犬猫の血管炎の質問に答えてみた。
まず、前置きとして犬猫の血管炎は
ものすごくレアな病気。
ぼくは犬では診たことがあるけど
猫では診たことがない。
一般的な病気じゃないと思って。
だからうちの犬猫が血管炎
なんじゃないかって心配する
必要はまずないからね。
血管炎の症状としては
皮膚で内出血がみられたり
壊死したり、潰瘍ができたり
元気、食欲がなくなったり
熱が出たり、浮腫みが出たり
関節や筋肉が痛くなったり
するんだけど
これって血管炎の特徴的な
症状じゃないのさ。
そんな症状が出る病気は
他にもいっぱいあって
これらの症状を診た時に
まず、疑う病気としては
全身性エリテマトーデスとか
多形紅斑、薬疹、尋常性天疱瘡
血小板減少症、DIC
免疫介在性の病気とかを
まずは考えるかな。
これらの病気の方がよっぽと多い。
皮膚で症状が出ていれば
そこを切り取って病理検査で
血管炎って言われてやっと
血管炎なんだって診断がつくぐらい。
いきなり血管炎を疑うことは
ぼくはないかな。
そのぐらいレアケース。
もちろんレアであっても
ない訳じゃないけど
まずは、多い病気を考える。
血管炎は血管が炎症を起こす病気で
血管自体が炎症を起こして損傷が
起こる直接的な障害と
血液が流れなくなることで
組織が損傷を受ける間接的な障害
があるのさ。
血管炎が起こる原因はわかって
いないことも多いけど
血管の内側に免疫複合体が
付着して血管が炎症を起こして
血管が腫れて血液が流れなく
なって障害が起こる。
皮膚の血管で起こることが
一般的には多いけど
内臓の腎臓や肝臓などの
血管が炎症を起こすこともあるし
内臓にいく血管が炎症を起こすと
血液が流れなくなることで
内臓に障害が起きることもあるのさ。
なんだかの免疫反応が影響してる
って考えられていて
ワクチンや薬物に対する副作用
感染症、食べ物による反応
ノミ・ダニ・蚊などの刺咬症
腫瘍、皮膚の免疫疾患など
によって発症すると考えられてる
けどまだわかっていない。
犬は皮膚だけじゃなくて内臓にも
炎症が起こることがあるけど
猫はものすごくレアで発症自体が
少なくて皮膚以外の症状は
報告されていないのさ。
通常は他の病気を考えて
病理検査に出したら
血管炎だったと言うことが
多い病気。
犬は注射を打った後に
起こることがあるから
注射を打った後は
よく見てあげてね。
今日もありがとう
人間より動物好きの獣医
シワ神シワ男
■ 獣医師による犬猫のための
腸内環境改善サービス
「腸活」という言葉があるように「腸を整える」ことは、免疫力を向上させ、感染症予防や病気になりにくい身体作りに役立ちます。そんな腸内環境改善について獣医師の立場から様々な方法をご提供しています。
https://peraichi.com/landing_pages/view/6dckx
他の免疫の話も読んでみて
リライズニュースでインタビューを受けました。
リライズニュースは、様々な仕事がある中、まだ注目されていない原石のような方を様々な分野で活躍されている方を紹介してくれてます。
インタビュアーが読者と活躍する人の間になり、各業界にある限界にとらわれず、境界線を越えることができる架け橋になってくれてます。
ぼくもインタビューを受けたのでよかったら観てください。
動物の生涯は短い、だからこそ幸せなものにしたい！！動物の統合医療・獣医の藤原光宏さん
セミナーのダイジェストを作ってみた。
YouTubeのチャンネル登録もよろしく！
https://www.youtube.com/channel/UC1TQjMRG_gzVrlaS4knm0zg/
 |
現役院長達が教えるイマドキの犬の飼い方
3,240円
Amazon |
 |
現役院長達が教えるイマドキの猫の飼い方
Amazon |
●自分が所属しているペットの健康を守る会の有志の先生方と本を書きました。
両本とも当院での在庫は完売いたしました。
LINE公式アカウントやってます。
登録してくれたら上手なシャンプー
のコツ動画を4本無料で
プレゼントします！
友達登録をお願いします。
インスタもやってます
フォローしてもらえると
うれしいです。
