過去記事の修正 56
クラシック編
CDを本格的に集めだしたのは1990年代初め頃です。元々はレコード派でしたから、CDは様子見だったんですね。時代がCDしか新譜を出さなくなったので、漸く重い腰を上げたわけです。
まあ、その頃はプレーヤーも大分こなれた価格になっていましたから、ちょうど良かったのかもしれません。
その頃、輸入盤もバジェットプライスのCDが登場し始め、リリースされたのがこのアメリカ盤のイッセルシュテットの「英雄」でした。LPでは所有していましたが、パチパチノイズの無いCDの音を聞きたかったのです。ウィーンフィルの音はウォームトーンで癒やされます。
もう、忘れ去られた指揮者でしょう。このCDが発売された頃は若手の中では筆頭の活躍をしていました。しかし、セクハラと借金のトラブルで世間を賑わせそのまま消えてしまいました。才能はあっても人間性に問題があったのでしょうなぁ。でも、残された音楽は光るものがあります。
バッハのオルガン演奏ではエラートレーベルを牽引したマリー・クレール・アランです。ヴァルヒャやリヒターとは違う繊細な響きに魅了されました。
サヴァリッシュは、ベートーヴェンの交響曲全集を2度録音していますがコンセルトヘボウとのこの録音は忘れられているのではないでしょうか。しかし、渋みのあるこの演奏の方が小生には好みです。
オーフラ・ハーノイも今では忘れられていますなぁ。今のソニーから見放されたのが原因ではないでしょうか。これは、VOXに録音されたものですが、何故か日本ではRCAから発売されました。オッフェンバックにこんな曲があるのをこのCDで知りました。
最近エラートから彼の全集が発売されていましが、長らく干されていたパイヤールです。ピリオド楽器が全盛になる前は、パイヤールがディフェクトスタンダードでした。良い仕事を残しています。
ここからはミミュンシュの演奏を取り上げます。名前からもフランス物中心の指揮者だと思われ損している部分があり、小生もその口でしたが、小澤征爾の恩師がこのミュンシュだと知り、ドイツ物も無難にこなしてしまうミンシュを改めて意識したのがこのCDでした。
この曲はミュンシュの十八番とも言うべき存在で、LivingStereoに収められているのはステレオ最初期の1954年の録音です。
これもレコード時代から名盤と謳われた演奏ですが、小生はこのCDで初めて聴きました。当時のRCAの録音は素晴らしいもので、たった3本のマイクで拾った音とは思えないプレゼンスをかんじます。