私の場合の過食体験と過食防止策を語るシリーズです。
今回は2015年を振り返ります。
2015年は(前回書きましたが)本物の過食を味わった年です。
これももちろん私が私の体験どうしを比べて造った言葉です。当社比ってやつです。
けして「おいおい〇千キロカロリーなんて過食じゃなくてただの食べ過ぎでしょ」とか言いたいわけではありません。
まずは専門用語にもなっていそうな「過食スイッチ」。
信じられないかもしれませんが、本当にスイッチが入るんです。
居ても立っても居られない。ソワソワなんてもんじゃない。
食べなければいけない義務感。
でも、このスイッチを押しているのは私なんです。
過食を許している理由付けです。
「過食スイッチが入ったから過食せずにはいられない。」
だって私の体は過食スイッチもやる気スイッチもピタゴラスイッチも設置されてませんから。
では、多種多様なスイッチを押す流れ「過食スイッチあるある」を見ていきましょう。
1.予定していた摂取カロリーの上限を超えた
あるある!(ごめんなさいもうやめます)
例
「摂取を〇kcal以内にできた日は手帳に二重丸を書こう。
守れなくて超えちゃった日は手帳に×印を書こう。
今日は順調に制限できた。あっお兄ちゃんが帰ってきた。えっこのケーキって私が前にテレビで見て美味しそうって言ったやつだよね…ありがとう…でもこれ600kcalもあるし(調べて知ってる)他のケーキも人数分ある…これ食べたら予定のカロリー超えちゃう…でも本日中にお召し上がりくださいって書いてあるし…よし!家族の優しさだもん!食べよう!…美味しいなぁ…もうこれで今日は×印の日だ。こうなったら今日のうちにあのクッキーとあの冷凍スコーンも食べちゃおう!だって今日はダメな日だから!」
私お兄ちゃんいませんけどね。
って、この調子でやってると長くなるので、あとはマジメにいきます。
2.カロリーの分からないものを食べた
頂き物のお菓子で調べてもカロリーが載っていない、ベーカリーのパン、カロリー記載のない外食、食べ放題…など。
普段はきっちり決めたカロリー内に収めていても、計算できなくなった瞬間「じゃぁ今日はもう好きなだけ食べちゃおう」となります。
3.家・学校・職場でイライラさせられた
「こんなにムカつくなんて食べないとやってらんない!」の人もいるだろうし、私の場合は「こんなことでイライラするなんてお腹が空いてるからだ…食べなきゃ!」みたいに過食を許します。
4.食べるペースを乱された
時間にこだわる人もいるだろうし、騒音(テレビ・咀嚼音など)が気になる人もいる。
「これをこう食べたい」という思いが強すぎて、ペースを乱されると「今日はなんかもういいや!食べちゃえ!」となる。
例えば、最初から「僕も食べたい」と言ってくれれば、自分と相手の分と2個買って1個あげるぐらい全く問題ないのに、自分が食べようとしていたものを「ひとくちちょうだい」と言われるとダメになる。
なお、とりあえず相手の分も買っておくという対策は無し。だって相手が食べなかったら自分が食べてしまって過食スイッチが入りかねないから。
5.一人の時間ができた
長期休みの場合や大家族など、みんなと一緒にいると集中して食べられないから、一人になった時に「今がチャンスだ!食べたい物を食べたいように食べよう!」となる。
6.消費カロリーが多かった
山登りや〇十キロウォーキングのようにいつもより消費が多かった時。
あまりにもカロリー差があると後で過食になるからとか、明日の仕事に疲れを残せないからとか、消費カロリーが多いことを理由に「今日はいつもガマンしてるアレを食べよう」となる。
7.体重を増やそうと思う時
生理が止まった。
周りから細すぎると言われた。
「どうせ食べて増やさないといけないんだから、この機会に好きなものを好きなだけ食べよう」。
8.家族が食事を残した・消費期限が近い食べ物がある
捨てるなんてできないし他に誰も食べないから自分が食べないと。
でも今日はアレとアレを食べようと思ってたのに。
だけど残されたんだから仕方ない。
「明日に繰り越すより今日のうちに無くしてしまった方がスッキリする」。
これと同じ思考でストックを片付け食いしてスッキリするという。
…この「スッキリ」って伝わりますか?
