今回も、ミニPCがひとつ、小雨で壊れる直前の作品です。油断大敵!

ライオン星雲がらみの画角がづづきますが、前々回とは横画角なので、ちょっとだけ雰囲気が違います。

天の川にあるので、あまりにも星が多いので、散光星雲がわかりやすいように、今回も微恒星には小さくなってもらいました。ケフェウス座領域が主となりますが、下右は、トカゲ座、左はカシオペア座の領域となります。なんといっても、著名なシャボン玉星雲付近まで納まっているので、親近感があって嬉しい。

説明付き画像もご覧いただきます。

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あまりにもビジーな説明画像となるので、LDNなどは省かせていただきました。

 

せっかくの長時間露出ですので、少しだけ、トリミングした画像も見てみましょう。

クワガタ星雲から洞窟星雲付近までの画像です。中央上方の暗黒帯が美しい。以前、この真ん中付近を綺麗に描出できなかったことがあったのは、懐かしい思い出です。

右上方の散光星雲たちも美しいですね。

Sh2-140〜134付近です。まだまだよく理解していない領域ですので、今後、いろんな画角で研究してみたいですね。

 

 

備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容なので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)

 

撮影データ:    

SXP赤道儀 + N.I.N.A. コントロール

オートガイド PHD2 + QHY5L-II + KOWA LM100JC

レンズ: キャノン EF100mm F2.8L マクロ IS USM (焦点距離 100mm F2.8)

光学センサー: ASI2600MC_Pro  ( cooling 0℃) 

フィルター: サイトロン Quad BPフィルター

gain100  300sec  118コマ (露出時間 590分間)

2025年7月28日、29日、8月1日の3夜 自宅にて  

画像処理: PixInsight (BXT、NXTを含む)、Photoshop 使用

前回の100mmカメラレンズ撮影で写っていた、ライオン星雲付近を、天体望遠鏡でも撮ってみました。

いきなり、ライオンさんのアップです。立派な立髪を持った赤ら顔に、下半身は青白っぽい姿は、何度見ても楽しいです。シッポが赤いのもチャーミング。今回は、RGB画像に、星なしHOO画像を加えた合成をしてみました。4年前にも撮ってましたが、その間に進歩できていると感じられたのも嬉しかったです。(実は、今回の方が、撮影時間はかなり短い)

トリミング前の全体像も見てみましょう。

周囲には、いろいろあって興味深いです。右上の赤いところが気になりますが、それほどメジャーな星雲ではなさそうです。

注釈付き画像も提示しておきます

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ライオンの顔はケフェウス座にありますが、後ろ脚はトカゲ座にあるんですね。

ライオンの左下、とかげ座の PK102-02.1 は、惑星状星雲の Abell79 だそうで、拡大してみましょう。

中央の小さいのですが、詳細はよく分かりませんが、なかなか面白い惑星状星雲のようです。もっと大きな望遠鏡でも撮ってみたくなりますね。

 

 

 

備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容なので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)

 

撮影データ:  

AXP赤道儀 + N.I.N.A. コントロール

オフアキシスオートガイド PHD2 + ASI 220MM mini

鏡筒: タカハシ FSQ-106EDP + 645RD QE0.72×(焦点距離 380mm F3.6)

光学センサー: QHY600M  ( cooling 10℃) 

Red、Green、Blue 各 11、15、9コマ、gain 26、60sec(RGB露出時間 35分間)

Hα、OIII 各 14、23コマ、gain 60、300sec(HOO露出時間  185分間、 総露出時間 220分間)

7月27日の夜 自宅にて撮影  

画像処理: PixInsight (BXT、NXT、SXTを含む)、Photoshop 使用

 

処暑となっても、醜すぎる残暑が続く今年のお天気。こちらでは、夜になると雲がやってきて、星が見えなくなってしまいます。8月はほとんど撮影できていません。今回も先月の撮影分から、100mmカメラレンズとAPS-Cカメラで捉えた、ケフェウス座(洞窟星雲〜ライオン星雲付近)をご覧いただきます。

たくさんの散光星雲を捉えることができました。右下にあるのがライオン星雲 (Sh2-132)。赤ら顔でお尻が青白っぽいライオンがわかるでしょうか。画面左やや下に、魔法使い星雲 (Sh-2142) が写っていますが、この画像では、魔法使いには見えませんね。その上の方(画面左やや上)には、洞窟星雲 (Sh2-154) が確認されます。洞窟の入り口のように見えるでしょうか。これらは、これまでも拡大撮影したことがありますが、他にもたくさんの散光星雲が写っています。特に、画面中央から右 (Sh2-135、134) 、上 (Sh2-150、145、140) 、右上 (Sh2-137) に位置する紅い星雲は、これまで意識して撮影したことがありませんでした。説明画像も添付しておきます。

  ← クリックで拡大できます

たくさん表示されすぎて、かえって分かりづらいかも? それぐらいたくさんの構造が密集しています。この画像を拡大すると、粗が目立ってしまいますが、もっと焦点距離の長い望遠鏡で撮って、拡大してみたくなりますね。

 

 

備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容なので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)

 

撮影データ:    

SXP赤道儀 + N.I.N.A. コントロール

オートガイド PHD2 + QHY5L-II + KOWA LM100JC

レンズ: キャノン EF100mm F2.8L マクロ IS USM (焦点距離 100mm F2.8)

光学センサー: ASI2600MC_Pro  ( cooling 0℃) 

