相撲さんというと大銀杏を結う、つげ櫛も挙げたいところですが、また何かの機会で。
日本一だと思う職人から私も2点購入しました。
写真も沢山撮影させていただきました。
 
 
記事を間違えて削除する前は何を書いていたか詳細は忘れましたが、とにかく春場所を祖父と病院で観ようと楽しみにしているのということだったと思います。
 
 
ミニチュアの次回作は5月までに完成させたかったのですが、また暫く取り組めなそうです。
安逸な日々を送りたいものです。
制作したシャンデリアとテーブルを次の更新で載せます。
 

 
 
 

重要文化財の修復のお手伝いをさせていただきました。

ブログで書くか思案していました。

大変幸運なことに、庭園美術館、殿下書斎の修復でアシスタントをさせていただきました。

http://www.teien-art-museum.ne.jp/

庭園美術館について、Wikipediaで端的に纏められていますので、引用します。

「アールデコ様式の個人住宅は世界中に存在するが、旧朝香宮邸はその中でも質が高く、保全状態が良い。1993年に東京都の有形文化財に指定され、2015年に国の重要文化財に指定された。 建築設計は宮内省内匠寮(担当技師は権藤要吉)であるが、主要な室の内装基本設計はフランスインテリアデザイナーアンリ・ラパンが担当している。」

 

去年の暮れに現場を見に行き、作業に少し参加させていただいたのですが、

まさか今年3、4日と新年早々アシスタントができるとは夢にも思いませんでした。

殿下書斎は一般公開でも入ることができない部屋なので、大変貴重な経験です。

この2日間はアシスタントは、プロの木工家と私の2名でした。

作業にあたり、当時の苦労の痕、歴史の重みを感じました。

 

 

しゃかりきに見えない写真ですが、精一杯頑張りました。

サンディング中です。


通常の仕事なぞどうでもよくなり、また普段の事務の仕事で感じる疲れを何故か感じませんでした。

全身筋肉痛になりましたが、興味があることを仕事として取り組むと疲れにくいのですね。

清々しかったです。

 

 

 

 

アールデコの雰囲気はこの部屋にはありませんね。

色々と不思議な部屋です。

“色々”って便利な言葉です。

最近、現象学的地理学の本を読んでいる影響からだと思いますが、

方位、太陽、キリスト教が気になる部屋だと感じました。

また、殿下と吉田茂を調べても気になる点があります。

今となっては色々と埋もれてしまったことでしょう。

意味があることなのか、ないことなのかすら分かりません。

大変個人的な感想で、また、半可通になってしまう可能性があるので諸々書けませんが、

一つには気のせいではないのであれば、机の向かう方向が本来は定まっているのではないでしょうか。

随分と方位に拘りがある部屋に思えました。 

パンテオンが思い浮かびました。

ネットで見掛ける写真を見るとあちらこちらの向きに置かれ、定位置はないようですが…。

 見当違いかどうか私には知る由もありません。


 殿下書斎の机。

 

ウォールナットの突板で作られた机です。

 

突板というと日本人は安物という感覚がありますが、それは間違いです。

私もずっと突板の家具は安物だと思っていました。

見てください、この見事なブックマッチ。

ブックマッチとは、木目を左右対象に並べて貼り合わせた技法です。


 

本を開いたようですね。


 

 

薄くスライスしないと同じような木目は出ません。

気がおかしくなるほどの対象美。

どこを見てもシンメトリーになっていて、外側だけでなく、中を開けてもブックマッチで、心臓が跳ねました。

 

先に机の写真を載せましたが、書斎の壁は美しいステンウッドの突板です。

サンディング前です。

ニスは伝統的なシュラックニス。

カイガラムシから作られたニスです。 

 


いつもお世話になっている先生。

 

 

大変勉強になりました。

感謝の気持ちで一杯です。



撮影した写真の日付はバラバラです。

せっかくなので正面と裏から撮影した写真も貼り付けておきます。


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庭園美術館内の見学をしたときの写真も載せたいと思っています。


次回の更新はいつになるか分かりませんが、寒気凛冽たる日々が続いておりますので、皆様ご自愛ください。