今日のオンブバッタ ~迫りくるカマキリの危機~
軒下の
50cmx2mほどの花壇に住んでいる
茶色いオンブバッタに
変化が見られた。
昨夜のうちに
脱皮したらしい。
綺麗に羽が生えそろっている。
昨日の姿はこれ。
最後の脱皮前、
羽がまだ伸びていない
終齢の姿です。
緑色のオンブバッタはここ。
そして、
同じ花壇に住む
カマキリはここ。
カマキリは
株の根元に潜って
松葉ボタンになりきっている。
よ~~く見ていると、
時々体をゆらゆらと揺らしている。
まるで、
風にそよぐ枝みたいに
ゆらゆらと揺れながら移動するから、
他の昆虫たちには、
それが危険なカマキリだとは
認識できないかもしれない。
オンブバッタはというと、
風が吹こうが
茎が揺れようが
枝と一緒になびいて植物になりきり、
自分は微動だにしない。
カマキリは、
相手が動いてくれなければ、
それが獲物だということが
きっと分からないだろう。
お互いに、
生きるために
なかなか芸が細かい。
その3匹の
相関関係は下記の通り。
狭い花壇だから、
オンブバッタにしてみれば、
ヘタに動けばカマキリにばったり出会って捕まりそうだし、
カマキリにしてみても、
ヘタに動いて姿がばれれば、
ピョンと一っ跳びで遠くへ逃げられそうだし。
小さな花壇の中で、
命がけの時が
刻々と
静かに流れていきます。
明日も
無事な姿が見られるだろうか。
オンブバッタ ~小さな花壇の住人達~
軒下の
小さな花壇には、
限られたスペースに
松葉ボタンが密生している。
広さは
50cmx2mほどの長方形。
その中で暮らす
カマキリの話は
前回のブログで書いた。
その花壇の中には、
オンブバッタも住んでいる。
こんな目立つところにいると
危険だと思うのだが、
花壇に水をやると
水に濡れたくないのか
こうやって外へ飛び出してくる。
人は、
右顔と左顔では、
表情が少し違うものだが、
昆虫は、
右から見ても、
左から見ても、
ほとんど同じ姿。
オンブバッタとは、
オスがメスの背中におんぶしているので、
そう呼ばれるのだが、
このおんぶは
本当は交尾のための姿。
ただ、
交尾が終わっても、
オスはメスの背中から
なかなか下りない。
居心地がいいのだろうか。
これが
前回ブログのカマキリだったら、
居心地がいいなんて
そんなのんびりしたことは言っておられない。
カマキリのオスは
交尾のためにメスの背中に乗るのも
命がけである。
交尾が終わって
背中から降り損なうと、
しっかりとメスに捕えられて
餌になってしまうからである。
人の世界では、
大体メスがオスにおんぶするのだが、
メスにおんぶするオスなんて言うのは、
たちの悪いヒモか
帰るところのないメスを食味する
浮草のようなオスと決まっている。
さてオンブバッタ。
草の中で過ごすからと言って、
保護色の緑色だけとは限らない。
茶色系のオンブバッタ。
羽がまだ成長していないので、
終齢のメスだが、
若さゆえ茶色というより
ピンク色をしている。
右から見ても
左から見ても
同じ姿だが、
もう一度脱皮をしたら、
しっかりと羽も伸びて
大人の姿になるだろう。
ただ、
オンブバッタは、
ショウリョウバッタと違い
大人になっても
羽を使って飛ぶということはせず、
もっぱら歩行か
ジャンプだけで移動する。
この生息地には
カマキリが住んでおり、
一坪もない狭い世界なので、
生涯のうちに
カマキリに会わずに過ごすのは、
難しいかもしれない。
茶色系のオンブバッタは、
枯草の中が似合いそうだが、
茶色系と
緑色系が出会ったら、
こんな姿も見られる。
このカップルの二世は
どのような色をして生まれてくるのだろうか。
メスが茶色だったら茶色の子供、
緑色の子供。
メスの色が優性遺伝する
そんな仕組みになっていそうな気がするが、
分からない。
あるいは
春先の緑の多い時の子供は緑色、
秋口の子供は茶色、
そんな仕組みになっているかもしれない。
色々と考えさせられる
オンブバッタの姿でした。
カマキリの変身 ~大人への脱皮~
いつも
おいしい食べ物の話などを書いて下さる、
「すずらんの庭日和」 というブログに、
珍しく
蛇の抜け殻の話がありました。
その抜け殻が
タマリュウ(玉竜)という植物の上にあった、ということを聞けば、
多分その蛇は、
玉竜の上で脱皮して
龍になって天に昇ったのではないかと
思いたくなる。
ただの偶然だと言って片づけられない
何とも不思議な出来事である。
さて我が家の出来事。
それはありふれたカマキリ。
終齢の姿。
カマキリは
普通の昆虫と違って
卵→幼虫→蛹→成虫、という
完全変態を遂げず、
卵→幼生→成虫、という
昆虫としては異色の
不完全変態をすることで知られる。
羽がまだ未成熟。
これが2013年8月26日の姿。
一日経ったら
完全に大人の姿である。
足元に抜け殻。
カマキリが
いかに昆虫の中では強い立場であろうとも、
自然の中では
いつだって鳥たちの餌になりかねないので、
のんびりと成長するわけにはいかない。
できるだけ早く大人になって、
緑の中に姿を隠し、
小さな昆虫を餌にして生きる。
姿そのままのきれいな抜け殻を残し、
大人への脱皮。
振り返って、
今までの自分を見ているが、
サヨナラ、なんて
そんな女々しい感情はない。
その抜け殻を
壊れないようにそ~~っと持ってきて、
ヨクヨク眺めてみた。
