C/2025R3 パンスターズ彗星撮影の待機中に撮った夏の星雲です。天文学的薄明前ごろまで、南中前の対象を自動撮影していました。そのため、光害地ではありますが、ナローバンド系のフィルターは使っていません。

はくちょう座 チューリップ星雲(Sh2-101)から、NGC6883〜NGC6871散開星団付近です。紅い散光星雲の広がるエリアです。天の川の星たちが明るすぎるので、散光星雲が目立つように、画像処理で星々には少し暗くなってもらいました。多量の水蒸気のせいか、輝星の周囲には後光が射しております。Hαの光を沢山通すフィルターは使ってないので、散光星雲が淡く感じられます。それでも、F3.6で、たっぷり2時間越えの総露出時間で、くっきりと写ってくれました。月明かりもあって、カブリが盛大に残っているのがちょっと恥ずかしいぐらい。

 

チューリップ星雲(Sh2-101)をトリミング拡大しれみましょう。

ブロードバンド撮影による散光星雲の素朴な美しさが、心に染み渡ります。焦点距離380mm望遠鏡でカラーカメラ撮影しただけでも、こんなふうに撮れてしまうのは、最近の画像処理の進歩によるものなのでしょう。

 

説明付き元画像と、星図での位置画像も提示しておきます。

 

はくちょう座を見ると、夏の到来を実感します。

今年の大型連休には、大きなお月様がありますが、晴れたら夜空を楽しみましょう。

 

 

備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容なので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)

 

撮影データ:  

AXP赤道儀 + N.I.N.A. コントロール  

オートガイド: PHD2 + QHY5L-II + KOWA LM100JC   

鏡筒: タカハシ FSQ-106EDP + 645RD QE0.72×(焦点距離 380mm F3.6) + ZWO EAF 

光学センサー: ASI2600MCPro  (Cooling -10℃) 

フィルター: HEUIB-II フィルター  

gain100  60sec  144コマ (露出時間 144分間)

2026年4月16日の夜 自宅にて  

画像処理: PixInsight (BXT、NXT、SXTなどを含む)にて現像 

彗星は去ったので、春の銀河祭り再開です。3週前ブログM95銀河の東隣にある、しし座の渦巻銀河 M96 も撮影したので、ご覧ください。

丁寧に現像して、M96銀河付近をトリミング拡大してみました。こちらも、同じ鏡筒で、7年前にカラーカメラで撮影してますが、比べるまでもなく、今回の方が、高詳細で色調も豊かに表現できました。中央の明るい部分の暗黒帯も素敵ですね。こんなにも非対称形の渦巻きだったとも、あらためて感じ入りました。

 

トリミング前の画像もご覧ください。

 

注釈付き画像と、星図での位置画像もご覧いただきましょう。

 

Leo Triplet (M56、M66、NGC)が西にありますが、M96とM95は、M105と合わせて、もう一つのしし座の三つ子と言われています。

 

 

備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容を含むので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)

 

撮影データ:  

AXP赤道儀 + NINA コントロール

鏡筒: ミューロン250CRS + RD 0.73x (焦点距離 1825mm F7.3) 

オフアキシスオートガイド  ガイドカメラ: ASI174MMMini

撮影カメラ: ASI2600MM-pro (cooling -10℃、gain 100、180秒) 

Lum、Red、Green、Blue 各 15、15、12、12コマ (総露出時間 162分)

2026年3月17日の夜 自宅にて撮影

PixInsightにて現像(MAS、BXT、NXTなど使用)

今回の彗星、もう見頃を過ぎてますが、お天気を気にしながら、この1週間に何回か再挑戦できました。

一番条件が良かったのが、4月12日の朝でした。前回の初挑戦と同じく、赤道儀に載せた望遠鏡でとった30秒露出画像を、普通に恒星基準で28分間分合成してみました。

上が北です。彗星核を中心から端よりに外したので、尾が長く写りましたが、まだまだ画角からはみ出した部分がありそうです。恒星基準なので、彗星は移動しており、彗星核は細長くなって歪んでいます。

 

彗星基準の合成も行いました。

彗星の形は整いましたが、恒星は軌跡を描いています。これだけ彗星が移動したのがわかります。ここで恒星が丸い星ではないので、星色で画像の色調校正できない問題が生じます。なので、色カブリを十分に補正できてません。

