手湿疹と整体治療 | 【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

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手湿疹と整体治療
患者Mさん=41才-女性/主婦の症例

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① Mさんの病歴・・・
患者Mさんは、8年ほど前から両手(手掌-全指)に手湿疹が出るようになったそうです。近医の皮膚科で塗布剤を処方され、クリーム系や軟膏系などを試してきたそうです。しかし多少の改善はみられるものの「かぶれ、ひびわれ、かゆみ」は完治しなかったそうです。漢方や鍼灸治療も試されてきましたが改善されなかったそうです。

 

② Mさんの診察
・左右の手掌と全指に細かくて白っぽいひび割れが全般的に観られました。特に右示指(人差し指)内側が一番ひどく目立ちました。
・両手の冷え性も毎冬シーズンにあるそうです。
・アトピー性皮膚炎は無いそうです。
・血圧は不明ですが、低い方だとの事です。
・左右の橈骨動脈、尺骨動脈、上腕動脈に左右差はありませんでした。
・爪圧迫テストは2.0秒でした。
・アドソンテスト、モーリーテストは左右とも陽性でした。
・朝に化粧をすると夜まで手直しをする事はほとんど無いそうです。
・書痙の傾向があるそうです。
・胸部聴診上、呼吸音や血管音・心音に異常はありませんでした。
・胸部打診上、清音が全般的に聴取出来ました。
・鎖骨上窩リンパ節や腋窩リンパ節に腫脹はありませんでした。
・左右とも斜角筋群の著明な緊張-腫脹と圧痛がありました。また右手の短母指屈筋も著明な緊張-腫脹と圧痛がありました。
・甲状腺の腫脹はありませんでした。
・顔の浮腫みや下肢の浮腫みもありませんでした。

 

③ 治療目標と整体治療
     ⑴ 鎖骨下動脈の血流回復 (☚皮膚表皮細胞のターンオーバー回復)
     ⑵ 橈骨動脈浅掌枝~総掌側指動脈~固有掌側指動脈の血流回復 (☚皮膚表皮細胞のターンオーバー回復)

・斜角筋群の推拿(圧法)
・右手の短母指屈筋の推拿(圧法)

 

④ 経過と結果・・・
・初診施術後、爪圧迫テストは1.6秒に回復していました。
・3診目来院時、左右とも手湿疹はほぼ解消していました。しかし「右示指(人差し指)内側」の手湿疹だけ残存していたので、右短母指屈筋等の母指球内在筋群の推拿を追加施術しました(☚短母指屈筋付近に著明な腫脹と圧痛が確認できました)。
・4診目来院時、残っていた「右示指(人差し指)内側」の湿疹も解消し、これで両手掌-全指の手湿疹が解消されました。

 

⑤  今回の症例の概説、、、
・回復しない手湿疹の原因の大半は、手掌-手指への血流障害だと思われます。なぜならその血流障害の結果手指の上皮細胞のターンオーバーが遅延するので皮膚上皮が疲弊状態になり、慢性的に湿疹状態が回復しない病態が持続する事になるのでは、と考えます。


・こんな状態でいくら塗布剤をぬっても、ターンオーバーが追いつかないのですから治る訳がありません。ですから手湿疹の整体治療をするには、後「その血流がどの部位で障害-閉塞されているか」を診てその部位を治療して血流回復させていくだけでOKのケースが多いものです。


・血流障害の原因によっては生命に関係する病態(☚腫瘍・動脈瘤・血管炎・血栓症など)もありますので、全般的な検査が必要です。しかしMさんは8年前からの手湿疹ですから、ほとんどその重篤な病態の可能性はゼロに近い、と推定できます。なぜなら上記の様な重篤な病態であれば、この8年間の間にその病態が進行し、他の重篤な所見が合併しているからです(☚Mさんにそれはありません)。


・従って最も一般的-普遍的な原因である鎖骨下動脈付近での血流障害が第一選択肢になると思われます。事実、上記診察で胸郭出口症候群(特に斜角筋症候群)を示唆する検査所見で陽性です。予想通り、斜角筋の緊張を緩和するだけで症状は早期に解消しました。


・ただ、個別の症例的には上記以外に原因部位が隠れていることもあります。今回のMさんの症例に関しては、上記「胸郭出口症候群に対する整体治療」だけでは手湿疹は完治せず、人差し指内側だけの湿疹が残存していました。ですから、これに関する隠れた血流阻害部位があると推定されました。それは「橈骨動脈浅掌枝~総掌側指動脈~固有掌側指動脈」流域、だと考えました。


・「橈骨動脈浅掌枝~総掌側指動脈~固有掌側指動脈」の動脈血流域の流れを阻害する要因は容易に推定できました。それはMさんの既往=書痙からも推測できるように「右手の短母指屈筋」付近が極めて緊張-腫脹し、圧痛もあったからです。おそらく、かなり以前から筆記具を握って字を書いている時に必要以上に手指=特に右短母指屈筋に力が入っていた為、同筋の緊張が続き、それが腫脹を来して「橈骨動脈浅掌枝~総掌側指動脈~固有掌側指動脈」を圧迫-絞扼して血流を傷害させるに至ったのでは、と推測します。


・この様にして手指の血流が障害されていれば(ターンオーバーが遅延するのですから)、いくら皮膚科的にクリームや軟膏などの塗布剤を処方しても、手湿疹が改善しないことは明白だと思います。従ってこの様な手湿疹症例には、冒頭に申し上げた通り、皮膚科的アプローチより整体的なアプローチが奏効する、のだと思います。

 

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