春場所楽しみ | ミニチュア制作 La Petite Fleuriste

春場所楽しみ

数週間前、投稿の際に誤って全て削除してしまい、書き直しています(;_;)

色々書いたのに、何を書いたのかよく覚えていません(;_;)
 

1月の下旬に祖父が入院、手術をして以来、毎日お見舞いに行っていました。
今月に入って落ち着いたので、回数を減らし、退院時の準備を母としています。
毎日祖父の鳥と盆栽のお世話もあるので、どうも自分のことどころではなくなっておりますが、昔の映画は宅配レンタルで相変わらず観ています。
今年に入って既に50本前後観ました。
 
病院へは自転車で往復40分、行き来しています。
休日に、ついでと思い、制作の材料の調達に行きました。
ついでと言っても強風注意報が出る中、往復30キロあったので、ついでではなくなっていました(笑)。
ロードやクロスではない普通のママチャリでタイヤの空気も抜け気味の中、高低差は厳しかったです。
そもそも頸椎の件で、自転車自体あまり乗らない方が良いのですが。
 
道すがら、湯島天神を見かけ、梅の美しさに惹かれて立ち寄りました。
 
 
 
馥郁たる梅の香りにうっとり。
 
湯島天神というと、菅原道真公を祀る天満宮ですが、
菅原道真の詠んだ歌で梅といえば、
 
『東風吹かば匂い起こせよ梅の花主なしとて春なわすれそ』
『美しや紅の色なる梅の花あこが顔にもつけたくぞある』
 
です。
 

 
2月初旬、次々とほころぶ梅の花にほんわか優しい気持ちになりました。
カメラを持っていけば良かった。
スマホの充電があまりなく、地図を見られなくなると帰宅困難に陥る可能性があるので、
数枚しか撮りませんでした。
 
勿論、撫で牛は、頭を撫でてきました。
オツムがよくなりますように(笑)。
いや、ボケ防止に(;_:)
 
学問の神様~
絵馬が沢山です。
 
 
 
 
祖父は梅が好きです。
湯島天神の梅の話に花が咲きました。
今回の記事は入院の話から始まりましたので、相応しくありませんが、松竹梅という言葉が私は好きです。
松竹梅は、中国の歳寒三共からきたものですが、中国ではめでたいという意味はありません。
 
は百木の長と言われ、常緑樹なので冬でも枯れず翠の色を漂わせ、鎧のような樹皮を纏い、不老長寿の象徴とされています。
赤松、黒松(黒松は海岸に生える)の2つの松を門松にする美風が好きなのですが、ここ最近はあまり見かけませんね。
黒松は雄松(おまつ)、赤松は雌松(めまつ)と呼ばれ、お雛様と同じように向かって左側が黒松、右側が赤松の配置です。
近所の畑でも昔は正月に向けてよく栽培されていましたが、今はありません。
祖父は五葉松の盆栽を大切にしているので、枯れないよう気を配っています。
戻ってくるときに枯れていたら悲しいので。
 
は君子の心と言われ、勢い良く真っ直ぐ、天に向かって成長するため、出世の象徴とされています。
根が周囲に蔓延り、次から次へと新芽も広がるので、子孫繁栄の象徴でもあります。
食器や家具、楽器等、当時の人々の生活に密着していますね。
風に強く、昔は竹藪は地割れしないことから地震の際は避難所とされていたようです。
 
は天下の尤物と言われ、冬に花をつけることから、長寿、忍耐の象徴とされています。
梅は寒苦を経て清香を発す。
日本では花といえば桜ですが、昔は梅でした。
私が子供の頃、祖父の家に梅の盆栽があり、梅の寵児と呼ばれる鶯も5羽ほど飼っていました。
松は鶴、竹は雀がセットですね。
 
