突然の歯の痛みと顔面-側頭部痛の整体治療 | 【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

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突然の歯の痛みと顔面-側頭部痛の整体治療
4診目で、歯痛-顔面痛が解消した症例の解説です。
患者Yさん=39才-女性-家事手伝いの症例
 

 

① Yさんの病歴・・・
患者Yさんは、二日前に突然右上顎の第2切歯に激痛が生じたそうです。二週間ほど前にかかりつけの歯科医院で定期検診を受けた際、どこにも歯周病や虫歯などの異常が無く健常な状態であった、との事だそうです。また歯痛だけでなく、右のコメカミ、頬骨、下顎付近も激痛がするそうです。ただこの三か所の顔面-側頭部の痛みは時間とともに疼痛部位が変わるそうです。Yさんは、以前に原因不明の歯痛の治療で来院されていたこともあり、今回の来院となりました。
 
 
 
 
② Yさんの診察
・初診来院時、Yさんは相当痛むらしく、顔色も蒼白状態でお母様に付き添われて来院されました。
・視診上、歯肉、舌、口蓋扁桃、口腔-頬粘膜に発赤や腫脹・腫瘤などの特段の所見はなく、右上顎第2切歯にも特段の異常は見当たりませんでした。各歯の歯垢もそれ程見られず、そして歯列についても特段の乱れはありませんでした。
・右上顎第2切歯を巧打すると激痛が誘発されました。
・血圧は120/80だそうです。
・喫煙歴は無いそうです。
・視野の異常や眼球運動の異状はありませんでした。また、ドライアイといった感覚もないそうです。また結膜の充血や眼裂・瞳孔の左右差は無く、眼球陥没もありませんでした。
・表情筋の左右差はありませんでした。日常生活において眼瞼下垂や表情筋の左右差が生じることは無いそうです。また頭顔面の発疹や紅斑などの皮膚所見はありませんでした。
・耳鳴りや難聴、また耳閉塞感や自声強調は無いそうです。まためまいや悪心もないそうです。
・鼻閉や扁桃炎、耳下腺や頚部リンパ節腫脹などはありませんでした。
・咳や痰・後鼻漏・喘息・嗄声・嚥下障害などは現在-過去を通じてありませんでした。
・顎関節は左右対称的に開口し、顎関節のクリック音等はありませんでした。
・前頭洞、篩骨洞、上顎洞の圧痛や骨叩打痛はありませんでした。しかし右頬骨弓の下縁部の緊張-硬度が極めて著明でした。また圧痛もありました。
・気道は正中にあり甲状腺の腫脹・萎縮もありませんでした。
・胸部聴診上、特段の異常所見はありませんでした。
・近年様々なライフイベントがあり、心身ともにストレスがたまっているそうです。そのストレス解消の一つとして「硬い大豆」をバリバリと噛むことが何日も続いていたそうです。
 
 
 
➂ 治療目標と整体治療
  
  ⑴ 三叉神経上顎枝(一部下顎枝)の絞扼性障害(?)を解放する
    ⑵ 顎動静脈の血流を回復する

・三叉神経(上顎枝・下顎枝)解放テクニック
・静脈還流促進テクニック
・願動静脈解放テクニック
・念のために歯科医院で精査を勧める
 
 
 
 
 
④ 経過と結果・・・
・初診治療後、「(右上顎第2切歯の痛みは)半分以下になっています。コメカミ痛は大分マシな感じがします」と仰っていました

・2診目来院時、「(右上顎第2切歯の痛みは)大分マシでした。コメカミ痛とかはありませんでした。と仰っていました。整体治療後「(右上顎第2切歯の痛みは)最初の3/10くらいです。顔と頭が”ボゥワ~ン”とした感じがします」と仰っていました。

・3診目来院時、「(右上顎第2切歯は)前回の治療後と同じ感じ(☚ピーク時の3/10程度)が続いています。コメカミ痛とかは全然出ていないです。」と仰っていました。整体治療後「(右上顎第2切歯の痛みは)ほぼほぼ無いですが、歯を叩くと少しだけ変な感じがします」と仰っていました。

・4診目来院時、全ての症状は解消していましたので、これで様子を見てもらう事にしました。ただ、出来るだけ早めに、念のために歯科医院で検査する事を勧めて、今回の治療を終了する事にしました。
 
 
 
 
⑤  今回の症例の概説、、、
・今回のYさんの突然の歯痛ですが、思い当たる誘因としてはストレス解消法としてYさんが毎日繰り返ししていた「硬い大豆をバリバリと噛む」事しか思いつきませんでした。Yさんはバリバリと噛む動作を1~2週間続けていたそうですから、その咀嚼行動によって閉口筋や開口筋に疲労と緊張-筋腫脹が進み、それが上顎切歯周辺へ走行する神経(☚上顎神経領域)や動静脈(☚後歯槽動静脈流域)を絞扼刺激して今回の一連の愁訴(歯痛や頭痛など)発現に結び付いたのでは、と思います。
 
 

・おそらく、各閉口筋や開口筋の緊張・腫脹状態の変化によって刺激される部位が変わり、それぞれコメカミ付近は耳介側頭神経が、頬骨付近は頬骨顔面枝が、そして下顎付近は顎舌骨筋神経知覚枝が(それぞれ外側翼突筋や側頭筋、内/外側翼突筋、内側翼突筋などの緊張による絞扼刺激を受け)、代わる代わる刺激されて、頭顔面の痛む場所が移動していたのかもしれません。
 
 

・通常の健常状態では、これくらいの咀嚼行為で神経や血管を絞扼する程閉口筋・開口筋が疲労・緊張・筋腫脹する事はほぼ無いでしょう。しかしYさんに限っては過去に「5年間続く原因不明の歯痛」の既往歴があり、その際の診察所見でYさんの閉口筋や開口筋は著しく疲労・緊張・腫脹していましたので、十分あり得る話だと思われます。

・当時の整体治療によってYさんの主訴は全て改善していましたが、しかしその時に各筋肉を丁寧に施術したつもりでも、何十年に及ぶ筋肉疲労・緊張を100%解放したとは言えず、何%かは疲労・緊張が残存していたものと思われます。そこに今回の「硬い大豆をバリバリと噛む」ストレスが加わり、あるライフイベントによる精神的ストレスも加わって、今回の突然の歯痛が生じたのでは、と推定されます。

・とは言え、前回にかなり念入りに施術していたので、今回はわずか4回の施術で完治になりました。ただ、今回の件でYさんの閉口筋・開口筋のおおよその予備力が分かりましたので、今後は「硬い大豆をバリバリと噛む」といったストレス解消法は、別の解消法に変更する事を提案しておきました。
 
 
 
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