今日は新築のお客様と
現場で打合せをしてきました。
外壁の色決めと内部の確認です。
図面で見ていたものが立体となって
新しい住まいでの生活が
ぐっとイメージしやすくなり
お客様の目がきらりと光りました。
私は大学時代、幸運なことに
住宅設計に定評がある(というか大人気の)
建築家の方々から設計を教えて頂きました。
斬新なデザインで目を引く
といった建築ではなくて
いかに人の生活に寄り添えているか
そんな想いに溢れた講義を受けました。
住宅設計を学んで25年以上
170棟以上の住宅を設計してきたけれど
まだまだ、暮らす人の生活や気持ちに
寄り添えているかなと
自問自答する日々です。
良い住宅って何だろう?
何度も考えてきたけれど、やっぱり
暮らす人に合っているかどうか
それに尽きます。
だから
名建築といわれる住宅を
設計してきた建築家たちは
人間観察がとことん得意です。
周囲の人の観察力も
空間の認知能力も
自分自身の感覚も鋭くて
本能的な動物的な勘が強いのです。
ほぼ無意識に感じ取って
デザインに落とし込んでいる。
だから
良い建築家になりたかったら
自分の感受性を高めること
色々な経験をして
たくさんの空間を見て
感じることが大切だよ
スキルや理屈に偏ってはいけないよ
そんな大学時代の教えが
今になってじわじわと沁みてきます。
住まいづくりのはじまりは
モノの話ではないのです。
設計する者は
暮らす人の生活を感じ取り
思いを聞くことからスタートすることが
遠回りなように見えて
一番の近道なのです。
そしてお客様も
自分自身のことを設計士に伝える。
うまく言葉にできないなら
まずは自分が何をしたいのか
どんな生活をしたいのか
見つめ直すことが必要です。
インテリア雑誌を見たり
モデルハウスに行く前に
自分を振り返る時間をつくること。
とてもとても大切なことです。
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