こんばんは!まずは皆さん、乾杯っ!日本酒

 

 

今回ご紹介するお酒、じつは購入したのは去年の12月のこと。早いもので、あれからもう8か月も経ってしまったんですね……。大切に、大切に、飲むタイミングを見計らっていたら、すっかり月日が流れておりました(笑)。それもそのはず、今回のお酒は「蓬莱泉(ほうらいせん)純米大吟醸 空(くう)」。日本酒好きの間では、あまりにも有名な一本なのですキラキラ

 

蓬莱泉 純米大吟醸 空のラベル

 

そう、この「空」——じつは「幻の日本酒」と呼ばれるほど、入手が困難なことで知られているお酒なんです。日本酒についていろいろ調べていたときに、その存在を知りまして。「そんなに手に入らないお酒があるのか……」と思うと、これはもう、なんとしても一度飲んでみたくなってしまうのが、私の悪い性(さが)。気になったら止まらない、この探究心よウインク

 

 

そこからは、ネットの酒屋情報を片っ端から駆使しての、宝探しの日々。そしてついに見つけたのが、大阪にある地酒専門店「地酒の奥広屋」さん。WEBストア名は「地酒大好きドットコム」です。ここで、あの幻の「空」を発見したときの興奮といったら……!こちらのお店、両関酒造の「花邑」「裏雪月花」なども扱っている、なかなかの品揃え。せっかくなので、私は一緒に両関酒造の「裏雪月花35 純米大吟醸」も購入しちゃいました。こちらももう少ししたら、ブログで出番が来るかもしれませんね(笑)。

 

 

それにしても、日本酒の世界には「一度は飲んでみたい」と憧れられる、伝説のような銘柄がいくつかありますよね。十四代しかり、而今しかり。そしてこの「空」も、間違いなくそのひとつ。名前だけは知っていても、なかなか実物にお目にかかれない——そんなお酒を、こうして自分の手元に迎えられただけでも、下戸の私にとっては大事件なのです。開ける前から、すでに満足感でいっぱい(笑)。でも、飲まずに眺めているだけではもったいない。せっかくのご縁ですからねウインク

 

 

そんなわけで、我が家にやってきた幻の一本。眺めているだけで、なんだか特別な気持ちになってしまいます。はたして「幻」と呼ばれるその実力は、下戸の私の舌にどう映るのでしょうか。期待に胸を膨らませながら、いざ、開栓の時ですニコニコ

 

 

蓬莱泉 純米大吟醸 空とは?

蓬莱泉 純米大吟醸 空のロゴ

 

まずは造り手のご紹介から。「蓬莱泉」を醸すのは、愛知県北設楽郡設楽町——豊かな自然に抱かれた奥三河の地に蔵を構える「関谷醸造株式会社(せきやじょうぞう)」さん。創業はなんと元治元年(1864年)という、160年もの歴史を誇る老舗蔵です。幕末の激動の時代から、脈々と酒を造り続けてきたと思うと、その一杯の重みも変わってきますよねキラキラ

 

 

関谷醸造さんが掲げる社是は「和醸良酒(わじょうりょうしゅ)」。これは「人の和によって、良い酒が醸される」という意味だそう。造り手たちの心がひとつになってこそ、美味しいお酒が生まれる——なんとも素敵な考え方ですよね。ブランド名の「蓬莱泉」は、奥三河の霊峰として知られる鳳来寺山(ほうらいじさん)に由来するのだとか。この土地への深い愛情が、その名に込められているのです。奥三河といえば、清らかな水と豊かな山々に恵まれた、まさに酒造りにうってつけの地。その恵みが、蓬莱泉の綺麗な酒質を支えているのですね。

 

蓬莱泉純米大吟醸 空のラベル

 

そして、今回の主役「空(くう)」。このお酒が生まれたのは、1985年のこと。当時の杜氏が全国新酒鑑評会で金賞を受賞したことを記念して発売された、いわば蔵の技術の結晶ともいえる特別な一本なのです。その名の「空」は、仏教などで説かれる「空(くう)の境地」——とらわれのない、澄みきった心の状態から採られたと言われています。たった一文字に、これほど深い意味を込めるとは、なんとも粋な命名ですよね。飲めば心が洗われるような、そんな願いが込められているのかもしれません照れ

 

 

では、なぜ「幻」と呼ばれるのか。その理由は、圧倒的な希少性にあります。この「空」の出荷量は、なんと蓬莱泉全体のわずか10%未満。しかも定価で店頭にポンと並ぶことは稀で、多くの特約店では予約・抽選が当たり前という徹底ぶり。だからこそ「幻の酒」と呼ばれ、多くの日本酒ファンが憧れ、探し求めているというわけです。スペックは、最高峰の酒米「山田錦」を100%使用し、精米歩合は40%まで磨き上げた贅沢な純米大吟醸。アルコール度数は15度です。蔵元いわく「果物を思わせる芳醇な香りと、米の旨みと甘味を引き出した、ふくよかな味わい」とのこと。期待が高まりますねびっくり

