犬猫の慢性腎臓病の点滴をどうするか | 人間より動物好き 獣医師シワ男

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埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
サ論代理店

おはようございます。

人間より動物好きの獣医

シワ神シワ男です。

 

 

 

慢性腎臓病が進むと点滴をして

行くことになるんだけど、

 

 

点滴に何を使うかなんだよね。

 

 

食べ物を食べると酸が作られて

素の酸を腎臓からおしっことして

出してるんだけど、

 

 

慢性腎臓病になるとおしっこに

出す機能が落ちて、

血液の中に酸がたまってくるのさ。

 

 

酸がたまってくると体は重炭酸塩

って言うのを使って血液を

若干アルカリ性に戻そうとする。

 

 

そうすると重炭酸塩がどんどん

使われて少なくなっちゃう。

 

 

重炭酸塩が少なくなると

代謝性アシドーシスになるのさ。

 

 

慢性腎臓病になると少しづつ

重炭酸塩が少なくなっていくから

補ってあげることも必要

なんだよね。

 

 

慢性腎臓病になると点滴を

していくんだけど

 

 

 

 

点滴は、生理食塩水とか

乳酸化リンゲル液を使うことが

多いんだけど、

 

 

その中には重炭酸塩は入って

いないから補えない。

 

 

生理食塩水とか乳酸化リンゲル液は

塩が入ってて塩は化学式でNaClに

なるんだけど、

 

 

Clが高くなると代謝性アシドーシス

になってる可能性が高くなるから

 

 

点滴でClを増やしちゃう可能性も

あるんだよね。

 

 

 

 

だからうちでは慢性腎臓病の子には

等張重曹注って言う点滴を使ってる。

 

 

腎臓の機能が弱っていけば酸が

たまってくるから重炭酸塩を

点滴で補うようにして

 

 

慢性腎臓病の対応と

代謝性アシドーシスの対応も

一緒にできるのとClを高く

するのを抑えることができるのさ。

 

 

この点滴がなかなかいい。

 

 

この点滴に変えてから前よりも

状態がよくなったり、

長くコントロールできるように

なったり、

食欲も出るようになったりしてる

 

 

数値的なものは特にかわらないし

数値が下がったりするわけじゃ

ないけど、

 

 

犬猫の状態が明らかに違う。

 

 

慢性腎臓病が悪くなってくると

どうしても点滴が必要になるけど

 

 

今までの点滴だと浮腫んだり

NaやClが高くなったりして

末期になると点滴が難しく

なってたんだけど、

 

 

これに変えてからは

浮腫みも少ないし、NaやClが

点滴で高くなることもないし、

 

 

何より犬猫の状態がいいって

言うのがいいね。

 

 

慢性腎臓病は点滴の種類に

よっても変わるね。

 

 

 

~慢性腎臓病に関する参考記事~

 

 

~ホモトキシコロジー関する記事~

 

 

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