梅雨に入ってから、天体撮影ができません。お天気に恵まれた5月の未公開画像からの供覧です。夏の天の川が出てくるまでの待ち時間に撮った、M106銀河付近。おまけ画像として撮っていたのも忘れていました。縦構図で撮りましたが、横長画像に大きくトリミングして見てみましょう。
M106(NGC 4258)は、りょうけん座にある渦巻銀河です。周囲の銀河がたくさん写っていて楽しい領域です。もう少し拡大して、銀河が群がる雰囲気を楽しみましょう。
左の大きい渦巻きがM106ですが、比較的短時間の撮影なので、あまり色がついてませんね。何度も撮影したことのあるメジャーな銀河ですが、以前の長焦点鏡筒での撮影画像の方が、迫力がありますね。
今回は、右下のやや小さな銀河(NGC2417)をさらに強拡大してみましょう。
エッジオン銀河で、真ん中の暗黒帯が興味深いです。そして、周囲の恒星の色が綺麗ですね。ほとんど、等倍表示に近い状態になってしまいました。
トリミング前の全体像がどうなっているかも提示しておきます。隣に、注釈を加えた画像も並べておきます。
大きめの画像で確認したい方は、それぞれの画像をクリックしてみてくださいね。
備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容なので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)
撮影データ:
AXP赤道儀 + N.I.N.A. コントロール
オフアキシスオートガイド PHD2 + ASI 220MM mini
鏡筒: タカハシ FSQ-106EDP + 645RD QE0.72×(焦点距離 380mm F3.6)
光学センサー: QHY600M ( gain 26、cooling -10℃)
Lum、Red、Green、Blue 各 gain 26 60sec 23、8、8、7コマ (LRGB総露出時間 46分間)
5月4日の夜 自宅にて撮影
画像処理: PixInsight、Photoshopなど使用
南中後に画角を合わせていたので、上が北で撮れている。
眠っている間に、この夜、次に撮った「M16&M17」では、
子午線越えで鏡筒が東に向いた時に、フィルターホイールが赤道儀に接触して、画角が回転した