 

 

ちなみに関谷醸造さんは、この「空」だけの蔵ではありません。「明眸(めいぼう)」といった銘柄も手がけ、全国新酒鑑評会での金賞受賞歴も持つ、たしかな実力を誇る造り手。さらに、奥三河の自然を活かした自社田での酒米づくりにも取り組むなど、米づくりから一貫してこだわる姿勢でも知られています。機械化できるところは機械化しつつ、人の手が必要なところは丁寧に手造りで——その「守るべき伝統」と「進化」のバランス感覚こそが、160年続く老舗の強さなのでしょうね。そんな蔵が、技術の粋を尽くして年に少しだけ醸す特別な一本。それが「空」なのだと思うと、一滴たりとも無駄にできない、そんな気持ちになってきます照れ

 

 

蓬莱泉 空をチェック!

 

蓬莱泉 純米大吟醸 空 ボトル

淡いピンクの和紙ラベルに、墨字で大きく「空」。

720mlの深緑の瓶が、静かな佇まいで凛としています。

まさに幻の酒の風格。

 

今回は、なんとグラスに注いだ写真を撮影し忘れてしまっておりましたえーん

 

蓬莱泉 純米大吟醸 空のラベル

「純米大吟醸」の文字と、朱色の落款、そして蓬莱泉のロゴ。

力強い墨の一字に、蔵の矜持を感じます。

 

 

蓬莱泉純米大吟醸 空のラベル

日本酒/内容量720ml、アルコール15度、原料米は山田錦100%、精米歩合40%。

製造者は関谷醸造株式会社(愛知県北設楽郡設楽町田口)。

奥三河の名蔵の証です。

 

 

銘柄名 蓬莱泉 純米大吟醸 空(くう/KUU)
分類 純米大吟醸(1985年・金賞記念発売の限定予約品)
蔵元 関谷醸造株式会社(愛知県北設楽郡設楽町・奥三河/元治元年・1864年創業)
原料米・精米歩合 山田錦100%/40%
アルコール度数・容量 15度/720ml・1800ml
参考価格・入手 720ml 4,180円〜(税込・公式ネットショップ)/特約店の予約・抽選が中心

 

 

蓬莱泉 空を飲んでみての評価

 

さあ、8か月間、大切に寝かせてきた幻の一本。いよいよそのベールを脱ぐときが来ました。純米大吟醸で山田錦を40%まで磨いた、蔵の技術の結晶。「幻の酒」と呼ばれるその味わいは、はたしてどんなものなのか。

 

 

期待と、ほんの少しの緊張とともに、そっとグラスに注ぎます。透明で、なんとも清らかな佇まい。まずは香りから、ゆっくりと味わっていきましょうおねがい

 

 

水のように澄んで、するり儚い名酒

 

 

 

 

まずは香りから。グラスに鼻を近づけると、ふわりと立ちのぼるのは、蔵元も語る果物のような芳醇な香り。華やかすぎず、けれど確かに存在する上品な吟醸香に、期待がいっそう高まります。そしていよいよ、ひと口。

 

 

含んで、まず驚いたのが、その水のような口当たり。「大吟醸って、こんなにスッと入ってくるの!?」と思わず目を見張るほど、なめらかで、抵抗がまったくないのです。それでいて、決して味気ないわけではなく、まるみを帯びたフルーティさが、じんわりと口の中に広がっていきます。この、力みのない自然な美味しさ。作為を感じさせないのに、しっかり感動させてくる。これはすごい……と、思わず唸ってしまいましたニコニコ

 

 

そして、上品な甘味。これがまた絶妙で、しっかりと甘さは感じるのに、まったく甘すぎない。だからこそ、くどさやしつこさがなく、ついついスイスイといけてしまうんです。危険なほどの飲みやすさ、とはまさにこのこと。気づけば盃が進んでしまう、そんな魅惑の一杯でした。

 

 

さらに感動したのが、そのキレの良さ。飲んだあとはスッキリと引いていって、余韻に苦みや渋みがまったく上がってこないのです。日本酒がちょっと苦手な方だと、あの後味の苦渋が気になることもあると思うのですが、この「空」にはそれが一切ない。だから、下戸の私にも、日本酒ビギナーの方にも、本当に飲みやすい。むしろ「日本酒ってこんなに綺麗で優しいものだったの?」と、印象がガラッと変わる一本だと思います飛び出すハート

 

 

じつはこの日、少しだけ冷やしていただいたのですが、キリッと冷えた温度が、あの透明感をいっそう引き立ててくれました。冷やせば冷やすほどシャープに、そして温度が上がるにつれて米の旨味がふわりと顔を出す。温度でこんなにも表情を変えるとは、さすがは幻の名酒。何口飲んでも飽きがこず、むしろ一口ごとに新しい発見がある——そんな奥行きの深さも、この「空」の底知れぬ実力なのだと感じましたキラキラ

 

 

水のように澄んで、上品に甘く、綺麗にキレる。まさに名前の通り、飲んだあとには何も残さず、すっと「空(くう)」へ還っていくよう。派手さで押すのではなく、静かな完成度で魅せてくる——これぞ、長い年月をかけて磨き上げられた蔵の実力。「幻の酒」と言われるだけあって、その実力は折り紙付きであることは間違いありませんでした。文句なしの★★★!出会えたことに感謝したくなる、素晴らしい一本です照れ

 

 

今日は映画でペアリング!

