もう、何度も撮影してみた対象ですが、今週供覧するのはトールの兜星雲です。今回は、横画角で撮って、RGB画像+HOO画像の合成で現像してみました。

おおいぬ座の外れにある散光星雲です。今回は横長画角で切り出してみました。左が北です。この辺りに多くある星雲たちの中では小型ですが、独特の形が魅力の星雲です。「トールの兜(かぶと)」という愛称は、北欧神話の力自慢の雷神(トール神)がかぶっている角の生えたバイキングヘルメット(兜)に似ていることからつけられたものです。前回、同じ対象を撮影したのは、2シーズン前でした。前回の10時間越えの総露出時間に比べ、今回は、HOOで5時間弱、RGB画像を含めても6時間弱のデータ少な目です。それでも、BXT多用など、最近の画像処理を用いて、高詳細ハイコントラストの画像を作ってみました。

左が北の注釈画像と、上が北の星図での位置画像も記録しておきます。

 

かなり、南の冬の撮影対象ですね。

 

中央の角付きヘルメットを正方形画像で拡大してみましょう。

高詳細,高コントラストの兜はいかがでしょうか。ステッチ越えの画像が出来上がった気がしますww

 

 

 

備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容を含むので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)

 

撮影データ: Thor's Helmet Nebula 

AXP赤道儀 + NINA コントロール

鏡筒: ミューロン250CRS + RD 0.73x (焦点距離 1825mm F7.3) 

オフアキシスオートガイド  ガイドカメラ: ASI174MMMini

撮影カメラ: ASI2600MM-pro (cooling -10℃) 

Red、Green、Blue 各 18 コマ gain 100、60秒 (RGB合計54分間)

Ha、OIII 各 34コマ、24コマ gain 300、600秒 (HOO合計290分間)

総露出時間 344分

2025年12月18日、19日、2026年1月16日、18日、2月21日の5夜 自宅にて撮影

PixInsightにて主現像(BXT、NXT、SXTなど使用)、Photoshopにて調整 

 

実は、もう2夜撮影していのだけれど、gain設定を間違えていて、結局使わなかった

(反省) 少し気が緩んで、昔のカメラの設定になっているのに気が付かなかった💦 

春の銀河祭り前に、年末12月から年明け1月に撮った、秋の銀河ペアをご覧ください。

 

NGC672とIC1727は、さんかく座に位置する系外銀河で、 地球から約2500万光年の位置に存在しています。 中央左上の系外銀河がNGC672、右下の暗い方がIC1727です。 IC1727の左には、更に小さな銀河が写っています。長焦点のミューロン鏡筒調整時に、少しずつ撮影していたら、10時間を超える大作となっていました。でも、フラットがうまく合わないので、画質はそれほどではありません。

トリミング前画像に注釈を入れました。星図での位置も確認ください。

 

 

2つの銀河が寄り添っているところを、住宅地からでも撮影を楽しめました。淡いですが、どちらもなかなか興味深い姿の銀河ですね。

 

 

備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容なので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)

 

撮影データ:  

赤道儀: AXP赤道儀 + NINA コントロール   オフアキシスオートガイド ASI174MMMini 

撮 影: ミューロン250CRS + RD CR 0.73x (焦点距離 1825mm F7.3)  

カメラ: ASI2600MM-pro (gain 100 cooling -10℃) 

撮 影: Lum、Red、Green、Blue 180sec、 各68、49、43、47コマ (LRGB露出時間 621分間) 

画像処理:PixInsight (BlurXTerminator、NoiseXteminatorを含む) 使用   

撮影夜: 2025年12月18日、19日、23日、2026年1月16日、18日の夜

撮影地: 住宅地の自宅にて

3年ぶりで、NGC2403銀河を撮影してみました。

我が国では「西丸さん」の愛称で呼ばれている、きりん座の銀河です。活発に活動している銀河だそうで、カラフルな領域が漂う、美しい銀河ですね。地球からの距離800万光年と比較的近い距離にあり、見かけの位置が離れているものの、M81銀河グループに所属しているそうです。

