ゲイ占い師 豫 空潤です。

 

ゲイの友人ヒデオさん(仮名・50代)から聞いた話です。多少変更しています。

 

ヒデオさんが仲のいい女性友達のアカリさん(仮名・40代未婚女性)・サキさん(仮名・40代未婚女性)と3人でお酒を飲んでいて……いろいろと、ぶっちゃけた話になったのです。

 

アカリ「ヒデオさん、最近は女装しないの?」

 

ヒデオ「女装? アタシは女装しないわよ」

 

サキ「え? 私、前に化粧品貸したわよね? 確か、ゲイバーで女装するって言ってなかった?」

 

ヒデオ「ああ、ゲイバーでの周年パーティーの時ね? あれは、当時仲良かった店子(従業員)に、『生まれて初めての女装だから、不安……一緒に女装して』って頼まれたからよ。メインはその店子で、アタシはお付き合い。普段は女装なんかしないわ」

 

アカリ「20代だったら、女装するでしょ? ヒデオさん細いから、似合いそうだもの」

 

サキ「ヒデオさん、若かったら、女装どころか、性転換手術よね?」

 

ヒデオ「女装も性転換もしないわよ。アタシは男よ。男で満足してるわよ」

 

アカリ「アハハ! 『アタシは男よ』って……」

 

サキ「ヒデオさん、50ウン歳よね? さすがに性転換はしないか……」

 

ヒデオ「何言ってんの? 60代で性転換っていうか、性別適合手術する人もいるのよ」

 

アカリ「60代で性転換って……何のためにするの?」

 

ヒデオ「男に生まれたけど、女になりたい……女に生まれたけど、男になりたい……それだけでしょ?」

 

サキ「でも、60代で男から女になっても、モテないでしょ? 男できないでしょ?」

 

ヒデオ「モテるかどうかとか、男ができるかとか、関係ないのよ」

 

アカリ「え? 同性愛を解消するために性転換するんでしょ?」

 

ヒデオ「同性愛を解消?」

 

サキ「男のままだと男に愛されないから、女になるんでしょ?」

 

ヒデオ「何言ってんの? アタシは男のままで、ついこの間まで、男がきれたことないわよ」

 

アカリ「でも、女になった方がモテるでしょ?」

 

ヒデオ「はるな愛ぐらいになればモテるでしょうけど……普通のおっさんが女装したってダメよ」

 

サキ「ゲイ男性相手でも?」

 

ヒデオ「ゲイの男こそ、男らしいタイプを求めるのよ。何年か前にブレイクしたラグビーの五郎丸選手みたいな……」

 

アカリ「五郎丸は、女にも人気あったよ」

 

ヒデオ「でしょ? あれはかっこよかった、当時のゲイの人気ナンバーワンだった。女装者を好きなゲイって……ゲイ全体の1%もいないわよ」

 

サキ「そうなの? それにしては、女装するゲイっているよね?」

 

ヒデオ「それも一部よ。だいたい、女装者に手を出してくるのは、ゲイ以外が多いのよ」

 

アカリ「ゲイ以外? ノンケ(異性愛)の男? バイセクシャル?」

 

ヒデオ「どっちもいるわね。あと、トラニーチェイサーって言って、トランスジェンダーが1番好きって男もいる……」

 

サキ「そういう男たちが『手を出してくる』のね? 恋愛の対象とはちょっと違うのね?」

 

ヒデオ「サキって、男心がわかるじゃない? まあ、お付き合いする場合もあるだろうけど……大半の男が女装者に求めるのはその場限りのプレイよね」

 

アカリ「その場限りって……女装者は哀しい存在なのね? テレビの女装タレントは明るくふるまっているけど……」

 

ヒデオ「テレビに出ているマツコ・デラックスなんかは、ドラァグ・クイーンよ」

 

アカリ「ドラッグ? くすり?」

 

ヒデオ「違う。『drag(引きずる)』よ。派手な化粧と引きずるようなロングドレス着てのパフォーマンス女装。彼らは普段は男なのよ」

 

サキ「そうなの? それで、時々、男の素顔が暴露されるのね?」

 

