【視察】7/24《栃木》夕顔園地&干瓢体験 | 中野瑞樹『5300日フルーツ物語』the Japanese Fruitarian

中野瑞樹『5300日フルーツ物語』the Japanese Fruitarian

元東大教員 体を張るフルーツ研究家
Mizuki Nakano Official Blog
”Let's pass cleaner batons to the next generation by eating fruit!”

7月24日

とちぎ農産物マーケティング協会さんのご厚意で、上三川町と小山町に視察に伺いました。

 

上三川町では、江戸時代から続く、日本古来のドライフルーツ「干瓢」を見学しました。

 

「干瓢がドライフルーツ?」と疑問に思われる方もいると思います。

その答えは最後までお読みいただければ分かります^^

 

国産の干瓢は、栃木県だけで作られています。

しかし、40年前と比べて、生産量は20分の1に減少しています。

昔は、干瓢干しは栃木の夏の風物詩だったそうですが、現在では限られているそうです。

 

まず、創業明治17年の干瓢卸売問屋の谷野善平商店さんに伺いました。

 

干瓢について基本的なことを教えていただきました

 

次に、谷野社長に、干瓢の原料である夕顔の園地(3反=30a)にご案内いただきました。

3反の園地に150本の苗が植わっていた、1本の苗からは20個の実ができるそうです。

だから、この園地だけで、およそ3000個の実が収穫されます。

収穫時期は7月から8月にかけて。

ただし、今年は梅雨が長く、日照不足のため、今のところはできはよくないそうです。

 

頭より何回りも大きな夕顔の実が実ってます。

さらに大きくなる(7kg)のを待って収穫されるそうです。

次いで、干瓢の作業現場に連れて頂きました

作業は、未明の3時から始まるそうです。

 

夕顔の皮むきを体験させていただきました

外皮は固めなので、機械の回転により、手首がぶれてしまうため、とても難しいです。

中の果肉は柔らかいので、機械だとあっと言う間に剥けてしまいます♪

 

剥いた後の、夕顔です。

ウェディングケーキみたいになっています^^

 

中の果肉には、白くて柔らかい種がたくさん入っています。

 

種や果肉を味見してみました。

この種、柔らかくて、うま味があってとてもおいしいんです♪

おやつになります!

農家さんに勧めたところ、「まさか捨てていた種がこんなにおいしいなんて!」とたいへん驚かれてました^^

 

果肉は無味ですが、食感がふわふわしています。

お味噌汁や炒め物など、きっと何にでもあう食材になります。

 

とちぎ農産物マーケティング協会さんにお勧めしたところ、夕飯に炒め物や煮物に使っていただきました。

予想通り、とてもおいしかったそうです♪

 

 

作業場の横には、いくつかビニールハウスがあり、早朝に剥いた夕顔の実が干されていました。

少し香ばしい香りがしています。

 

細長く剥かれ干された白い実が、まるで白衣のように美しかったです♪

 

春過ぎて 夏来たるらし 白妙の 衣ほしたり 天の香具山

 

思わず、第41代持統天皇が詠んだ万葉集の短歌を思い出しました^^

 

雨や曇りの日は、ハウスの温度が十分上がらないため、晴天でなければ乾燥機を回すそうです。

今年は今のところ晴天の日が少ないため、例年よりボイラー代がかかってしまいます

 

こちらは、二日目です。

仕上げの段階です。

だいぶ乾いてきて、見た目もほぼ干瓢♪

 

干瓢と言えば、お寿司用のすっぱい臭いを思い出す方がいるかもしれません。

しかし、燻蒸していないので、干瓢本来の(1日目より)香ばしい香りがしています。

 

干瓢は、無漂白もの(無添加)と、漂白ものの2種類があります。

漂白ものは、変色を防ぎ、防かび対策のために、一晩、硫黄で燻蒸したものです。

そのため、酸っぱい臭いがします。

 

ただし、店頭で一般的に売られているものは、漂白ものです。

私は添加物を摂らないので、無漂白ものなら食べられます。

 

私は、無漂白干瓢は、

果実だけスープなどの具材にもすることもありますが、

 

おやつ変わりにそのまま食べるか、

水で洗わず、そのままぬか床にいれて、ぬか漬けにして食べるのが一般的です。

 

コリコリした食感がおいしいからです!

 

また、無漂白なので、安心して生でも食べられます。

 

実は生で食べると、ほのかな甘味があります。

歯ごたえもあるので、お子さんのおやつにも最適です。

塩をふれば、おつまみにもなると思います♪

 

私が、「無漂白干瓢を生で食べるとおいしいですよ」と

農家さんに話すとにわかには信じられない顔をされていました。

 

ところが、お勧めして、いざ食べてみられると

「70年干瓢を扱ってきたけれど、生かんぴょうは初めて。こんなにおいしいとは知らなかった」と驚かれていました^^

 

今回の視察で、これまで捨てられていた夕顔の種はおやつやおつまみに、果肉は新食材になることが分かりました。

 

栃木の「古くて新しいびっくり食材」が誕生の瞬間です♪^^

 

↑珍しい細長い夕顔の実♪

 

 

↑ベランダに干した夕顔^^

 

↑天気がよかったので、1日半でパリパリに乾きました^^

 

 

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