ギアとダンシングシミター
Twitterで応募くださった作品です。ギアとダンシングシミターという、あまり応募のないコンビなのでうれしかったです。ギア・リンゼイの過去話は書いていて楽しかったですね。それだけでひとつの長いお話を書いたような錯覚を覚えました。実際、そういうサイドストーリーも書きたいって思いましたね。フォーチュンのパーティにはいない大人のキャラで。……って言っても、今思えば、大して大人じゃないんだけどね。年齢的には。でも、かなーり大人な雰囲気で、パステルはドギマギしてました。ギアはギアで、辛い過去を忘れられず、トラウマのように引きずって半ば世の中を拗ねてるように開き治って、ただただ日を浪費していたので眩しいほど素直で一所懸命なパステルに惹かれたんでしょう。一方、ダンシングシミターですが、けっこう好きなキャラです。イメージはアラビアの曲剣使い。真実の王女(下)で、王位をつぐのは自分ではなく、ミモザ王女のほうがふさわしいと言うナレオを見て、情けなく思ったゾラ大臣。ダンシングシミターに、手を貸してくれと頼むんだけど、それをキッパリと断るんですよね。「悪いが、断る」ダンシング・シミターは一言そう言い、堅く目を閉じた。……と、ここから、ゾラ大臣が怒りまくって、「先生、先生とおだててりゃそのきになって、たかが金で雇われた傭兵じゃないか」そこで、ダンシング・シミター、ギョロリと目を見開いて。「確かに、おれは金であんたに雇われた。しかしな。魂まで売った覚えはない」って、日焼けした顔を歪ませ、白目のきれいな目を細めるわけですよ。トラップは「ちぇ、決めすぎなんだよ!」とケチをつけますけどね。いやいや、ほんとにかっこいい。この二人の旅、きっと楽しいでしょうね。お互い、違う部分を補い合って、いいコンビな気がします。パステルに振られちゃったギアもきっとダンシング・シミターの陽気さに救われてるんじゃないかな??