風の谷のナウシカ ~王蟲(オーム)出現~ | Totoronの花鳥風月

風の谷のナウシカ ~王蟲(オーム)出現~


宮崎駿の


SF・ファンタジー作品、


「風の谷のナウシカ」。



その中で描かれている


腐海最大の蟲、


「王蟲(オーム)」。




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この時期になると、


毎年我が家の庭に現れる。





今年のオーム。


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「セスジスズメの幼虫」。




オームは、


きっとこの虫をモデルにしたのではないかと思われるほど、


雰囲気がよく似ている。





食草である


「ヤブガラシ」についている。



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私は、


この草の名前を知らなかったのだが、


つい先日書いた、


「武蔵野に咲く花 ~玉川上水沿いを歩く~」 で、


読者の方に教えていただいて、


こんなところで


すぐに役立っているから、


知るということは


嬉しいことである。





これは


2010年に現れたオーム。


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二匹一緒に現れたのだが、


色が今年のオームより


黒っぽい。





その頭部の


拡大写真。



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ナウシカのオームに


そっくりだとは思いませんか。





風の谷のナウシカの中では、


オームは、


種全体で共有する高度な知性を備えており、


思いやり、慈しみといった


精神文化も持っている蟲として


設定されている。




そんな虫なので、


よもや粗末には扱えない。




だからいつも


自然に放置しているのだが、


いつ蛹になり、


成虫になって


風の谷に飛んで行っているのかはわからない。





成虫になった時の


「セスジスズメ」。


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スズメガの仲間は、


みんなこのような流線型をしており、


一般的な蛾のように


バタバタとした飛び方はせず、


いかにもジェット機のような素早さで飛び、


しかも夜行性のため、


成虫を網で捕えることは


非常に難しい。



ヨルガオ(普通はほとんどの人が間違ってユウガオと呼ぶ花)に


よく飛んでくるので、


ちらっと姿をご覧になった人も


おありだと思う。




私は


高校時代に


このスズメガの


ほとんどの種類を採集したことがあるので、


スズメガには


非常に親近感を覚える。




それが


オームと結び付けられたら、


もうただの芋虫ではない。




アゲハチョウの幼虫と違い、


スズメガの幼虫には


尻尾に


誇らしげに


尾角と呼ばれる


アンテナがついているから、


それがまた良い。





今年も現れた、


オームの話でした。