ヒデオ「そう。もともとはゲイクラブなどのステージパフォーマンスなんだけど、タレントの場合は、テレビ画面がステージなのよ」

 

アカリ「営業女装っていうか……女装キャラっていうか……?」

 

サキ「じゃあ、テレビでは女装タレントだけど、実はノンケ(異性愛)で、女が好きというのも……アリ?」

 

ヒデオ「10年前に亡くなった桜塚やっくんは『スケバン恐子』という女子高生キャラでテレビに出てたけど、女好きを公言していた。コウメ太夫も、和装の女装芸人だけど、妻子持ち」

 

アカリ「ゲイのオネエタレントと、ノンケ(異性愛)男が芸でウケるためにする女装って、素人目にもちょっと違う気がする……」

 

ヒデオ「そうよね。でも、女装するから男が好きとは限らないのよね」

 

サキ「そうなの?」

 

ヒデオ「新宿の女装の店に行くと、青年からお爺ちゃんまで素人女装客がたくさんいるけど、半分はノンケ(異性愛)よ。妻子持ちも少なくない」

 

アカリ「奥さん知ってるの?」

 

ヒデオ「さあ? 内緒の場合が多いんじゃないの?」

 

サキ「さすがに、性転換手術するノンケ(異性愛)はいないのよね?」

 

ヒデオ「いや、いるわよ。MTFレズビアンって言って……男に生まれたけど女になりたい、でも好きなのは女っていう存在」

 

サキ「そのMTFレズビアンが性転換手術して、本物のレズビアンになるの?」

 

ヒデオ「まあね。でも、レズビアンバーやレズビアンイベントの中には、女装男性や性転換女性を受け入れないところもある……」

 

アカリ「なんか……わかるような気がする」

 

ヒデオ・サキ「え? わかるの?」

 

アカリ「私はレズビアンじゃないけど……。レズビアンバーに行ったことがあって、ボーイッシュな人もいたんだけど……。たまに本物の男性客が来ると、なんか歓迎されてないのよね? 招かれざる客なのよ」

 

ヒデオ「ゲイバーの女性客もそうよ」

 

サキ「うっそー。私、ゲイバー『〇〇〇』のママ(男性)に、すごく可愛がられていて、常連客よ」

 

ヒデオ「サキがイケメンを連れてくるんじゃないかと期待しているのよ。それだけよ」

 

サキ「そうなの? 人間不信というか、ゲイ不信になりそう……」

 

ヒデオ「うそうそ。ゲイバーのママはね、性別はどーでもいいの。定期的にお金を落としてくれるお客が好きなのよ」

 

アカリ「サキは、3時間ぐらいゲイバーで飲み食いするからね」

 

ヒデオ「ゲイバーは、商売なのよ。レズビアンバーは、秘密クラブみたいな要素もあるのかしらね?」

 

アカリ「それはあると思う。ゲイはテレビにたくさん出てるけど、レズビアンって……ほとんど見かけないからね」

 

ヒデオ「なんでかしらね?」

 

サキ「女は虐げられてるのよ」

 

ヒデオ「あんたたち以外の話ね。ゲイバーに入り浸るような女は、虐げられても、踏んづけられても、たくましいから」

 

サキ「私たちのこと、ディスってる?」

 

アカリ「喧嘩売ってるの?」

 

ヒデオ「まさか~。誉め言葉よ」

 

さて、今日のゴーストタロットです。

↑「ワンドの4」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。

建物の入り口で、女性霊が拍手しています。

あなたの誠実な努力を讃えているのです。

 

ただし、今回はリバース(逆さま)。

相手の感謝や賞賛は社交辞令かもしれません。

その気にならない方が賢明です。

 

↑「剣の3」リバース(逆さま)。見やすくするために正位置で貼り付けてます。

雨に濡れている女性に、男性が傘をさしかけています。

 

しかし、この女性は霊です。雨に濡れることもなく、傘に感謝することもありません。

あなたの誠意は届かないのです。

 

2枚を合わせ読むと、

あなたの誠実な努力は相手に伝わらないかもしれません。

 

そういうこともあるのです。

めげる必要はありません。

誠意を尽くし続ければ、やがて報われるのです。