こんにちは！
最近手紙を書くようにしている良玄です(^O^)／
学生時代はＩＴ最強
とか思っていた身なのですが
最近はやっぱりお手紙っていいね
とまたしてもブレまくっております
というのもお寺関係では手紙での交流も多く
御礼状や感謝状なども
これを機にしっかりと書こうかと思うようになりました
手紙といって絵葉書に簡単にコメントを添える程度なのですが
毎回悪戦苦闘の四苦八苦しております
しかも字にあまり自信もなく・・・
お坊さん＝字が上手い
という通説がなんとも自分を苦しめております
字が下手でもいいじゃない
そんな境地を目指しながら
今年の年賀状もがんばりたいと思います
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そんな平成最後の師走のテーマは
寝ずの修行
お釈迦様が悟りをひらいた日
です
今日はなんと１２月７日
そして明日は１２月８日でございます
毎年この時期がやってくると
やはり修行道場を思い出します
仏教では１２月８日は成道会（じょうどうえ）と言いまして
お釈迦様が悟りをひらいた日とされています
そしてその１２月８日までの一週間
即ち１２月１日から１２月８日の明け方まで
禅の修行道場ではまさに寝ずの修行が行われます
これを臘八大摂心（ろうはつおおぜっしん）と言いまして
一年で最も厳しい修行期間並びに
雲水（うんすい）殺しの大接心とも呼ばれています
雲水とは即ち修行僧のこと
要するに日々修行にあけくれる修行僧たちをも殺してしまうほど
過酷で辛い修行期間ということであります
このブログでも何度か紹介をしておりますが
それでもこの時期には臘八大摂心のことを書きたくなってしまいます
（さてここは何城でしょうか
）
そもそも摂心とは心に摂すると書きます
摂するは接するとも書きますが
旧字では「攝」と書きましてその省略形となります
おさめる・ととのえる・ただすという意味が一番にあり
要するには心をおさめていく
心をととのえる
そして心を正すのが摂心であります
また摂（せっ）するの言葉からも
自らの内にある仏の心に摂していく
強いては自分の中に仏の心を見出すのがまさに「摂心」であります
この修行中はまさに坐禅三昧
ひたすら坐禅をし続けます
静かに坐り続けていると
自ずと肌の触覚や耳の聴覚が研ぎ澄まされてきて
普段は気づかない感触や音に気づくようになります
はたまたあまりに坐禅に夢中になっていると
例えば外で鳴いた鳥の声が
自分の外で鳴いているのか内で鳴いているのか
はたまた外に鳥がいるのか自分自身が鳥なのか
まさに魔訶不思議ともいえる境地を感じるようになります
禅の世界では自他一如（じたいちにょ）という言い方もしますが
自分と他の存在との境界が無くなってくる
そうすると自ずと世界と一体感を感じるようになる
そんな境地を味あわせてくれるのが
厳しくも気づきを与えてくれる臘八大摂心であったように思います
そして今になって思うのは
これは別段修行道場だけの特別なことではないということ
勿論修行僧にとっては坐禅三昧の辛い日々ですが
一般社会においても坐禅三昧に匹敵するような辛い日常は勿論あります
例えば企業戦士と呼ばれるサラリーマンの方の場合であれば
大きなプロジェクトの準備段階や
決算期で営業のノルマを抱えている期日
研究で成果があがらない日々など
一週間どころかもっと長い間に心労が重なることはあるかと思います
そんな中でボロボロになりながらも
なんとか生きている私たち
そしてそこからなんとか
自分自身でその辛さの意味を見出していく
最終的に頼るところは
やはり他人ではなく自分自身しかないことに
人は必ず気づいていきます
そんな救いの手を差し伸べる存在の一つに
お釈迦様や仏教の教えがあるのかなと思います
ですので別段特別な人達が悟りを目指すのではなく
誰しも気づくきっかけは今ここにある
みんな誰しも苦しいながらも
その苦しみとともに生き続けていくことができる
生きていかねばならない
そしてその心を必ず誰しも持っている
それを改めて教えてくれるのが
お釈迦様が悟りをひらいたとされる１２月８日
そしてこの師走のはじまりの一週間なのかなと感じております
厳しい経験や辛い経験をした人ほど
人の気持ちに寄り添えたり
優しい言葉を投げかけることができたり
過信することなく常に謙虚に
生かされている存在であることを自覚しているように思います
（正解は小田原城天守から見る景色は圧巻）
兎にも角にも１２月は忙しいですが
同時に楽しさも大いにある時節かと思います
忘年会や慰労会や同窓会や歓送迎会
イルミネーションにクリスマスに除夜の鐘からお正月
忙しいからこそ
その楽しみもまた格別のものになるかと思います
苦しみと楽しみは表裏一体
そんなところもバタバタな１２月
雲水殺しの修行期間だからこそ味わえる
人生の醍醐味かなとも思います
辛いことを嬉しいことに変えられる心
その心を改めて見出す
そんな年の瀬に自らの力でしていきたいものです
良玄合掌
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