フィルター: サイトロン Quad BPフィルター

gain100  300sec  33コマ (露出時間 165分間)

2025年7月21日の夜 自宅にて  

画像処理: PixInsight (BXT、NXTを含む)、Photoshop 使用

昨年、バンビの横顔をLRGB撮影した時に、👽 Kresnik 👽さんから教えていただいた超新星残骸です。先月、@take**@さんのブログを拝見して、撮ってみたくなりました。

今年は RGB+HOO の縦構図です。天の川に重なるので、普通に撮っても、輝線星雲の存在はよくわかりません。いつもは星がキラキラするように現像するのですが、今回は微光星には暗く小さくなってもらいました。バンビの鼻付近を拡大すると

なんとなく、赤っぽい筋と、淡い白っぽい筋が見えているでしょか。OIIIデータをたっぷり取ると、青い繊細な筋が写るようですが、白くなりました。

わかりにくいので、更に星減らしたHOO画像の拡大も見てみましょう。

バンビの鼻先付近から、赤や青混じりで白っぽいビームが放射状に筋を描いています。凄いエネルギーが放出されていることは、十分に想像されます。これらの画像から、これが超新星残骸と考えられる理由を理解できませんが...

 

トップ画像のアノテーション画像も追加しておきます。

夏の天の川には、いろんなものがてんこ盛りです。

 

 

 

備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容なので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)

 

撮影データ:   

AXP赤道儀 + N.I.N.A. コントロール

オフアキシスオートガイド PHD2 + ASI 220MM mini

鏡筒: タカハシ FSQ-106EDP + 645RD QE0.72×(焦点距離 380mm F3.6)

光学センサー: QHY600M  ( cooling 10℃) 

Red、Green、Blue 各  10、10、10コマ、gain 26、60sec

Hα、OIII 各 28、23コマ、gain 60、300sec  (総露出時間 285分間)

7月28日、29日の2夜 自宅にて撮影  

画像処理: PixInsight (BXT、NXT、SXTを含む)、Photoshop 使用

 

象の鼻にも例えられる部分で有名なIC1396散光星雲から、花火星雲とも呼ばれるNGC6946銀河付近までを、いつもの100mmカメラ用マクロレンズで捉えてみました。

真ん中やや上には、コウモリ星雲(Sh2-129)が浮かんでいます。赤い部分も淡いので、ダイオウイカの存在には、気づくこともできませんね。結構長時間の露出ですが、このレンズとフィルターでの限界でしょうか。それでも、有名どころたちが宇宙に並んでいるのを確認できて、楽しいです。まだ知らない暗黒帯もたくさんあるようです。

説明画像も提示します

 ← クリックして拡大画像も見れます

NGC6946銀河(花火銀河)は、はくちょう座領域との、ちょうど境界線上にあるんですね。さらに左のNGC6939散開星団は、またケフェウス座領域内です。Sh2-129のすぐ右には、タツノオトシゴ暗黒星雲(B150)も確認できますね。このタツノオトシゴ暗黒星雲は、getaさん、koheiさんに教えていただいて気に入ったので、380mm望遠鏡でも、ちょっとだけ撮ってみました。

タツノオトシゴとわかりやすいように、90度回転させて、東が上になってます。前回のはくちょう座超新星撮影の合間(南中ごろの待ち時間)に撮ったので、北を上にした時の縦構図になってしまいました。説明画像も添付しますね。

 ← クリックして拡大画像も見れます

薄雲が立ち込めていたらしく、星が大きく膨らんでしまいました。分子雲は全く確認できませんが、住宅地の短時間撮影でもあり、タツノオトシゴ (B150) は確認できたので良しとしておきます。

 

 

 

 

備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容なので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)

  

撮影データ:   100mmカメラレンズでの撮影 

SXP赤道儀 + N.I.N.A. コントロール

オートガイド PHD2 + QHY5L-II + KOWA LM100JC

レンズ: キャノン EF100mm F2.8L マクロ IS USM (焦点距離 100mm F2.8)

光学センサー: ASI2600MC_Pro  ( cooling 0℃) 

フィルター: サイトロン Quad BPフィルター

gain100  300sec  35コマ (露出時間 165分間)

gain100  60sec  195コマ (露出時間 195分間)  総露出時360分間

2025年7月25日、26日の夜 自宅にて  

画像処理: PixInsight (BXT、NXT、SXTを含む)、Photoshop 使用

 

撮影データ:  FSQ106EDP天体望遠鏡での撮影

AXP赤道儀 + N.I.N.A. コントロール

オフアキシスオートガイド PHD2 + ASI 220MM mini

鏡筒: タカハシ FSQ-106EDP + 645RD QE0.72×(焦点距離 380mm F3.6)

光学センサー: QHY600M  ( cooling 10℃) 

Lum、Red、Green、Blue 各 24、12、10、12コマ、gain 26、60sec(RGB露出時間  58分間)

2025年7月21日 の夜 自宅にて撮影  

画像処理: PixInsight (BXT、NXTを含む) 使用

 

 

今回のカメラレンズ撮影で、2夜撮影したが、シャッター速度の異なる設定にしてしまった

状況の異なる撮影なので、それぞれ別にWPPBでインテグレーションしてから

LinerFitで状況を合わせて、それら2つを合成してみた 

これで良いのだろうと現在のところは考えているけれど、本当はどうなのだろう?

PixInsightの基本的な使い方も、勉強不足で、まだまだ悩みどころが多い