彗星核近くをトリミング拡大してみましょう。

先週のブロ部画像の彗星表示範囲と同じぐらいの画角です。もっと構造が鮮明となるかと期待しましたが、それほどではありませんでした。やはり、高度が低いと写りは悪くなるんでしょうね。ノイズのためか、普通にBXT処理するのでは画像が破綻してしまったのも影響しています。

 

さらに、彗星核基準画像の星を点にするために、星消しツールの多用と、再合成処理も試みました、

これがなかなか大変でした。星消しツールSXTで、彗星核を星と認識してしまうのです。いろいろ調べて、禁断の、Galaxy Mask Editor(GAME)を使って、彗星核のマスク処理をしながら、SXTを使ってみました。なんとか彗星も恒星も動いていない画像に合成しましたが、ノイズが増えただけで、却って醜い画像になってしまいました。これでは、拡大表示できませんね💦

 

この彗星、思ったより明るくなって、結構楽しませてもらえました。これからは、どんどん条件が悪くなり、北半球では観測できなくなってきます。あとは、南半球で観測される方々に任せましょう。

 

 

備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容なので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)

 

撮影データ:  

AXP赤道儀 + N.I.N.A. コントロール  

オートガイド: PHD2 + QHY5L-II + KOWA LM100JC  恒星基準でガイド

鏡筒: タカハシ FSQ-106EDP + 645RD QE0.72×(焦点距離 380mm F3.6) + ZWO EAF 

光学センサー: ASI2600MCPro  (Cooling -10℃) 

フィルター: HEUIB-II フィルター (光路長調整のため挿入)

gain100  30sec  56コマ (露出時間 28分間)

2026年4月12日の未明 自宅にて  

画像処理: PixInsight (BXT、NXT、SXTなどを含む)にて現像 

 

 

彗星核保護の覚書

  まず、恒星が奇跡を描く彗星画像の核付近を観ながら、GAMEスクリプトでマスク範囲を決める

  CometAlignment 画像の1つなどにマスクをかけて、SXTを適応すると、どうなるか試せる

  マスクに問題ななければ、SXTのバッチ処理へ

   星なし画像を保存するホルダーを指定 星画像は使わないので指定する必要なし

   先ほどのマスク画像を指定し、反転をチェック

   バッチ処理する画像を指定して、コメント確認後実施させると、SXTがしばらく自動処理を継続する

  出来上がった星なし画像を、ImageIntegretionで合成 

   このとき、Pixel Regection を指定しないと人工衛星が消えない

    今回は、Averaged Sigma Clipping を使用

    彗星の淡い尾を表現するには、パラメーター設定も重要らしい 一緒に消えやすい

     今回は初期設定のまま なので、SXTで残った星の残骸が淡く線を引いて残ってしまった

    なんとかリニアフェーズの星なし彗星画像を手に入れたが、ノイズが強くて、ちょっと残念な結果だった

 

 

この春、巷では、明るい彗星(C/2025 R3 PanSTARRS)の話題で盛り上がっています。

4月9日未明、自宅からの彗星撮影に挑戦してみました。

ASIFitsView で確認した、撮って出し画像です。画像中央に緑色に光る彗星の核(コマ)があり、淡く細い尾を引いています

さすがに平日の未明ですので、目視はできておりません。前日の夜に、望遠鏡赤道儀セット(焦点距離380mm、APS-Cカラーカメラ)を準備して、NINAにより自動撮影した結果です。出勤前に望遠鏡セットを撤収し、一コマ確認して写っていることを確認できた時は、とても嬉しかった。幸せに満ちた出勤となりました。

 

30秒露出の40コマを確保したので、ダークフラット処理も行った合成をしてみました。

これは、恒星基準で重ね合わせ、トリミングしたものです。彗星の尾は、画角がらはみ出ていました。彗星の核が少し伸びています。これだけ短時間に、彗星は移動しているのです。AIを使った画像処理ツール(BXTやNXT)も使ってみたので、結構鮮明にみえますね。

 

