オンブバッタ ~小さな花壇の住人達~
軒下の
小さな花壇には、
限られたスペースに
松葉ボタンが密生している。
広さは
50cmx2mほどの長方形。
その中で暮らす
カマキリの話は
前回のブログで書いた。
その花壇の中には、
オンブバッタも住んでいる。
こんな目立つところにいると
危険だと思うのだが、
花壇に水をやると
水に濡れたくないのか
こうやって外へ飛び出してくる。
人は、
右顔と左顔では、
表情が少し違うものだが、
昆虫は、
右から見ても、
左から見ても、
ほとんど同じ姿。
オンブバッタとは、
オスがメスの背中におんぶしているので、
そう呼ばれるのだが、
このおんぶは
本当は交尾のための姿。
ただ、
交尾が終わっても、
オスはメスの背中から
なかなか下りない。
居心地がいいのだろうか。
これが
前回ブログのカマキリだったら、
居心地がいいなんて
そんなのんびりしたことは言っておられない。
カマキリのオスは
交尾のためにメスの背中に乗るのも
命がけである。
交尾が終わって
背中から降り損なうと、
しっかりとメスに捕えられて
餌になってしまうからである。
人の世界では、
大体メスがオスにおんぶするのだが、
メスにおんぶするオスなんて言うのは、
たちの悪いヒモか
帰るところのないメスを食味する
浮草のようなオスと決まっている。
さてオンブバッタ。
草の中で過ごすからと言って、
保護色の緑色だけとは限らない。
茶色系のオンブバッタ。
羽がまだ成長していないので、
終齢のメスだが、
若さゆえ茶色というより
ピンク色をしている。
右から見ても
左から見ても
同じ姿だが、
もう一度脱皮をしたら、
しっかりと羽も伸びて
大人の姿になるだろう。
ただ、
オンブバッタは、
ショウリョウバッタと違い
大人になっても
羽を使って飛ぶということはせず、
もっぱら歩行か
ジャンプだけで移動する。
この生息地には
カマキリが住んでおり、
一坪もない狭い世界なので、
生涯のうちに
カマキリに会わずに過ごすのは、
難しいかもしれない。
茶色系のオンブバッタは、
枯草の中が似合いそうだが、
茶色系と
緑色系が出会ったら、
こんな姿も見られる。
このカップルの二世は
どのような色をして生まれてくるのだろうか。
メスが茶色だったら茶色の子供、
緑色の子供。
メスの色が優性遺伝する
そんな仕組みになっていそうな気がするが、
分からない。
あるいは
春先の緑の多い時の子供は緑色、
秋口の子供は茶色、
そんな仕組みになっているかもしれない。
色々と考えさせられる
オンブバッタの姿でした。






