鹿児島市でHSCの子どもの為のフリースクールを開校されている「やさしいハリネズミの会、楽校」の三校目のフリースクールが開校しました。

慈眼寺校、川内校、に続く三校目の鴨池校が4月10日に開校しました。

 

やさしいハリネズミの会は、不登校の子ども達を支援するボランティア団体です。
HSCと起立性調節障害の子どものお母さん二人で立ち上げられました。

HSC、起立性調節障害(OD)などで、学校へ行けない子ども達に居場所を提供するため無料で通えるフリースクール「やさしいハリネズミの楽校」を開校されています。

音や臭いに敏感で賑やかな場所、人の多い場所、集団行動が苦手な「ハイリー・センシティブ・チャイルド(HSC)」の子どもを支援することを目的に開校されました。

感受性が強く、敏感な子どもが安心して学べる場所を提供するために2021年5月に開校しました。

 

HSCやHSPのことに接する機会が増えてきました。

HSCやHSPの人達には本来、人間が持っていた敏感、繊細という能力を持つという特質があります。

敏感、繊細というのは人間が生きていくのに必要な能力でした。
しかし、現代社会では、その能力は時と場合によっては必要でない場面もあり、その能力が「生きにくさ」に繋がることも出てきました。

「生きにくさ」を感じている人が安心して活動できるような環境、社会づくりが必要です。

2023年2月に「子育てハッピーアドバイスシリーズ」の著者でHSCの研究でも有名な精神科医の明橋大二先生を講師にお迎えしてHSC講演会を開催されました。

 

起立性調節障害の子どもにはHSCの繊細で敏感な気質を持った子どもが多くいます。

我が家の起立性調節障害だった二男も、ODの症状が強く出ていた高校1年の頃、普通は聞こえない電波時計の音が聞こえると言ったり、人の中や人に会うのを嫌がったりしていました。

 

「やさしいハリネズミの楽校」は週2~4回平日の午後から開校しており、子どもの体力、学力や興味関心に合わせて個別学習をしたり、絵、モノづくり、ヨガの体験などを子どもが自分で選択できるようになっています。

またタブレット学習支援システムを利用して個別学習することもでき、学校の承認を得れば出席日数として認めてくれるところもあります。

 

フリースクールに通うには経済的負担があり、通いたくても通えない家庭があります。

「やさしいハリネズミの楽校」は、子どもが経済的心配をすることが無いよう無料で開放しています。

場所は趣旨に賛同された丸和建設と川内市の田丸ハウスのモデルハウス、厚地脳神経外科病院グループの施設跡が提供されました。
子どもを支援するために、臨床心理士、精神保健福祉士など20人がボランティアでサポート。

起立性調節障害経験者の大学生R君もサポーターとして得意の将棋で将棋教室を開催しました。

私は週に1回ボランティアでサポーターとして参加することになっています。

子ども達が居心地よく過ごせるようにサポートできたらと思います。

 

やさしいハリネズミの楽校 4月カリキュラム

HSP/HSC鹿児島やさしいハリネズミの会~敏感な子・不登校支援 (hspkagoshima.com)

 

 

やさしいハリネズミの楽校のマスコット

 

春の花を植えたプランターを家から運びフリースクールの入り口に置きました