大雪となって、天体観測どころではなくなってきていますが、仕事も忙しくて、12月、1月に撮った画像を現像できておりません。今回は、昨年3月に100mmカメラレンズで撮ったまま放置されていた画像を供覧させていただきます。(シーズン周回遅れです💦)

モンキー星雲を中心に、周囲の散光星雲や散開星団などが写ってます。焦点距離100mm APS-Cセンサーでの画角は広いですね。散光星雲の明るさの違いもわかって興味深いです。

 

星を暗くする前の画像に注釈つけて示します。星図での位置も示しておきます。

   

たくさんのシャープレス番号が記載されましたが、小さいものはよくわかりません。広角なので、たくさん密集しているところでは、代表の番号しかありません(^^;;

 

小さくて見えにくいので、代表的なところをトリミング拡大してみますね。

まずは、一番明るいモンキー星雲(Monkey Head Nebula, NGC2174, NGC2175)です。

オリオン座、ふたご座の境界線近くで輝いてます。今回は、北を下に向けてみました。左を向いた猿の頭のように見えますね。逆さにすると、右を向いた孫悟空のような猿にも見えてきます。

 

上の方のクラゲ星雲(Jerry Fish Nebula, IC443, Sh2-248)付近も拡大してみましょう。

真ん中下に漂うのがクラゲ星雲🪼ですが、紅い墨を吐いている茹蛸🐙に見えるので、お気に入り。ここは、今まで何度も撮影に挑戦したところで、2024年にもこの構図で撮ってます。右上には、M35散開星団も確認できますね。

 

少し下よりで淡く光る散光星雲(Sh2-261)も拡大してみましょう

大きな散光星雲ですが、なんとなく特徴に乏しい紅い雲です。ニックネームでもあれば、もう少し人気が出るかもしれません。

 

その少し北(上)にあるのは、団子3兄弟とも呼ばれる、3つの丸い散光星雲たちです。

右の淡く大きいのが、Sh2-254。左の明るいのが、Sh2-255。どちらが長男で三男なのかわかりませんが、真ん中の、おそらく次男は、Sh2-257。その右下にへばりついた小さいお友達が、Sh2-256。Sh2-258は、流石にわかりませんね💦  以前、getaさんに教えていただいたのを思い出しました。

 

アップで撮影したい天体がたくさんありますが、お天気が許してくれない雪国からの報告でした。

さて、雪かき作業を始めるとしましょうか⛄️

 

 

備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容なので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)

 

撮影データ:    

AXP赤道儀 + N.I.N.A. コントロール

オートガイド PHD2 + QHY5L-II + KOWA LM100JC

レンズ: キャノン EF100mm F2.8L マクロ IS USM (焦点距離 100mm F2.8)

光学センサー: ASI2600MC_Pro  ( cooling -10℃) 

フィルター: サイトロン Quad BPフィルター

gain100  180sec  99コマ (露出時間 297分間)

2025年3月9日の夜 自宅にて  

画像処理: PixInsight (BXT、NXT、SXTを含む) 使用

 

天文リフレックスが音頭をとって、リコーが運営するオーストラリアのリモート天体望遠鏡を、みんなで共同レンタル利用するお祭りに、滑り込みで参加させていただきました。素晴らしい画像データの一部を、好きなように使わせていただけるとのことで、大マゼラン星雲の中にある散光星雲(NGC3579~NGC3603付近)の撮影データをいただきました。まずは、RGB画像から。

暗いところにある51cm主鏡をF4.4で臨むので、わずか30分の露光時間ですが、ここまでの画像になります。撮影計画では、星色を利用するための短時間撮影らしいですが、私的には十分に綺麗な画像になりました。りゅうこつ座は、本州からは見えない位置にあるので、そこにある星雲は見慣れない画像ですが、とっても派手な構造であることはよくわかります。

星雲のNGCカタログ番号などの注釈画像と、星図での位置はこちらです。

 

 

星雲を鑑賞するには、星が多すぎるので、微恒星には暗くなってもらいましょう。

散光星雲の構造がわかりやすくなりましたね。左の散光星雲が、NGC3603で、中央に散開星団が重なっています。右側の散光星雲(NGC3579)は、自由の女神と呼ばれいています。これまで、明るくて白っぽく見えるところが、どうして自由の女神に見えるのかと、不思議に思っていました。

