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pivotoで実験していること by 山中コ〜ジ

$GENETO-建具実験@pivoto

pivotoが重点的に取り組んでいる実験の一つに木製フラッシュ建具があります。

建具や戸板は、環境要因などから反る事がしばしばあります。
それは合板といえども自然の木ということが原因の一つでしょうが、特に昨今の環境変化が建具に過度のストレスを与えてしまい、結果的に反ってしまう事が多い為です。

大凡ですが、一年間をとうして使われると反りも幾分なくなりますが、酷い物はそんなに気長に待っていられません。

$GENETO-建具実験@pivoto

そんな事から、これまでからも色々なディテールや素材で実験をし実用していた建具ですが、新たなディテール開発をしようということになりました。

今回は8種類の試作建具を作り、GENETO京都事務所にて実際に使われています。
素材も最も多く使うラワン合板を使用し、反り易い環境を作るため無塗りを仕上げにし、実験をすすめています。

$GENETO-建具実験@pivoto

それぞれの建具には、寸法や芯材に使われる素材、内部ディテール等、情報をラベル化し建具に貼付け経年変化を見ています。
早い物で、取り付け後1週間も経たず反りだした建具から、1ヶ月経とうとも反らない建具があったり実験をすることで見えない部分が見えてきます。

$GENETO-建具実験@pivoto

目下、建築業界はアルゴリズムを多用した建築が主流になろうとしている中、実際の現場はどのように対応すれば互いの関係性は保たれるのか。
設計と制作という両方を持つGENETOにとっては、その辺りの事柄についてリアルに考えさせられます。
そんな事から、最近改めて感じだしているGENETOとpivotoが連携する事でできる可能性について取り組む事は、GENETOやpivotoだけの関係にとどまらない、もう少し他の設計事務所に開かれるのではないかと期待しています。
また、色々な工房でも実践出来る様な技術が確立出来ればとも考えています。
今年はこれまで以上にGENETOの実験機関としてpivotoが有効に働くのではないかと感じています。


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建具を多用したこれまでのプロジェクト
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山中コ~ジ

ポム企画 高木み江氏pivoto工房へ by 山中コ〜ジ

$GENETO-高木み江@pivoto
ポム企画 高木み江氏がpivoto工房に来られました。
工房では、木工関係機械の使用方法や、家具の作り方等を見学いただきました。

$GENETO-高木み江@pivoto

工房説明にはミスターがおこないます。
毎年何組かの工房見学者がいるせいか、意外に説明が上手くなっているミスターです。

$GENETO-高木み江@pivoto

”物を作る事”がリアルに展開され続けている工房ですが、この”物を作る事”という行為は、工房に訪れ実際に見るとかなり分かり易く、興味深い。
何かしらの物が作られているシーンは、もっとも原始的な行為であり、目の前で展開される様子から目が離せません。
ひとつひとつの行為を見ると、自分でも出来るんじゃないかという錯覚もしますが、実際に自分でやるとなると非常に難しいです。
物をそれなりの高レベルな技術で作るには、それなりの経験やスキルが必要になってくるわけです。
そこが、デジタル技術との違いでもあります。
デジタルは、高レベルなソフトウェアがあり、操作方法を覚え、プログラムを入れる事を正確におこなえば、バーチャルではあるものの、かなり完成度ある成果物を手にすることができます。

物を作る事は、もっと人間が介入しないと出来ないので”物が出来ていく瞬間瞬間の積み重ね”には原始的な感覚で理解出来るある種の期待感や達成感があります。
現代社会において、物を作る事を身近に見るチャンスが無いだけに、実践場であるpivoto工房はこれからも様々な方に見学してもらいたいと考えています。



ちなみに、ポム企画 高木み江氏と言えば、GENETOバッジ2010モデルのイラストを描いてくださったイラストレーターでもあります。
GENETOバッジ2010はコチラ

ポム企画URLはコチラ


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京都唯一の路面電車 嵐電(四条大宮駅←→嵐山駅)に乗る by 山中コ〜ジ  

$GENETO-嵐電

GENETO京都事務所のある四条大宮には、嵐電(京福電気鉄道 嵐山本線・北野線)という京都唯一の路面電車が走っています。

京都と電車の関わりは深く、歴史を振り返ると1895年京都電気鉄道により”日本最初の電気鉄道”が開業するなど京都の町並みと、町を駆け抜ける電車とのコントラストは馴染み深いのだと思います。

路面電車についての詳しい内容は、他のサイトで多く掲載されていますので書かないにしても、現在現場が続いているJDY projectの現場へ行く為、しばしば嵐電を利用しています。

$GENETO-嵐電

嵐電にはこれまであまり乗る機会が無かったので、古くさい路面電車という印象を持っていたのですが、実際に乗ってみると、嵐電が持つ魅力を感じずにはいられなくなりました。

それは何かというと、町に対して距離感が近いということでしょうか。
物理的という意味ですが、現在走っている他路線の一般的な電車と、路線バスの間にある存在であるせいか、どちらにも属さない独特の存在でもあり、車窓から見える町並みは他との乗り物と全く違って見えます。

$GENETO-嵐電

西大路通りとの交差地点ですが、基本的に踏切がありません。
自動車道を走っているのに、加速力は自転車以下。そのため、車が抜いて行ったり、信号を守って停車したり。
ノロマでコミカルな存在です。

$GENETO-嵐電

車道を走っているので、周りで暮らす人々の生活もリアルに見え、どこか生活に近い。
この町に住んでいるんだという説得力というか、日々の素朴な暮らしを支えてくれる様な優しい印象を与えてくれます。

$GENETO-嵐電


$GENETO-嵐電

嵐電の駅で、最も好きな駅は「太秦広隆寺」です。
この駅に至っては、駅のホームに向かって住居の玄関が開かれています。
ホームと玄関という普通ではあり得ない関係性は、色々な社会的な公共交通ルールが整備される前だからこそできた特異な関係性だと思いました。
$GENETO-嵐電


初めて見た時は、こんな関係性が成り立っている状況に我が目を疑ったものです。

こんな電車や町並が京都には残っているのだと、改めて町の魅力を気づかされました。


嵐電HPはコチラ

JDY-projectはコチラ





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