明日からはもうこの食材をいつ食べようか(カロリーをいつ足そうか)悩まなくて済むというスッキリ感。
ちょっとずつ食べようと思っても、食べるのはいちいち葛藤があるから心の負担でもあるという。
9.友達や家族にアピールしたい
「こんなに細いのにこんなに食べるんだ」と思われたくて大食いアピールをする。
必死にガマンして痩せてるんじゃなくて「たくさん食べるのになぜか細い」というキャラを演じたい。
だから誰かとの外食だけは大食いクィーンみたいに食べる!
(私も「店内で一番細い私が一番食べてる」という優越感を…汗)
10.コンビニの新商品やアレンジを試したい
新しい商品は食べずにいられない。
むしろ期間限定だから食べないといけない。
〇〇の新作だけは誰よりも早く注文してSNSにアップしたい。
ネットで見た食パンアレンジが神レシピっぽいから試したい。
冷凍・常温・レンジアップ・リベイクで食感が違うから4個は食べないと!
11.過食ブログ・大食い動画を見る
これは「グルメ番組を見たら食べたくなった~」とは全く違うんです。
脳内に過食がフラッシュバックするとでもいいますか。
聞いたことないですか「麻薬依存症患者が治療としてあえて吸引動画を見て衝動に耐える訓練をする」みたいなの。
私はフラッシュバックして過食スイッチが入るということがよくありました。
人によってはこれを利用して「自分は食べられない(拒食)から動画を見て脳を満足させる」という人もいますが、脳が興奮してハイになれるんでしょうね。
また、過食中に過食動画を見ることで、筋トレ中にロッキーのBGMを流すみたいに(例え方昭和か)高揚感を持続させて過食を盛り立てる効果もあるような気がします。
12.お酒や精神的な薬
最初は「飲酒(服薬)すると食欲がセーブできなくなってつい食べちゃう」だったのが、「お酒を呑むと過食してしまう」になり、「お酒を呑んだ日は過食してしまってもしょうがない」になって、そのうち飲酒すると決めた時点で過食スイッチが入るまでに訓練されるのが怖いところ。
まだまだあるような気もしますが…。
こうやっていくつものスイッチを自分で作り(あると思い込み)、自分で押していました。
もちろん自分で押している自覚なんてありませんよ。
だから「スイッチが入った」って言うんです。
お皿を落とした時に「割った」じゃなくて「割れた」って言うみたいに。
次に、食べ過ぎと過食はどう違うのか。
きっかけ的には、「ついつい食べちゃった」のは食べ過ぎだと思います。
そこから(他のスイッチもありますが)「もう今日は食べられるだけ食べよう」と自暴自棄になって、お腹に詰めるのが過食。
当社比ね。
肉体的には、今までの人生で「お腹いっぱい」は何百回(何千回?)も経験があります。
でも、「お腹いっぱい・背中いっぱい・肋骨がきしんで痛い・皮膚が張り裂けそうに痛い」こんなのは過食に転じてからの初体験です。
精神的には、「あ~美味しかった!もう食べられない!」が食べ過ぎ(後から胃がもたれたり気分が悪くなったことはあります)。
義務感にかられて食べたとか、そんなに美味しいと思わなくなっても食べ続けたとか、普通の「美味しい」を過ぎた食事が私にとっての過食です。
2014年の過食は、入り口が「空腹」でした。
2015年の過食は、入り口が「スイッチ」でした。
この過食スイッチに(後述しますが)「計画的過食」「低カロリー食材の過食」なんかも加わって、2015年は過食が習慣化しました。
次回、2015年の内容を振り返る前に、結末から話しておきますね。
2015年の夏、依存症のサイトを見て過食の恐ろしさを知った私は、ダイエットをやめます。
そして2016年3月、「低体重のまま過食しない」をテーマに今期の減量に至りました。
次回は私が過食にはまり、恐ろしさを知り、ダイエットをやめるまでの流れについて書きます。
もう過去の記事で書いてるんですけど、この流れで残しておきたくて。
CMまたぎみたいに引っ張りたいわけではないので、先に知りたいという人は2016年8月19日の「過食サイクルをやめた時」をご覧くださいね。
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