自由の女神を中央に、正方形に切り出してみましょう。

明るく白っぽいところではなく、自由の女神は、暗黒星雲や暗いところが主となっています。右腕でトーチを掲げる部分の暗黒星雲と、頭の上の方の暗黒星雲、その下の暗いところの胴体の前の方で、衣装の前方が光っているのだとわかりました。後光がさしております。今回、@take**@さんに教えていただいて、やっと気づくことができました。

 

HOO画像を作っても良いのですが、RGBが綺麗だったので今回はパス。

ハッブルパレットに星色のみRGBから流用した画像を作ってみました。

なかなかのインパクトのある自由の女神星雲になったと思います。自由の女神は台座に乗っており、ハドソン川の河口水面にも写っているような。。。(でも、映り込みでは、自由の女神はトーチを下ろしている?)

 

あっけなく高品質画像を得られてしまう、何とも言えない感動の画像処理でした。

 

 

 

備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容なので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)

 

撮影データ: NGC3579 りゅうこつ座散光星雲 (TASC-on リコリモ)

撮 影: Plane Wave CDK20 (焦点距離 2259mm F4.4)

カメラ: Player One ZEUS 455M

撮 影: Red、Green、Blue 60sec 各10コマ  (RGB露出時間 30分間) 

        Hα、OIII、SII  180sec 各10コマ  (SHO露出時間 90分間、総露出時間 120分間) 

画像処理:linear-FAPgc-csmc リザルト画像を使用

        PixInsight (BXT、NXT、SXTを含む)で主処理 

        SHOカラーシフトには FlatAidePro を使用

撮影地: オーストラリア サイディング・スプリング(リコーリモート)

撮影日: 2025年12月

昨年11月のkoheiさんに刺激され、12月に鍵穴星雲周辺の撮影に挑戦しました。

明るい反射星雲の中央が極端に暗くなっていて穴のようです。2000年のハッブル宇宙望遠鏡撮影で、このNGC1999反射星雲は、「Cosmic Keyhole(宇宙の鍵穴)」として有名になりました。その頃は、高密度の分子雲が可視光線を遮ったと思われていました。その後、ハーシェル宇宙望遠鏡などの観測で、鍵穴は「見た目通りの空洞」であると、2010年に明らかになりました。

久々の長焦点反射鏡で、フラットがうまく合わずに、強調処理を余り出来ませんでした。それでも、鍵穴星雲付近は比較的フラットな背景になったので、この部分のみ、限界まで強調処理した画像をトリミングして表示しています。

 

強調処理前のトリミング前画像に、注釈を入れておきます。星図での位置も提示します。

 

ご覧のように、オリオン座小三つ星の少し南の東よりにあります。

 

鍵穴星雲付近をさらにトリミング拡大してみましょう。

明るい反射星雲の中央が、丸と三角を組み合わせたように、くっきりと暗くなっています。やっぱり鍵穴の形ですね。LRGB画像に、HOO画像データも少し加算しているので、周囲の赤い散光星雲が見やすくなっています。濃く赤いHH天体が多数あって、アクセントになっています。

 

トリミング前画像の上方の比較的綺麗なところも、トリミングして見てみましょう。

強調処理は控え目ですが、この辺も綺麗ですね。中央付近のカブリが取れずに残念💦

 

 

 

備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容なので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)

 

撮影データ: 

赤道儀: AXP赤道儀 + NINA コントロール   オフアキシスオートガイド ASI174MMMini 

撮 影: ミューロン250CRS + RD CR 0.73x (焦点距離 1825mm F7.3) 

カメラ: ASI2600MM-pro (cooling -10℃) 

撮 影: Lum、Red、Green、Blue 180sec、gain 100 各19、7、9、10コマ (LRGB露出時間 135分間) 

            Hα、OIII  300sec、gain 300 各 8、10コマ  (HOO露出時間 90分間、総露出時間 225分間) 

画像処理:PixInsight (BlurXTerminator、NoiseXteminatorを含む)、  Photoshop 使用   

撮影地: 住宅地の自宅にて撮影

撮影日: 2025年12月18日、19日の夜 自宅にて撮影

 

 