鎌も足も爪も
そして
細い細い触角までも
ちゃんと残っているということは、
この中身が
そっくりと一部たがわず抜けたことになる。
一体どこから抜けるものなのか。
抜け殻に
正座してもらった。
昆虫の定義は
大まか
1.卵→幼虫→蛹→成虫という変態を経て
2.成虫は頭部と胸部と腹部の3つに分かれ、
3.羽と6本の足があり、
4.その6本の足は胸部についている。
これが基本的な昆虫の定義である。
アリは羽がない、というなかれ。
羽アリがいて、
必要に迫られて後から羽が無くなっているだけ。
クモは
足が8本で
羽がない。
だから昆虫ではない。
カマキリの
長い首のように見えるところの
背中側がきれいに開いて、
ここから抜け出してきているのが分かる。
抜けた後は
しばらく本体が固まらないので、
草の陰でじっとして過ごすが、
羽が伸びて
体が固まると、
狩猟本能発揮である。
カマキリが潜んでいる
この植物群の中にいる昆虫たちは、
順番にこのカマキリのエサになるだろう。
カマキリの話のついでに、
餌になるかもしれない
他の昆虫の姿を
次回はご紹介します。
風の谷のナウシカ ~王蟲(オーム)出現~
宮崎駿の
SF・ファンタジー作品、
「風の谷のナウシカ」。
その中で描かれている
腐海最大の蟲、
「王蟲(オーム)」。
この時期になると、
毎年我が家の庭に現れる。
今年のオーム。
「セスジスズメの幼虫」。
オームは、
きっとこの虫をモデルにしたのではないかと思われるほど、
雰囲気がよく似ている。
食草である
「ヤブガラシ」についている。
私は、
この草の名前を知らなかったのだが、
つい先日書いた、
読者の方に教えていただいて、
こんなところで
すぐに役立っているから、
知るということは
嬉しいことである。
これは
2010年に現れたオーム。
二匹一緒に現れたのだが、
色が今年のオームより
黒っぽい。
その頭部の
拡大写真。
ナウシカのオームに
そっくりだとは思いませんか。
風の谷のナウシカの中では、
オームは、
種全体で共有する高度な知性を備えており、
思いやり、慈しみといった
精神文化も持っている蟲として
設定されている。
そんな虫なので、
よもや粗末には扱えない。
だからいつも
自然に放置しているのだが、
いつ蛹になり、
成虫になって
風の谷に飛んで行っているのかはわからない。
成虫になった時の
「セスジスズメ」。
スズメガの仲間は、
みんなこのような流線型をしており、
一般的な蛾のように
バタバタとした飛び方はせず、
いかにもジェット機のような素早さで飛び、
しかも夜行性のため、
成虫を網で捕えることは
非常に難しい。
ヨルガオ(普通はほとんどの人が間違ってユウガオと呼ぶ花)に
よく飛んでくるので、
ちらっと姿をご覧になった人も
おありだと思う。
私は
高校時代に
このスズメガの
ほとんどの種類を採集したことがあるので、
スズメガには
非常に親近感を覚える。
それが
オームと結び付けられたら、
もうただの芋虫ではない。
アゲハチョウの幼虫と違い、
スズメガの幼虫には
尻尾に
誇らしげに
尾角と呼ばれる
アンテナがついているから、
それがまた良い。
今年も現れた、
オームの話でした。
シロテンハナムグリ ~蜜液入れに初めて来訪~
庭の梅ノ木に飛んでくる
メジロ夫婦のために設置してある
小さな蜜液入れ。
今では
スズメ、
シジュウカラ、
ヒヨドリなども
時々来ては飲んで帰るが、
今日は珍しい来客。
お尻だけ見たら、
コガネムシかと思ってしまう。
中に落ちないように
足の鈎爪を使って安全を確保しています。
後に少し
白い斑点。
コガネムシではないようです。
背中を見てみましょう。
背中にも白いまだら模様がたくさん。
どうやら、
「シロテンハナムグリ」のようです。
咲いている花の
おしべをかき分けかき分け
中に潜りこんでいくために
ハナムグリの名があるが、
どうして
「ハナモグリ」と言わず
「ハナムグリ」なのかは知らない。
こんなところにも、
昆虫学者や植物学者の
いい加減なところが垣間見える。
否、
こだわりかもしれない。
この蜜液入れには、
小鳥たちはよく来るが、
小鳥以外の客は珍しい。
過去に一度だけ来た
「ゴマダラチョウ」。
「胡麻斑蝶」と書いて
ゴマダラチョウと読ませる。
ゴママダラチョウでは
マの字が重複するため
マの字を一字省いて読ませているが、
これも命名者のいい加減さ。
これはご存じ
「スズメバチ」。
スズメバチなどという名前をもらっているが、
スズメなどにはちっとも似ていない。
スズメほども大きい蜂という意味で
スズメバチとつけられたというが、
だったら
クマンバチの名前は
余りにも大きすぎないか。
恐ろしげな様子から、
クマンバチだったらまだわかるが、
だったら
スズメバチは
ちっとも恐ろしげな雰囲気がしない。
どんな根拠で名前を付けられているのか知らないが
植物と
昆虫の名前には
合点の行かない名前が多くて
何とも不思議である。
最初の珍客の
シロテンハナムグリに似たハナムグリで、
シラホシハナムグリなるものもいるらしいが、
シロテンと
シラホシの
名前の違いだけでは
両者を見分けることなどできないから、
いよいよ複雑である。
話がまるで違う方向に飛びました。
初めての客
シロテンハナムグリの話でした。





























