獣医として説明は飼主さんが
理解できるかどうか
わかるかどうかが大事で
獣医が医学的に正しい説明した
ことが大事じゃないんだよね。
ぼくが駆け出しの獣医だったころ
飼主さんに「説明しなきゃ」って
一生懸命説明してた。
でもあんなに一生懸命説明
したのに飼主さんには
ちっともわかってもらえてなかった。
「あんなに説明したのに
わからない訳がない」
「わからないのはあの人に問題が
あるんだ」と
超自己中で若気の至りだった。
今考えたら
「何様なんじゃわれ」って感じ。笑。
相手にわかってもらえなければ
説明してないのと同じこと。
相手にわかってもらえないなら
説明する方に問題があるんだよね。
医学的に正しい説明とわかる説明は
違うんだよね。
これがわかるまで
結構時間がかかった。恥ず。
医学的に正しいことを説明するのに
一生懸命になっていて
飼主さんがわかるように
説明するなんて考えてもなかった。
多少ニュアンスが違っても
多少医学的には違っても
わかってもらわないと
治療ははじまらないのに
医学的に正しい説明をして
医学的に正しい治療をすれば
いいと思ってた。
飼主さんがわかるように説明する
なんて大学じゃ教えてくれなかったし
大学の授業で飼主さんに病気の
説明をわかるようにする授業なんて
なかった。
一生懸命勉強して国家試験に
受かって獣医になって
天狗になってた。
なんか変なプライドがあって
「ワシの言うことがわからんのんか」
「ワシの言うことを聞けや」
って思ってた。
飼主さんに歩み寄るとか
飼主さんに寄り添うなんて
なかったー。恥ず。
獣医として医学的に正しいことを
することでいっぱいいっぱいだった。
今でも説明するのに一生懸命に
なって飼主さんを置いてきぼりに
してることがある。反省。
昔よりはわかるように説明してる
つもりだけどつもりはつもりで
わかってもらえてなければ
ぼくの説明の問題なんだよね。
人によって説明の仕方を変えたり
雑談しながら緊張をほぐしたり
この人はこう言う言い方をした方が
わかりやすいとか説明するのが
いい獣医だと思うんだけど
ぼくは人に興味がないから
人によってどう変えたらいいのかも
全くわからないし
雑談もしないから緊張がほぐれない。
なるべく丁寧にわかりやすい言葉で
説明する努力しかできてない。
ブログで書くことはできても
口頭で説明することはできて
いないんだよね。笑。
ぼくも臨床やり始めて27年になるから
コミュニケーション能力を学んだり
人を理解しようと努力したんだけど
興味がないのものは難しくて
今は諦めてぼくの説明でわからない
場合はスタッフにお願いしてる。
そっちの方がよっぽどわかって
もらえるんだよね。笑。
今日もありがとう
人間より動物好きの獣医
シワ神シワ男
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