子宮内膜症(生理痛)  その三…「治療には、必要な痛みと必要で無い痛みがある」 | 【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

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子宮内膜症(生理痛)  

その三…「治療には、必要な痛みと必要で無い痛みがある」
その二はこちら

 

「子宮内膜症-その一」でもお話ししましたが、逆流した内膜組織片が腹腔内に定着した部位への刺激症状が本症の特徴でしたね。
例えば内膜組織片が大腸に定着した女性は、普段は「便秘」でお悩みの女性でも、月経になって大腸の内膜が壊死しだすと「いきなり下痢や腹痛の症状が出る」といった類です。
ただ、このタイプの腹痛-下痢症状は、月経が始まる事との因果関係がはっきりしているので、注意すれば素人的にも分かりやすいと思います。


ですから自己診察的には
① ある時期から生理痛が急にひどくなった
② 普段は便秘で悩んでいる
③ 月経が来ると便秘が解消する(腹痛-下痢)
の三つの所見がある場合、子宮内膜症の可能性があると思います。

 

このケースであれば、大腸付近に定着して「癒着」の原因になっている「内膜の断片」をマクロファージに貪食させる為に、そして「便秘-下痢」と「生理痛」を解消させる為に、大腸の癒着部分を剥がす整体手技が効果的である事は、本コラム-その二でもお話ししました。

 

ところで、患者さんからよくある質問で「施術は痛いのですか?」と、問われます。
確かに世の中には「無痛療法」的な宣伝文句も結構見られますから気になりますね。
ただ、私的には次のように考えています。
「治療には、必要な痛みと必要で無い痛みがある」
です。
「必要で無い痛み」・・・これは、ただ組織を傷つけているだけの施術だと思います。ですから当然この様な施術はNGです。
「必要な痛み」・・・これは施術によって組織が修復に至る道程に生じる感覚だと思っています。

事実、後者の場合では、患者さんの反応は最初やや「苦悩」の表情をされますが、しかしその十数秒後には次第に快感に変わり「恍惚」の表情に変わっていき、症状も緩和しているからです。


例えていうと、最初は少々熱かったお湯が、次第に気持ち良くなってくる、あの「温泉」の感覚でしょうか。。。

内膜症の治療も同様ですね。いや、内膜症以外の他の治療でも同様です。最初はやや苦悩的な表情ですが、次第にそれが緩み安堵の表情に変わってくる、、、のです。
学生の指導の際にもよく言うのですが、この施術時に必要な痛みが、すなわち「苦悩➡安堵」へ表情が変化する事が、「診察結果の正否と治療効果の確認の参考になる」のですね。

 

さあ、この後は治療の結果待ちです。その施術によって、
・次回の月経の時、腹痛-下痢の症状がどれだけ改善しているのか?
・いや、それ以上に生理痛そのものがどれだけ改善しているのか?
・普段の便秘症はどれだけ改善しているのか、、、?


施術時の痛みが快感に変わったからといって、治療が成功しているとは限りません。

これは試験結果を待つ学生の気分ですね。
この気分は今でも変わりません。
治療家にとって緊張の一瞬です。
恐くもあり、楽しみでもあり、、、
ポーカーフェイスな顔していますが、本当はこんなもんなんですね。

 

その四へ続く

 

 

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