犬猫が慢性腎臓病になると
腎臓用の療法食を使って
治療するよね。
慢性腎臓病になるとタンパク質
がよくないって、みんな知っていて
タンパク質の制限をするけど
なんでタンパク質がよくないのか
までは知らない人が多いのさ。
なんでタンパク質がよくないのかは
タンパク質にはリンが多く含まれて
いるから。
じゃーなんで慢性腎臓病になると
リンが多くなるとダメなのか
って言うと・・・
腎臓からリンが排泄されている
んだけど、腎臓が悪くなるとリンの
排泄が悪くなって
血液中のリンが増える。
リンが増えるとカルシウムとリンが
くっついて、骨以外のいろんな
ところで沈着して石灰化するのさ。
腎臓で石灰化が起こると炎症が
起きたり、線維化が起こって
更に腎臓が悪くなっちゃう。
猫でリンが1mg/kg上昇すると
死亡リスクが11.8%上昇する
データが出ているし、リンが高く
なる子とならない子では
リンが高い子の方が腎臓病の
進行が速いことがわかってるし
心臓や血管にも問題が起こって
血圧が上がってくるとどんどん
腎臓が悪くなっちゃう。
だからなるべくリンの摂取量を
減らす必要があるから
タンパク質を減らすのさ。
ただ、リンはタンパク質だけに
入ってるわけじゃーなくて
結構いろんなものに入ってる。
腎臓病用の療法食だけ食べてる
子はいいけど他におやつや
歯磨きガム、関節用サプリなどを
食べていると
それにもpH調整剤、乳化剤の中に
リンが入っていてこれらのリンは
無機リンで無機リンの吸収率は
90%以上でめちゃめきゃ吸収する。
肉のタンパク質は有機リンで
有機リンの吸収率は40~60%で
吸収率からすると無機リンの方が
超吸収されちゃう。
腎臓が悪くなった時に
「腎臓病用の療法食しか食べちゃ
ダメ!」って言われるのは
他の食べ物に入っているリンを
摂らないようにしてリンを
コントロールしたいからなのさ。
腎臓が悪くなったときには
歯磨きガムや関節サプリも
注意が必要なのさ。
腎臓が悪くなってタンパク質を
制限するのはリンが増えると
腎臓病が悪くなっちゃうからで
リンは歯磨きガムや関節サプリ
にも入ってることがあるから
食事だけじゃーなくて
ガムやサプリメントにも
気をつけてね。
今日もありがとう
人間より動物好きの獣医
獣医師シワ男
・飼主さん用の乳酸菌
・犬猫用の乳酸菌
・動物用CBDオイル
詳細はこちらから
他の腎臓の話も読んでみて!
■ ビデオ通話(LINE)による動物の健康・お悩み相談始めました
LINEのビデオ通話機能を使用して、オンライン相談を行っています。
腸内環境改善、統合医療相談など対応しています。
詳細は下記ページをご覧ください。
リライズニュースでインタビューを受けました。
リライズニュースは、様々な仕事がある中、まだ注目されていない原石のような方を様々な分野で活躍されている方を紹介してくれてます。
インタビュアーが読者と活躍する人の間になり、各業界にある限界にとらわれず、境界線を越えることができる架け橋になってくれてます。
ぼくもインタビューを受けたのでよかったら観てください。
動物の生涯は短い、だからこそ幸せなものにしたい!!動物の統合医療・獣医の藤原光宏さん
セミナーのダイジェストを作ってみた。
YouTubeのチャンネル登録もよろしく!
https://www.youtube.com/channel/UC1TQjMRG_gzVrlaS4knm0zg/
現役院長達が教えるイマドキの犬の飼い方
3,240円
Amazon |
現役院長達が教えるイマドキの猫の飼い方
Amazon |
●自分が所属しているペットの健康を守る会の有志の先生方と本を書きました。
両本とも当院での在庫は完売いたしました。
LINE公式アカウントやってます。
登録してくれたら上手なシャンプー
のコツ動画を4本無料で
プレゼントします!
友達登録をお願いします。
インスタもやってます
フォローしてもらえると
うれしいです。