 

水のように澄み、綺麗に消えていく「空」。この静謐で美しい一杯に合わせたいのは、映画『利休にたずねよ』です。市川海老蔵さん主演、山本兼一さんの直木賞受賞作を映画化した、茶の湯の大成者・千利休の美意識と生涯を描いた、静かで格調高い一本。2013年公開の名作です。

 

 

なぜこの映画かというと、まず、両者に共通する「引き算の美学」という一点で、深く響き合うから。千利休が追い求めた「侘び・寂び」とは、余計なものをそぎ落とした先にある、静かで凛とした美しさのこと。それはまさに、華美な装飾ではなく、水のような透明感と綺麗なキレで魅せる、この「空」の味わいそのもの。足し算ではなく引き算で完成させるという美意識が、映画とお酒で見事に重なるのですキラキラ

 

 

そしてもうひとつ、銘柄名の「空(くう)」。この禅にも通じる言葉の持つ静けさ・精神性が、利休の茶の世界と地続きなのです。一切の無駄をそぎ落とし、澄みきった境地を目指す——茶室で一碗の茶と向き合う利休の姿と、静かに盃を傾けてこの澄んだ酒を味わう時間は、どこか同じ空気が流れているように感じます。派手さを競うのではなく、静けさの中に極上を見出す。そんな大人の贅沢が、ここにはあります。

 

 

それに、利休が生きた戦国の世は、いつ命を落とすともしれない、緊張に満ちた時代。だからこそ彼は、一碗の茶に「今、この一瞬」の美を凝縮させたのでしょう。慌ただしい現代を生きる私たちにとっても、その姿勢は響くものがあります。幻の酒を、静かに、味わいを噛みしめるようにいただく時間は、まさに現代版の「一期一会」。せわしない日々のなかで、ふと立ち止まって美しいものと向き合う——そんな贅沢を教えてくれる組み合わせですニコニコ

 

 

格調高い映像美と、緊張感ある静けさに満ちた物語を眺めながら、幻の「空」をゆっくりと。慌ただしい日常を忘れ、背筋の伸びるような、凛とした夜のひととき。美を突き詰めた者同士——利休の茶と、関谷醸造の空。その静かな対話に、そっと耳を澄ませてみてください。きっと、忘れられない晩酌になるはずですおねがい

 

 

下戸の酒好き評価点

 

 

※下戸の酒好き評価は味の良し悪しを計るものではありません。

下戸で酒初心者の私があくまで個人的な感覚で評価したものになります。

 

 

★★★

 

 

★★★ … 下戸にも酒初心者にもオススメしたい

★★☆ … 下戸、酒初心者に丁度良く幅が広がる

★☆☆ … 下戸、酒初心者には少し理解が難しい

 

 

蓬莱泉 空の価格&どこで買える?

 

さて、気になるお値段と入手先です。冒頭でもお伝えした通り、「空」は「幻の酒」。とにかく手に入りにくいことで知られています。出荷量が蓬莱泉全体の10%未満という希少さゆえ、基本的には特約店での予約・抽選、もしくは関谷醸造の公式ネットショップでの購入が中心。スーパーやコンビニでふらりと買える、というお酒ではありません。価格は、公式ネットショップで720mlが4,180円〜ほど。純米大吟醸・山田錦40%磨きという中身と、この希少性を考えれば、じつに納得のお値段だと思います。

 

 

私が今回購入したのは、大阪の「地酒の奥広屋(WEBストア:地酒大好きドットコム)」さん。こうした品揃え豊富な地酒専門店・ネット通販をこまめにチェックしていると、ふとした瞬間に「空」に出会えることがあります。花邑や裏雪月花といった、他の入手困難な銘柄を扱っているお店は、狙い目かもしれませんね。楽天市場やAmazonでも見かけることがありますので、下記のリンクからチェックしてみてくださいニコニコ

 

 

「幻」と聞くと身構えてしまいますが、味わいはむしろ、下戸や初心者にこそ飲んでほしい優しさと綺麗さ。もし出会えたなら、それはとても幸運なこと。ぜひ、静かな夜に、大切な人と、あるいは自分へのご褒美に、ゆっくりと味わってみてください。きっと「日本酒っていいな」と、しみじみ感じさせてくれるはずですよ照れ

 

 

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