鹿児島ではひと月遅れの端午の節句に各家庭でちまきを作る風習があります。
あく巻きのことを鹿児島ではちまきと言います。
昔は実家で母がちまきを作っていました。
灰汁の中にもち米を一晩漬け、洗った竹の皮に包んで、灰汁を入れた大きな釜で焚いて作ります。
トロトロで灰汁(あく)の効いたちまきを砂糖ときな粉をかけて頂きます。
昔、灰汁を用いたちまきは保存食でした。
戦に行く兵士が保存食として持って行ったと言われています。
甘いものの少なかった幼い頃、3月の小豆で作る節句羹(せっのかん)と端午の節句のちまきを楽しみにしていました。
現在はちまきを自家で作る家庭は少なくなり貴重な郷土の伝統お菓子です。
おとなりとお向かいから今年もちまきを頂きました。
それぞれの家で竹の皮に包むもち米の量や灰汁の効かせ方など違いがあります。
釜で炊く時間や火の加減でも出来上がりが違ってきます。
ちまき作りは長年作っても難しい作業です。
我が家は出来上がったちまきを頂くだけなので、貴重な「ちまき」をお仏壇にあげてから有難く頂いています
あめ色のトロトロのちまき
さつまいもとあづきのちまき
お隣から頂いたちまきと芋巻き
朝起きてノビノビの小太郎