 

注釈入りのトリミング前画像と、星図での位置(ファインディングチャート)の図もどうぞ

 

 

3時間あまりの露出では、あまり迫力が出なかったので、3年前に撮影した時の画像元データを探し出し、露出時間を倍増してみました。

流石に総露光が6時間を超えると、発色も解像度もアップした気がします。でも、輝星の光芒は、縦横十文字と斜め十文字が重なって、4本(8方向)になってしまいました。以前はビクセン鏡筒に合わせて、縦横十文字の向きに固定していましたが、鏡筒の修理後に、タカハシ標準の斜め十文字の向きに鏡筒を固定したからです。そのため、スパイダー(副鏡の固定具)の向きが45度ずれました。

 

過去の画像データには、Hαフィルターの撮影もありました。久しぶりに、NBRGBでHαブーストもやってみました。

紅いところが強調されましたね。ちょっとやりすぎでしょうか?

輝星の縦横十文字と斜め十文字の光芒の差を見ると、今回と3年前の撮影実態の違いがわかるようにも思えます。

 

 

備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容なので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)

 

撮影データ: 今年の撮影画像

赤道儀: AXP赤道儀 + NINA コントロール   オフアキシスオートガイド ASI174MMMini 

撮 影: ミューロン250CRS + RD CR 0.73x (焦点距離 1825mm F7.3) 副鏡の固定は斜め十文字

カメラ: ASI2600MM-pro (gain 100 cooling -10℃) 

撮 影: Lum、Red、Green、Blue 180sec、 各18、10、19、14コマ (LRGB露出時間 183分間) 

画像処理:PixInsight (BlurXTerminator、NoiseXteminatorを含む) 使用   

撮影地: 住宅地の自宅にて撮影

撮影日: 2026年1月15日、18日の夜   

 

撮影データ: 3年前撮影した追加データの撮影情報 

赤道儀: AXP赤道儀 + ASIPLUS コントロール   オフアキシスオートガイド ASI174MMMini 

撮 影: ミューロン250CRS + RD CR 0.73x (焦点距離 1825mm F7.3) 副鏡の固定は縦横十文字

カメラ: ASI2600MM-pro (cooling -20℃) 

撮 影: Red、Green、Blue 180sec 各12、12、18コマ gain 100 

                Lum 120sec 45コマ gain 100   (LRGB露出時間 216分間)   

     Hα 300sec 16コマ、600sec 9コマ  gain 300   (Hα露出時間  170分間)

撮影地: 住宅地の自宅にて撮影

撮影日: 22023年2月28日  

 

上記2シーズン分のデータ全てで、画像処理:PixInsight (BlurXTerminator、NoiseXteminatorを含む) 使用 

LRGB 総露出時間: 399分間

L-RhGB 総露出時間: 569分間

 

 

3シーズン前と比べて、冷却温度と、Lumの1コマ撮影時間など以外はほぼ同じなのを確認

Hαまで撮影してあって、なかなかの努力を感じる 今よりも情熱があったのだろうか?

そして、このセンサーとフィルターのセットを、3年以上使っていたことに気づいた 

光陰矢の如し

少し前の、自由の女神星雲と合わせて、撮影データをいただいたのが、このNGC1097銀河です。下処理後のRGBデータを頂けたので、いつもの我流画僧処理に、PixInsightの新しい強調処理(MAS;Multiscale Adaptive Stretch)を試してみました。

ろ座にありますが、赤緯-30°と低いため、う〜☆彡の生息地から撮影するのは困難です。逆に、南半球で観測すると、高度が高くなり、撮影しやすい対象となります。中心部付近の複雑な構造が、とても興味深いですね。伴銀河の影響で、2本の腕が非対称的なのも面白いです。さすがのリコリモです。そして、MASは、輝度の高いところが白飛びしにくくて、発色が良くなることもわかりました。セフィアート銀河の明るい中心核付近が、容易に確認できました。これまでだと、すぐに白飛びしたり、偽色がでたりした気がします。単に、元データが優秀なだけかもしれません。