因みに、あまり知られていないと思われますが、この松竹梅は植物界において、顕花植物三界の代表です。
植物界は、顕花植物隠花植物の2つに分かれます。
そして、顕花植物はそこからまた被子植物と裸子植物の2つに分かれます。
その被子植物がまた単子葉類双子葉類の2つに分かれます。
裸子植物が被子植物の単子葉類が被子植物の双子葉類の代表です。
正月のしめ飾りのウラジロは隠花植物の代表なので、ウラジロを含めると植物界全体の代表が揃うのです。
なんと素晴らしい!
先人の植物への愛と知恵を感じます。
 
松竹梅は、梅が格下ということではありません。
松は平安時代から、竹は室町時代から、梅は江戸時代から順に加わったという説が有力なようですが、ただ単に、美しい言葉だから普及した気がします。
 
 
相撲の話をしようと思ったらまたもや長くなりました。
祖父は相撲が大好きです。
私が聞く限り、曾祖父母から私に至るまで相撲が好きです。
小学生の頃、親に内緒で友達と友達のお父さんと相撲を観に行き、若貴兄弟をみて触ったことは今でも覚えています。
後で、両親にこっ酷く叱られましたが(笑)。
 
録画するほど相撲は好きで、稀勢の里は一番好きな力士です。
長らく応援していたので、優勝は我が事のように嬉しかったです。
相好を崩し、はにかむような表情を見て、温かな気持ちになりました。
 
私が言う、「○○は○○に似てるよねー」は賛同が得られないことが殆どなのですが、稀勢の里を見ると、棟方志功の版画を思い浮かべてしまいます。
 
 
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また私だけかな…。
仏画に出てきそうな有り難いお顔。
 
伝統的で厳格な秩序と圧力に組み込まれた世界で生きるには、自由や感情の抑制が重要になり、これから大変ですね。
心、意識、感情と精神の徹底的な洗練を考えると、まるで悟りの境地のよう。
メンタルが弱いと言われますが、逆に強いと思います。
起き上がり小法師のように何度も何度も起き上がり、同じ状況に持っていっていたのですから…。
私だったら、間違いなく疾っくの疾うに逃げ出しています。
歴史を刻む変更不可能な結果“今”をメディアでは、何度も再生されますし、衆目を集め、個人も好きなときにネットでみることができます。
横綱となると、文化を自ら定義する側の立場でもあり、自分一人の人生だけではなく、先が見えないほどに続く共有される人生であり、また私的な領域にまで及ぶのだから、随分な重圧です。
過去未来、無限とも言える伝統文化の中に身を投じるということは、私には想像がつきません。
大関陥落はあっても横綱陥落はなく、横綱には守るか引退しかありません。
長く続いて欲しい横綱です。
 
 
そうそう、相撲女子、スージョなど市場に都合の良い呼称が気になります。
女子やガールは、20歳くらいまでの言葉に感じます。
「相撲女子(笑)?」と聞かれると妙に世俗的なものを感じ、また女子という年齢でもないので小っ恥ずかしく思わず笑ってしまいますが、掴みはOKとばかり一言「はい!」です(^-^;
オタクという言葉と同じ道を進むのでしょうか。
何にせよ人気がもっと出て、しょっきりもテレビで観ることができると良いです。
 
相撲というと、気にかかる点がいくつか。
一つだけ書くと、表彰式のときに流れるヘンデルの『見よ、勇者は帰る』のこと。
イングランド軍の勝利を讃える曲ですが、もっと日本的な曲がかかるといいなぁと密かに思っています。
相撲なのに、イングランド軍の曲〜?と思ってしまうのです。
もっと伝統を感じるような日本的な曲がかかって欲しいのです。
 
お相撲さんというと大銀杏を結う、つげ櫛も挙げたいところですが、また何かの機会で。
日本一だと思う職人から私も2点購入しました。
写真も沢山撮影させていただきました。
 
 
記事を間違えて削除する前は何を書いていたか詳細は忘れましたが、とにかく春場所を祖父と病院で観ようと楽しみにしているのということだったと思います。
 
 
ミニチュアの次回作は5月までに完成させたかったのですが、また暫く取り組めなそうです。
安逸な日々を送りたいものです。
制作したシャンデリアとテーブルを次の更新で載せます。