せっかくなので、彗星基準の合成も行い、同じ範囲でトリミングして観ました。

星が線状に伸びてますね。彗星の移動を止めると、星が移動するからです。このため、いつも使っている恒星基準の色調自動補正(SPCC)を使えず、緑色にかぶったままになっています。人工衛星の軌跡がたくさん写っていますが、自動の処理では消えてくれませんでした。ここでは、AIを使った画像処理ツール(BXTやNXT)は使っていません。

 

恒星の移動量が少ないので、AIを使った画像処理ツール(BXTやNXT)を強引に使うとどうなるかも試しました。

なかなかの出来になったでしょうか。彗星の構造が鮮明となりました。強引な処理で、星が2つに分かれてしまっているものもありますが、遠目に見ればバレない程度ですね。今回は、輝点ノイズも放置しています。

眠っている間にこれだけの撮影ができたので、大成功の彗星撮影といえましょう。

(起きていても、これ以上には撮れなかった?)

 

 

 

備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容なので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)

 

撮影データ:  

AXP赤道儀 + N.I.N.A. コントロール  

オートガイド: PHD2 + QHY5L-II + KOWA LM100JC  恒星基準でガイド

鏡筒: タカハシ FSQ-106EDP + 645RD QE0.72×(焦点距離 380mm F3.6) + ZWO EAF 

光学センサー: ASI2600MCPro  (冷却忘れ 10℃以下ぐらい?) 

フィルター: HEUIB-II フィルター (光路長調整のため挿入)

gain100  30sec  40コマ (露出時間 20分間)

2026年4月9日の未明撮影 自宅にて  

画像処理: PixInsight にて現像 

 

 

レモン彗星の時の、PixInsightでの彗星合成覚書を確認して現像したつもりだが、問題点が多数露見された

CometAlignmentで補正後にIntegrationした画像から、人工衛星の軌跡が消えていない

そして、SXTで星を消そうとしたら、彗星核が星と認識されてしまった

彗星核保護には、以前みた解説動画では、マスクを使うようなことを説明していた記憶もある

SPCCを使えないと、色キャリブレーションがうまくできないのは、単なる未熟さ

今回は、尾が大きく画角からはみ出ているので、これで終了としてしまった

とりあえずの報告なので、今回はこれで許してね m(_._)m

M95銀河は、1781年にメシャンによって発見され、メシエ天体カタログに追加された天体です。視直径が3分前後と小さいこともあり、7年前の撮影では、ぼんやり画像になっていました。黄砂やPM2.5の影響で透明度の低下も関係あるかもしれません。この春、しし座のM95棒渦巻銀河撮影に再挑戦してみました。

淡いところは不鮮明ですが、明るいところは解像度を確保できたでしょうか。棒渦巻きをクローズアップで見ると、こんな雰囲気になるんですね。若干の色カブリはありますが、自分で撮った画像でこれだけ確認できると嬉しくなります。この7年間の進歩を実感できて、とても嬉しいです。

 

トリミング前の全景もご覧ください

この方が、見慣れたM95銀河の雰囲気ですね。

 

注釈付き画像と、星図での位置画像もご覧いただきましょう。

 

しし座の後ろ足付近では、こんな銀河が群れをなしております。

 

 

 

備忘録: (以下、個人的な覚書 専門的な内容を含むので、綺麗な写真の鑑賞が目的の方はスルーしてね)

 

撮影データ:  

AXP赤道儀 + NINA コントロール

鏡筒: ミューロン250CRS + RD 0.73x (焦点距離 1825mm F7.3) 

オフアキシスオートガイド  ガイドカメラ: ASI174MMMini

撮影カメラ: ASI2600MM-pro (cooling -10℃、gain 100、180秒) 

Lum、Red、Green、Blue 各 11、12、9、15コマ (総露出時間 141分)

2026年3月11日、12日の2夜 自宅にて撮影

PixInsightにて現像(MAS、BXT、NXTなど使用)

 

ImageSolverエラーで苦労していたが、今回、koheiさんの情報で解決した

 教えていただいた、「丹羽さんのQ&A」がビンゴ

 GAIS DR3のデータベースを入れるところにDR3/SPのデータベースが入っていた

 外部データベースでDR2を使うのみでエラー回避

ローカルでの運用は、DR3のデータをダウンロード後になる予定

SPCCでカラーキャリブレーションできると、MASで、発色とも良好!