みなさま、ごきげんよう。

このブログにお立ち寄り下さり、ありがとうございます。


今回も、前回に引き続き
マギアレコード
について紹介したいと思います。


(PARCO公式サイトから引用)


§2 マギアレコードと天井桟敷

マギアレコード」の最大の特徴は、

アングラ演劇を彷彿とさせる、独特な演出です。


魔法少女まどか☆マギカ」が、
メルヘンでポップな演出だったのに対し、

マギアレコード」は、
不気味で毒々しい演出で、
まさにアングラ演劇の世界です。


その理由は明白で、
スタッフに日本を代表する超大物クリエイターが加わったためです。


その超大物クリエイターとは、

日本演劇史に名を残す伝説の劇団天井桟敷」で、
寺山修司さんの右腕的な存在だった
J・A・シーザーさんです。


天井桟敷」は、アングラ演劇の代名詞と言える伝説的な存在で、
アングラ=天井桟敷」と言っても過言ではありません。

美輪明宏さん主演の「毛皮のマリー」などは、
今でも多くの演劇ファンに愛されています。


そして今回、
J・A・シーザーさんのみならず、
天井桟敷」の正統な後継劇団である
演劇実験室◎万有引力
も、声の出演で作品に参加しています。


つまり、
マギアレコード」の世界観は、

寺山修司さんの遺伝子を継いだ人達によって作られており、

ある意味本物の寺山修司ワールドと言えます。


最近のアニメやドラマで、
アングラっぽい世界観を再現」した作品は色々あると思いますが、

マギアレコード」のアングラは、
「再現」ではなく、
本物によって作られた、本物のアングラ世界です。


天井桟敷」メンバーがアニメを手掛けるというのも凄いですし、

「寺山修司ワールド」をアニメで描くというのも、
普通では考えられない試みだと思います。


そういった意味で、
マギアレコード」は日本のアニメの常識を覆すような作品だと思うので、

アングラ的な要素にも注目しながら観ると、より深く作品を楽しめると思います。


§3 寺山修司と天井桟敷

天井桟敷は、

天才劇作家寺山修司さんが主催した、
伝説のアングラ劇団です。

1967年に結成し、
寺山さんが亡くなった1983年に解散しました。

劇団員および関係者には、
横尾忠則さん、美輪明宏さん、J・A・シーザーさんといった、そうそうたる顔ぶれが名を連ねていました。

劇団解散後、
J・A・シーザーさんにより、
後継となる劇団「演劇実験室◎万有引力」が結成され、現在に至ります。


§4 日向坂46版舞台マギアレコード

§4はこちらをご覧ください。
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