トリミング前の注釈入り画像と、星図での位置も確認ください 

 

 

この銀河、線状に輝く恒星トレイルを確認することができるのでも有名です。今回の画像でも、北西よりの2本の恒星トレイルを確認できました。わかりやすいように、MASで激しく強調処理をしてみましょう。

色ムラまで激しくなったのは、強調処理をやりすぎているわけですが、そのおかげで、淡く放射状に筋を引く、恒星トレイルを確認できました。緑色矢印のところです。北西(左上)よりに向かう筋は、鍵形に曲がっています。右下方向にも2本の筋があるはずですが、ノイズに埋もれてしまい、よくわかりません。伴銀河との潮汐作用とか、むかし吸収された銀河の影響だとか、諸説あるようで、恒星ストリームとか、idal stream(潮汐ストリーム)などとも呼ばれるようです。この画像を見ていたら、恒星トレイルを触覚とした蜂の頭のように見えてきました。

 

 

備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容なので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)

 

撮影データ: NGC1097 (TASC-on リコリモ)

撮 影: Plane Wave CDK20 (焦点距離 2259mm F4.4)

カメラ: Player One ZEUS 455M

撮 影: Red、Green、Blue 180sec 各7コマ  (RGB露出時間 63分間) 

        PixInsight (BXT、NXT含む)で主処理 

撮影地: オーストラリア サイディング・スプリング(リコーリモート)

撮影日: 2025年11月23日

 

 

今回、TASC-onリコリモの、素晴らしい撮影データを、苦労なくいただいてしまった

そして、比較的短時間の撮影にもかかわらず、見栄えの良い画像が出来上がった

普段撮影できない南半球の夜空を、画像編集の練習をしながら楽しめる、貴重な機会だった

それでも、調子に乗って強調処理を行うと、強烈なノイズが現れることも再認識した

また、MASは、容易に色乗りのよい強調画像に現像できそうと、期待を持てた

いっかくじゅう座のカモメ星雲を、横構図で撮影してみました。

明るいところだけなら、縦の構図で大きく撮影するのがこれまでの、う〜☆彡の撮影法でした。右の翼の先は、東(左)に大きく広がっており、これを表現したくて、今回初挑戦です。フラットが未だうまく合ってませんが、明るい星雲なので、なんとかカモメに見えてますでしょうか。星がうるさいと仰る方がおられるかもしれませんが、荒を隠すために、あえて、星の分離処理は行なっておりません。

全体の画像の注釈画像をご覧下さい。星図での位置もて提示します。

 

シャープレス天体が、292~297 まで、6つも納まりました。

 

折角ですので、カモメの頭も拡大表示してみますね。

科学忍者隊ガッチャマン「大鷲の健」のヘルメットを被った姿を彷彿させるには、アップしすぎでしょうか。

かもめ、カモメと言いながら、やっぱり鷲なのか? とのコメントは、お許しください。

 

左肩付近も拡大してみましょうね。

LRGBなので、綺麗な星の色調を含め、美術品のような味わいが漂ってます。

 

ナロー撮影のしてみましたので、お決まりのハッブルパレット画像もどうぞ。

カモメ星雲のハッブルパレット現像は初めてです。極彩色、虹色にも編集できるでしょうが、今回はこれでお許しください m(_._)m

 

 

 

備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容なので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)

 

撮影データ:  

SXP赤道儀 + N.I.N.A. コントロール

オフアキシスオートガイド PHD2 + ASI 120MM mini

鏡筒: タカハシ FSQ-106EDP + 645RD QE0.72×(焦点距離 380mm F3.6) + ZWO EAF

光学センサー: ASI 6200MM pro  (cooling -10℃) 

Lum、Red、Green、Blue 各 gain 100、60sec 39、12、15、15コマ(LRGB総露出時間 81分間)

SII、Hα、OIII 各 gain 300、300sec 11、16、19コマ(SHO露出時間  230分間)

2025年12月18日、22日の2夜 自宅にて撮影

画像処理: PixInsight (BXT、NXTを含む)