2025年の秋からも、このミューロン鏡筒のオートフォーカスでは苦労し続けている

土星の環消失一歩手前を撮った後、NINAでのオートフォーカスに挑戦したものの、玉砕が続いた

屈折望遠鏡では星が丸くボケるので比較的うまくいくが、反射鏡では光条やドーナツボケのため難しい

HocusFocus を使いはじめて、ようやくオートフォーカスが安定しつつあるが、まだまだ不十分

同じ時期に、NINAでも、星の選択に新しい手法が導入されたようだ

ミューロン250CRSは、フラットパネルフラットもうまく合わず、こちらも苦戦中

以前(修理前)は、フラットパネルフラットよりも、スカイフラットの方が合っていたような記憶もある

もうしばらくは、試行錯誤の状況が続きそう

今年最初の新作天体写真は、昨年12月に撮影したNGC1333星雲〜IC348星雲付近です。

ペルセウス座南端付近にある、反射星雲や分子雲、淡い散光星雲などを、秋の夜空から切り出してみました。画角の南(下)端は、おうし座、おひつじ座領域になっています。西やや南(右やや下より)の明るいのが、NGC1333星雲 (Embryo Nebula)。東やや北より(左やや上より)の明るい星は、ペルセウス座オミクロン星のアティクで、すぐ南(下)に、IC348散開星団や、それに重なる反射星雲が輝いています、それらの西(右)には、大きな赤っぽい星雲(LBN749)が存在感を示してますね。

わかりにくいので、注釈画像と、星図での位置画像を追加しておきます。

  

小さいですが、それぞれクリックすると、少し大きく確認できますよ。

 

IC348付近を拡大してみましょう

明るく大きく広がって見える星が、アティク。すぐ南(下)に、IC348散開星団が輝いています。それに重なる反射星雲が、IC1985。周囲を大きく包む分子雲もあって、霧の中の宇宙みたいです。

 

すぐ西(右)のLBN749付近も拡大してみましょう。

Hαの淡い散光星雲が複雑な形をしていますね。天体写真を撮り始めた頃、星図アプリに、このLBN749の輪郭線の表示があって、でも何んだかわからなかった思い出があります。フィルムカメラ時代には、なかなか写しづらかったらしく、当時のアプリにはカタログ番号の記載もない状態でした。分子雲や暗黒帯の重なりも含めて、その美しさを捉えられたのは感慨深いです。

 

そして、今回のタイトルにしたNGC1333も強トリミング拡大です。

2年前に挑戦して、色褪せたようなNGC1333となってしまって以来、ずっと発色の良いNGC1333を完成させたいと、願っていましたが、やっと成就しました(^^)/V 

 

 

 

備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容なので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)

 

撮影データ:  

SXP赤道儀 + N.I.N.A. コントロール

オフアキシスオートガイド PHD2 + ASI 120MM mini

鏡筒: タカハシ FSQ-106EDP + 645RD QE0.72×(焦点距離 380mm F3.6) + ZWO EAF

光学センサー: ASI 6200MM pro  (cooling -10℃、gain 100、60sec) 

Lum、Red、Green、Blue 各 67、55、57、56コマ(LRGB総露出時間 235分間)

2025年12月22日の夜 自宅にて撮影

画像処理: PixInsight (BXT、NXTを含む) 

 

夜空の状態にもよるのだろうが、住宅地からの撮影でも、今回の画像を撮影できた

デジタル技術が発達し、良い時代になったものだ

NGC1333付近は、ペルセウス座分子雲の西部で最も活発な星形成領域のひとつ

生物学的には、「Embryo」を「胚」、「胚芽」と訳するのだろうが、

星が生まれる場所なので、う〜☆彡的には、「萌芽」と訳したい 

それで、Embryo Nebula の訳は、萌芽星雲とした(う〜☆彡オリジナル?)

と言う訳で、今回は萌え〜られて大満足ww

 

 

今年の干支にちなんで、2024年5月に撮った蒼い馬星雲を背景に、年頭のご挨拶です

まだまだ稚拙な趣味の天体画像ではありますが、本年も趣味活動として続けていきたいです

ご指導、応援などに恥じぬよう、精進致す所存です

本年も、よろしくお願い申し上げます

 

令和八年元旦      

う〜☆彡